神保町駅
神保町駅(じんぼうちょうえき)は、東京都千代田区神田神保町二丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。都営地下鉄の駅には、「専修大学前」の副駅名が与えられている。
都営地下鉄の三田線と新宿線、東京メトロの半蔵門線が乗り入れ、接続駅となっている。3路線とも駅番号が与えられており、三田線がI 10、新宿線がS 06、半蔵門線がZ 07である。
Contents
歴史
- 1972年(昭和47年)6月30日 - 都営地下鉄6号線の駅が開業。
- 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営地下鉄6号線を三田線に改称。
- 1980年(昭和55年)3月16日 - 都営地下鉄新宿線開業。乗換駅となる。
- 1989年(平成元年)1月26日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)半蔵門線の駅が開業。都営地下鉄と乗換業務を開始。現在の形となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化。半蔵門線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承。
- 2015年(平成27年)4月1日 - 新宿線神保町駅の管轄が市ヶ谷駅務管理所市ヶ谷駅務区から三田線と同様に日比谷駅務管理所水道橋駅務区に移管される。
2006年頃から東京メトロではローマ字表記に長音符(マクロン)を使わなくなった。以前からある看板類がJimbōchōなのに対し、それ以後の設置のものはJimbochoの表記である。都営地下鉄でも2010年頃より同様の表記に改めている。
駅構造
新宿線と半蔵門線の当駅から九段下駅までの区間は両線が同時に建設された。半蔵門線の駅は新宿線の線路の下にあり、前者と後者の改札の行き来の際は一旦、階段を上り下りする必要がある。
都営地下鉄と東京メトロの番線表示は連番になっている。
東京都交通局
三田線は島式ホーム1面2線を有する地下駅である。ホームドアが設置されている。
新宿線は中柱のある相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。
三田線から新宿線へ乗り換える場合、市ヶ谷・新宿・京王線方面(1番線)へはホーム中央付近の階段、馬喰横山・本八幡方面(2番線)へは水道橋寄りの通路を利用する。
日比谷駅務管区日比谷駅務区が管轄する直営駅。以前は新宿線側が市ヶ谷駅務区の管轄であった。
新宿線の2番線改札口の外に定期券発売所(東京都営交通協力会に委託)がある。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | S 都営新宿線 | 市ヶ谷・新宿・京王線方面 |
2 | 馬喰横山・大島・本八幡方面 | |
3 | I 都営三田線 | 日比谷・白金高輪・目黒・東急線方面 |
4 | 水道橋・巣鴨・西高島平方面 |
- Jimbocho Station-1.jpg
都営地下鉄新宿線 下りホーム(2018年2月28日撮影)
東京メトロ
島式ホーム1面2線を有する駅である。ホームと渋谷方(専修大学方面)改札口との間にはエレベーターが設置されている。トイレは押上方(神保町交差点方面)改札内にある。
改札口の向かいにコンビニエンスストアのナチュラルローソンがある。
当駅と九段下との駅間距離はわずか400mで、これは半蔵門線では一番短い。
非常時に九段下方に渡り線を設けてあり、行先表示にも神保町行きが存在する。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
5 | Z 半蔵門線 | 九段下・渋谷・中央林間方面 |
6 | 大手町・押上〈スカイツリー前〉・久喜・南栗橋方面 |
- Jinbocho sta toei mita line.jpg
三田線ホーム(2010年4月28日撮影)
- Jinbocho sta tokyometro hanzomon line.jpg
半蔵門線ホーム(2010年4月28日撮影)
利用状況
- 都営地下鉄[利用客数 1]
- 三田線 - 1日平均乗降人員は144,596人(乗車人員:72,210人、降車人員:72,386人)である。
- 新宿線 - 1日平均乗降人員は134,890人(乗車人員:67,162人、降車人員:67,728人)である。
- 東京メトロ - 2017度の1日平均乗降人員は96,811人である[利用客数 2]。
年度別1日平均乗降人員
各年度の1日平均乗降人員は下表の通り。
年度 | 都営地下鉄 | 営団 / 東京メトロ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
三田線 | 新宿線 | |||||
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 112,999 | 0.2% | 113,480 | −4.2% | 78,219 | 0.6% |
2004年(平成16年) | 113,362 | 0.3% | 112,338 | −1.0% | 80,508 | 2.9% |
2005年(平成17年) | 115,316 | 1.7% | 114,459 | 1.9% | 83,413 | 3.6% |
2006年(平成18年) | 118,224 | 2.5% | 118,117 | 3.2% | 87,022 | 4.3% |
2007年(平成19年) | 122,597 | 3.7% | 124,167 | 5.1% | 92,640 | 6.5% |
