つるぎ町
Contents
地理
徳島県西部の山間地域には急峻な斜面が多く、カヤをすき込む土壌流出防止法や独特な農具の利用など特徴的な急傾斜地農耕が継承されており、「にし阿波の傾斜地農耕システム」としてつるぎ町を含む地域が2018年3月に国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産に認定された[2][3]。
人口
合併当初は約1万2000人ほどであったが、過疎化の為に年々、右肩下がりで減少し、2013年(平成25年)1月1日に1万人を切り、現在は約9900人ほどである[4][1]。大半の住民は町内の北側の吉野川沿岸に集中し、旧・一宇村地域には住民がほとんどいない。
つるぎ町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
歴史
行政
町長
代位 | 町長氏名 | 任期 | 肩書き | 所属政党 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
就任年月日 | 退任年月日 | |||||
- | 切上悦男 | 2005年(平成17年)3月1日 | 2005年(平成17年)4月10日 | 元旧一宇村長 | 無所属 | 町長職務執行者 |
初代 | 兼西茂 | 2005年(平成17年)4月10日 | 2009年(平成21年)4月9日 | 元旧半田町長(2期) | 無所属 | 投票率84.61%(1期) |
第2代 | 2009年(平成21年)4月10日 | 2013年(平成25年)4月9日 | 無投票(2期) | |||
第3代 | 2013年(平成25年)4月10日 | 2017年(平成29年)4月9日 | 無投票(3期) | |||
第4代 | 2017年(平成29年)4月10日 | 2021年(平成31年)4月9日 | 無投票(4期) |
町旗・町章
町旗
2005年(平成17年)3月1日の自治体誕生と同時に制定し、紋章を真ん中に置き、地色は白色とする[6]。
町章
2005年(平成17年)3月1日の自治体誕生と同時に制定し、「つ」の字を図案化した。色は指定されており、吉野川の清流を意味する青色・自然を意味する緑色・剣山を意味する白色である[5][1][6]。
財政
内訳 | 数値 | ||
---|---|---|---|
平成25年度当初予算 | 71億4200万円 | ||
地方債残高 | 100億3700万円 | ||
基金残高 | 43億8112万円 | ||
実質赤字率 | - | ||
実質公債費比率 | 11.3% | ||
連結実質赤字比率 | - | ||
将来負担比率 | 57.6% | ||
歳入 | 町税 | 9.2% | |
使用料・手数料 | 2.1% | ||
繰入金 | 7.7% | ||
地方交付税 | 54.5% | ||
国庫支出金 | 4.5% | ||
県支出金 | 6.9% | ||
町債 | 10.4% | ||
その他 | 自主財源 | 1.9% | |
依存財源 | 2.8% | ||
歳出 | 普通建設事業費 | 7.3% | |
人件費 | 24.6% | ||
扶助費 | 8.9% | ||
公債費 | 15.6% | ||
その他(物件費・補助費など) | 43.6% |
行政組織
国の機関
警察・消防
警察
- 美馬警察署つるぎ庁舎(美馬郡つるぎ町貞光)
消防
- 美馬西部消防組合
- 一宇出張所
教育
高等学校
- 徳島県立つるぎ高等学校
- 徳島県立穴吹高等学校一宇分校(廃校)
中学校
- つるぎ町立貞光中学校
- つるぎ町立半田中学校
- つるぎ町立八千代中学校(休校)
- つるぎ町立一宇中学校(休校)
小学校
- つるぎ町立貞光小学校(旧貞光町)
- つるぎ町立太田小学校(旧貞光町)
- つるぎ町立半田小学校(旧半田町)
- つるぎ町立柴内小学校(休校)(旧貞光町)
- つるぎ町立皆瀬小学校(休校)(旧貞光町・旧端山村)
- つるぎ町立端山小学校(休校)(旧貞光町・旧端山村)
- つるぎ町立平野小学校(休校)(旧貞光町・旧端山村)
- つるぎ町立八千代小学校(休校)(旧半田町・旧八千代村)
- つるぎ町立紙屋小学校(休校)(旧半田町・旧八千代村)
- つるぎ町立坂根小学校(休校)(旧半田町)
- つるぎ町立日浦小学校(休校)(旧半田町)
- つるぎ町立古見小学校(休校)(旧一宇村)
幼稚園
- つるぎ町立八千代幼稚園
- つるぎ町立古見幼稚園
交通
鉄道路線
路線バス
- つるぎ町コミュニティーバス[1]
道路
高速道路
- なし
一般国道
県道
- 徳島県道126号半田貞光線
- 徳島県道127号美馬半田線
- 徳島県道131号美馬貞光線
- 徳島県道158号貞光停車場線
- 徳島県道159号阿波半田停車場線
- 徳島県道255号端山調子野線
- 徳島県道256号上蓮小野線
- 徳島県道257号蔭名小野線
- 徳島県道258号小谷西端山線
- 徳島県道259号一宇古宮線
- 徳島県道260号中野木屋平線
- 徳島県道261号菅生伊良原線
- 徳島県道263号高清貞光線
道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 祖谷歴史文化道
- 剣山木綿麻温泉
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉
- 貞光の町並み
一宇街道沿いにうだつのある町並みがあり、二層うだつが特徴。[8]。
- 織本家
酒造業を営む商家として建てられたもので、二層のうだつがあり、現在は町の所有となっている。2006年(平成18年)3月27日に国の登録有形文化財となった。木造2階建、瓦葺、建築面積276㎡ [9]。
名勝
神社・寺院・仏閣
- 松尾神社
- 天の岩戸神楽が奉納される。
- 天日神社
- 剱神社
- 宝蔵石神社
- 御所神社(忌部神社摂社)
- 多聞寺
- 室町時代初期の庭園様式の庭園がある。
- 東福寺
- 本堂が2012年(平成24年)2月23日 、国の登録有形文化財となった。
祭事・催事
- 一宇の雨乞い踊り(県指定無形民俗文化財)
- 川見の踊り念仏(徳島県指定無形民俗文化財)
- 木屋の踊り念仏(徳島県指定無形民俗文化財)
- 剣山お山開き4月29日
名産
出身有名人
- 前田半田 - 日本画家(旧・半田町出身)
- 逢坂藍水 - 歌人(旧・半田町出身)
- 保岡栄二 - 四国放送アナウンサー(旧・貞光町出身)
- 山元八郎 - プロ釣り師(旧・貞光町出身)
- 柏尾馬之助 - 幕末の剣豪で北辰一刀流剣術の剣客。浪士組六番隊や新徴組剣術教授方。後に倒幕運動参加
- くいしんぼう仮面 - プロレスラー・大阪プロレス所属(旧・貞光町出身)
- 谷哲也 - プロ野球選手・中日ドラゴンズ所属(旧・半田町出身)
- 北島康雄 - バンド四星球のボーカル
- 中山聡 - プロ釣り師・DAIWASWチーム(グローブライド)所属(旧・貞光町出身)
特筆事項
- 巨樹の町「巨樹王国」[11]。
つるぎ町には、多くの巨樹、巨木があることから、2010年(平成22年)5月29、30日には「第23回巨木を語ろう全国フォーラムつるぎ町大会」が開催されるなど巨樹をいかした地域おこしを実施している。特に、巨樹めぐりツアーは、民間旅行会社の旅行商品として販売されるまでになっている。
ギャラリー
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つるぎ町貞光の2層うだつの町並み
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しばた米穀店
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まちなみ交流館
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阿川糀店
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個人住宅
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うだつ こて絵
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うだつ こて絵
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 “つるぎ町の紹介”. つるぎ町. 2013年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013-4-20閲覧.
- ↑ “静岡の伝統的ワサビ栽培、世界農業遺産に 徳島の急傾斜地農耕も”. 中日新聞. (2018年3月9日) . 2018閲覧.
- ↑ “認定された地域の概要”. 農林水産省. . 2018閲覧.
- ↑ “平成25年1月1日現在の推計人口”. 徳島県. . 2013-4-20閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 図典 日本の市町村章 p191
- ↑ 6.0 6.1 “つるぎ町章デザインマニュアル”. 美馬郡合併協議会. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013-4-20閲覧.
- ↑ “観光情報”. つるぎ町. 2015年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015-1-3閲覧.
- ↑ “観光情報”. つるぎ町. 2015年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015-1-3閲覧.
- ↑ “文化遺産オンライン”. 文化庁. . 2015-1-11閲覧.
- ↑ “冬告げる柿のカーテン つるぎ町で生産最盛期”. 徳島新聞社. 2012年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015-1-3閲覧.
- ↑ “つるぎクラブ”. つるぎクラブ. 2015年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015-1-3閲覧.
参考文献
『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館、2007-01-10、初版第1刷。ISBN 4095263113。