道修町
道修町(どしょうまち)は、大阪府大阪市中央区の町名。1~4丁目がある。郵便番号は541-0045。
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地理
大阪市の中心業務地区である船場のうち北から5番目の町で、薬(主に医薬品)の町として知られる。1872年(明治5年)まで現在の4丁目の御霊筋以西は古手町、西横堀川(現在は埋立)沿いは七郎右衛門町という町名だった。
歴史
江戸時代に、清やオランダからの輸入薬を一手に扱う薬種問屋が店を出し、「薬種中買仲間」を結成する。日本に入ってくる薬は、いったん道修町に集まり、全国に流通していった。その関係で現在でも製薬会社や薬品会社のオフィスが道修町通りの両側に多いことで知られている。武田薬品工業、塩野義製薬、田辺三菱製薬が本社を構えている。薬種問屋には、コニシのように、狭義の医薬品でなく化成品の道に進んだ企業もある。医薬品業界に関しては外資系も関西を拠点とするところが多く、バイエル(大阪府大阪市北区)、アストラゼネカ(大阪市北区)、P&G(兵庫県神戸市中央区)、イーライー・リリー(神戸市中央区)などが挙げられる。
道修町にある少彦名神社は、薬の神様として地元では長く親しまれている。
日本初の薬学専門学校(現在の薬科大学に相当する)が設置されたのも道修町である。
地名の由来
町名の由来は、このあたりに「道修寺」という寺院があったからとする説や、江戸時代初期に北山道修(きたやま・どうしゅう)という薬学者がいたことにちなむとする説がある。なお、江戸時代中頃までは道修谷と呼ばれていた。
祭事
毎年11月23日に少彦名神社(通称神農さん)のおまつりがあり、前日の11月22日が宵宮である。付近は大阪市の中心街でありオフィス街としての無機質な町並みに突如として堺筋から御堂筋までのおまつり屋台街が出現する。市街地ど真ん中であるため周囲はほとんど子供の居ない地域であり、屋台は大人向けの「居酒屋」的な屋台で占められており、その中に挟まれるように普通のお祭りらしい屋台が存在する。通りには道修町に本社やオフィスを構える製薬会社の製品が笹にぶら下げられ、11月23日は休日なので宵宮はスーツ姿のサラリーマンやOLで遅くまで賑わい異様な雰囲気がある。
道修町にオフィスのある製薬会社
- カイゲンファーマ 本社
- 小林製薬 本社
- 塩野義製薬 本社
- 大日本住友製薬 大阪本社
- 武田薬品工業 大阪本社・大阪支店・大阪第一営業所・大阪第二営業所
- 武田コンシューマーヘルスケア 本店・大阪道修町オフィス(武田薬品工業子会社)
- 田辺三菱製薬 本社・営業本部・大阪支店・ヘルスケア事業部
- 吉富薬品 本社・営業本部(田辺三菱製薬系列)
- 扶桑薬品工業 本社・大阪支店
- 丸善薬品産業 本社
- 富士フイルム和光純薬 本社・本社東館(富士フイルム系列)
- 伊藤由製薬
- 乾卯栄養化学
- イワキ
- エビス薬品
- 小野薬品工業 本店
- 関西薬品
- 小城製薬
- 金剛薬品
- シオエ製薬
- 鈴粉末薬品
- 関商
- 第一三共 大阪支店
- 第一三共ヘルスケア 大阪支店
- ダイト 大阪支店
- 大鵬薬品工業 大阪支店・コンシューマーヘルスケア京阪神支店
- 高砂薬業
- 武田医薬データサービス 本社(武田薬品工業系列)
- 田村薬品工業 本社
- 中間物商事 本社
- 東洋製薬化成
- 常盤植物化学研究所
- 日新化成
- ニプロファーマ 本社
- 日本新薬 大阪支店
- 日本製薬 大阪支店・京都支店(武田薬品工業系列と販売提携)
- 日本バルク薬品
- 日本粉末薬品
- 富士化学工業
- 富士カプセル
- 堀江生薬
- 丸三薬品
- 丸善製薬
- 三国
- 八ツ目製薬
- 山善製薬
- 横内製薬
- 米山薬品工業
関連項目
最寄りの交通機関
外部リンク