新開地駅

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阪神・阪急ホーム
神鉄ホーム
神鉄コンコース
出入口

新開地駅(しんかいちえき)は、兵庫県神戸市兵庫区新開地二丁目にあるである。神戸高速鉄道が保有し、阪神電気鉄道阪急電鉄神戸電鉄が営業を行い、この駅で相互に乗り入れ可能な設計となっている。駅番号は阪神と阪急はHS 36、神戸電鉄はKB 01

概要

神鉄のホームは同社の神戸側におけるターミナル駅となっている。また、阪神・阪急のホームは前者と相互乗り入れを行う山陽の車両が行き交うほか、後者の神戸本線から乗り入れる列車が当駅で折り返す。

利用可能な鉄道路線

当駅に発着する全ての路線は神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者(阪神・阪急の区間は「東西線」、神戸電鉄の区間は「南北線」)として線路を保有し、上記の3社が第二種鉄道事業者(高速神戸駅 - 新開地駅間は、阪神・阪急の第二種鉄道事業の重複区間)として営業を行っている。

歴史

駅構造

地下1階に神鉄のりばと改札口、地下2階に阪神・阪急のりば(高速神戸駅 - 新開地駅が重複区間)がある。改札口は東西に各1箇所あり、西改札は神鉄のりば付近にある。隣の高速神戸駅とは改札外で地下街「メトロこうべ」を通じてつながっている。

1990年代の一時期、不正乗車防止のため東西線と南北線の間に中間改札が設けられていたが、スルッとKANSAI導入を前に撤去された。阪神・阪急各ホームから西改札へのみ、エスカレーターが設置されている。

地下1階の改札口の横に駅そば店がある。自動体外式除細動器 (AED) が設置されている。

阪神・阪急のりば

島式ホーム2面3線を有する地下駅。上りホームと下りホームで挟まれた1線(阪急線特急などの折返し列車が使用)を2・3番のりばとして共有しているため、ホームは4番のりばまである。ホーム有効長は1番線(6両編成)を除き8両編成分である。また、全てのホームで近鉄列車6両編成も停車可能だが、現行では近鉄列車の乗り入れは今昔に渡って行われていない。 (近鉄奈良行きの、全区間が快速急行は、土休日の3本全てが阪神1000系9000系の専用運用。)

2番のりばの乗車サインである「○印」は3種類 (4両編成・6両編成・8両編成) があり、色は4両編成は緑色、6両編成は青色、阪急列車はえんじ色である。

のりば 路線 方向 行先 備考
1 神戸高速線 上り 三宮尼崎大阪(梅田)難波奈良宝塚京都方面
主に明石方面から
2 当駅折り返し
3 神戸高速線 下り 明石姫路方面 主に当駅止まりの降車ホーム
4

神戸電鉄神戸高速線のりば

頭端式ホーム2面3線を有する地下駅。中央の1線を2・3番のりばとして共有しているため、ホームは4番のりばまで存在する。ホーム有効長は6両編成分であるが、停車列車は4両編成又は3両編成のワンマンカーである。その為、鈴蘭台寄りの2両分 (6両編成の1・2号車) 部分は運転士控室専用で、柵で仕切られている。

のりば 路線 行先
1・2 KB 神戸高速線 鈴蘭台谷上有馬温泉三田方面
3・4 鈴蘭台・志染粟生方面
  • 鈴蘭台行き・西鈴蘭台行きは全てのホームから発車する。

案内における特徴

阪急では神戸側の特急の終着であることを強調するため、梅田駅と十三駅における駅自動放送および車掌による発車時の放送において当駅を「神戸新開地」と呼称する(それ以外の駅では単に「新開地」と呼称する)。また、神戸高速線内では「特急 大阪梅田行き」とは案内せず、「阪急 大阪梅田行き 特急」(車掌による放送)や「阪急 阪急梅田行き 特急」(自動放送)といったように、冒頭に社名を冠するほか行き先と種別の順序を阪急線内とは倒置して案内している。

神戸高速線内の駅自動放送は、ほとんどが山本恵子の担当であるが、当駅東西線ホーム2・3番のりば(合わせて2番線)で列車が到着・出発する際のみ、この駅独自の警告ブザーおよび片山光男による自動アナウンスも流れたが、2016年3月19日のダイヤ改正で阪神標準の自動放送に変更された。なお、警告ブザーは引き続き流れている。

