谷沢永一
提供: miniwiki
谷沢 永一(谷澤 永一、たにざわ えいいち、1929年6月27日 - 2011年3月8日[1])は、日本の文芸評論家、書誌学者。関西大学名誉教授。専門は日本文学(近代)。渡部昇一との共著が多い。
Contents
人物
大阪府大阪市出身。旧制大阪府立天王寺中学校から関西大学予科を経て同文学部国文学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。書誌学者。同文学部助手となり、講師、助教授、教授を務め、1991年に定年より9年早く退職して名誉教授となる。2011年3月8日、心不全のため兵庫県伊丹市の病院で死去。81歳没[1]。
受賞など
1980年、書評コラムを集めた『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞。1989年、大阪市民表彰文化功労。1997年、大阪文化賞。森鴎外と坪内逍遥の論争を論じた『文豪たちの大喧嘩 鴎外・逍遥・樗牛』で、2004年に第55回読売文学賞研究・翻訳賞。2006年『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞を受賞。
思想
交遊関係
- 交友の深い人物として、渡部昇一、開高健、藤本進治がいる。また個人的な交際はないが、紅野敏郎とはともに近代文学の研究者として、本を媒介に「同志」関係であった。兄貴分として朽木清(大阪市立大学教授)と藤本昭(神戸大学教授)の名を挙げている。
- 教授在職中は読売テレビのおもしろサンデーにコメンテーターとして出演。共演した司会の桂文珍と書籍の情報を交換するうちに才能に惚れ込み、文珍を関大文学部の非常勤講師に迎えた[2]。
- 元日本共産党員であり、最初の著作『大正期の文藝評論』は小田切秀雄の勧めによって書かれた。1976年に東京大学の三好行雄と論争した際は、小田切編纂の『明治文学全集 北村透谷集』がきっかけであったから、小田切と手を切ったのはそれ以後のことである。
批評・論争
- 数々の批判、論争を行っているが、本人によれば不敗。
- 1977年前後に思想家の吉本隆明とのあいだで論争(罵倒合戦)があった際には、谷沢嫌いの呉智英から「吉本の敗北が明白だった」(『バカにつける薬』)という評価を受ける結果を収めた。
- 『紙つぶて』において長年、紀要の内容、教授や助教授の不勉強を具体例を挙げて批判した。
- 1995年6月発行の『こんな日本に誰がした』(副題:『大江健三郎への告発状』)では、大江健三郎を、国内と国外で発言をきっちり分けるという卑屈な男であり、オウム真理教の教祖と同じタイプの人間だと断言して批判した。
- 1996年2月発行の『悪魔の思想』では、日本を貶めた進歩的文化人12名(大内兵衛、大江健三郎、大塚久雄、加藤周一、久野収、向坂逸郎、坂本義和、竹内好、鶴見俊輔、丸山真男、安江良介、横田喜三郎)を実名と具体例を挙げて批判した。
- 1996年6月発行の『誰が国賊か』では、バブル経済崩壊は、官僚である大蔵省銀行局長が行った総量規制という法律でも無い行政指導が原因だったと、実名を挙げて批判した。
- 藤岡信勝とは犬猿の仲であり、保守・右翼系でありながら、新しい歴史教科書をつくる会の『新しい歴史教科書』には、その内容に猛反発。2001年に反論書『「新しい歴史教科書」の絶版を勧告する』で、その歴史認識を批判した。最後は「国は歴史教育から手を引け」という山崎正和の理論で締めくくった[3]。
その他
- 学内行政では、学長選挙において大西昭男をサポートし、大西は5期15年にわたり学長を務めた[4]。
- フジサンケイグループの論客としても知られ、産経新聞大阪版でコラム「産経抄」を担当したこともある。多筆であり大学教授の合間に新聞及び雑誌への投稿、並びに著作の執筆を精力的に行い、友人の開高が見かねて「自重するように」と短文を認めたこともあるという[5]。
