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明治安田生命保険相互会社のデータ | |
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英文社名 | Meiji Yasuda Life Insurance Company |
種類 | 相互会社 |
資本金・基金 | 7,300億円(基金総額) |
保険料等収入 | 3兆4,084億円 |
総資産 | 36兆4,690億円 |
SM比率 | 1,041.0% |
従業員数 | 37,129人(うち営業職員:28,731人) |
格付け |
A (S&P) A+ (日本格付研究所) AA- (R&I) |
関係する人物 |
荘田平五郎 安田善次郎 イメージキャラクターの節も参照 |
外部リンク | http://www.meijiyasuda.co.jp |
特記事項: 経営指標は特記なき場合は2014年(平成26年)度第3月期決算におけるもの。基金は2015年3月末現在。 格付けは2012年5月1日現在。 |
明治安田生命保険相互会社(めいじやすだせいめいほけん、英称:Meiji Yasuda Life Insurance Company)は、日本初の生命保険会社。
三菱グループの明治生命保険と、芙蓉グループの安田生命保険が合併して発足した。いわゆる4大生保の一角を担う。
Contents
概説
日本で最初に誕生した生命保険会社である。
2004年、三菱グループ(旧・三菱財閥系)の明治生命保険と、芙蓉グループ(旧・安田財閥系)の安田生命保険が、旧財閥・企業グループの垣根を越えて合併し発足。
総資産においては、合併により住友生命保険を抜き、日本生命保険、第一生命保険に次ぐ業界第3位(のちに郵政民営化によりかんぽ生命保険が誕生したことで4位になった)となり、大手生保4社(かんぽ生命保険を除く)の一角に数えられる。
沿革
- 1880年(明治13年)1月 - 安田生命の前身である「共濟五百名社」が安田善次郎、成島柳北らとともに設立。
- 1881年(明治14年)7月 - 有限明治生命保險會社が福澤諭吉門下の阿部泰蔵(水上瀧太郎の父)らにより開業。
- 1976年(昭和51年)3月 - 業界初、アメリカ合衆国進出としてパシフィック・ガーディアン生命保険株式会社へ経営参加
- 2004年(平成16年)1月 - 明治生命保険相互会社と安田生命保険相互会社が合併し、明治安田生命保険相互会社発足
- 2007年(平成19年)12月 - 銀行代理業の許認可を取得し、株式会社三菱東京UFJ銀行と中小企業分野において業務提携
- 2010年(平成22年)11月 - タランクス社(ドイツ)、アブリスト社(インドネシア)、12月ハイアール・グループ(中華人民共和国)と業務提携
- 2012年(平成24年)3月 - 介護付有料老人ホームを運営する株式会社サンビナス立川の過半数の株式を取得し、介護施設運営事業へ進出
- 2012年(平成24年)6月 - オイロパ社(ポーランド)、7月ワルタ社(ポーランド)の株式を27%取得
- 2013年(平成25年)7月 - タイライフ社(タイ王国)と戦略提携
- 2016年(平成28年)3月 - スタンコープ社(アメリカ合衆国)を買収、完全子会社化
系列
同社は、三菱金曜会と三菱広報委員会の会員企業であり[1][2]、芙蓉会の幹事役でもある。
存続会社が明治生命保険であるのと、芙蓉グループが属するみずほグループには他にも生命保険会社がある(第一生命保険・富国生命保険、朝日生命保険)ため、三菱グループ系とみなされることが多く、現に三菱東京UFJ銀行とは中小企業分野における業務提携を行っている[3]。だが、一方でみずほフィナンシャルグループ(旧富士銀行)、第一生命保険、損害保険ジャパン日本興亜(旧安田火災海上保険→損害保険ジャパン)と共同で新入学児童への黄色いワッペンと称する交通安全ワッペンの配布活動[4] を行うなど、芙蓉グループとのつながりも依然として強い。
このように、三菱UFJフィナンシャル・グループと、みずほフィナンシャルグループの両方に結び付きをもつため、両行において明治安田生命保険の保険商品が販売されている。独立系だが三和グループと関係の深い日本興亜損害保険(現・損害保険ジャパン日本興亜)と親密であったが、東京海上日動火災保険(三菱グループの東京海上火災保険と芙蓉グループの日動火災海上保険が合併)と提携しており、2011年から同社の保険商品を取り扱っている。
子会社に明治安田損害保険(2005年に明治損害保険と安田ライフ損害保険が合併)があるが、法人向けに特化している。1996年の保険業法改正で生損保の相互参入が認められ、「損保系生保」が相次いで設立された一方、「生保系損保」も続々誕生した。ところが現在、大手生保グループの一翼を担うのは同社傘下の明治安田損害保険のみである。 他に、2001年に安田生命とイギリスのダイレクトグループの共同出資による安田ライフダイレクト損害保険も設立されたが、こちらは2004年に日本興亜損害保険へ譲渡し、そんぽ24損害保険となった。
歴史
前身会社である明治生命保険も安田生命保険も長い歴史を持ち、共に明治初期の創業である。明治生命保険は1881年(明治14年)7月9日に日本最初の生命保険会社として設立された。一方の安田生命保険も1880年(明治13年)に日本最古の生命保険組織として結成された共済五百名社をその起源としている。
このため、合併前の両社はそれぞれ「当社こそ日本初の生保」と最古の歴史を誇示し宣伝競争を行っていたが、両社の合併で自然収拾した。一体となったことで争う理由が消滅したからである。
なお、安田生命保険の会社としての設立は、1894年(明治27年)。先の共済五百名社の運営に行き詰まった創業者の安田善次郎が、矢野恒太の「相互主義」に賛同し、両者[5] を中心に共済生命保険が設立された事による。
旧明治生命の旧本社屋(明治生命館)は平成9年5月には昭和時代の建築物として初めて重要文化財に指定された。
主な関連会社・団体
国内
- 明治安田損害保険(株)(損害保険事業を営む完全子会社)。
- 明治安田アセットマネジメント(株)(投資助言・代理業、投資運用業、第二種金融商品取引業)。
- 明治安田ライフプランセンター(株)(保険事務代行、保険代理店業、ライフプランに係わる調査・研究、コンサルティング)。
- 明治安田システム・テクノロジー(株)(明治安田系企業を中心にシステムの開発・運用管理を行う企業)。
- (株)明治安田生活福祉研究所(明治安田生命グループが100%の株式を保有する介護や福祉等の調査・研究企業)。
- (株)MYJ(保険契約の保全等に関する計算事務、生命保険等の契約確認業、印刷・製本・梱包・配送業務、保険代理店業、福利厚生事務)
- (株)サンビナス立川(有料老人ホームの経営)。
- (株)ダイヤモンド・アスレティックス(アスレティッククラブの経営)。
海外 連結子会社・持分法適用関連法人等
- パシフィック・ガーディアン生命保険(株)
- 本社:ハワイ州ホノルル市。明治安田生命の100%米国子会社。1976年に旧明治生命が同社の株の過半数を取得し、日本の生命保険会社として初めて米国生命保険会社に経営参加した。1985年には100%子会社化。1991年に旧明治生命が株式の100%を取得したハワイアン生命と合併し、ハワイ州内最大の生命保険会社となった。
- 本社:オレゴン州ポートランド市。2015年に買収し、日本の生命保険会社による海外M&Aとしては過去最大。全米で事業展開しており、団体保険の主要分野において全米トップ10の地位を確立。官公庁や教職員など景気変動に左右されにくい安定した顧客基盤を持ち、14年12月期の純利益は2億1千万ドルだった。
- 北大方正人寿保険有限公司(中華人民共和国上海市)
- PT アブリスト・アシュアランス(インドネシアジャカルタ市)
- TU オイロパ S.A. (ポーランドブロツワフ市)
- TUiR ワルタ S.A.(ポーランドワルシャワ市)
- タイライフ・インシュランス PCL(タイ王国バンコク都)
- 明治安田アメリカ(ニューヨーク)
- 明治安田アジア(香港)
- 明治安田ヨーロッパ(ロンドン)
- 明治安田リアルティ(USA)(デラウェア州ウィルミントン市、米国における不動産投資)
財団法人
- 財団法人明治安田厚生事業団
- 財団法人明治安田こころの健康財団
- 財団法人明治安田クオリティオブライフ文化財団
特筆すべき不祥事
2005年 告知義務違反 保険金未払い
- 2月20日 - 告知義務違反の教唆等の不祥事が発覚、金融庁長官から団体保険及び団体年金保険を除く保険契約の締結及び保険募集[6] を2005年3月4日から3月17日まで停止させる業務停止命令を受ける。
- 7月5日 - 90件の保険金等の不払い契約の存在を公表。
- 10月28日 - 金融庁長官から、保険契約の締結及び保険募集の業務[6] を2005年11月4日から11月17日までの間(2週間)停止すること、業務改善計画の実施状況によって確認されるまでの間、「無期限」で新規商品の販売についての認可の申請並びに届出に関する業務を停止することとの業務停止命令[7] を受ける。
- 2月20日に、告知義務違反の教唆等の不祥事が発覚し、2週間の業務停止命令が国より下された。だが、それで事態は収まらず、同年7月5日には、約15億円以上の保険金未払いの問題が発生し、金子亮太郎社長、宮本三喜彦会長が辞意を発表するにまで至った。
