大蔵村
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大蔵村(おおくらむら)は、山形県の北部、最上地方の南部にある人口約4千人の村。「日本で最も美しい村連合」に加盟する。
Contents
地理
村の南側の大部分は月山、葉山と、それに連なる山々に覆われている。村内を南北に縦断する銅山川に沿った国道458号は、肘折以南が悪路の国道として知られている(十部一峠参照)。村の役場などの機能は新庄市にも近い村の北端、最上川付近に集中する。
気候
特別豪雪地帯に指定されており、大蔵村肘折地区に設置してあるアメダスの平年値は年間総降雪量1635cm、年最深積雪は321cmと本州屈指の豪雪地帯である。
- 最高気温極値(1976/11 - )35.3℃(1994年8月13日)
- 最低気温極値(1976/11 - )-22.9℃(1984年3月4日)[1]
人口
大蔵村(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
歴史
大蔵村清水地区は、最上川の舟運の積出港として大きな規模を誇り、中世には、最上氏の一門により清水港の対岸に平山城である「清水城」が築かれ、最上地方南部の領国経営の中心地でもあった。江戸時代に最上地方の領国経営の中心が新庄藩に移ると衰退を始めるが、舟運が廃れるまでは清水河港は繁栄を続けた。出羽三山への参詣路でもあった舟形街道が通っており、本陣が置かれ、当地において酒造業も営まれた。清水河港で陸揚げされた物資は、舟形街道で羽州街道舟形宿まで運ばれ、そこから最上地方全体に運ばれた。一方、南部の肘折温泉は、湯治場として人気が高く、霊峰月山の登山口にもなっているため、現在にも続く大蔵村の最大の産業である。さらに、寒河江市との村境付近には、かつて日本有数の銅山「幸生銅山(永松鉱山)」があった。
行政
経済
郵便局
- 清水郵便局(集配局)
- 肘折郵便局(集配局)
- 赤松簡易郵便局
金融機関
- 荘内銀行おおくら支店
姉妹都市・提携都市
教育
- 中学校
- 大蔵村立大蔵中学校
- 小学校
- 大蔵村立大蔵小学校
交通
周辺の空港
路線バス
- 村営バス
道路
観光ほか
- 清水城跡
- 肘折温泉(国民保養温泉地)
- 湯座神社
- 地蔵倉
- 日本の棚田百選「四ヶ村」
- 全日本ラングラウフ月山大蔵大会
- 毎年3月中旬に開催されている、日本オリンピック委員会主催の、日本最大規模の「歩くスキー」の大会。毎年3000人以上が参加し、順位をつけるレースではなく、自然に親しみ、完走することを目的にスキーを滑らせる。大会を盛り上げるため、ギネスブックにも登録されたことがある、巨大雪だるま「おおくら君」が、村の有志によって作られる。
- 湯の台観光ラベンダー園
- 肘折カルデラ
その他
- 村の北部の大坪地区には、東北電力新庄変電所がある。この変電所は、女川原子力発電所からの陸羽幹線及び酒田火力発電所からの最上幹線で配電された電気を集約し、最上地方に電気を供給するとともに、新庄線や山形幹線で西山形変電所(山辺町)を通じて村山地方、置賜地方への中継を行っている。ここを通過した電気が、山形県内陸の事業所や家庭で使用される電気の大多数を占めており、山形県の電力供給の要である。
脚注
外部リンク
典拠レコード: