大泉町
Contents
概要
人口は約4万人で、群馬県内では最も人口の多い町である。また、人口密度は北関東3県(茨城県、栃木県、群馬県)の市町村の中で最も高い。また、外国人人口の比率も県内一の14.8%(2012年12月)[1]で、人口の約1割はブラジルやペルー出身の日系人という特徴を持っており、隣接する太田市とともに日系人労働者が多い。
SUBARU大泉工場や味の素冷凍食品関東工場、パナソニック(旧三洋電機東京製作所)、凸版印刷群馬工場など工業が盛んで、これらの企業からの税収があるため、交付金不交付団体を続けていたが、2010年度の交付金の再算定で400万円の財源不足となり34年ぶりに交付団体に転落した[2]。なお、財政力指数に関しては2006年までは群馬県内で一番の高さであったが、2007年に多野郡上野村に抜かれ、第2位が当町、第3位が邑楽郡明和町と続く。県内の自治体で生産年齢人口割合が最も高い自治体でもある。2011年度には再び不交付団体となっている[3]。
地理
町域の面積は約1841ヘクタールで、関東平野の一角にあり地形は平坦である。遠望に群馬県を代表する上毛三山の赤城山・榛名山・妙義山を望む[4]。
隣接している自治体
歴史
第二次世界大戦前には中島飛行機の工場があり、戦後は三洋電機や富士重工業の工場となった。1990年の出入国管理法の改正によってブラジル、ペルーの日系人が日本国内で自由に働けるようになったため、人手不足から町では日系人を積極的に誘致し、これら外国人の住民登録者が5859人、全人口の約14.8%(2012年12月現在)を占めるようになった[5]。
- Oizumi Multicultural Community Center.JPG
多文化共生コミュニティセンター
- Brazilian Plaza in Oizumi.JPG
ブラジリアンプラザ
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、邑楽郡に小泉村と大川村が成立。
- 1902年(明治35年)7月25日 - 小泉村が町制により小泉町となる。
- 1957年(昭和32年)3月31日 - 邑楽郡小泉町と大川村が合併し、大泉町となる。
平成の大合併
行政
人口
大泉町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
2016年10月1日現在推計人口41,455人。
産業
2013年度の製造品出荷額は約5440億円[6] で、県内では太田市、伊勢崎市、高崎市に次いで第4位、郡部では第1位で第2位の邑楽町の約2.3倍の出荷額を誇る。
町にある主な企業
- パナソニック株式会社(アプライアンス社)
- 株式会社SUBARU 群馬製作所 大泉工場
- マルハニチロ株式会社 群馬工場(旧アクリフーズ群馬工場、旧アクリフーズの登記上の本店所在地)
- 雪印ビーンスターク株式会社 群馬工場
- 凸版印刷株式会社 群馬工場
- 味の素冷凍食品株式会社
姉妹都市・提携都市
海外
地域
警察署
- 朝日2丁目にあり、当町と邑楽郡邑楽町、邑楽郡千代田町を管轄している。
消防署
- 大泉消防署
教育
学校
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 専門学校
図書館・スポーツ施設
- 大泉町立図書館
- いずみ総合公園町民体育館
- いずみ総合公園町民野球場
- いずみサッカー場
- 御正作公園ソフトボール場
- 大泉スバル運動公園
- とね運動場
- 西体育館
交通
鉄道
道路
工業都市由来の幅23mの幹線道路を軸に、碁盤の目状に張り巡らせた道路網が整備され、多くは街路樹が配されている[4]。
- 高速道路
- 一般国道
- 県道
- 群馬県道38号足利千代田線
- 群馬県道313号太田大泉線
- 群馬県道314号古戸館林線
- 群馬県道361号矢島大泉線
- 群馬県道142号綿貫篠塚線 - 東毛広域幹線道路開通により国道354号が一本化され、国道指定解除になった区間である。
- 町道
路線バス
太字は大泉町内の代表的停留所名。
- 広域公共バスあおぞら:大泉・千代田線 (太田記念病院 - 太田駅南口 - 西小泉駅バスターミナル - 千代田町役場前)
- 朝日自動車:西小泉駅 - 妻沼仲町 - 熊谷駅
- メープル号:太田駅南口 - BUSターミナルおおた - 大泉町役場前 - 館林市役所前 - 成田空港(関東自動車・千葉交通)
- 桐生駅南口 - 太田駅南口 - BUSターミナルおおた - 大泉町役場前 - 館林市役所前 - 羽田空港(東京空港交通・日本中央バス)
- 前橋バスセンター - 桐生駅南口 - 太田駅南口 - BUSターミナルおおた - 大泉町役場前 - 館林市役所前 - 金山駅南口 - 名古屋駅太閤通口 - JR奈良駅 - 大阪OCAT(日本中央バス)
廃止された路線バス
- 町内循環バスさわやか(2005年-2014年)
名所・旧跡・観光
- 小泉氏 - 藤原秀郷流。家紋は三つ巴。
- 富岡氏 - 藤原秀郷流。家紋は三つ巴。
- 城之内公園 - 1489年に築城された小泉城跡の公園。
- いずみ緑道 - 城之内公園から西小泉駅を通りいずみ総合公園までの全長4kmの緑地ゾーン。戦前に計画されていた、西小泉駅から熊谷駅を結ぶ鉄道予定地がこのいずみ緑道 [1] とハナミズキ通り [2] となって残されている。
- 龍泉院 - 富岡氏の命により1534年建立。
- 小泉神社
- 社日稲荷神社
- 間之原遺跡 - 当町北部から太田市竜舞にかけて広がる、縄文前期の遺跡。
出身有名人
- 青田純子(フルート奏者)
- 石毛善衛 - 競馬騎手、調教師。
- 江原大介(役者)
- 小淵雅 - プロバスケットボール選手(bjリーグ・琉球ゴールデンキングス所属)
- 齊藤千花(ソプラノ歌手)
- 紫吹淳(女優・元宝塚歌劇団月組男役トップスター)
- 内藤理沙(美少女クラブ31のメンバー)
- 細谷清吉(郷土史学者、元群馬県立太田高等学校教諭)
- 森浩美(作詞家)
- 横山翔平 - プロサッカー選手(Jリーグ・ザスパクサツ群馬所属)
脚注
- ↑ 外国人住民4万489人 朝日新聞2013年4月17日
- ↑ 大泉町、交付団体に - 2010年12月8日閲覧。
- ↑ 平成23年度普通交付税の再算定結果 総務省
- ↑ 4.0 4.1 「日本の道100選」研究会 2002, p. 60.
- ↑ 平成21年12月末における外国人登録の状況について
- ↑ 平成25年工業統計調査結果
- ↑ “海外姉妹友好提携状況”. 群馬県 (2013年12月). . 2016閲覧.
- ↑ “平成15年 第6回大泉町議会定例会会議録 第1号”. 大泉町議会 (2003年6月17日). . 2016閲覧.
- ↑ “平成25年 第1回大泉町議会定例会会議録 第1号”. 大泉町議会 (2013年3月4日). . 2016閲覧.
- ↑ 10.0 10.1 「日本の道100選」研究会 2002, pp. 60-61.
参考文献
- 「日本の道100選」研究会 『日本の道100選〈新版〉』 国土交通省道路局(監修)、ぎょうせい、2002-06-20。ISBN 4-324-06810-0。
関連項目
外部リンク