三宮駅
三宮駅(さんのみやえき)、神戸三宮駅(こうべさんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区にある神戸新交通・神戸市交通局および阪神電気鉄道(阪神)・阪急電鉄(阪急)の駅である。
Contents
概要
神戸市の都心・三宮に位置するターミナル駅である。西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線)の三ノ宮駅を含め各線と接続する交通の要塞となっており、各社線とも兵庫県内で最も利用客が多い。
当初は「神戸駅」と名付けられた駅もあるように、神戸側のターミナル駅として建設された経緯があり、戦前の神戸中心部であった新開地から三宮へ都心が移る要因のひとつともなった。「私鉄王国」と呼ばれていた地域に位置することもあり、神戸新交通を除く各路線が東西に並行するように走っている。各路線のホームや駅舎の規模を合わせると、県下最大規模の駅である姫路駅を上回る。
当地区は神戸市の都心・三宮の再整備プロジェクトの中心とされており、これまで市、鉄道各社、有権者を交えた再開発の検討が行われている。市が発表した「神戸三宮「えき≈まち空間」基本計画」では[1]、「三宮クロススクエア」として三宮駅周辺のフラワーロード、中央幹線への一般車両乗り入れを無くし歩行者専用空間に改造するとされており[2]、各駅ビル等の再開発が進められている。2013年・2014年の阪神・阪急三宮駅の駅名改称により、JR、新交通・地下鉄、阪神・阪急がそれぞれ違う駅名を称している当駅だが、同計画では各社6つの駅があたかも一つの大きな「えき」となるような空間を目指しており、各社ばらばらとなっている駅名を「神戸三宮駅」に統一したい意向を示している[3][注 1]。
利用可能な鉄道路線
山陽電気鉄道(山陽)の列車が神戸高速線を介して阪神・阪急両方の駅に発着する関係上、神戸高速線では、阪神・阪急の神戸三宮駅を区別する意味で社名を冠して「阪神神戸三宮駅」「阪急神戸三宮駅」と案内している[注 2]。
- 三宮駅
- 神戸三宮駅
接続路線
当駅は下記の路線との乗り換えが可能となっている。
歴史
併用軌道による阪神電鉄の開業
現在、一般的に三宮と呼ばれる地に駅を設けた最初の路線は、1905年(明治38年)開業の阪神本線である。それに先駆けて、1874年(明治7年)には後の東海道本線となる官営の鉄道が阪神間に開業していたものの、同線における三ノ宮駅は現在地より西に600mほどの場所(後に元町駅が設けられる地)に置かれていた[4]。
阪神は当初、市街電車と同じ軌道法準拠で敷設された都市間電車(インターアーバン)であった。それゆえ、神戸市街においては岩屋駅以西で併用軌道を用いて路線が敷設されており、東海道本線に並行する形で雲井通八丁目(現在の三宮ターミナルホテル付近)に同線の終端として、この地に駅が設置された。このときは同線の神戸側終端であったため、神戸駅ないし神戸雲井通駅と呼ばれていた。後に現在のJRと同じ駅名である三ノ宮駅に変更された。
阪神は当初、集客のため神戸雲井通から先、神戸市街を循環する路線の敷設を計画していたが、神戸市街への路面電車敷設を目論む他出願者との競願となったことから協議が行われ、最終的に神戸市街の路線は神戸電気鉄道(後に市営化)が敷設することを決定、阪神は同社との提携で雲井通から200m南下した所(当時は滝道と呼ばれ現在は国際会館が設けられている地)に路線を延伸し、同地で接続を図ることとなった。その工事は1912年(明治45年)に完成し、同地に新たな神戸駅(滝道駅)が開設され、元の神戸駅(神戸雲井通駅)は三ノ宮駅と改称された。
阪神の地下化と阪急の乗入れ
大正時代になると、阪神に続いて阪神間の都市間輸送に参入する事業者が現れた。大阪市の梅田を起点に北方へ向かう路線、現在の阪急宝塚本線などを当時運営していた箕面有馬電気軌道(箕有)である。同社は阪神が滝道に延伸されたのと同じ年、神戸と西宮を結ぶ環状線敷設のための特許を収得していた灘循環電気軌道という業者に着目し、阪神との駆け引きの末これを買収、社名も箕面有馬電気軌道から阪神急行電鉄(阪急)と改め、阪神間新線の建設に取り掛かった。現在の阪急神戸本線である。
このとき、同社は当初から三宮の地に乗り入れることを計画していたといわれ、その方法を阪急は高架線にするものとしていたが、市では市街地の分断を憂慮して地下化を要請したことから対立し、工事に着手することが不可能となった。このため阪急では、とりあえず市電が延伸されてきていた上筒井の地に暫定ターミナルの神戸駅を設置し、当地への延長については引き続き市と協議を行うこととした。
一方、阪神では阪急という競合相手の出現を危惧し、神戸市街と御影付近に存在した併用軌道を解消して、スピードアップを行い対抗することを画策した。阪神は1929年(昭和4年)に御影付近の高架化を完成させ、神戸市街の併用軌道も同様の手法で解消しようと考えていたが、阪急の時と同様に神戸市が難色を示したことから、阪神側は併用軌道の解消を優先的に考えて譲歩し、地下線化に計画を変更した。こうして1933年(昭和8年)に岩屋駅 - 三宮駅 - 神戸駅(滝道駅)間の併用軌道線は廃止され、代わって岩屋から三宮までの地下線が開業した[5]。新たな地下ターミナルは頭端式ホームを採用し、阪神では神戸側の拠点駅となったことから、この新たな地下駅を神戸駅と命名した。
一方、阪神の地下線工事が進む中、1931年(昭和6年)には鉄道省東海道本線の高架化が完成し、三ノ宮駅が現在地に移転した[4]。この頃、市の都市計画の一環として同駅周辺に新たな街を形成する指針が示されており、今日に至る繁華街の下地が造られ始めていたのである。
そして阪神の地下線が完成する頃には、阪急も国鉄と同様に高架線で三宮に乗り入れることがようやく認められ、工事に着手しようとしていた。これに対して阪神は、1934年(昭和9年)に阪神間で省線電車の運転が開始されたこともあり、阪急や国鉄との競争にさらされる中で輸送シェアを保つためにはさらなる対抗措置が必要であると考え、三宮から元町・湊川方面へ延伸するための免許を収得、頭端式で開業した三宮の神戸駅を急遽中間駅構造に改造し、突貫でとりあえず元町まで延伸することにした。
阪急の三宮延伸と阪神の元町延伸は、どちらが先に開業するか神戸市民の注目を集めていたといわれており、結局は阪神が一足早く1936年(昭和11年)3月18日に元町延伸を果たし、阪急は2週間遅れで同年4月1日に当地への延長を果たした[6]。これに伴い、阪神では神戸側のターミナルが分散したことから神戸駅を三宮駅と改称し、一方で阪急は三宮が新たな神戸側における唯一の拠点駅となったため、阪神に代わって神戸駅を名乗ることになった。
戦後の動き
太平洋戦争により、神戸の市街地は三宮も含めて焦土と化すが、戦災復興都市計画の中で戦前の段階で既に繁華街となっていた三宮の地を、新開地に代わって行政の中心地にもする事が定められ、市役所が湊川から三宮に移転するなど、戦後の駅周辺は神戸の中心地として栄えるようになった。
1968年(昭和43年)、市電の代替となる高速鉄道路線の形成および神戸周辺を通る私鉄線(阪神・阪急・山陽・神戸電鉄)同士の連絡を図る目的で、神戸高速鉄道が開業した[7]。これに伴い、頭端式構造で三宮に設けられた阪急の神戸駅も阪神と同様に通過駅構造となり、阪神同様にターミナル機能が分散したことから、三宮駅へ改称された[6]。
1981年(昭和56年)には神戸新交通[8]、1985年(昭和60年)には神戸市営地下鉄も三宮に乗り入れ[9]、おおむね今日の様相となった。
平成期の動き
1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災により、阪急の駅ビルが甚大な被害を受けた。駅の施設は5箇月ほどで復旧されたが、駅ビルは再建されていない。
2009年(平成19年)3月20日 、阪神西大阪線が近鉄難波駅まで延伸(阪神なんば線と改称)し、同日より阪神三宮駅からほぼ終日、大阪ミナミおよび奈良方面行きの直通列車が運行されるようになった。
2013年(平成25年)4月30日、阪急阪神ホールディングスは、傘下企業にある2つの三宮駅について改称を発表し、阪急は2013年12月21日に[10]、阪神も2014年4月1日に[11]、それぞれ神戸三宮駅に改称した。
年表
- 1905年(明治38年)4月12日 阪神電気鉄道の神戸駅(神戸雲井通駅)が開業[5]。
- 1912年(大正元年)11月1日 滝道駅(神戸駅)までの延伸に伴い、三宮駅に改称する[5]。
- 1931年(昭和6年)10月10日 鉄道省(国鉄)東海道本線の高架化に伴い、同線の三ノ宮駅が現在の元町駅付近阪神の三宮駅至近の現在地へ移転[4]。
- 1933年(昭和8年)6月17日 阪神が付近の路線を地下化する[5]とともに、三宮駅は神戸駅に改称、滝道駅を廃止。
- 1936年(昭和11年)
- 1968年(昭和43年)4月7日 神戸高速鉄道東西線が開業する[7]。同時に、阪急の神戸駅を三宮駅に改称[6]。
- 1981年(昭和56年)2月5日 神戸新交通ポートアイランド線の三宮駅が開業[8]。
- 1982年(昭和57年) 阪急の三宮駅でホームを10両対応に延伸[6]。
- 1985年(昭和60年)
- 1995年(平成7年)
- 1月17日 阪神・淡路大震災が発生し、当駅発着の路線はすべて運行を停止。
- 2月1日 震災発生時より、阪神本線および神戸高速鉄道東西線の当駅と高速神戸駅間に取り残されていた1編成(阪神5131形)を使用して運行再開し、駅の営業も再開[13]。
- 2月16日 神戸市営地下鉄西神・山手線が全線で運行再開するも、当駅は全列車通過扱い[9][13]。
- 3月13日 阪急神戸本線の王子公園駅と当駅間が、正雀工場から陸送された3編成(阪急8000系)を使用して運行再開し、阪急の駅が営業を再開[13]。
- 3月16日 神戸市営地下鉄西神・山手線の駅が営業を再開[9][13]。
- 6月1日 神戸高速鉄道東西線の(阪急)三宮駅と花隈駅間の運行を再開[14]。
- 6月12日 阪急神戸本線が全線復旧[12]。
- 6月26日 阪神本線が全線復旧[13]。
- 7月31日 当駅と中公園駅間が運行再開し、神戸新交通の駅が営業を再開[15]。
- 2007年(平成19年)10月 阪神の三宮駅が、大規模改良工事を着工。
- 2009年(平成21年)3月20日 阪神なんば線の延伸開業により、ほぼ終日にわたり当駅と大阪ミナミおよび奈良方面の直通列車が運行されるようになる[7]。
- 2010年(平成22年)10月1日 神戸高速鉄道の事業形態変更に伴い、東西線の(阪急)三宮駅と新開地駅間を阪急神戸高速線と呼称する。同時に、阪急の駅を神戸高速鉄道との共同使用駅から阪急単独駅に変更。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)4月1日 阪神の三宮駅も神戸三宮駅に改称[11]。 同時に駅番号を導入[17]。
- 2018年(平成30年)3月3日 神戸市営地下鉄西神・山手線のホームでホームドアの使用開始[18]。
神戸新交通
駅構造
神戸新交通三宮駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2階部分がコンコース、3階部分がホームとなっている。駅東側に3基の分岐器が設置されている。軌道の車止めは三宮ターミナルビルに食い込むような形で設置されていたが、ビル解体に伴い車止めの位置が駅舎内に変更され、2018年5月19日から駅到着時に徐行運転が実施される[19]。
改札口は駅南側のペデストリアンデッキと直結しており、阪神神戸三宮駅東口や、ミント神戸・サンシティビル・中央区総合庁舎(区役所)などに接続されている。駅舎内のエスカレーターを経由することでJR三ノ宮駅の東口と直結しており、三ノ宮駅舎を経由して各社駅と乗り換えできる。2階改札外にはインフォメーションセンターと定期券売り場、駅長事務室が、駅舎下1階には神戸市総合インフォメーションセンターがある。改札外・改札内それぞれにエスカレーター・エレベーターが設置されているほか、改札内に多目的トイレ、AED、コインロッカーなどがある。
1981年の路線開通とともに開業。開業と同時に三宮ターミナルビルや駅前広場・地下駐車場などが整備されている。AGT路線であることから、開業当時からフルスクリーンタイプのホームドアが設置されており、軌道上への侵入は困難な構造となっている。ポートアイランド内に進出する企業の増加、相次ぐ大学キャンパスの開設、神戸空港の開港により朝・夕のラッシュ時は著しく混雑し[注 3]、神戸新交通全駅だけでなく日本のAGT路線全駅の中で乗客数が最も多い駅である。現在6両編成で運行されているが、8両編成化が検討されており駅の拡張が検討されている[20]。また、過去にはJR三ノ宮駅ビルの建て替え計画があることおよび、将来の新神戸駅への延伸のため[8]、ミント神戸付近に移設が検討されていた。震災前には現ミント神戸の位置の新たなビルに駅舎が取り込まれ建設される構想もあった。神戸市営地下鉄海岸線が当初AGT路線として検討されていた際には、当駅を2層構造とし4階部分に海岸線ホームが設置される構想がたてられていた[21]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | ■ポートライナー | 神戸空港方面/北埠頭方面 |
