広尾町
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広尾町(ひろおちょう)は、北海道十勝総合振興局南部にある町。
町名の由来はアイヌ語の「ピロロ」(陰になったところ)、「ピ・オロ」(石があるところ)、「ピルイ・ペツ」(砥石の川)、「ピラ・オロ」(崖のところ)など諸説ある。
Contents
地理
十勝総合振興局の最南端に位置する。 西部は日高山脈に由来する山岳、東部は太平洋に接する。 地震の多いところである。
隣接している自治体
人口
- 茂寄村の戸数、人口
広尾町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[2]。
- 広尾町 - 字ポロブレペツ、旧上豊似地区、字ラッコベツ、字ラッコ、字上豊似、十勝港(重要港湾)、字ルベシベツ、字広尾、字ヲソウシ、字茂寄幹線
歴史
- 縄文時代より栄える。装飾、石器などが発見されている。
- 1630年(寛永6年) - 十勝神社の戸賀知明神社の創建。
- 1630年(寛永10年) - 近藤重蔵が広尾郡の西隅にあたるビタタヌンケとルベシベツの間にルベシベツ山道を開削する。
- 1636年(寛永12年) - アイボシマ付近の採金がはじまる。
- 1822年(文政4年) - 再び松前藩領へ。
- 1859年(安政6年) - トカチ陣屋が作られる。
- 1871年(明治4年) - 浦河郡役所広尾出張所を置く[1]。
- 1887年(明治20年) - 釧路郡役所の管轄となる[1]。
- 1897年(明治30年) - - 河西支庁の管轄となる[1]。
- 1906年(明治39年) - 広尾郡茂寄村(もより)、当縁郡(とうぶい)大樹村、歴舟村(べるふね)、当縁村の一部が合併、二級町村制、広尾郡茂寄村。
- 1926年(大正15年) - 広尾村に改称。
- 1928年(昭和3年) - 広尾郡大樹村(現大樹町)が分村。
- 1946年(昭和21年) - - 町制施行、広尾町。
- 1984年(昭和59年) - ノルウェーのオスロ市からサンタランドの認定を受ける。
経済
基幹産業は漁業、農業(畑作)、酪農。十勝港(国の重要港湾)がある。
農業
『大日本篤農家名鑑』によれば、茂寄村の篤農家は、「田中好平、中村就三、松本四郎、鈴木久太郎、鹽田辰之助、高木藤作、鹽崎政一郎、堀重松、岩浅伊三郎、榮元蔵、丹羽鍬治郎、長澤七次郎」などである[3]。
立地企業
農協・漁協
- 広尾町農業協同組合(JAひろお)
- 広尾漁業協同組合
金融機関
郵便局
- 広尾郵便局(集配局)
- 豊似郵便局
- 十勝野塚郵便局
- 音調津郵便局
- 広尾本通簡易郵便局
その他の企業・店
- 岡嶋水産
- 工藤水産
- 山本水産
- 鏑木水産
- 中村商店
公共機関
行政機関
警察
姉妹都市・提携都市
教育
- 高等学校
- 北海道広尾高等学校(道立)
- 中学校
- 広尾
- 小学校
- 豊似、広尾
閉校された学校
- 音調津小学校 2007/03
- 音調津中学校 2007/03
- 野塚中学校 2007/03
- 広尾第二小学校 2011/03(広尾と広尾第二を統合。旧広尾第二小の校舎を広尾小として継続使用。)
- 野塚小学校 2015/03
- 豊似中学校 2017/03
交通
空港
港湾
鉄道
かつては広尾線が通っていたが、1987年(昭和62年)2月2日に廃止されている。町内には豊似駅、野塚駅、新生駅、広尾駅が設置されていた。
道路
バス
- 十勝バス(広尾営業所、広尾待合所を設置[4][5]) - 大樹町・幕別町忠類・更別村・中札内村・帯広市方面(国鉄広尾線代替路線)
- ジェイ・アール北海道バス(日勝線) - えりも町・様似町方面、札幌市方面高速バス「高速ひろおサンタ号」
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
道指定有形文化財
- 東蝦新道記 - 十勝神社蔵、非公開
- 円空作観音像 - 禅林寺蔵、非公開
町の文化財
- 円空仏「厨子」、広尾学校扁額、トカチ陣屋の井戸枠、十勝神社の石灯籠など有形文化財13件
- 仙台藩トカチ陣屋跡
- 杉の樹林地 - 十勝神社
観光
祭り
- つつじ祭り(6月第1日曜日)
- 十勝港海上花火大会(8月第1土曜日)
- ふるさと夏まつり(8月14日)
- サンタランドイルミネーション点灯式(11月第2土曜日)
- サンタの街イルミネーションコンテスト(11月第2土曜日~12月25日)
- 海鮮山鮮まんぷくまつり(12月第2日曜日)
出身有名人
政治・経済
- 中川一郎(政治家) - 衆議院議員。農林水産大臣等を歴任。
- 中川義雄(政治家) - 元参議院議員、中川一郎の弟。
- 喜多龍一(政治家) - 北海道議会元議長。
- 中川新太郎(中川時計店代表)[6]
- 鈴木千代秀(時計、貴金属、蓄音機小売・秀榮堂代表)[6]
学術
- 小田清(経済学者)
スポーツ
- 志村亜貴子(野球選手) - アサヒトラスト女子硬式野球部主将、女子野球日本代表(マドンナ・ジャパン)主将。
- 北勝海信芳(大相撲力士) - 第61代横綱、現年寄八角・第13代日本相撲協会理事長。
- 堀田一郎(プロ野球選手) - 読売ジャイアンツ。
その他
- 久保裕行(THE イナズマ戦隊)
- 水野善公 - 北海道放送所属のアナウンサー。
ゆかりのある人物
- 坂本直行(画家) - 釧路市出身、広尾町在住。中札内村に記念館がある。
- 中川文蔵(農民、雑貨商兼家畜商、政治家) - 富山県出身。広尾町会議員。中川一郎の父。
- 中川昭一(政治家) - 衆議院議員。中川一郎の長男。東京都生まれ、本籍が広尾町。農林水産大臣、経済産業大臣、自民党政調会長、財務大臣、内閣府特命担当大臣金融を歴任。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 『十勝宝盟鑑』77-81頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年7月5日閲覧。
- ↑ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省 . 2017閲覧..※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ↑ 『大日本篤農家名鑑』531頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年7月5日閲覧。
- ↑ “会社案内”. 十勝バス. . 2018閲覧.
- ↑ “各営業所、案内所”. 十勝バス. . 2018閲覧.
- ↑ 6.0 6.1 『全国業界名鑑興信録 後篇』606頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年2月9日閲覧。
参考文献
- 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
- 日本貴金属時計新聞社編輯局編『全国業界名鑑興信録 後篇』日本貴金属時計新聞社、1925年。
- 千枝与右衛門編『十勝宝盟鑑』十勝三興社、1925年。
外部リンク
典拠レコード: