水道橋駅

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水道橋駅(すいどうばしえき)は、東京都千代田区神田三崎町二丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)と、文京区後楽一丁目にある東京都交通局都営地下鉄)のである。

乗り入れ路線

JR東日本と都営地下鉄の計2社が乗り入れ、接続駅となっている。また、各路線ごとに駅番号が付与されている。

  • JR東日本
    • JB 中央・総武線(各駅停車) - 駅番号「JB 17
  • 都営地下鉄

JR東日本の駅に乗り入れている路線は中央本線であるが、当駅には緩行線を走る中央・総武線各駅停車のみが停車する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属しており、各路線ごとに駅番号が付与されている。

都営地下鉄三田線は、目黒駅方面の電車において東急目黒線と直通運転を実施している。

歴史

ファイル:水道橋.jpg
『江戸図屏風』に描かれた江戸時代初期の水道橋。橋の下を通っているのが水道

駅名の由来は神田上水のかけひ(すなわち、水道の通る橋)が近くにあったことによる。砲兵工廠用の駅であった。

駅構造

JR東日本の駅(東口)と東京都交通局の駅(A2出入口)は、外堀通り横断歩道を挟んで100m程離れている。

JR東日本

相対式ホーム2面2線を有する高架駅改札口は東口と西口の2か所である。快速線はホームの南側を通るが、壁で仕切られている。

また、東口改札内、西口券売機前、改札内、2番線ホーム上の御茶ノ水寄りにはコインロッカーも設置されている。なお、コインロッカーを使う際に改札を通るための入場料はかからない。窓口にて申告すれば利用が可能。

千葉方面ホームにはエスカレーターが設置されているが、2015年12月16日に踏み段が破損する事故が発生して使用中止となった。現在は稼働している。[2]

東口には1番線、2番線共にエレベーターがあるが西口には構造上、エレベーターやエスカレーターがないので注意が必要。

みどりの窓口は東口のみに設置されている。指定席券売機は東口・西口両方に設置。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 JB 中央・総武線(各駅停車) 西行 四ツ谷新宿中野三鷹方面
2 東行 御茶ノ水秋葉原千葉方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 2番線では接近放送の後に「東京方面へは、御茶ノ水駅でお乗り換えです。」との放送が流れる。
  • 当駅は東京ドームシティの最寄り駅でもあるため、プロ野球コンサートプロレスボクシングなどのイベントが行われたりする際は西口が、TOKYO DOME CITY HALLでイベントやコンサートが行われる際は東口がそれぞれ混雑する。東京ドームシティ内にはウインズ後楽園offt後楽園などの場外勝馬投票券発売所もあるため、中央競馬GI競走開催週にも混雑する。そのため、混雑しているとき、またはそれが予想されるときには、あらかじめ帰りの乗車券を購入する、もしくはICカードを一定金額以上チャージするように案内している。
  • 開業100周年を記念して、2006年7月4日から発車メロディが、最寄りの東京ドームを本拠地とする読売ジャイアンツの球団応援歌である『闘魂こめて』に変更された。1番線がサビの部分、2番線が歌い出しの部分である。これは同年シーズン終了までの使用予定だったが、シーズン終了後も継続されている。
  • 1977年9月3日王貞治が通算756本のホームラン世界新記録を達成したのを記念して、当駅で記念入場券が発売された。王の一本足打法のイラストに王のサインが描かれた図柄で、当駅の入場券(当時60円)と当駅から青梅までの乗車券(当時440円)がセットされて500円であったが、売り出し初日に5時間半で売り切れ、後の増刷分も含めて20万組も売れ、1億円もの売り上げとなり、発行組数の記念入場券新記録を達成した。またこの入場券は翌1978年に「第1回記念きっぷ大賞」で国鉄部門第4位となった。
  • 売店は西口と東口それぞれの改札外にNEWDAYSがある。かつては東口にも改札内にキヨスクとNEWDAYS MINIがあったが、前者は2000年代中頃に、後者は2010年にエレベーター設置工事の影響で閉鎖した。キヨスク跡にはヒロタや東京カレンといった洋菓子店が後に出店したが、いずれも長続きしなかった。西口の改札外にあったKIOSKは改修工事の影響で2016年に閉鎖した。2番線にも1店舗キヨスクが設置されていたが、2007年にJR東日本の首都圏域内で発生した店員不足の影響で休業となり、そのまま再開せずに閉店、撤去された。
  • 総武緩行線御茶ノ水駅終着終電の夜間留置および非常時の折り返しのため、御茶ノ水寄りに両渡り線が設置されている。なお、年末年始の終夜運転では、当駅始発千葉行きが設定される。


東京都交通局

島式ホーム1面2線を有する地下駅

駅業務は2015年4月1日より、東京都営交通協力会が受託している(ただし駅務区に関する業務を除く)。

日比谷駅務管理所水道橋駅務区として、大手町駅 - 千石駅間を管理していたが、2016年4月1日付で東京都交通局が行った駅管区制移行のため日比谷駅に設置された、日比谷駅管区に管理される被管理駅となった。

開業より1999年のATC化までは春日寄りに非常渡り線があったが、現在は撤去された。

のりば

番線 路線 行先
1 I 都営三田線 白金高輪目黒MG 東急線方面
2 巣鴨高島平西高島平方面

利用状況

年度別1日平均乗降人員

各年度の1日平均乗降人員は下表の通りである(JRは除く)。

年度別1日平均乗降人員[統計 1][統計 2]
年度 都営地下鉄
1日平均
乗降人員
増加率
1974年(昭和49年) 42,338
1975年(昭和50年) 42,644 0.7%
1976年(昭和51年) 48,870 14.6%
1977年(昭和52年) 49,390 1.1%
1978年(昭和53年) 46,731 −5.4%
1979年(昭和54年) 45,888 −1.8%
1980年(昭和55年) 42,173 −8.1%
1981年(昭和56年) 40,437 −4.1%
1982年(昭和57年) 39,780 −1.6%
1983年(昭和58年) 39,733 −0.1%
1984年(昭和59年) 32,030
1985年(昭和60年) 39,379
1986年(昭和61年) 39,053 −0.8%
1987年(昭和62年) 40,346 3.3%
1988年(昭和63年) 46,525 15.3%
1989年(平成元年) 45,600 −2.0%
1990年(平成02年) 46,395 1.7%
1991年(平成03年) 47,141 1.6%
1992年(平成04年) 47,522 0.8%
1993年(平成05年) 47,990 1.0%
1994年(平成06年) 47,987 0.0%
1995年(平成07年)
1996年(平成08年) 36,267
1997年(平成09年) 43,314
1998年(平成10年) 42,199 −2.6%
1999年(平成11年) 32,257
2000年(平成12年) 40,235
2001年(平成13年) 35,500
2002年(平成14年) 38,739
2003年(平成15年) 38,421 −0.8%
2004年(平成16年) 38,025 −1.0%
2005年(平成17年) 38,564 1.4%
2006年(平成18年) 39,178 1.6%
2007年(平成19年) 41,362 5.6%
2008年(平成20年) 43,164 4.4%
2009年(平成21年) 43,281 0.3%
2010年(平成22年) 41,836 −3.3%
2011年(平成23年) 40,591 −3.0%
2012年(平成24年) 42,743 5.3%
2013年(平成25年) 44,074 3.1%
2014年(平成26年) 44,540 1.1%
2015年(平成27年) 45,690 2.6%
2016年(平成28年) 46,667 2.1%
2017年(平成29年) 48,084 3.0%

年度別1日平均乗車人員(1900年代 - 1930年代)

各年度の1日平均乗車人員数は下表の通りである。

年度別1日平均乗車人員
年度 日本鉄道 /
国鉄
出典
1906年(明治39年) [備考 1]
1907年(明治40年) 588 [東京府統計 1]
1908年(明治41年) 857 [東京府統計 2]
1909年(明治42年) 1,010 [東京府統計 3]
1911年(明治44年) 1,403 [東京府統計 4]
1912年(大正元年) 1,593 [東京府統計 5]
1913年(大正02年) 1,551 [東京府統計 6]
1914年(大正03年) 1,416 [東京府統計 7]
1915年(大正04年) 1,133 [東京府統計 8]
1916年(大正05年) 1,533 [東京府統計 9]
1919年(大正08年) 3,938 [東京府統計 10]
1920年(大正09年) 6,652 [東京府統計 11]
1922年(大正11年) 2,790 [東京府統計 12]
1923年(大正12年) 10,416 [東京府統計 13]
1924年(大正13年) 11,538 [東京府統計 14]
1925年(大正14年) 12,880 [東京府統計 15]
1926年(昭和元年) 14,734 [東京府統計 16]
1927年(昭和02年) 15,475 [東京府統計 17]
1928年(昭和03年) 16,746 [東京府統計 18]
1929年(昭和04年) 19,418 [東京府統計 19]
1930年(昭和05年) 19,133 [東京府統計 20]
1931年(昭和06年) 18,009 [東京府統計 21]
1932年(昭和07年) 18,823 [東京府統計 22]
1933年(昭和08年) 20,537 [東京府統計 23]
1934年(昭和09年) 22,050 [東京府統計 24]
1935年(昭和10年) 22,684 [東京府統計 25]

年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)

年度別1日平均乗車人員[統計 2]
年度 国鉄 /
JR東日本
都営地下鉄 出典
1953年(昭和28年) 54,733 未開業 [東京都統計 1]
1954年(昭和29年) 57,870 [東京都統計 2]
1955年(昭和30年) 63,084 [東京都統計 3]
1956年(昭和31年) 70,262 [東京都統計 4]
1957年(昭和32年) 71,609 [東京都統計 5]
1958年(昭和33年) 75,414 [東京都統計 6]
1959年(昭和34年) 76,264 [東京都統計 7]
1960年(昭和35年) 80,590 [東京都統計 8]
1961年(昭和36年) 82,867 [東京都統計 9]
1962年(昭和37年) 92,484 [東京都統計 10]
1963年(昭和38年) 99,512 [東京都統計 11]
1964年(昭和39年) 102,625 [東京都統計 12]
1965年(昭和40年) 103,820 [東京都統計 13]
1966年(昭和41年) 106,701 [東京都統計 14]
1967年(昭和42年) 107,299 [東京都統計 15]
1968年(昭和43年) 107,748 [東京都統計 16]
1969年(昭和44年) 91,910 [東京都統計 17]
1970年(昭和45年) 88,838 [東京都統計 18]
1971年(昭和46年) 85,596 [東京都統計 19]
1972年(昭和47年) 83,866 [備考 2]9,808 [東京都統計 20]
1973年(昭和48年) 90,140 17,756 [東京都統計 21]
1974年(昭和49年) 96,890 20,427 [東京都統計 22]
1975年(昭和50年) 95,943 21,863 [東京都統計 23]
1976年(昭和51年) 99,482 23,819 [東京都統計 24]
1977年(昭和52年) 100,003 24,644 [東京都統計 25]
1978年(昭和53年) 99,652 24,132 [東京都統計 26]
1979年(昭和54年) 99,522 23,783 [東京都統計 27]
1980年(昭和55年) 90,967 22,040 [東京都統計 28]
1981年(昭和56年) 87,466 21,006 [東京都統計 29]
1982年(昭和57年) 83,830 20,562 [東京都統計 30]
1983年(昭和58年) 81,713 20,526 [東京都統計 31]
1984年(昭和59年) 82,732 20,811 [東京都統計 32]
1985年(昭和60年) 82,044 20,430 [東京都統計 33]
1986年(昭和61年) 83,430 20,333 [東京都統計 34]
1987年(昭和62年) 86,090 21,157 [東京都統計 35]
1988年(昭和63年) 95,244 22,641 [東京都統計 36]
1989年(平成元年) 93,759 23,031 [東京都統計 37]
1990年(平成02年) 97,997 23,669 [東京都統計 38]
1991年(平成03年) 101,399 24,494 [東京都統計 39]
1992年(平成04年) 103,397 24,692 [東京都統計 40]
1993年(平成05年) 103,592 24,964 [東京都統計 41]
1994年(平成06年) 101,570 24,875 [東京都統計 42]
1995年(平成07年) 99,238 23,984 [東京都統計 43]
1996年(平成08年) 97,321 22,732 [東京都統計 44]
1997年(平成09年) 94,031 22,025 [東京都統計 45]
1998年(平成10年) 92,923 21,831 [東京都統計 46]
1999年(平成11年) [JR 1]90,774 20,814 [東京都統計 47]
2000年(平成12年) [JR 2]89,320 20,662 [東京都統計 48]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