日中は主に1番線から北埠頭行きが、2番線から神戸空港行きが発車している[8]。
朝・夕の激しい混雑に備え、2009年10月から当駅の列車待ち整列を以前の2列から3列に変更している。 また、2013年6月に改札口にLCD発車標の設置、同年12月にエレベーター・エレベーターの更新、2014年にはホーム東部にあった駅員室の撤去が行われた。
- Portliner Sannomiya Gate.jpg
改札口
- KNT Sannomiya station platform.jpg
プラットホーム
神戸市交通局
駅構造
神戸市交通局三宮駅 配線図 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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単式ホーム1面1線×2層構造の地下駅である。駅番号はS03。駅イメージテーマは「国際性と未来志向」。
当駅 - 大倉山駅間は幅員の狭い生田新道の地下を通るため、地下1階に改札口、地下2階に1番線(新神戸・谷上方面行き)、地下3階に2番線(西神中央方面行き)ホームがある[9]。改札口は東改札口・西改札口と2つあり、それぞれ東出口1 - 8番、西出口1 - 3番がある[22]。東改札口は阪急への乗り換え口と直結しているほか、阪神・地下鉄海岸線(さんちか経由)方面への乗り換えは地下連絡通路を通り地上へ上がらず到達することが可能である[9]。また、ステラビル、北野坂壱番館ビル、Uライン三宮ビル、東急ハンズ三宮店などと直結する[22]。東出口3、7、8と、東改札口内にエレベーターがある。2018年2月23日から西改札口内のエレベーター設置工事が行われており、同年12月末に完成予定[23]。
駅名標には、広告として近隣の温浴施設である「神戸サウナ&スパ前」が付記されている[24]。
地下鉄海岸線へは、一旦改札を出てさんちかを介して三宮・花時計前駅で乗り換えとなる。連続して乗車する場合、区間を通算して乗車券を購入して乗り継ぐことができ、その場合は当駅の改札内を出場してから90分以内に三宮・花時計前駅の改札内に入場する必要がある[25]。
1985年に大倉山駅 - 新神戸駅間が延伸開業した際に開業し、西神・須磨ニュータウンから都心へ繋がる市民の足として利用されており、神戸市営地下鉄の全駅の中で乗客数が最も多い駅である。開業時に5両編成の運行が開始されたが、将来的な8両化を見越した構造となっているため、1989年に6両編成化された際もスムーズに行われた。現在、阪急神戸本線との相互乗り入れが検討されており、三宮駅での接続が候補のひとつとして挙げられている(後述)。
2018年には、ホームからの転落を防止するための可動式ホーム柵が神戸市営地下鉄で初めて設置された[26][27]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
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1 | ■西神・山手線 | 新神戸・谷上方面 |
2 | 名谷・総合運動公園・西神中央方面 |
- Subway Sannomiya East TicketGate.jpg
東改札口
- Seishin-Yamate Line Sannomiya station platform - panoramio (3).jpg
1番線プラットホーム(ホームドア設置前)
- Kobe-subway-S03-Sannomiya-station-platform-for-Seishin-chuo.jpg
2番線プラットホーム(ホームドア設置前)
阪神電気鉄道(神戸三宮駅)
駅構造
阪神電気鉄道神戸三宮駅 配線図 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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島式ホーム2面3線を有する地下駅。地下1階部分にコンコースが、地下2階部分にホームがある。
1933年6月17日、神戸市内に残されていた併用軌道を地下線で解消する工事が完成した際に開業した[5]。現在の神戸三宮駅は2代目で、初代の三ノ宮駅は現在のJR三ノ宮駅南側のポートライナー三宮駅・三宮ターミナルホテル付近にあった。
開業時は4面3線の頭端式ホームを採用しており、神戸側のターミナル駅として機能した[注 4]。まもなく山陽電気鉄道と提携する形で湊川への延長計画と直通運転計画が立てられ、とりあえず当時の神戸の中心街であった元町駅まで突貫工事で延長を行ったが、その際に南側の1線をそのままにし、北側の2線だけを西へ延伸した。その結果、上下複線の南側に折り返し線が一本という形態になった。この形態は2012年まで続いた。
湊川への延長は実現しなかったが、1968年に神戸高速鉄道東西線が開業して阪神の電車が乗り入れるようになると同時に、それを介する形で山陽電気鉄道との直通運転が開始された。
また後述する阪急と同様、1936年の元町駅への延長までの3年間は神戸側のターミナル駅であったことから神戸駅を名乗っており、三宮への改称後も駅の壁には1960年代前半(昭和30年代)まで「カウベ」と片仮名で表記された駅名標が残されていた。
南側の折り返し線(2012年6月1日までの3番線)は、1965年(昭和40年)から1974年(昭和49年)まで運転されていた西大阪線(現 阪神なんば線)西九条行特急(西大阪線特急)が廃止されて以降はしばらく定期列車の発着がなかった[注 5]が、1980年代前半に登場した快速急行が当駅始発となったため、以後は継続して使用されるようになった。1998年から2001年までは日中に毎時6本運行されている普通のうち2本が当駅折返しであったため3番線を使用した。2001年からは平日朝夕と土休日朝のみの使用となったものの、その後、2009年3月20日の阪神なんば線開業に伴うダイヤ改正により、同線経由で近鉄奈良線へ直通する快速急行が深夜以外終日運転され、折り返し線から発車するようになった。なお、3番線の南側にあった降車ホームは、有効長が5両分しかなかったため、梅田側の先頭車でドアカットを行っていた。 但し、阪神列車快速用6両編成や、近鉄列車の6両編成、2両編成には、一番大阪梅田・近鉄難波寄り先頭車 (6号車) に当たる車両には、大塩駅の扱いの様なステッカーは貼られていなかった。
2007年から2013年にかけて大規模な改良工事が行われた(後述)。その一環として2012年6月2日に配線の変更が行われ、上下本線の間に梅田方面への折り返し線が挟まれた現在の形態となった[5]。
2014年4月1日には、阪急電鉄に続き、駅名が三宮駅から神戸三宮駅に改称された[11]。なお、そごう神戸店本館の外壁、および2013年にかけて行われた駅改良工事にて新設された西改札口前の花の柱[28]では、2017年3月現在、改称前の「三宮駅」の表記のまま維持している。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■■本線 | 上り | 甲子園・尼崎・大阪(梅田)・難波・奈良方面[注 6][注 7] | |
2 | ■■本線 | 上り | 甲子園・尼崎・大阪(梅田)・難波・奈良方面 ■快速急行・■特急(休日6:02発のみ)・■普通(休日7時・8時台の一部) |
当駅折り返し専用 |
下り | 2番線の降車用ホーム | |||
3 | ■■本線 | 下り | 高速神戸・新開地・明石・姫路方面 |
ホームは、北側から島式の1番線乗車ホーム、頭端式(櫛型)の2番線(北側は乗車、南側は降車)・3番線乗車ホームとなっている。西口で1番線から3番線まで繋がっている。ホームの有効長は全て近鉄車両の6両編成まで対応できるが、2番線以外は近鉄車両は入線しない。
頭端式の2番線は、2012年6月2日に配線が変更された後も、主に奈良行き快速急行が使用している。土・休日ダイヤの朝には当駅始発の特急1本[注 8]と普通4本が設定されており、これらも2番線から発車する。
発車票について,以前は3色LEDであったが2013年3月に更新され,種別表示がフルカラーになった。
2009年3月20日の阪神なんば線開業に伴うダイヤ改正より、当駅に出札窓口を設置し近鉄特急の特急券と乗車券の発売を開始した。特別企画乗車券「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ」も購入が可能。駅長室に近鉄の特急券発券端末を設置し発券業務を行っている。設置当初の営業時間は9時30分 - 17時、窓口は無人のため購入の際にはインターホンで呼び出す必要があった[29]。近鉄特急券売り場は一時移設した駅長室に隣接していたが、現在は以前西口北側にあった元の位置に戻り、移設された定期券売り場に入っている。同じ窓口に阪神バスが運行する高速バスの乗車券売り場もある。営業時間は平日7時30分~20時、土休日は7時30分~18時となっている。
← 本線 : 梅田方面 |
現在の配線図[注 9] | → 本線 : 元町方面 |
凡例 出典:[30]。ただしホーム形状は阪神電鉄ニュースリリース[1]による。 |
- 阪神三宮駅東口.JPG
東口コンコース
- Hanshin kobe-sannomiya station pratohome.JPG
阪神神戸三宮駅プラットホーム
写真内の車両は左から阪神、近鉄、山陽の電車 - Hanshin Kobe Sannomiya Station 2017-03-24 (33291614060).jpg
2番線プラットホーム。この部分のみ開業当初の形状となっている
バリアフリー
2012年3月20日に開設した東口には全てのホームにエスカレーターおよびエレベーターが設置された。旧来からの西口にも2012年夏から秋にかけてエスカレーターが上下1本ずつ、さらに2012年12月下旬にはエレベーターも1機設置された。
発光式列車案内表示器
ホームからの転落防止と列車との接触防止を目的に、2012年秋頃から列車の接近や発車を知らせるLEDを用いた発光式列車案内表示器(スレッドライン[31])を関西の私鉄では初めて採用し[32]、ホーム床面に長さ1.5mの表示器を点字ブロック(線路側)に沿って3m間隔で設置した。
表示パターンは次の通りである。
- 列車の接近(ホーム入線前) : 進行方向にスクロール
- ホーム入線→停車 : 全表示器点滅
- 停車中 : 全表示器点灯
- 但し、到着後すぐに発車する列車は点滅のままの場合がある。
- 出発予告→ホームを離れるまで : 全表示器点滅
- 通常(列車が存在していない状態) : 全消灯
近鉄特急乗り入れ
- 伊勢志摩方面発着の近鉄特急乗り入れ
大規模改良工事 (2007年 - 2013年)
従来の駅構造ではエレベーターの設置が難しくバリアフリー面で問題があること、また改札口が西側に1箇所しかなく防災面でも問題があることがかねてから指摘されてきたが、全面改良するには工事費用が莫大となるとなることから現状維持となっていた。
2009年に近畿日本鉄道(近鉄)難波線・奈良線と相互直通運転が開始され奈良方面からの快速急行が当駅で頻繁に折り返すこととなり、当駅始発列車が下り本線を横切ることでダイヤ編成上の制約が生じることや、元町駅以西からの利用客が当駅で快速急行に乗り換えしにくい(ホームの移動と階段の上り下りが必要)という問題点が新たに発生したこともあり、上記のバリアフリー面・防災面の問題の解消も併せて、駅開業以来初めてとなる大規模改良工事が実施された。なお、約130億円にもなる工事費用については、鉄道駅総合改善事業として国などから補助金を受けやすくするため駅関連施設を神戸高速鉄道へ譲渡した上で、同社が事業主体となる上下分離方式にて事業化している。
← 本線 : 梅田方面 |
阪神三宮駅配線図(改良前)2011年7月22日まで | → 本線 : 元町方面 |
凡例 出典:[35]。ただしホーム番号は三宮駅構内案内図[2]による。 |
- 改良工事中の様子。
- Hanshin sannomiya.JPG
中央口改札階(2012年夏頃)
- Hanshin Sannomiya No3Home.JPG
3番線(降車ホーム撤去後、下り本線になる前の一時的な姿)
改良工事の詳細
- 工事は2007年10月から2013年3月にかけての5年半を予定(駅周辺部を含む)。
- 神戸市が建設中のミント神戸からさんちかに連絡する地下通路の開設に合わせて、東側(大阪梅田方面)にも改札口を新設。
- 東西の各改札口につながるエレベーターの新設。
- 現在の西改札口をセットバックさせて同付近のスペースを拡大。
- 駅排煙設備の新設。
- 降車ホームを廃止した上でホームを拡幅・延長(近鉄車両6両編成に対応[注 10])し、現在の2番線を折り返し線、現在の3番線を山陽姫路方面行き線とする。
工事は順調に進み、2010年9月末頃から2011年6月頃にかけて旧トンネルを撤去し、その後は東西改札口やホームの工事に本格的に取り掛かった。2011年7月22日をもって3番線降車ホームが廃止された。翌23日には2・3番線ホームが東側へ延伸され、ホーム幅も拡張されて暫定的に3番線が東端に移動と同時に構内配線も変更した。東改札口は上記の通り2012年3月20日より使用を開始した[5][39]。
