夙川駅
夙川駅配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夙川駅（しゅくがわえき）は、兵庫県西宮市相生町にある、阪急電鉄の駅[1]。神戸本線と甲陽線との乗換駅で、このうち甲陽線は当駅を始発駅とする[1]。駅番号はHK-09。
かつては日中の速達列車は通過していたが、2006年（平成18年）10月28日よりすべての営業列車が停車するようになった。
2003年（平成15年）度の第4回近畿の駅百選に選出された。
歴史
- 1920年（大正9年）7月16日 - 阪神急行電鉄により、阪急神戸本線の全線開通と同時に開業[2]。
- 1924年（大正13年）10月1日 - 阪急甲陽線が開業[2]。乗換駅となる。
- 1943年（昭和18年）10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる[2]。
- 1973年（昭和48年）4月1日 - 社名変更により、阪急電鉄の駅となる[2]。
- 1987年（昭和62年）12月14日 - 快速急行の停車駅となる。
- 1995年（平成7年）
- 2003年（平成15年）3月27日 - エレベーター2基の新設と、トイレの改築工事が完成。同日から使用を開始。
- 2006年（平成18年）10月28日 - JR神戸線にさくら夙川駅が開業することにより、特急・通勤特急が終日停車開始[3]。これにより、ホームが10両編成対応に延長される。
- 2007年（平成19年）
- 2013年（平成25年）12月21日 - 駅ナンバリング導入[4][5]。
ダイヤについて
前述したように、2006年10月28日のダイヤ改正において特急をはじめ全営業列車が停車するようになった。これに先立ち、2006年3月より10両編成の列車の停車が可能になるように神戸本線のホームを35メートル延長する工事が実施された（梅田方面のホームを東側30メートル・西側も5メートル延長、三宮方面のホームを東側35メートル延長）。
特急の停車については、半年後の2007年3月18日にJR神戸線のさくら夙川駅が開業することによる、乗客流出を防ぐための対抗策とされている。
この他、1985年（昭和60年）頃までは当駅始発の下り普通が早朝にわずかながら設定されていた。
駅構造
神戸本線用の相対式ホーム2面2線と、甲陽線用の単式ホーム1面1線を有する地上駅である[1]。神戸本線の大阪方面行きホームの北側に、甲陽線ホームが垂直に延びている[1]。かつては甲陽線も2線あったが、西側の線路は撤去され、跡地はサービスセンターや売店（成城石井・喫茶店「フレッズカフェSTATION」）の敷地となっている。
駅舎（改札口）は南北双方にあり、南改札のみ駅員が配置されている[1]。各ホームは東寄りに設けられた地下道で連絡しており[1]、エレベーターも設置されている。なお神戸本線ホームは東側の一部で夙川を跨いでおり[1]、甲陽線ホームは夙川の西岸に位置する。
駅の北西側（北改札口前）には、神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線と、神戸寄りに延びる引き上げ線がある[1]。これらを利用して、甲陽線の列車は西宮車庫への出入庫を行っている。
トイレは大阪方面行ホームの階段付近にあり、オストメイト対応の多目的トイレも併設されている。梅田行きホームにある小さな池では複数の鯉が泳いでいる。
のりば
| 号線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| （4） | ■神戸本線 | 下り | 神戸（三宮）・六甲・新開地・山陽電鉄線方面 |
| （5） | 上り | 大阪（梅田）・西宮北口・京都・宝塚方面 | |
| （3） | ■甲陽線 | 苦楽園口・甲陽園方面 |
実際の駅構内にはのりば番号標が存在しない。神戸本線ホームの発車標が反転フラップ式からLED式のものに更新されて以降も、のりば番号の部分は空白とされており、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」の発車案内機能においても号線番号表記が空欄となっている（どちらも阪急全線で唯一の例）。これは3号線が甲陽線ホーム、4・5号線が神戸本線用ホーム、6号線が甲陽線の引き上げ線となっており、1・2号線が欠番になっているためと考えられる[6]。
- Hankyu-syukugawa PICT1817-2.JPG
神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線を走行する回送電車
- 阪急夙川駅甲陽線ホーム.jpg
甲陽線ホーム
- 阪急夙川駅神戸本線ホーム.jpg
神戸本線ホーム
利用状況
- 2017年の1日平均乗降人員は27,485人である。阪急電鉄全線において第28位で、神戸線内の特急停車駅では最も少ない[7]。[8]
- 2016年の年間乗車人員総数は6,202,000人である[9]。したがって、1日平均乗車人員は16,945人となる。おおよその乗降人員は乗客数の2倍で計算すると33,890人である。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。いずれも神戸線・甲陽線間の乗換人員は含まない。
| 年次 | 平日限定 乗降人員 |
通年平均 乗降人員 |
乗車人員 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 平日+土休日 | 平日限定 | 通年平均 | |||
| 2004年（平成16年） | 16,115 | ||||
| 2005年（平成17年） | 16,548 | ||||
| 2006年（平成18年） | 16,408 | ||||
| 2007年（平成19年） | 29,354 | 16,558 | 14,924 | ||
| 2008年（平成20年） | 28,905 | 15,657 | 14,690 | ||
| 2009年（平成21年） | 29,170 | 15,750 | 14,840 | ||
| 2010年（平成22年） | 29,281 | 16,002 | 14,912 | ||