2008年(平成20年) | 124,107 | 1.2% | 125,020 | 0.7% | 92,184 | −0.5% |
2009年(平成21年) | 124,548 | 0.4% | 125,936 | 0.7% | 92,135 | −0.1% |
2010年(平成22年) | 123,907 | −0.5% | 125,152 | −0.6% | 91,421 | −0.8% |
2011年(平成23年) | 120,785 | −2.5% | 120,156 | −4.0% | 88,314 | −3.4% |
2012年(平成24年) | 124,293 | 2.9% | 121,787 | 1.4% | 90,536 | 2.5% |
2013年(平成25年) | 129,253 | 4.0% | 124,423 | 2.2% | 90,767 | 0.3% |
2014年(平成26年) | 131,561 | 5.7% | 124,286 | −0.1% | 89,223 | −1.7% |
2015年(平成27年) | 136,287 | 3.6% | 128,162 | 3.1% | 91,671 | 2.7% |
2016年(平成28年) | 140,497 | 3.1% | 131,555 | 2.6% | 94,803 | 3.4% |
2017年(平成29年) | 144,596 | 2.9% | 134,890 | 2.5% | 96,811 | 2.1% |
年度別1日平均乗車人員(1972年 - 2000年)
年度 | 都営地下鉄 | 営団 | 出典 | |
---|---|---|---|---|
三田線 | 新宿線 | |||
1972年(昭和47年) | [備考 1]8,789 | 未 開 業 |
未 開 業 |
[東京都統計 1] |
1973年(昭和48年) | 12,455 | [東京都統計 2] | ||
1974年(昭和49年) | 15,860 | [東京都統計 3] | ||
1975年(昭和50年) | 17,317 | [東京都統計 4] | ||
1976年(昭和51年) | 18,493 | [東京都統計 5] | ||
1977年(昭和52年) | 19,701 | [東京都統計 6] | ||
1978年(昭和53年) | 19,271 | [東京都統計 7] | ||
1979年(昭和54年) | 18,896 | [備考 2]8,438 | [東京都統計 8] | |
1980年(昭和55年) | 18,510 | 13,082 | [東京都統計 9] | |
1981年(昭和56年) | 19,296 | 15,671 | [東京都統計 10] | |
1982年(昭和57年) | 19,422 | 17,014 | [東京都統計 11] | |
1983年(昭和58年) | 18,891 | 19,669 | [東京都統計 12] | |
1984年(昭和59年) | 19,575 | 20,389 | [東京都統計 13] | |
1985年(昭和60年) | 19,137 | 20,285 | [東京都統計 14] | |
1986年(昭和61年) | 52,071 | 52,545 | [東京都統計 15] | |
1987年(昭和62年) | 19,645 | 21,992 | [東京都統計 16] | |
1988年(昭和63年) | 19,775 | 23,274 | [備考 3]16,662 | [東京都統計 17] |
1989年(平成元年) | 23,189 | 25,118 | 25,375 | [東京都統計 18] |
1990年(平成 | 2年)24,740 | 26,537 | 33,197 | [東京都統計 19] |
1991年(平成 | 3年)26,093 | 27,757 | 36,814 | [東京都統計 20] |
1992年(平成 | 4年)56,830 | 60,186 | 38,447 | [東京都統計 21] |
1993年(平成 | 5年)64,542 | 64,222 | 39,110 | [東京都統計 22] |
1994年(平成 | 6年)63,918 | 63,378 | 39,778 | [東京都統計 23] |
1995年(平成 | 7年)23,344 | 26,462 | 39,735 | [東京都統計 24] |
1996年(平成 | 8年)22,636 | 26,167 | 39,479 | [東京都統計 25] |
1997年(平成 | 9年)22,225 | 25,762 | 38,474 | [東京都統計 26] |
1998年(平成10年) | 21,778 | 26,625 | 38,671 | [東京都統計 27] |
1999年(平成11年) | 20,694 | 26,044 | 37,913 | [東京都統計 28] |
2000年(平成12年) | 21,238 | 25,638 | 37,825 | [東京都統計 29] |
年度別1日平均乗車人員(2001年以降)
近年の1日平均乗車人員の推移は下表のとおり。
年度 | 都営地下鉄 | 営団 / 東京メトロ |
出典 | |
---|---|---|---|---|
三田線 | 新宿線 | |||
2001年(平成13年) | 22,301 | 25,825 | 38,652 | [東京都統計 30] |
2002年(平成14年) | 23,173 | 26,342 | 39,712 | [東京都統計 31] |
2003年(平成15年) | 24,014 | 24,593 | 39,369 | [東京都統計 32] |
2004年(平成16年) | 25,060 | 24,932 | 40,838 | [東京都統計 33] |
2005年(平成17年) | 25,827 | 25,742 | 42,405 | [東京都統計 34] |
2006年(平成18年) | 59,562 | 58,003 | 44,216 | [東京都統計 35] |
2007年(平成19年) | 61,167 | 61,238 | 47,393 | [東京都統計 36] |
2008年(平成20年) | 61,970 | 62,003 | 46,918 | [東京都統計 37] |
2009年(平成21年) | 62,132 | 62,616 | 46,690 | [東京都統計 38] |
2010年(平成22年) | 61,811 | 62,227 | 46,512 | [東京都統計 39] |
2011年(平成23年) | 60,224 | 59,801 | 44,975 | [東京都統計 40] |
2012年(平成24年) | 61,981 | 60,641 | 46,082 | [東京都統計 41] |
2013年(平成25年) | 64,512 | 62,038 | 46,129 | [東京都統計 42] |
2014年(平成26年) | 65,737 | 61,981 | 45,334 | [東京都統計 43] |
2015年(平成27年) | 68,096 | 63,918 | 46,604 | [東京都統計 44] |
2016年(平成28年) | 70,218 | 65,572 | 48,186 | [東京都統計 45] |
2017年(平成29年) | 72,210 | 67,162 |
- 備考
駅周辺
周辺には明治大学をはじめとした学校の他、古書店・新刊書店が多く立地し、学生街として有名である。「日本のカルチエ・ラタン」とも呼ばれる。
- 明治大学駿河台校舎(本部・法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部(各学部3・4年次)、大学院・法科大学院・専門職大学院)
- 専修大学神田校舎(本部・法学部(全学年)・二部経済学部・二部法学部・二部商学部(全学年)、大学院、法科大学院)
- 日本大学(法学部・経済学部・理工学部)
- 学校法人共立女子学園
- 東京電機大学(出版局)
- 正則学園高等学校
- 錦城学園高等学校
- 千代田区立神田一橋中学校
- 大原学園東京校
- 学士会館
- 東京YWCA会館
- 神田古書店街 - 世界でも有数の規模を持つ古書店街
- ジョンソン・エンド・ジョンソン日本本社
- 駿河台日本大学病院
- 岩波書店
- 岩波ホール
- 小学館
- 集英社
- 有斐閣
- 救世軍本営
- 三省堂書店神保町本店
- 書泉グランデ
- 千代田区役所神保町出張所
- 神田南神保町郵便局
- 靖国通り
- 白山通り
- 神保町花月
- 日本教育会館
バス路線
地下鉄が充実しているため、池袋駅から春日駅を経由して一ツ橋までの都営バス都02乙系統が平日の朝に3往復、土曜日の朝に2往復走るのみ。かつては渋谷駅から半蔵門線に並行するように神保町を経由して御茶ノ水の順天堂病院へ至る茶81系統や、巣鴨から三田線に並行して一ツ橋まで水59系統があったが、2000年12月で廃止された。
千代田区地域福祉交通「風ぐるま」は、2015年まで周辺にあった千代田区立高齢者センターの前に停留所が設置されていたが、2016年1月に同施設の機能が九段下の「かがやきプラザ」に移転し、路線ごと改編されたため、当駅周辺には停留所が設置されなかった。しかし、2016年11月28日にルートを改編し、いずれも停留所名称は異なるものの、都営バス都02乙系統と共用する形で停留所が設置されている。
A4・A5出口北側
- 神保町二丁目
- 都02乙:池袋駅東口行 / 一ツ橋行(都営バス)
- 神保町交差点北
- 千代田区「風ぐるま」(日立自動車交通)
A6・A7出口南側
- 神保町
- 都02乙:池袋駅東口行 / 一ツ橋行(都営バス)
- 神保町交番前
- 千代田区「風ぐるま」(日立自動車交通)
- 内神田ルート:千代田区役所行
駅名の由来
現在の駅名は、地元の地名より「神保町」になったが、都電九段線(10・12・15系統)時代には、神保町交差点付近の靖国通り沿いに「神保町」、専大前交差点付近に「専修大学前」の電停があった。このほぼ中間地点に都営新宿線の駅が設置されたことから、「専修大学前」は、都営地下鉄の副駅名として使用されている。
隣の駅
脚注
利用状況の出典
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 東京都交通局 各駅乗降人員一覧
- ↑ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 昭和47年
- ↑ 昭和48年
- ↑ 昭和49年
- ↑ 昭和50年
- ↑ 昭和51年
- ↑ 昭和52年
- ↑ 昭和53年
- ↑ 昭和54年
- ↑ 昭和55年
- ↑ 昭和56年
- ↑ 昭和57年
- ↑ 昭和58年
- ↑ 昭和59年
- ↑ 昭和60年
- ↑ 昭和61年
- ↑ 昭和62年
- ↑ 昭和63年
- ↑ 平成元年
- ↑ 平成2年
- ↑ 平成3年
- ↑ 平成4年
- ↑ 平成5年
- ↑ 平成6年
- ↑ 平成7年
- ↑ 平成8年
- ↑ 平成9年
- ↑ 平成10年 (PDF)
- ↑ 平成11年 (PDF)
- ↑ 平成12年
- ↑ 平成13年
- ↑ 平成14年
- ↑ 平成15年
- ↑ 平成16年
- ↑ 平成17年
- ↑ 平成18年
- ↑ 平成19年
- ↑ 平成20年
- ↑ 平成21年
- ↑ 平成22年
- ↑ 平成23年
- ↑ 平成24年
- ↑ 平成25年
- ↑ 平成26年
- ↑ 平成27年
- ↑ 平成28年