2012年6月2日にはそれまで折り返し線であった3番線を下り(明石・姫路方面)本線へ接続、下り本線だった2番線を折り返し線とし、同時に西口階段が移設された[40]。乗り場が根本的に変更されたのは1936年以来76年ぶりのことである。2013年3月20日、予定通り完了した。
改良工事年表
- 2007年10月 改良工事を開始。
- 2009年3月20日 阪神なんば線が延伸開業。
- 2010年9月末 旧トンネルの撤去を開始。
- 2011年6月 旧トンネルの撤去を完了。
- 2011年7月22日 3番線降車ホームを廃止。
- 2011年7月23日 2・3番線ホームが東側へ延伸され、ホーム幅も拡張されて暫定的に3番線が東端に移動するとともに、構内配線も変更。
- 2012年3月20日 東改札口の使用を開始[5]。
- 2012年6月2日 明石・姫路方面行きとしていた2番線を折り返し用(難波・梅田方面)に、折り返し用としていた3番線を明石・姫路方面行きに変更するとともに、西口改札の一部を暫定変更[5][40]。
- 2012年6月10日 0番線を東へ25m移設。
- 2012年6月10日 東側の換気塔部のスペースを流用し、1・2番線ホームを東へ約20m延伸する工事を開始。
- 2012年8月25日 0番線ホームを撤去(1番線は変化なし)。
- 2012年8月26日 0番線ホーム跡に線路が敷設され、1番線が一部拡張するとともに、東へ65メートル移動。
- 2012年8月27日 1番線が全面拡張され、西へ30メートル移動する。2番線の北側の使用を開始(但し、北側は乗車のみ、南側は降車のみ)。
- 2012年11月25日 西口北改札口にあった駅長室が南改札口側に移設されるとともに、近鉄特急券売場を駅長室内に移設。
- 2012年12月5日 西口の改札口を新駅長室付近へ集約するとともに、切符売場も新駅長室横に集約。
- 2013年1月25日 西口の定期券・高速バス乗車券売場を、かつて西口北側の自動券売機があった位置に移動する。同時に近鉄特急券売場を定期券売場に移設。
- 2013年3月20日 工事を完了[41]、同時に駅ナカ商業施設「スクラ三宮」が開業[42][43]。
阪急電鉄(神戸三宮駅)
駅構造
阪急電鉄神戸三宮駅 配線図 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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島式ホーム2面3線を有する高架駅である。中線は上下線ホームで挟まれている。 阪急電鉄では、神戸市における同社のターミナル駅であることを強調するため、神戸三宮駅と呼称してきたが(肉声による放送は2004年頃までの一時期、自動放送は2006年頃までの一時期を除く)、2013年(平成25年)12月21日にこれを正式な駅名とした[10]。ただし、神戸高速線からの場合は、阪神の神戸三宮駅との区別のため「阪急神戸三宮」と呼称している。
当初は神戸駅を名乗っていたが、神戸高速鉄道の開通と同時に三宮駅に改称し、2013年(平成25年)12月21日に神戸三宮駅に改称している[10]。詳しくは#歴史を参照。かつては当駅および高架下の商業施設を含めて神戸阪急ビルを構成し、阪急百貨店が入居する駅ビルだった。1995年の阪神・淡路大震災発生後、早期復旧のため仮設駅として改築されたが、駅ビルの再建は行われておらず、位置づけとしては仮設駅舎のままである。 ※経緯については神戸阪急ビルを参照。
1980年11月までは、他の鉄道事業者の三宮駅(三ノ宮駅)が神戸市葺合区に位置していた中[注 11]、阪急のみが生田区に位置していたが、同年12月の合併で所在地は他の鉄道事業者と同じく中央区となった。
ホームの一部は、ドーム状の屋根で覆われており、形状は1960年代までの梅田駅に設置されていたものと類似している。 トイレは東口・西口両改札内に設置されている。多機能トイレも双方に設置されているが、オストメイトに対応した設備は東口にのみ設置されている。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■神戸高速線 | 下り | 新開地・山陽(明石・姫路)方面 |
2 | 下り | 新開地・山陽(明石・姫路)方面(原則当駅止用) | |
3 | ■神戸本線 | 上り | 大阪(梅田)・西宮北口・京都・宝塚方面(当駅折返し) |
4 | 上り | 大阪(梅田)・西宮北口・京都・宝塚方面 |
配線上では、高速神戸・新開地方面が1号線、上りホームと下りホームに挟まれた線路が2号線、大阪梅田方面が3号線となる。しかし、旅客案内上では、1号線を「1番ホーム」、2号線の下り側ホームを「2番ホーム」、上り側ホームを「3番ホーム」、3号線を「4番ホーム」としている。なお当駅以外で、のりば番号が設定されている阪急の駅で「〇号線」と呼ばないのは、大阪市高速電気軌道の管理下にある天神橋筋六丁目駅のみである。
以前は頭端式ホーム4面3線の構造で、3号線の北側の4番ホームと1号線と2号線の間の2番ホームが降車ホーム、3号線と2号線との間の3番ホームと1号線南側の1番ホームが乗車ホームであった。しかし、特急の10両編成化準備のため1981年(昭和56年)までに現在の配置に改造された。
一部例外を除き、2番ホームは基本的に大阪梅田方面への折り返し列車からの降車用、もしくは同列車から新開地方面への乗換用として使用されている。
当駅で折り返す山陽からの直通列車は当駅で乗客を降車させ、一旦梅田方へ引き上げてから運用に入るのが基本だが、一部1番ホームに直接入線して折り返す列車もある。
- Hankyu Kobe-Sannomiya West Gate.jpg
西改札口
- Hankyu Kobe-Sannomiya East TicketGate.jpg
東改札口
- Hankyu Sannomiya Station 08.jpg
プラットホーム
- 震災被害を受けた旧神戸阪急ビル東館.jpg
震災被害を受けた旧・神戸阪急ビル東館(1995.1.20)
今後の構想
阪急電鉄社長の角和夫は、2015年度をめどに現在の神戸三宮駅を地下化・改装した上で、神戸市営地下鉄西神・山手線へ乗り入れる計画を発表していたが、以下の理由により、未だ実現には至っていない。