- 著書内において、森銑三の「井原西鶴の真の著書は『好色一代男』だけで、それ以外の『西鶴著』の本はすべて他の作家の筆による」という、他の文学史家には長年無視されている説を支持している。
- 文学者ではなく、書誌学者という名称を好んで使っていた。
- 関西大学図書館にはたびたび蔵書を寄贈してきたが、その中でもルバイヤートなど稀覯書の98冊については「谷澤永一コレクション」として図書館の貴重資料となっている。コレクションの内容は、堀口大學訳『月下の一群』関係13冊 福田英子関係2冊 藤村操『煩悶記』1冊 ルバイヤット関係82冊である。
著書
- 大正期の文芸評論 (塙書房 1962.1/中公文庫 1989.12)
- 近代日本文学史の構想 (晶文社 1964.11)
- 明治期の文芸評論 (八木書店 1971.5)
- 署名のある紙礫 私の書物随筆(浪速書林 1974.11)
- 標識のある迷路 現代日本文学史の側面 (関西大学出版・広報部 1975.1)
- 読書人の立場 (桜楓社 1977.10)
- 牙ある蟻(冬樹社 1978.8)
- 完本・紙つぶて 谷沢永一書評コラム 1969-78 (文藝春秋 1978.8)
- 読書人の園遊 (桜楓社 1978.10)
- 読書人の壺中 (冬樹社 1978.11/「完本」潮出版社 1990.12)
- 紙つぶて 二箇目 谷沢永一/コラムと断簡 1975-81 (文藝春秋 1981.6)
- 古典の読み方 現代人のためのスタミナ読書(祥伝社NON・BOOK 1981.9/PHP文庫 1992.5)、のち新版「人間通と世間通」クレスト社、文春文庫
- 人間通でなければ生きられない 新しい現代の読み方・人間の読み方(PHP研究所 1981.11/PHP文庫 1986.4)
- 紙上の嵐 - 谷沢永一文芸論集 (潮出版社 1981.12)
- 初心忘るべからず (潮出版社 1982.4)
- あぶくだま遊戯 - 谷沢永一/社会批評集106篇 (文藝春秋 1982.6)
- 「正義の味方」の嘘八百 - 昭和史のバランスシート (講談社 1982.9/講談社文庫 1985)、新版「歴史通」ワック 2004
- 五輪書の読み方 (ごま書房ゴマセレクト 1982.10/潮文庫 1986.1/幻冬舎文庫 2003.6)
- 閻魔さんの休日 - 谷沢永一/読書コラム166篇 (文藝春秋 1983.7)
- 机上の劇 谷沢永一文芸論集 (潮出版社 1983.8)
- 雉子も鳴かずば (集英社 1984.11/五月書房 2005.1)
- 百言百話 - 明日への知恵 (中公新書 1985.2)
- 円熟期 司馬遼太郎エッセンス (文藝春秋 1985.3/文春文庫 1996.8)、新版「司馬遼太郎の遺言」ビジネス社 2005
- 論より証拠 - 谷沢永一の読書術(潮出版社 1985.3)
- なるほど世間はむずかしい(太陽企画出版 1985.8)
- 話すことあり聞くことあり(潮出版社 1985.10)
- 紙つぶて <全> (文春文庫 1986.3/PHP文庫 1999)
- 青山毅/浦西和彦編 谷沢永一書誌学研叢 (日外アソシエーツ 1986.7)
- 時代の手帖 (潮出版社 1987.3)
- 乱世に生きる指導者の知恵 人間の器量を磨き、精神力をつける 大和出版 1987.7
- 皇室傳統(皇室伝統) (PHP研究所 1989.12)
- 巻末御免 (PHP研究所 1989.12)
- 日本を撃つ (講談社 1990.4)
- 大国・日本の「正体」講談社 1991.2/講談社文庫 1994
- 読書人の浅酌 (潮出版社 1991.12)
- 回想 開高健 (新潮社 1992.2/PHP文庫 1999.1)
- 日本を叱る (講談社 1992.4)
- 読書人の放蕩 (潮出版社 1992.6)
- 先見力の達人長谷川慶太郎 (学研 1992.10)
- 山本七平の智恵 日本人を理解する75のエッセンス (PHP研究所 1992.12/のち文庫)、新版「山本七平の叡智」PHP研究所 2007
- 日本を活かす (講談社 1993.10)