年度別1日平均乗車人員[統計 2][統計 3]
年度 JR東日本 都営地下鉄 出典
2001年(平成13年) [JR 3]86,599 20,178 [東京都統計 49]
2002年(平成14年) [JR 4]85,564 20,001 [東京都統計 50]
2003年(平成15年) [JR 5]87,238 19,639 [東京都統計 51]
2004年(平成16年) [JR 6]86,519 19,472 [東京都統計 52]
2005年(平成17年) [JR 7]87,040 19,661 [東京都統計 53]
2006年(平成18年) [JR 8]86,980 19,965 [東京都統計 54]
2007年(平成19年) [JR 9]88,449 20,888 [東京都統計 55]
2008年(平成20年) [JR 10]88,258 21,658 [東京都統計 56]
2009年(平成21年) [JR 11]87,458 21,607 [東京都統計 57]
2010年(平成22年) [JR 12]83,952 20,800 [東京都統計 58]
2011年(平成23年) [JR 13]82,133 20,176 [東京都統計 59]
2012年(平成24年) [JR 14]83,706 21,264 [東京都統計 60]
2013年(平成25年) [JR 15]85,320 21,903 [東京都統計 61]
2014年(平成26年) [JR 16]83,263 22,084 [東京都統計 62]
2015年(平成27年) [JR 17]82,879 22,605 [東京都統計 63]
2016年(平成28年) [JR 18]83,351 23,064 [東京都統計 64]
2017年(平成29年) [JR 19]83,531 23,723
備考
  1. 1906年9月24日開業。
  2. 1972年6月30日開業。

駅周辺

ファイル:Suidobashi Bridge.jpg
水道橋(2005年9月29日)
ファイル:神田上水碑文.jpg
水道橋駅附近にある神田上水の碑文

バス路線

路線バス

水道橋駅前

東京ドームホテル・ミーツポート(水道橋北詰)

高速バス

東京ドームホテル

隣の駅

JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
JB 中央・総武線(各駅停車)
御茶ノ水駅 (JB 18) - 水道橋駅 (JB 17) - 飯田橋駅 (JB 16)
PrefSymbol-Tokyo.svg 東京都交通局
I 三田線
神保町駅 (I 10) - 水道橋駅 (I 11) - 春日駅 (I 12)

脚注

記事本文

  1. 「停車場設置」『官報』1906年10月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. JR水道橋駅エスカレーターが吸い込み口に入らず破損、緊急停止FNNニュース2015年12月17日16時55分配信(2015年12月18日閲覧)

利用状況

JR・地下鉄の1日平均利用客数
  1. 各駅の乗車人員 - JR東日本
  2. 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
JR・地下鉄の統計データ
東京府統計書
東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク

テンプレート:総武・中央緩行線