阪急側は、「神戸市郊外(西神ニュータウン)と大阪都心部が繋がれば、利便性が高まる」としている。それに対し神戸市側は、約1,000億円もの事業費の一部負担を求められる[注 12]上に、新神戸駅(山陽新幹線との接続)・谷上駅(神戸電鉄有馬線との接続、神戸市北区方面)への本数を削減せざるを得ないなど、神戸市営地下鉄の経営および運営上のメリットはほとんど無いとされることから、同市は了承していない。なお、この構想が実現した場合、現在特急が乗り入れる神戸高速線新開地方面行きを廃止し、特急は梅田駅 - 西神中央駅間の運転とする見込みである。[44]
また、神戸三宮駅が地下化された場合の跡地について社長の角は、「駅ビル(再建)は神戸線と神戸市営地下鉄との相互乗り入れ構想の進展が前提。ビル単独での再建はあり得ない」とコメントしており、周辺地域を含めた再開発に充てる等の構想も伝わってはいるが、詳細については具体化されていなかった[45]。
2013年6月14日、この日開かれた阪急阪神ホールディングスの株主総会で角は、神戸市営地下鉄との相互乗り入れ計画と切り離した形で、神戸阪急ビル東館の再建計画を明らかにした[46]。計画では新ビルは100メートル超かつ25階建て以上の高さになり、地下1階から地上3階までは商業施設、地上4階から15階まではオフィス、それより上には阪急阪神ホテルズ系の都市型ビジネスホテルが入居[46][47]。商業施設は「駅に近接した利便性を生かした店舗」が入居の予定で、ホテルも大型のレストランや宴会場を排し宿泊に特化した形のものとなる[47]。低層階の北東角や外観にはかつての神戸阪急ビルを模した尖塔やアーチ形の装飾も施される予定となる一方、高層階は箱形の外観となる[46]。また、再建されるビルは震災前のような、ビルの中を電車が突き抜ける構造にはならない[46]。再建時期については、朝日新聞の取材では「神戸市と協議の上、2014年度に着工し、3年程度で完成」と報じている一方[46]、神戸新聞の取材では着工時期(とビル外観デザイン)は未定としている[47]。神戸市営地下鉄との相互乗り入れ計画に関して角は神戸新聞の取材に対し、「ここ数年以内に事業化するのは厳しい。ただ、新しいビルが乗り入れを邪魔しないようにしたい」とコメントしている[47]。この時点では、朝日、神戸両紙の報道ではビル再建後の駅の形態については報じられていなかった[46][47]。
その後、2014年5月21日に開かれた会見で角は、新ビルは神戸市との協議のうえで阪神・淡路大震災20年の2015年をめどに着工する意向であることを明らかにし、また、これまで神戸三宮駅と春日野道駅との間で検討が進められていた地下化構想については、区間を神戸三宮駅と王子公園駅との間に拡大した上で、地下化することによって生まれる空間を活用した事業を展開することも明らかにした[48]。神戸市営地下鉄との相互乗り入れ計画については、久元喜造神戸市長が5月27日の定例会見において、阪急側からの提案を受ければ、実現性に関して議論を進める意向であることを示した[49]。
そして2016年4月25日、阪急阪神ホールディングから神戸阪急ビル東館の建て替え計画が発表になった。 それによると新ビルは地上29階・地下3階でホテル、オフィス、商業施設、駅施設等で構成され、最上階には展望フロアも整備される。ホテルは、系列の阪急阪神ホテルズが運営する「remm(レム)」が17階~28階に入居を予定してる[50]。また地下1階と2階には、同じ阪急グループのエイチ・ツー・オー リテイリング傘下の食品スーパーである阪急オアシスが入居を予定している[51]。
今後、2021年の竣工を目指して工事が行われる。
利用状況
- 阪神電気鉄道 - 2016年度の1日平均乗車人員は53,058人である。
- 同社の駅では梅田駅に次ぐ第2位。2009年3月に阪神なんば線が開業したことにより、2010年度は前年度より4,700人程度増加し、乗車人員が5万人を上回った。
- 阪急電鉄(神戸線) - 2016年次の平日1日平均乗降人員は108,868人(乗車人員:54,308人、降車人員:54,560人)である[52]。
- 神戸高速線との直通人員を含まない値である。同社の駅では梅田駅に次ぐ第2位。
- 神戸高速鉄道 - 2016年度の1日平均乗車人員は8,016人である。
- 神戸市交通局 - 2016年度の1日平均乗車人員は60,578人である[53]。
- 同局の駅では第1位。2001年7月に海岸線が開業したことにより、2002年度は前年度より4,700人程度減少し、6万人を下回った。しかし、2004年度からは再度上昇傾向となり、2009年度に6万人を上回った。
- 神戸新交通 - 2016年度の1日平均乗車人員は35,584人である。
年度別一日平均乗車人員
各年度の一日平均乗車人員は下表のとおりである。
- 阪急電鉄と神戸高速の値は、直通人員を含まない。
年度 | 阪神電気鉄道 | 阪急電鉄・神戸高速鉄道 | 神戸市交通局 | 神戸新交通 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本線 | 神戸線 | 阪急神戸高速線 | 西神・山手線 | ポートアイランド線 | ||||||
1日平均 乗車人員 |
増加率 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 | |
1995年(平成 | 7年)40,344 | 54,049 | 7,650 | 70,830 | 17,464 | |||||
1996年(平成 | 8年)46,526 | 15.3% | 63,712 | 17.9% | 11,367 | 48.6% | 71,525 | 1.0% | 23,885 | 36.8% |
1997年(平成 | 9年)43,340 | -6.8% | 60,603 | -4.9% | 10,759 | -5.3% | 69,917 | -2.2% | 20,885 | -12.6% |
1998年(平成10年) | 42,074 | -2.9% | 58,151 | -4.0% | 10,515 | -2.3% | 69,005 | -1.3% | 19,447 | -6.9% |
1999年(平成11年) | 40,866 | -2.9% | 57,038 | -1.9% | 10,230 | -2.7% | 66,484 | -3.7% | 19,183 | -1.4% |
2000年(平成12年) | 42,181 | 3.2% | 56,386 | 1.2% | 10,134 | -0.9% | 62,823 | -5.5% | 18,233 | -5.0% |
2001年(平成13年) | 42,858 | 1.6% | 58,121 | 3.1% | 9,885 | -2.5% | 62,585 | -0.4% | 18,932 | 3.8% |
2002年(平成14年) | 42,266 | -1.4% | 56,847 | -2.2% | 9,633 | -2.5% | 57,899 | -7.5% | 18,370 | -3.0% |
2003年(平成15年) | 42,716 | 1.1% | 56,276 | -1.0% | 9,410 | -2.3% | 57,099 | 0.4% | 18,314 | -0.3% |
2004年(平成16年) | 41,526 | -2.8% | 55,221 | -1.9% | 9,186 | -2.4% | 56,599 | -0.9% | 18,326 | 0.1% |
2005年(平成17年) | 41,909 | 0.9% | 58,150 | 5.3% | 9,087 | -1.1% | 56,684 | 0.1% | 19,484 | 6.3% |
2006年(平成18年) | 42,446 | 1.3% | 57,336 | -1.4% | 7,832 | -13.8% | 57,734 | 1.9% | 23,222 | 19.2% |
2007年(平成19年) | 44,065 | 3.8% | 59,822 | 4.3% | 7,934 | 1.3% | 58,598 | 1.5% | 25,607 | 10.3% |
2008年(平成20年) | 44,969 | 2.1% | 62,013 | 3.7% | 7,769 | -2.1% | 59,250 | 1.1% | 27,512 | 7.4% |
2009年(平成21年) | 45,898 | 2.1% | 59,120 | -4.7% | 7,682 | -1.1% | 60,242 | 1.7% | 27,819 | 1.1% |
2010年(平成22年) | 50,608 | 10.3% | 60,282 | 2.0% | 7,769 | 1.1% | 60,835 | 1.0% | 28,685 | 3.1% |
2011年(平成23年) | 51,022 | 0.8% | 61,052 | 1.3% | 7,866 | 1.2% | 60,824 | 0.0% | 29,516 | 2.9% |
2012年(平成24年) | 49,962 | -2.1% | 62,438 | 2.3% | 8,293 | 5.4% | 61,730 | 1.5% | 30,186 | 2.3% |
2013年(平成25年) | 50,529 | 1.1% | 63,438 | 1.6% | 8,233 | -0.7% | 60,732 | -1.6% | 30,822 | 2.1% |
2014年(平成26年) | 50,194 | -0.7% | 60,564 | -4.5% | 7,895 | -4.1% | 59,986 | -1.2% | 31,504 | 2.2% |
2015年(平成27年) | 52,549 | 4.6% | 63,123 | 4.2% | 8,025 | 1.6% | 60,860 | 1.4% | 33,620 | 6.7% |
2016年(平成28年) | 53,058 | 1.0% | 63,674 | 0.9% | 8,016 | -0.1% | 60,578 | -0.5% | 35,584 | 5.8% |
阪急電鉄の年次別一日乗降・乗車人員
阪急電鉄の一日平均乗降・乗車人員は下表のとおりである。
- 2007年度から2015年度までのデータは、平日の1日平均乗降・乗車人員である。
- 2016年度のデータは、1日平均乗降・乗車人員である。
- 神戸高速との直通人員は含まない。
年次 | 平日限定 乗降人員 |
平日限定 乗車人員 |
通年平均 乗降人員 |
通年平均 乗車人員 |
---|---|---|---|---|
2007年(平成19年) | 107,928 | 53,631 | - | - |
2008年(平成20年) | 110,419 | 54,867 | ||
2009年(平成21年) | 108,259 | 54,639 | ||
2010年(平成22年) | 111,477 | 55,839 | ||
2011年(平成23年) | 111,454 | 55,898 | ||
2012年(平成24年) | 113,367 | 56,624 | ||
2013年(平成25年) | 112,377 | 55,730 | ||
2014年(平成26年) | 112,709 | 56,070 | ||
2015年(平成27年) | 113,651 | 56,545 | ||
2016年(平成28年) | - | - | 108,868 | 54,308 |
駅周辺
フラワーロードを挟んで東寄りに阪神と神戸新交通の駅、JR三ノ宮駅、西寄りに阪急の駅がある。
三宮地下街は阪神の東西両改札と地下鉄西神・山手線、南側は地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅と直結している。阪急・地下鉄西神・山手線の東口および神戸新交通からは階段・エスカレーターや連絡通路で結ばれている。
- 駅東側(神戸新交通・JR東口・阪神東口)
- 神戸新聞会館(ミント神戸) - 阪神東口と地下で直結
- ダイエー神戸三宮店
- 神戸市中央区役所
- 神戸市勤労会館
- 神戸中央郵便局三宮分室
- 駅南側(フラワーロード以東)(阪神東口または西口・神戸新交通・JR中央口)
- 駅南側(フラワーロード以西)(阪急東口または西口・阪神西口・JR西口)
- 駅北側(フラワーロード以東)(地下鉄東口・JR東口)
- タクシー乗り場(JR中央口北 中型)
- 駿台予備学校神戸校
- 駅北側(フラワーロード以西)(阪急東口・地下鉄東口)
- 駅西側(地下鉄西口・阪急西口)
路線バス
特記事項
運賃関連
- 神戸高速線との境界は、阪急が当駅、阪神が元町駅だが、高速神戸駅以西(山陽電気鉄道・神戸電鉄方面)の駅までの運賃は阪急・阪神の駅とも同一とされている。また、阪急・阪神三宮駅 - 高速神戸駅間を含む通勤定期券ではいずれの区間を経由するものでも、当駅(阪急・阪神とも)、花隈駅・西元町駅(以上神戸高速)および元町駅(阪神)で乗降が可能である。
- 阪神または阪急の、梅田駅と神戸三宮駅間を含む通勤定期券では、両社いずれの路線を経由するものでも他方の梅田駅・神戸三宮駅で乗降が可能である(IC定期券を含む)。但し、定期券の券面に含まれていない同区間の途中駅で下車した場合は、別途運賃が必要となる。
