日刊県民福井

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日刊県民福井(にっかんけんみんふくい)は、福井県を発行地域とする日本地方紙である。『北陸中日新聞』の発行元である中日新聞北陸本社石川県金沢市)で紙面を製作し、中日新聞福井支社が発行元となっている。朝刊専売。販売部数(自社公表、2017年1月)は約3万7,000部[1]。地元での通称は「日刊」だが、中日新聞グループでの通称は「県民(けんみん)」である。

概説

1977年7月1日、同社の実質的前身である株式会社日刊福井が、地元発祥の大手ゼネコン熊谷組の支援を受け、「日刊福井」(以下「日刊」)として創刊した。日本の新聞で初めて全ページに電算写植方式を採用。この創刊の時点では、日刊と中日とは何のつながりもなかった。しかし、日刊は実質オーナーだった熊谷太三郎の影響力が縮小した後、県紙福井新聞などとの熾烈な競争から、慢性的な赤字経営に陥った。

その状況下の1992年中日新聞社が日刊の支援に乗り出した。日刊は中日に経営権を譲渡し、一旦、中日北陸本社(石川県金沢市・北陸中日新聞〈以下「北中」〉発行元)に発行元を移した。翌1993年には北中・福井版と紙面を統合。そしてさらにあくる年の1994年、中日は日刊の発行元を福井に戻し、同年6月15日より題号を今の「日刊県民福井」(以下「県民」)に変更した。中日は福井支局を支社に昇格させている。

なお、法人組織としての株式会社日刊県民福井は中日グループ傘下となって以降も存続してはいるが、現在は報道取材のみの業務を担う中日の“下請け”的存在に変わっており、同社独自の取材網も嶺北地域の一部に限られ、嶺南若狭地域には及んでいない。

県民の紙面は中日北陸本社で製作されているが、中日名古屋版(福井県内でも一部地域で発売)及び東京新聞と一部紙面を共有している。紙齢(創刊からの号数)は、北中の福井県発行分を継承している。

連載漫画は2017年4月1日から中日と同じ青沼貴子の『ねえ、ぴよちゃん』が掲載されている。

五木寛之の『親鸞』(第一部)、『親鸞 激動篇』(第二部)、『親鸞 完結篇』(第三部)を掲載。なお同作は競合紙である福井新聞にも掲載(激動篇、完結篇)されている。また、毎週日曜日には別冊の「中日サンデー版」が折り込まれている。

沿革

紙面構成

※嶺北・嶺南共通

  • 県内ワイド(政治・経済)
  • ふくい地域
  • ふくい暮らし
  • 読者の広場

番組表

放送局のカット表示(カット割り)は中日(名古屋版)・北中と同じものを使っている。なお、2012年3月17日BS放送Dlifeが開局したことに伴い、民放キー局系列のBSチャンネルとWOWOWプライムが最終面に移動するなど掲載チャンネルの変更が行われている。

最終面

フルサイズ掲載局のみ地上デジタルリモコンIDが掲載されている。2017年に中日新聞福井版と同様に掲載局の見直しが行われ、全県統一に変更された。同時にカンテレ・読売テレビの掲載を取りやめた。

中面

いずれも嶺北・嶺南共通。

衛星放送
ラジオ

※県福のラジオ・BSデジタル欄は中日福井版と同様の内容で、中日名古屋本社で製作されたものをそのまま掲載している(テレビ番組解説欄はCATV欄に差し替え)。また、エフエム石川で放送される『北陸中日新聞ニュース』は黒帯に白抜き文字で北陸中日新聞Nと表記されている(FM石川ニュースも参照)。

その他

コミュニティ放送(ふくい地域面に掲載)
ケーブルテレビガイド

ネットワーク

福井県内にある日刊県民福井・中日新聞社の支社・支局・通信部は、県福・中日両紙の取材を兼務する。

発行元(日刊県民福井本社)
福井県福井市大手三丁目1番8号(中日新聞社福井支社内)
日刊県民福井大野支社
福井県大野市美川町5番3号
日刊県民福井三国支社
福井県坂井市三国町北本町四丁目6番40号 平田ビル3階
日刊県民福井勝山通信部
福井県勝山市勝山市本町一丁目2番28号 メゾン・ド・ラフィーネ101号室
中日新聞社北陸本社(北陸中日新聞発行元)
石川県金沢市駅西本町二丁目12番30号(実際の紙面制作・印刷も担当)
中日新聞社名古屋本社(中日新聞発行元)
愛知県名古屋市中区三の丸一丁目6番1号(記事の一部を制作)
中日新聞社東京本社(東京新聞発行元)
東京都千代田区内幸町二丁目1番4号(記事の一部を制作)

脚注

関連放送事業者

関連項目

外部リンク