| 2011年（平成23年） | 29,620 | 15,901 | 15,077 | ||
| 2012年（平成24年） | 29,874 | 16,169 | 15,203 | ||
| 2013年（平成25年） | 29,748 | 16,558 | 15,162 | ||
| 2014年（平成26年） | 29,891 | 16,454 | 15,236 | ||
| 2015年（平成27年） | 29,836 | 16,477 | 15,174 | ||
| 2016年（平成28年） | － | 27,299 | 16,945 | － | 13,820 |
| 2017年（平成29年） | － | 27,485 | － | － | |
駅周辺
谷崎潤一郎が松子夫人と出会った根津家の邸宅があったことでも知られ、高級住宅街が連続する阪神間の中でも屈指のお屋敷町として有名である。特に駅の北西は豪邸が立ち並び環境が良い。駅から徒歩5分の丘の上には遠藤周作が洗礼を受けたことでも知られるカトリック大阪大司教区の旧カテドラル（司教座聖堂）、カトリック夙川教会聖テレジア大聖堂がある。この教会堂はコレギウム・ムジクム・テレマンの本拠地として、関西におけるバロック音楽、古楽のメッカとなっている。 このあたりから芦屋にかけては、パン屋（ベーカリー）や洋菓子店（パティスリー） が多い。 南改札口の東側には「夙川阪急ビル」という5階建ての建物があったが、阪神・淡路大震災で倒壊し、解体された。
- 夙川 - 駅にすぐ南に水位観測所がある。
- 夙川公園
- 夙川さくら道
- 夙川オアシスロード
- カトリック夙川教会[1]
- 夙川グリーンタウン
- 西宮市立夙川公民館 - 駅の南側、池の上に建てられている。公民館前には片鉾橋が夙川にかけられている。
- 夙川延命地蔵 - 夙川公民館のすぐそばにある。
- 夙川水位観測所 - 兵庫県が設置した河川の水位観測所。片鉾橋にすぐそばにある。
- 西宮夙川郵便局
- 西宮御茶家所郵便局
- 辰馬考古資料館
- 大手前大学（さくら夙川キャンパス）
- 大手前アートセンター
- 西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（JR神戸線） さくら夙川駅
- 阪神本線 香櫨園駅
- 山手幹線
バス路線
阪急バス（阪急夙川停留所）
- 1番のりば（西宮市内線・西宮市南北バス）
- 1系統：五ヶ池 行（柏堂町・鷲林寺・西宮甲山高校前・甲山墓園前・甲山大師経由）※土日祝11時00分発のみ。
- 1系統：甲山墓園前 行（柏堂町・鷲林寺・西宮甲山高校前経由）
- 2系統：西宮甲山高校前 行（柏堂町・鷲林寺・甲山墓園前経由）※甲山墓園前で6〜11分停車後、引き続き西宮甲山高校前経由阪急夙川・西宮北口行として運行（一部の便は、甲山墓園前止まり）。
- 3系統：剣谷 行（柏堂町経由）
- さくらやまなみバス：名来 行（柏堂町・西宮甲山高校前・有馬温泉・すみれ台経由）
- さくらやまなみバス：山口営業所前 行（柏堂町・西宮甲山高校前・下山口・北六甲台・西宮北IC経由）
- 1・2系統：西宮北口 行（JRさくら夙川・西宮戎・JR西宮経由）
- 6系統：西宮北口 行（阪神香櫨園・阪神西宮駅東・JR西宮経由） ※土曜日1便のみ運行
- 7系統：西宮北口 行（JRさくら夙川・西宮戎・江上町・JR西宮駅北経由） ※土曜日1便のみ運行
- さくらやまなみバス：西宮北口 行（JRさくら夙川・西宮戎・JR西宮経由）
- 2番のりば（芦屋市内線）
阪神バス（阪急夙川停留所）
- 1番のりば（鷲林寺線）
- 7番：新甲陽 方面行（柏堂町・鷲林寺・西宮甲山高校前・甲山墓園前・甲山大師・県立甲山森林公園前経由）
みなと観光バス（夙川グリーンタウン停留所）
隣の駅
- 阪急電鉄
- ■神戸本線
- ■甲陽線
- 夙川駅 (HK-09) - 苦楽園口駅 (HK-29)
作品における描写
- 『ソクラテス最期の弁明』(小峰元の青春推理小説、講談社、1975年) - 主人公の高校生が当駅にある池で泳ぐ鯉に餌をやる描写がある。1975年以前から鯉が泳ぐ池が設置されていたことがうかがえる。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 引用エラー: 無効な
<ref>タグです。 「zeneki」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 曽根悟（監修） 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』12号 阪神電気鉄道 阪急電鉄 2、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010-10、27-29。ISBN 978-4-02-340142-6。
- ↑ “神戸線におけるATS（自動列車停止装置）の改良と、神戸線・宝塚線のダイヤ改正について” (pdf) (プレスリリース), 阪急電鉄, (2006年6月22日) . 2016閲覧.
- ↑ “「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します” (PDFlink) (プレスリリース), 阪急電鉄株式会社, (2013年4月30日), オリジナルの2013年12月15日時点によるアーカイブ。 . 2016.4.8閲覧.
- ↑ “阪急電鉄：21日から駅名変更 宝塚線、中山駅→中山観音駅 神戸線、三宮駅→神戸三宮駅 京都線新駅開業に合わせ”. 毎日新聞（朝刊） (毎日新聞社): p. （地方版／兵庫）p.24. (2013年12月19日)
- ↑ 『鉄道ピクトリアル』第837号、電気車研究会、2010年8月特別増刊号 線路配線略図より。
- ↑ 阪急電鉄 鉄道情報ホームページ 駅別乗降人員（上位50位）
- ↑ 当駅よりも特急が通過する塚口駅の方が利用客が多い。
- ↑ 9.0 9.1 西宮市統計書
- ↑ 引用エラー: 無効な
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関連項目
外部リンク
- 夙川駅（鉄道情報ホームページ） - 阪急電鉄