- なお、これが保険金不払い事件の発端となり、明治安田生命保険だけではなく、保険業界全体のモラルが問われる問題へと発展していく事となる。また、同社が明治生命時代から長年スポンサーになっていた日本テレビ系の伊東家の食卓では、これらの不祥事を受け一時的にスポンサーが公共広告機構(現:ACジャパン)や東芝などに差し替えられた。
2005年以降 集団訴訟
- 2009年(平成21年)9月 - 大阪市内で保険外交員として勤務していた女性6人が、当時の男性所長からパワーハラスメントを受けていたとして、同社およびこの所長に対して損害賠償を求める集団訴訟をおこすとした。
広告関係
イメージキャラクター
現在
- 松岡修造(2017年9月1日〜)
- 桜井美南(2017年9月1日〜)
- 山下リオ(2017年9月1日〜)
- 志尊淳(2017年9月1日〜)
- 戸塚純貴(2017年9月1日〜)
- 松坂桃李(2017年9月1日〜)
- 宮藤官九郎(2017年9月1日〜)
- うさりん(企業イメージキャラクター、2010年〜)
- かめろん(企業イメージキャラクター、2013年〜)
過去 (旧明治生命)
(旧安田生命)
(明治安田生命)
CMソング
現在
- 『たしかなこと』と『言葉にできない』は、マイハピネスフォトコンテスト入賞作品を背景に使用した企業イメージCMに使用。
- 『今日も どこかで』と『ダイジョウブ』は特別協賛している小田のツアーの応援CMに使用。
- 小田和正『その日が来るまで』(2012年)
- 小田和正『愛になる』(2014年)
過去
(旧明治生命)
- 明治生命スーパーライフCMイメージソング
- 渡辺美里『サマータイム ブルース』(1990年)
- 明治生命CMソング
- 渡辺美里『Power -明日の子供-』(1990年)
- 渡辺美里『卒業』(1991年)
- 渡辺美里『夏が来た!』(1991年)
- 渡辺美里『クリスマスまで待てない (雪だるま Version)』(1991年)
- 渡辺美里『泣いちゃいそうだよ』(1992年)
- TUBE『もう負けないよ』(1994年)
- TUBE『Horizon』(1994年)
- TUBE『君に賭けるよ』(1994年)
- TUBE『いつかの僕よ...』(1995年)
- TUBE『Only Good Times』(1996年)
- TUBE『Purity 〜ピュアティ〜』(1997年)
- TUBE『Open your everything』(1997年)
- TUBE『Yes, I Know』(1998年)
- TUBE『この夏一番熱いLove Song』(1998年)
- 小田和正『言葉にできない』(1999年〜2003年、2008年〜)一時期、小田のライブ映像が使われたことがあった。
- 野猿『Chicken guys』(2000年)
- 野猿『太陽の化石』(2000年)
- 野猿『star』(2001年)
- ビリー・ジョエル『The Longest Time(ロンゲストタイム)』(2008年)
(旧安田生命)
- 安田生命ヴァイタル・パッケージCMイメージソング
- 大黒摩季『風になれ』(1997年)
脚注・出典
- ↑ 三菱金曜会 会員会社紹介
- ↑ 三菱広報委員会 会員会社紹介
- ↑ 2007/12/11付ニュースリリース「明治安田生命保険と三菱東京UFJ銀行の中小企業分野における業務提携について」
- ↑ 公式ホームページより「社会貢献活動 黄色いワッペン」
- ↑ なおその後、矢野は他の経営陣と対立して袂を分かち、第一生命保険を創業する。
- ↑ 6.0 6.1 自動継続による契約の更新を除き、生命保険募集人に委託しているものを含む。
- ↑ 新商品の認可申請等に関する業務停止命令は2006年7月6日に解除。
- ↑ 明治安田生命:女性外交員6人、パワハラ集団提訴へ 所長ら相手取り(毎日新聞)
- ↑ かつては競合企業の1つであるアリコジャパン(現:メットライフアリコ)のCMにも出演していた。
関連項目
- 明治安田生命硬式野球部
- 明治安田生命ホーリーズ
- 明治安田PentaOceanパイレーツ
- 日本プロサッカーリーグ(2014年のJリーグで協賛スポンサーの最上級カテゴリ「トップパートナー」と、J3リーグ大会タイトルパートナーにそれぞれ就任。2015年からはJリーグ(J1・J2を含む)全体の「タイトルパートナー」となった)
- 明治安田生命ホール
- 富国生命保険
- 日本興亜損害保険
- 日新火災海上保険
- 旧明治生命と関係が深い。東京海上グループ。
- MY新宿第2ビル(旧安田生命第2ビル)内にあった。現在ビルはヨドバシカメラが所有している。
- 名前ランキング(毎年、その年に命名された名前のランキングを調査、発表している。調査対象は、明治安田生命の個人保険加入者。個人情報を元に集計し、公開している。)
- 小田和正
- たったひとつのたからもの
外部リンク
- テンプレート:芙蓉グループ
- テンプレート:三菱グループ