ダイヤ設定における特徴

阪神

阪神から乗り入れる普通は基本的に高速神戸駅で折り返すが、2往復のみ当駅まで運転される。一時期は東須磨駅まで直通するものもあったが、2009年3月20日のダイヤ改正で消滅した。また、夜間を中心に当駅で折り返す特急も設定されている。

2012年3月20日のダイヤ改正より、土休日の朝に当駅始発の快速急行近鉄奈良行きが3本設定された[4]。ホームの有効長は、1番線は阪神・山陽車の6両編成、2・3・4番線は阪急車両の8両編成に対応しているが、近畿日本鉄道(近鉄)の車両は乗り入れない。

山陽

開業当初は山陽のターミナル的性格が強かったこともあり、山陽から乗り入れて三宮方面に直通しない列車は原則当駅の中線で折り返していた。1984年以降は高速神戸駅で折り返すようになり、姫路方面→新開地駅→(回送)→高速神戸駅3番線→姫路方面、または姫路方面→高速神戸駅2番線→(回送)→新開地駅→姫路方面のパターンで運行するようになった。なお、東須磨駅からの始発列車は、当駅1番線到着後は高速神戸駅まで回送せず、1番線から少し進んだ所で折返し、3番線へ転線して姫路行きとなる。これは前述した阪神線へ乗り入れる普通列車と連絡するためである。

2006年10月28日のダイヤ改正では、当駅を終着としていた山陽の上り普通列車(全体の約半数)が阪急神戸三宮駅まで運転となった。2009年3月20日のダイヤ改正では逆に日中の阪神神戸三宮駅始発・終着列車が山陽須磨駅始発・終着に短縮されている。

阪急・阪神

阪急・阪神からの新開地止まりの列車の一部では、4番乗り場に到着する電車が存在する。この電車は到着し乗客を降ろした後、少し進んだところで折返し、2番線に転線し梅田・奈良方面へ向かう電車となる。これは2番乗り場に阪急・阪神車が停車して2・3番乗り場で折返しできないためであり、2番乗り場に電車がなくなると2番のりばに入線する。

その他

当駅は阪急電鉄では路線としての最西端かつ最南端の駅で[5]、神戸電鉄では最南端の駅である。この駅を介して相互に乗り入れ可能な設計になっており、工場への回送などが行われる。2014年7月17日には、阪急5100系電車能勢電鉄への売却改装のため阪急西宮北口駅から新開地駅を経て阪神電鉄の線路に入り、阪神電気鉄道尼崎工場まで自力走行で回送され話題となった[6]

駅周辺

柳原蛭子神社
神戸アートビレッジセンター

駅東口の国道28号上の南北両方に、タクシー乗り場が設置されている。

隣の駅

阪神電気鉄道
神戸高速線(阪神元町・西代方面)
直通特急(A直特)
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36) - 高速長田駅 (HS 38)
直通特急(B直特)・S特急・特急・普通
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36) - 大開駅(HS 37)
快速急行(当駅折り返し兼始発土休日3本上りのみ運転)
高速神戸駅 (HS 35) ← 新開地駅(HS 36)
阪急電鉄(当駅折り返し)
神戸高速線(阪急神戸三宮方面)
特急・通勤特急・快速急行・急行・通勤急行・普通(急行は到着列車のみ)
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36)
神戸電鉄
神戸高速線
特快速(到着列車のみ)・快速・急行・準急・普通
新開地駅 (KB01) - 湊川駅 (KB02)

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 「阪神大震災 被災と復旧の記録(5)神戸高速鉄道」、『鉄道ファン』第36巻第12号、交友社1996年12月、 71-75頁。
  2. 2013年現在、神鉄ホームの駅名標の一部が神鉄仕様のデザインに変更されている(外枠は従来の物を流用)。
  3. “新開地駅構内の喫茶閉店へ 惜しむ客らでにぎわう”. 神戸新聞. (2017年3月15日). https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201703/0010002728.shtml . 2017閲覧. 
  4. 3月20日(火・祝)全線のダイヤ改正を実施! (PDF) (ニュースリリース) - 阪神電気鉄道(2012年1月20日付)
  5. 阪急の管理駅では花隈駅が最西端かつ最南端の駅で、最東端は河原町駅、最北端は嵐山駅。
  6. あれ?阪神線路に阪急車両 史上初、ファン興奮 神戸新聞NEXT

関連項目

外部リンク

テンプレート:神戸高速鉄道東西線