- 松下幸之助の智恵 (PHP研究所 1993.11/のち文庫)
- 読書人の蹣跚(まんさん) (潮出版社 1993.12)
- 司馬遼太郎の贈りもの 全5巻 (PHP研究所 1994-2001、のち2巻目まで文庫)
- 粋判官(すいはんがん) (文藝春秋 1994.3)
- 平成政治家・斬り捨て御免 (PHP研究所 1994.7)
- 読書人の悦楽 (PHP研究所 1994/「読書の悦楽」PHP文庫 1998.11)
- 人生の叡智 人生の智恵 (PHP研究所 1994.10)、※既刊書から-二十六名の人物毎に項目を立てた再編著作。
- 「嘘ばっかり」で七十年 (講談社 1994.11、改題「正体見たり社会主義」PHP文庫 1998)
- 日本近代文学研叢 (全6巻 和泉書院 1994-96)
- 面白きかな、人の世は。(潮出版社 1994.12)
- 達人の智恵 PHP研究所 1995.2
- こんな日本に誰がした 戦後民主主義の代表者・大江健三郎への告発状 クレスト社 1995.6/ベストセラーズ・ワニ文庫 1999
- 『五輪書』に学ぶ勝ち方の極意 ごま書房 1995.12
- 人間通 新潮選書 1995.12/新潮文庫 2002.6
- 読書人の観潮 潮出版社 1996.6
- 歴史の読み方 人間の読み方-変革の時代を生き抜く男たちの決断 大和出版 1996.6
- 雑書放蕩記 新潮社 1996.7
- 人間通の喧嘩教育論 PHP研究所 1996.8
- 司馬遼太郎 PHP研究所 1996.10
- 悪魔の思想「進歩的文化人」という名の国賊12人 (クレスト社 1996.2)
- 「反日的日本人の思想」PHP文庫 1999/「自虐史観もうやめたい!」 ワック 2005
- 人間通になる読書術 PHP新書 1996.11
- 読書人の風紋 潮出版社 1996.12
- 私の見るところ PHP研究所 1997.2
- 人の世を見さだめる PHP研究所 1997.7
- 冠婚葬祭心得 新潮選書 1997.8/新潮文庫 2005.4
- 十五人の傑作 潮ライブラリー 1997.11
- これだけは聞いてほしい話 PHP研究所 1997.11
- 人間通の勘どころ PHP研究所 1997.12
- 読書人の点燈 潮出版社 1997.12
- 人の器量を考える PHP研究所 1998.1
- 人たらし バンガード社(本音を語る 1) 1998.6
- 人さわがせ バンガード社(本音を語る 2) 1998.6
- 人間、「うつ」でも生きられる 講談社 1998.11 /「私の「そう・うつ60年」撃退法」同+α文庫 2003
- 人間通になる読書術 実践編 PHP新書 1999.9
- 世界の十大小説・プラス・ワン 集英社 1999.4
- 公平でない世の中を愉しく生きる智恵 PHP研究所 1999.6
- 人間通と世間通 “古典の英知"は今も輝く 文春文庫 2000.4
- 世界の十大伝記・プラス・ワン 集英社 2000.7
- 谷沢永一幸福通 アラン「幸福論」の知恵 海竜社 2000.7
- 実践人間学 講談社 2000.9
- 人の世を確固として生きる PHP研究所 2000.3
- 向学心 新潮選書 2000.9/五月書房 2004.7
- 一生のうちにすべきこと、しなくていいこと 人間通の幸福論 PHP研究所 2000、改題「生き方通」 PHP 2008
- 人間力(にんげんりき)(潮出版社 2001.4)
- 「新しい歴史教科書」の絶版を勧告する(ビジネス社 2001.6)
- 妄想の人権幻想の平等 「新しい公民教科書」を考える ビジネス社 2001.9
- 「天皇制」という呼称(ことば)を使うべきでない理由 PHP研究所 2001.4
- 創業者百人百語 生きる知恵成功の秘訣 海竜社 2001.11
- 男冥利 PHP研究所 2001.1 / 改題「こんな人生を送ってみたい」PHP文庫
- 日本人を創った百語百読 PHP新書 2001.12
- 「人間学」の勘どころ 文藝と思想の発生と展開 徳間書店, 2001.2
