新倉敷駅
新倉敷駅(しんくらしきえき)は、岡山県倉敷市玉島爪崎にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
Contents
概要
倉敷市西部に位置する玉島地域唯一の鉄道駅で、山陽新幹線と在来線の山陽本線との接続駅となっている。山陽本線は、岡山駅 - 福山駅間の快速列車「サンライナー」が停車する。なお、玉島の中心市街からは北に2kmほど離れている。管理駅長が配置された直営駅であり、管理駅として山陽本線の金光駅 - 笠岡駅間の各駅を管理している。山陽本線はICOCAの利用エリアに含まれている。
開業当時の名称は玉島駅(たましまえき)であったが、新幹線乗り入れと同時に新倉敷駅となった。電略は「シク」(新宿駅、新宮駅、さくら夙川駅などと同じ)。
歴史
- 1891年(明治24年)7月14日 - 山陽鉄道 倉敷駅 - 笠岡駅間の開通と同時に、玉島駅として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 山陽新幹線の岡山駅 - 博多駅 が開業。同時に新倉敷駅に改称され橋上駅舎になった。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1997年(平成9年)11月29日 - ダイヤ改正により新幹線は「ひかり」の停車が廃止され、「こだま」のみの停車駅となる。
- 2005年(平成17年)2月20日 - 山陽新幹線の改札口に自動改札機が導入される。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月15日 - ダイヤ改正により上りのみ「ひかり」の停車が復活。
- 2009年(平成21年)3月14日 - ダイヤ改正により下りも「ひかり」の停車が復活。
- 2013年(平成25年)3月16日 - ダイヤ改正により上りと下り一部のひかりが朝と夜停車。
- 2016年(平成28年)4月17日 - CTC化に伴い整備されたLED式発車標が在来線改札口とホームに設置。
駅構造
1階に在来線ホーム、2階に改札口とコンコース、3階に新幹線ホームが設けられている。在来線と新幹線の個別の改札口のほか、相互の乗換改札口も設置されている。
新幹線
新幹線は、16両編成対応(ホーム長410m)の相対式ホーム2面2線(内側に上下通過線2線を挟む)を有する高架ホームである[4]。構内は博多方向に向かって左方向に半径10,000mの曲線を描いている[5]。改札口とホームの連絡は、階段とエスカレーター(ホームに1か所ずつの計2か所)のみであったが[5]、後にエレベーターも設置した。以前は改札内に売店があったが、現在は売店跡に自動販売機が設置されている。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 山陽新幹線 | 下り | 広島・博多方面 |
2 | 上り | 新大阪・東京方面 |
在来線
在来線は地上にある単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線のホーム(橋上駅舎)と、3・4番のりばの間にはホームのない中線(待避線)があり、回送列車や貨物列車が使用している。改札口とホームの連絡は、階段とエレベーターが設置されている。
山陽本線の旅客列車は、主に3番のりば(下り本線)と4番のりば(上り本線)が使用される。なお、上りのみ緩急接続が可能となっており、当駅で「サンライナー」を待ち合わせる普通列車は5番のりば(上り待避線)を使用する。また、過去には通過貨物列車の待ち合わせも設定されていた。
入線メロディは以前、3番線が「故郷」、4・5番線が「いい日旅立ち」であったが、2012年3月9日よりJR西日本標準メロディに変更された。さらに2016年5月12日の運行管理システム稼働に伴い、駅自動放送が更新された。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
3 | W 山陽本線 | 下り | 福山・尾道方面 |
4・5 | 上り | 倉敷・岡山方面 |
2016年3月26日改正現在、位置関係としては表口である南口から数えて3・4・5・1・2という順番になっている。在来線の運転取扱上では、3番のりばが「1番線」、中線が「2番線」、4番のりばが「3番線」、5番のりばが「4番線」となっている。
新幹線ダイヤの変遷
1975年3月10日に山陽新幹線が全線開通した当時は、東京駅 - 博多駅間運転の『ひかり』[6]が毎時1本停車していた。また、朝晩時間帯を中心に『こだま』と山陽区間内の『ひかり』[7]が運転される場合もあった。
1980年10月1日改正以降、停車本数が毎時2本となる時間帯が徐々に増やされた。これは、従来の『ひかり』[6]加えて新大阪駅 - 博多駅間『こだま』が運行を開始したためである。
1986年11月1日改正後、山陽新幹線区間の『こだま』が増発され、『ひかり』の停車本数が順次削減され、1997年11月29日改正をもって、岡山駅での『のぞみ』と『こだま』の接続が改善されたため、『ひかり』の停車はいったん廃止された。
以降、基本的に『こだま』のみが毎時1 - 2本停車するが、2008年3月15日改正より早朝時間帯に上り東京行きと、『ひかりレールスター』が1本ずつ停車する形で『ひかり』の停車が復活した。その後のダイヤ改正で停車する本数の変遷を何度か経て、2018年3月現在では東京直通の列車が上下1本ずつ、上り岡山行きの『ひかりレールスター』が1本停車している。
岡山県統計年報によると、2016年の1日平均乗車人員は7,764人である。これは岡山県内においては岡山駅、倉敷駅に次いで3番目に多い人数である。近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[8]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 7,195 |
2000 | 7,067 |
2001 | 6,894 |
2002 | 6,755 |
2003 | 6,903 |
2004 | 6,937 |
2005 | 7,143 |
2006 | 7,159 |
2007 | 7,203 |
2008 | 7,282 |
2009 | 7,006 |
2010 | 7,115 |
2011 | 7,289 |
2012 | 7,456 |
2013 | 7,683 |
2014 | 7,501 |
2015 | 7,733 |
2016 | 7,764 |
駅周辺
バス路線
南口
北口
その他
2017年5月31日まで、当駅以西の駅は岡山支社内のせとうち地域鉄道部の管轄となっていた。しかし鉄道部制度の見直しでせとうち地域鉄道部が廃止されたため、現在は岡山支社直轄となっている。
隣の駅
※新幹線の停車駅は各列車記事を参照のこと。
脚注
- ↑ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ↑ 玉島駅併設案と比べると、ほかの2案は60 - 80億円の増加と計算された。
- ↑ 国鉄新幹線建設局 『山陽新幹線岡山博多間工事誌』 社団法人日本鉄道施設協会、pp.139 - 140、1977年
- ↑ 国鉄新幹線建設局 『山陽新幹線岡山博多間工事誌』 社団法人日本鉄道施設協会、p.405、1977年
- ↑ 5.0 5.1 『東海道 山陽新幹線二十年史』日本国有鉄道新幹線総局、1985年、p.360
- ↑ 6.0 6.1 岡山以西は各駅に停車する
- ↑ 新大阪・岡山・新倉敷・三原・広島・小郡・小倉・博多に停車する変則的な停車パターン
- ↑ 出典:岡山県統計年報
関連項目
外部リンク
- 新倉敷駅 - JRおでかけネット(JR西日本)
- ■ 山陽新幹線
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