- 阪神の1区運賃は大人140円であるが、阪神神戸三宮駅 - 元町駅間に限っては特例として神戸高速線の1区運賃である大人130円が適用されている。また、阪神神戸三宮駅から乗車の場合、阪神神戸三宮駅 - 元町駅間も神戸高速線の運賃体系が通しで適用される。
その他
- 阪急・神戸市営地下鉄・ポートライナーの駅には、自動体外式除細動器 (AED) が1台ずつ設置されている。
- 阪神と阪急の駅がやや離れているため、阪急の駅が改称される前は、市販されている経路検索ソフトでは阪神三宮と阪急三宮が区別されている場合があった。一例を挙げると「駅すぱあと」ではポートライナーは阪神三宮、地下鉄西神・山手線は阪急三宮と同駅の扱いである。
- 1980年に葺合区と生田区が統合されて中央区となるまでは、阪急三宮駅(加納町四丁目)が生田区、阪神三宮駅(小野柄通八丁目)が葺合区に所在していた。国鉄三ノ宮駅は葺合区と生田区にまたがっていた(ホームの一部がフラワーロードの上にあり、現在の中央口・東口が葺合区、西口が生田区にあった)が、駅長室が葺合区側にあったため、所在地は「布引町四丁目」、すなわち葺合区側であった。
- 神戸新交通・神戸市交通局・阪神電気鉄道・阪急電鉄の各三宮駅(神戸三宮駅)や、西日本旅客鉄道(JR西日本)の三ノ宮駅、市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅はどの駅も町名の「三宮町」に位置していない。これは、本来の三宮が三宮神社の周辺にあるのに対して、街の東側(旧居留地の東側)が三宮として発展したことが原因である。なお、「三宮町」には地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅がある。
隣の駅
※ 括弧内の英数字は駅番号を示す。
- 26px 阪神電気鉄道
- 本線
- 阪急電鉄
- 神戸本線・神戸高速線
かつて存在した路線
- 阪神電気鉄道
- 本線(旧線)
- 三宮駅 - 滝道駅
脚注
注釈
- ↑ 現在はJR西日本の三ノ宮駅を「神戸三宮駅」に改称するよう市が要望しているが、要望合意の見通しが立てば地下鉄などの改称も検討する考えとしている。
- ↑ また、山陽からの直通列車では「阪神三宮」「阪急三宮」の案内も見られる。
- ↑ 神戸交通振興・神姫バスの共同運行によるポーアイキャンパス線、大学のシャトルバスで利用者の分散を図っている。(2014年3月から神戸市がバス利用促進の社会実験を行っている。)
- ↑ 開業時は日本で最大級の地下駅だった[5]。
- ↑ レールの錆取りを兼ねて、回送列車や臨時列車が使用していた。
- ↑ 奈良方面行きは土休日の初発から3本のみ1番線からの発着で(新開地始発)、それ以外は2番線から発着。
- ↑ 2012年8月27日から乗車位置が6両編成の特急と快速急行用(青色の位置)と4両編成の普通用(緑色の位置)に分けられている。
- ↑ 近鉄には乗り入れないが、運用の関係上、この列車も1000系または9000系が充当されていたが、2016年3月19日改正では8000系8523F以外の快速用又は近鉄対応車の1000系・9000系6両編成が充当されている。但し、1000系2両編成(1501・1601形)3本連結の6両編成は充当されていない。
- ↑ 2012年6月2日から2012年8月25日までは0番線が存在していた。実際の配線は神戸方面から3番線に入るポイントは大阪方面への折り返しホームの名残で3番線から直接梅田方面へ入れる構造ともなっている。
- ↑ 実際には東側へもう少しホームを延伸できる構造となっている。
- ↑ 当時は地下鉄・ポートライナーは未開業であり、葺合区に位置していたのは国鉄三ノ宮駅・阪神三宮駅のみであった。
- ↑ 阪急側が求める「都市鉄道利便増進事業」として事業が認められれば、総事業費のうち、国が1/3、兵庫県が1/6、神戸市が1/6を補助しなければならない。なお、残りは阪急が負担。
出典
- ↑ “えきまち空間”. 神戸市. . 2018閲覧.
- ↑ “未来の三宮駅前は歩行者空間に 神戸市が基本計画案”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2017年11月27日) . 2018閲覧.
- ↑ “JR「三ノ宮駅」の「ノ」消える? 神戸市が要請”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2016年2月27日) . 2018閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』 26-27頁
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 27頁
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 84頁
- ↑ 7.0 7.1 7.2 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 25頁
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 240頁
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 226頁
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 奥平裕佑 (2013年12月21日). “阪急駅名「神戸三宮」に 看板など付け替え”. 神戸新聞 (神戸新聞社)
- ↑ 11.0 11.1 11.2 金旻革 (2014年3月31日). “阪神「神戸三宮」駅に改称 1日から”. 神戸新聞 (神戸新聞社)
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- ↑ 神戸市:神戸市交通局 事業概要
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参考文献
- 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 神戸新聞総合出版センター、2012-12-10。ISBN 9784343006745。
- 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』 神戸新聞総合出版センター、2011-12-15。ISBN 9784343006028。
関連項目
外部リンク
- テンプレート:外部リンク/阪神電気鉄道駅
- 神戸三宮駅(鉄道情報ホームページ) - 阪急電鉄
- 三宮[P01](路線図・駅情報) - 神戸新交通
- 神戸市交通局