- 統率術 潮出版社 2001.6
- 歴史が遺してくれた日本人の誇り 青春出版社 2002.6
- 遺言状の書き方 PHPエル新書 2002.5
- 論争必勝法 PHP研究所 2002.5
- 日本人の論語 『童子問』を読む PHP新書(上・下) 2002.6、新版・PHP 2015
- 他人に好かれる人ほめられる人 勇気、志、信念を貫いた50人 海竜社 2002.10
- えらい人はみな変わってはる 新潮社 2002.6
- 官僚、もういいかげんにせんかい 講談社 2002.6
- 書物耽溺 講談社 2002.8
- 宮本武蔵 五輪書の読み方 幻冬舎 2002.11/ 「ビジネスマンのための宮本武蔵五輪書」文庫 2003
- 大人の国語 隠れた名文はこれだけある PHP研究所 2003.5
- 文豪たちの大喧嘩 鴎外・逍遥・樗牛 新潮社 2003.5、ちくま文庫 2012.8
- 勇気凛々こんな人生 講談社 2003.5
- 高橋亀吉エコノミストの気概 東洋経済新報社 2003.7
- 日本人が遺してきた知られざる名文・名句 青春出版社 2003.10
- 達人観 五月書房 2003.10
- ローマの賢者セネカの智恵 「人生の使い方」の教訓 講談社 2003.11
- 教養が試される341語 知らない日本語 幻冬舎 2003.5/文庫 2005(副題を正題に)
- 日本近代書誌学細見 和泉書院 2003.11
- 人間学 五月書房 2004.4
- 聖徳太子はいなかった 新潮新書 2004.4
- 400字で読み解く明快人間史 海竜社 2004.7
- 嫉妬する人、される人 幻冬舎 2004.7/ 文庫 2008
- 遊星群 - 時代を語る好書録 明治篇 (和泉書院 2004.12)
- 遊星群 - 時代を語る好書録 大正篇 (和泉書院 2004.12)
- 本はこうして選ぶ買う 東洋経済新報社 2004.1
- 本は私にすべてのことを教えてくれた PHP研究所 2004.2
- 人生を豊かにする日本語 幻冬舎 2004.11
- 人間の見分け方 エイチアンドアイ 2005.7 のちPHP文庫
- 知ったかぶり日本史 PHP研究所 2005.2
- 本好き人好き話好き 五月書房 2005.3
- なぜ、この人だけが成功するのか 百の名言百の智恵 講談社+α新書 2005.3
- 危機を好機にかえた名経営者の言葉 PHP研究所 2009.5
- 無私と我欲のはざまで-浮世を生き抜く(清流出版 2005.3)
- 名言の智恵 生きる智恵 欧米の独創的な100人に見る(PHP研究所 2005.08)
- バカにならないための100の名言―“本物の教養”を身につける本 (青春出版社 2005.10)
- 名言の力 このひと言が人生を変える PHP研究所 2009.6
- 紙つぶて 自作自注最終版 (文藝春秋 2005.12)
- 日本人が日本人らしさを失ったら生き残れない (ワック 2006.02)
- 執筆論―私はこうして本を書いてきた (東洋経済新報社 2006.05)
- いつ、何を読むか (ロング新書 2006.09)
- 老年の智恵 人生の英知 (海竜社 2006.11)
- 知識ゼロからの徒然草入門 (幻冬舎 2006.12)
- いじめを粉砕する九の鉄則 (幻冬舎新書 2007.01)
- この国の不条理 (PHP研究所 2007.02)
- 読書通―知の巨人に出会う愉しみ (学研新書 2007.06)
- 知識ゼロからの論語入門 (幻冬舎 2007.06)
- 性愛文学 (ロング新書 2007.10) 、「もう一度読みたい昭和の性愛文学」ロングセラーズ 2016
- 疲れない生き方 (PHP研究所 2007.10)
- 嫉妬の正体 (ビジネス社 2007.10)
- 運を引き寄せる十の心得 (ベスト新書 2008.01)
- 名作の書き出しを諳んじる (幻冬舎 2008.02)
- 人間通になる秘中の名言 生き方の作法、考え方の流儀(PHP研究所 2008.03)
- モノの道理(講談社 2008.06)
- 「孫子」を読む―勝つために何をすべきか (幻冬舎 2008.08)
- ビジネスマンのための中国古典の名言100 自信がつく実践法 海竜社 2008.11
- 日本史の裏事情に精通する本 PHP研究所 2009.2
- 僕のうつ人生 海竜社 2009.2
- 司馬遼太郎「坂の上の雲」を読む 幻冬舎 2009.4
- 開高健の名言 ロングセラーズ 2009.5、新版・ロング新書 2015
- 最強の「国語力」を身につける勉強法 「漢検」だけでは鍛えられない! PHP研究所 2009.7
- 一冊でわかる『坂の上の雲』 司馬遼太郎が伝えたもの PHP研究所 2009.7
- 完本 巻末御免 昭和から平成へ-時代の風を斬る PHP研究所 2010.4
- 谷沢永一 二巻選集 言視舎 2016、浦西和彦編
対談/鼎談
- 向井敏 読書巷談 縦横無尽 とっておきの50冊 (日本経済新聞社 1980.4/講談社文庫 1985.1)
- 開高健・向井敏 書斎のポ・ト・フ (潮出版社 1981.9/潮文庫 1984.7/ちくま文庫 2012.7)
- 読書清談 谷沢永一対談集 潮出版社 1984.6-百目鬼恭三郎、丸谷才一、紀田順一郎ほか
- 好きこそ物の上手なれ 谷沢永一対談集 新都心文化センター 1987.8
- 会田雄次 歴史に学ぶライバルの研究 PHP研究所 1988.12 のち文庫
- だから歴史は面白い 谷沢永一対談集 潮出版社 1992.10-渡部昇一、会田雄次、陳舜臣、津本陽ほか
- 加地伸行・山野博史 三酔人書国悠遊 潮出版社 1993.5
- 長谷川慶太郎 繁栄の法則 さよなら清貧の思想 PHP研究所 1994.3
- 人生を励ます100冊 谷沢永一対談集 潮出版社 1994.6-渡部昇一、飯田経夫、山野博史ほか
- 人間万事塞翁が馬 谷沢永一対談集 潮出版社 1995.9
- 日下公人 けじめをつけろ、責任者! PHP研究所 1996.5
- 会田雄次 こんな指導者はいらない! PHP研究所 1997.1
- 歴史活眼 対談集 致知出版社 1997.9-会田雄次・渡部昇一・奈良本辰也ほか
- 山野博史 知的生活の流儀 人生の深め方について PHP研究所 1998.7
- 中川八洋 「名著」の解読学 興国の書 亡国の書 徳間書店 1998.12
- 渡部昇一・小室直樹 新世紀への英知 われわれは、何を考え何をなすべきか 祥伝社 2001.2
- 長谷川慶太郎 時勢への証言 1・2 ビジネス社 2001.12-2002.3
渡部との対談集・共著
- 渡部昇一 読書連弾 大修館書店 1979.11
- 渡部昇一 読書有朋 大修館書店 1981.2
- 渡部昇一 読書談義 (大修館書店 1990.4、徳間文庫 1998)。※読書連弾・読書有朋の合本版
- 渡部昇一 現代流行本解体新書 ベストセラーの本当の読み方 PHP研究所 1989.11
- 渡部昇一 人生を楽しむコツ PHP研究所 1996.3 のち文庫
- 渡部昇一 誰が国賊か 今、「エリートの罪」を裁くとき (クレスト社 1996.6、文春文庫 2000)
- 渡部昇一 人生は論語に窮まる PHP研究所 1997.3 のち文庫、※新版「いま、論語を学ぶ」 ワック 2012
- 渡部昇一 こんな「歴史」に誰がした 日本史教科書を総点検する (クレスト社 1997.8、文春文庫 2000)
- 渡部昇一 人生行路は人間学 PHP研究所 1997.10
- 渡部昇一 拝啓韓国、中国、ロシア、アメリカ合衆国殿 日本に「戦争責任」なし 光文社 1997.11
- 渡部昇一 「聖書」で人生修養 致知出版社 1998.1
- 渡部昇一 人生に活かす孟子の論法 PHP研究所 1998.5
- 渡部昇一 歴史が教える人間通の急所 潮出版社〈潮ライブラリー〉 1998.11
- 渡部昇一 孫子・勝つために何をすべきか PHP研究所 2000.4 のち文庫
- 渡部昇一 封印の近現代史 ビジネス社 2001.8
- 渡部昇一 禁忌破りの近現代史 ビジネス社 2001.10
- 渡部昇一 広辞苑の嘘 光文社 2001.10
- 渡部昇一 三国志・人間通になるための極意書に学ぶ 致知出版社 2002.2
- 渡部昇一 『名将言行録』乱世を生き抜く智恵 PHP研究所 2002.4
- 渡部昇一 現代用語の基礎理解 「日本人の遺伝子」を覚醒させる ビジネス社 2002.6
- 渡部昇一 人生の難局を突破し、自分を高める生き方。PHP研究所 2002.9
- 渡部昇一 詠う平家 殺す源氏 日本人があわせ持つ心の原点を探す ビジネス社 2002.12
- 渡部昇一 いま大人に読ませたい本 致知出版社 2002.6
- 渡部昇一 「宗教とオカルト」の時代を生きる智恵 PHP研究所 2003.7
- 渡部昇一 「菜根譚」の裏を読む 現代版日本人のための人生の智恵 ビジネス社 2003.12
- 渡部昇一 人生後半に読むべき本 PHP研究所 2006、※改題「大人の読書」同 2009
- 渡部昇一 人間は一生学ぶことができる 佐藤一斎「言志四録」にみる生き方の智恵 PHP研究所 2007.4
- 渡部昇一 修養こそ人生をひらく 「四書五経」に学ぶ人間学 致知出版社 2008.1
- 渡部昇一 日本人とは何か―「和の心」が見つかる名著 PHP研究所 2008.3、第1部のみ、第2部は名著を識者20名が紹介する
- 渡部昇一 上に立つ者の心得―「貞観政要」に学ぶ 致知出版社 2008.6
- 渡部昇一 老子の読み方―五千言に秘められた「きらめき」をどう拾い上げるか PHP研究所 2009.1
- 渡部昇一 組織を生かす幹部の器量―「宋名臣言行録」に学ぶ 致知出版社 2009.7
- 渡部昇一 平成徒然談義 PHP研究所 2009.10
共著・編著
- なにわ町人学者伝 潮出版社 1983.5
- 鏡花論集成 渡辺一考共編 立風書房 1983.9
- 薄田泣菫 完本茶話 全3巻 浦西和彦共編 冨山房百科文庫 1983-1984
- ビジネスマンのための100冊の古典 (PHP研究所 1988.9)
- 日本の名随筆 別巻6 書斎 作品社 1991.8
- 薄田泣菫 泣菫随筆 山野博史共編 冨山房百科文庫 1993.4
- 名言の智恵 人生の智恵-古今東西珠玉のことば (PHP研究所 1994.1/PHP文庫 2004.11)
- 古典の智恵 生き方の智恵-古今東西の珠玉のことば2 (PHP研究所 1998.1)
- 写説『坂の上の雲』 太平洋戦争研究会共著 ビジネス社 2004.6
- 日本の命運を決めた『坂の上の雲』の時代 太平洋戦争研究会共著 李白社 2009〜10-立志・風雲編と日露激突・雲外編の2冊
- 開高健「われらの獲物は、一滴の光り」 山野博史共編(ロングセラーズ 2009.10)[6]
翻訳
関連書籍
- 浦西和彦・増田周子編『朝のように花のように 谷澤永一追悼集』論創社、2013
脚注
- ↑ 1.0 1.1 訃報:谷沢永一さん81歳 保守派論客、関西大学名誉教授 - 毎日jp(毎日新聞)
- ↑ この間の経緯については、桂文珍の講義をまとめた『落語的学問のすすめ』の新潮文庫版(ISBN 9784101189116)の解説(谷沢による)に詳しい。
- ↑ この論争は雑誌『諸君!』の1998年3月号から6月号までに掲載(3・5月号が谷沢論文、4・6月号が藤岡論文)されたのがきっかけである。執筆者側からの反論として、藤岡のほかにも例えば谷原茂生 中学教師から見た絶版勧告のナンセンスなどがある。
- ↑ 『人間、「うつ」でも生きられる』より。5期目の当選時には谷沢はすでに退職している。
- ↑ 開高は、サントリー学芸賞の選評([1])でも、「昨今この著者は…あちらこちらに安易に書きすぎるとの声も、審査の席のあちらこちらで聞かれた」「好漢、自重されよ」と述べる。
- ↑ 開高健エッセイ集成は、浦西和彦共編で「オールウェイズ」(上下、角川書店 1990)と、回想あとがきを担当した「一言半句の戦場」(集英社 2008)がある。
外部リンク
典拠レコード: