都庁前駅
都庁前駅(とちょうまええき)は、東京都新宿区西新宿二丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)大江戸線の駅である。同線の起点駅。駅番号はE 28。
駅名の通り、東京都庁舎の前にあり、最寄り駅となっている。
光が丘方面(放射線)と環状線との接続駅で、新宿西口・飯田橋方面からの列車は当駅止まりとなる。
Contents
歴史
開業前の仮名称は「西新宿」だった。その「西新宿」の名称は現在丸ノ内線の駅名に使われている他、大江戸線でも「西新宿五丁目」という駅名に使われている。
年表
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)10月14日 - 関東の駅百選に選定される。選定理由は「地下1、2階を吹き抜けにし斬新なオブジェを設置した明るい駅」。
- 2000年(平成12年)
- 2015年(平成27年)4月1日 - 市ヶ谷駅務管理所廃止に伴い、市ヶ谷駅務区を都庁前駅務管理所に編入。
- 2016年(平成28年)4月1日 - 都庁前駅務管理所を都庁前駅務管区に改組。都庁前駅務区のうち東中野駅・中井駅を練馬駅務区に移管。また上野御徒町駅務区新宿西口駅務区廃止に伴い、牛込柳町駅 - 新宿西口駅間が移管される。
駅構造
方面別の島式ホーム2面4線の地下駅であり、1番線と4番線、2番線と3番線をそれぞれ複線扱いとして使用している。
大江戸線の項でも触れているが、同路線の運転系統は光が丘から当駅を一旦通り、六本木、大門、両国、飯田橋を経由し再度当駅に戻ってくる。そして折り返し同じ経路で光が丘に戻るというという6の字で運行している。すなわち、飯田橋・両国方面から来た電車は全て当駅止まりの折り返しとなり、光が丘方面との相互直通は行っていない(ただし、レールは繋がっている)。飯田橋・両国方面への折り返しは、3番線降車ホームに到着後、光が丘方の引き上げ線に回送し、2番線ホームに入線する形で行っている。
六本木・大門方面と飯田橋・両国方面(練馬・光が丘方面からの乗客が飯田橋・両国方面へ向かう場合)および、当駅止まり降車ホームと練馬・光が丘方面(飯田橋・両国方面からの乗客が練馬・光が丘方面へ向かう場合)はそれぞれ同一ホームで乗り換えができる。一方、六本木・大門方面からの乗客が飯田橋・両国方面へ乗り換える場合および、飯田橋・両国方面からの客が六本木・大門方面へ乗り換える場合は、一旦階段・エスカレーター・エレベーターを使ってホームを移動しなければならない。
かつては東京都交通局総合案内所(錦糸町から移転)や定期券発売所が設置されていたが、共に廃止された(前者は定期券発売所の隣から改札前に移転した時期があった。後者は後に自動定期券発売機が設置された。)。
東京都庁舎への出入り口が設けられているが、2004年4月から2008年8月まではテロ事件を理由に閉鎖されていた(2005年4月から7月にかけいったん解除)。出入口は、平日の都庁業務時間内に開放される。
大江戸線が大型20m10両編成での運転で計画されていた時は、現在の光が丘方面と六本木・大門方面のホームを東西に、飯田橋・両国方面のホームを南北に設置するという、L形2層構造の駅として計画されていた。
都庁前駅務管区の所在駅であり、都庁前駅務区(中野坂上駅 - 大江戸線新宿駅間および新宿西口駅 - 牛込柳町駅間)、練馬駅務区(光が丘駅 - 東中野駅間)、市ヶ谷駅務区(新宿線新宿駅 - 岩本町駅間、ただし神保町駅を除く)を管理している[2]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | E 都営大江戸線 | 新宿・六本木・大門方面 |
2 | 新宿西口・飯田橋・両国方面 | |
3 | 降車ホーム(飯田橋方面からの列車)(当駅止まり) | |
4 | 練馬・光が丘方面 |
かつて光が丘 - 新宿間だけで運行していた頃は、新宿駅に上下線の渡り線がないため、当駅がその機能を代替していた。その頃は1番線と3番線が新宿方面、2番線と4番線が光が丘方面であり、当駅と新宿の間は上下線それぞれを単線並列で運転していた。駅名標もそれぞれの番線に合ったものが設置されていた。
大江戸線の駅の中で唯一、コンコースに発車標が設置されている。
大江戸線が全線開通した時、2番線の駅名標は[←新宿西口 都庁前 西新宿五丁目]、3番線の駅名標は[←西新宿五丁目 都庁前 新宿西口]と表記されていた。現在の駅名標には、2番線の[西新宿五丁目]と3番線の[←西新宿五丁目 / 新宿西口]の部分が消去されている。
配線図
↑ 飯田橋・両国 方面 | ||
← 中野坂上 ・練馬・ 光が丘 方面 |
都営地下鉄 都庁前駅 鉄道配線略図 | |
↓ 六本木・大門 方面 | ||
凡例 出典:* 以下を参考に作成。 ** 鉄道ファン編集部、「特集 短絡線ミステリー6 - 地下鉄の謎」、交友社、『鉄道ファン』 第43巻2号(通巻第502号) 2003年2月号、16ページ、「図2-7 都庁前」、2003年。 |
利用状況
2017年度の1日平均乗降人員は50,008人(乗車人員:24,239人、降車人員:25,769人)である[3]。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[6] |
1日平均 乗車人員[7] |
出典 |
---|---|---|---|
1997年(平成 | 9年)3,592 | [* 1] | |
1998年(平成10年) | 3,926 | [* 2] | |
1999年(平成11年) | 4,041 | [* 3] | |
2000年(平成12年) | 14,552 | 6,209 | [* 4] |
2001年(平成13年) | 26,157 | 11,656 | [* 5] |
2002年(平成14年) | 29,287 | 13,034 | [* 6] |
2003年(平成15年) | 31,788 | 14,089 | [* 7] |
2004年(平成16年) | 33,361 | 14,881 | [* 8] |
2005年(平成17年) | 35,013 | 15,683 | [* 9] |
2006年(平成18年) | 36,703 | 16,495 | [* 10] |
2007年(平成19年) | 37,809 | 17,284 | [* 11] |
2008年(平成20年) | 38,072 | 17,668 | [* 12] |
2009年(平成21年) | 37,335 | 17,517 | [* 13] |
2010年(平成22年) | 37,381 | 17,612 | [* 14] |
2011年(平成23年) | 37,545 | 17,695 | [* 15] |
2012年(平成24年) | 40,652 | 19,247 | [* 16] |
2013年(平成25年) | 42,291 | 20,105 | [* 17] |
2014年(平成26年) | 43,750 | 20,971 | [* 18] |
2015年(平成27年) | 46,518 | 22,362 | [* 19] |
2016年(平成28年) | 48,473 | 23,449 | [* 20] |
2017年(平成29年) | 50,008 | 24,239 |
駅周辺
当駅は、新宿高層ビル群の中にある。
- 平和祈念展示資料館 - 現在は到着時の最寄り案内施設放送で流れている。
- 新宿三井ビル
- 新宿郵便局
- 京王プラザホテル
- ハイアットリージェンシー東京 - 一時期に到着時の最寄り施設案内放送でも流れていた。また、ホテルセンチュリーハイアット時代は駅名標の下に看板が設置されていた。
- ヒルトン東京
- ワシントンホテル
- 新宿センタービル
- 新宿第一生命ビル
- 新宿モノリス
- 新宿NSビル
- KDDIビル
- 工学院大学
- 東京医科大学病院
バス路線
「都庁第一本庁舎」 - A4出口を出てすぐの所にある。
- 「都庁本庁舎」
- 新宿WEバス(新宿駅周辺施設循環):新宿駅・新宿御苑方面(京王) - 日中ルートのみ停車
その他
- 東京都庁が丸の内にあった頃は、都電5系統に「都庁前」という停留所があった。この停留所に設置されていた停留所名板が当駅改札近くに展示されている。なお、停留所は都電廃止から新宿移転まで都営バスに引き継がれ、都庁移転後「丸の内三丁目(元都庁前)」を経て現在は「東京国際フォーラム前」を名乗っている(東京国際フォーラムそのものも都庁跡地に建設されている)。
- 引き上げ線は西新宿五丁目寄りにあり、主に飯田橋・両国方面からの列車に使われている。新宿西口寄りにも渡り線があるが、通常は使用されていない。
- 都営地下鉄と営団地下鉄(現:東京メトロ)が共同制作した統一駅出入口サインと駅出入口の電動サイン「くるくるシンボル」[8][9]は、共に当駅が設置第1号目となった。
- 2011年12月10日に都営大江戸線開業20周年記念イベントが当駅で開催された時は、プロ野球・東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」が登場し、「1日駅鳥」を務めた。
隣の駅
- 東京都交通局
- E 都営大江戸線
脚注
出典
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)