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新ひだか町(しんひだかちょう)は、北海道日高振興局管内にある日高郡の町。
Contents
地理
日高振興局沿岸中部に位置する。南西部は太平洋に面し、北東部には日高山脈を抱える。静内川の河口に市街地が広がる。
- 山:笹山 (806 m)、イドンナップ岳 (1752 m)、ナメワッカ岳 (1799 m)、カムイエクウチカウシ (1979 m)、1839峰 (1842 m)、ハンベツ山 (1337 m)、シベチャリ山 (1627 m)、ペテカリ岳 (1736 m)、中ノ岳 (1519 m)、ピセナイ山 (1028 m)、ペラリ山 (719 m)
- 河川:静内川、三石川、鳧舞川
- 湖沼:高見湖、静内調整池、双川調整池、東の沢調整池、春別調整池、三石ダム(すべて人造湖)
隣接している自治体
人口
新ひだか町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]。
- 新ひだか町 - 字美河,字高見
沿革
合併に至った経緯
2町は当初、新冠町を含む3町合併で市への移行を目指して協議し、新市名を「ひだか市」に決めていたが、新冠町が合併期日の延期を申入れたことで3町での合併協議は休止となり、静内・三石両町での合併を目指して新たに法定合併協議会を設けて協議し、合併協定調印に漕ぎ着けた。
廃置分合の経緯
- 2002年(平成14年)4月12日 新冠町と3町で研究会「日高中部合併調査研究会」設置
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 1月12日 法定協議会設置
- 3月20日 合併に関する住民投票の結果
- 静内町:「賛成 (69.5%)」「反対 (30.5%)」
- 三石町:「賛成 (55.8%)」「反対 (44.2%)」
- 新町名候補7点:新ひだか、美駒、まきば、天見(あまみ)、拓北、弥生、大平(たいへい)
- 新町名最終候補3点:新ひだか、美駒(みこま)、まきば
- 新町名:新ひだか町(しんひだかちょう)
- 所属郡:日高郡(ひだかぐん)を新設
- 新町役場:現・静内町役場
- 3月22日 合併協定調印式
- 3月25日 合併関連議案を2町が可決
- 3月29日 北海道知事に廃置分合申請書を提出。
- 4月6日 新冠町が合併重点支援地域を解除される。
- 7月1日 合併関連議案を北海道議会が可決
- 7月8日 北海道知事が廃置分合を決定し、2町に廃置分合決定書を交付する。同日付で総務大臣に届け出。
- 8月19日 総務大臣告示
- 12月31日 法定協議会「日高中部合併協議会」を解散
行政
- 町長:大野克之(元道職員)
姉妹都市・提携都市
国内
海外
経済
基幹産業は酪農漁業(コンブ)。その他に競走馬の育成・生産、漁業、林業、稲作、畑作、畜産。
立地企業
地元企業については、新ひだか町商工会事業所ページも参照。
- 北海道電力静内水力センター - 日高電源一貫開発計画により新冠町及び新ひだか町に建設された水力発電所の管理を行う。
- シズナイロゴス静内営業所
商工会
- 新ひだか町商工会(静内本所・三石支所)
農協・漁協
- しずない農業協同組合(JAしずない)
- みついし農業協同組合(JAみついし)
- ひだか漁業協同組合
金融機関
郵便局
- 静内郵便局(集配局)
- 三石郵便局(集配局)
- 本桐郵便局(集配局)
- 御園郵便局
- 東静内郵便局
- 歌笛郵便局
宅配便
公共機関
警察
教育
- 高等学校
- 特別支援学校
- 北海道平取養護学校静内ペテカリの園分校 ※平成13年に静内高等学校のグラウンド内にあったプール施設を埋め立て、新校舎を建設。平成15年から現在の場所となる。
- 中学校
- 静内、静内第三、三石
- 小学校
- 高静、静内、東静内、山手、桜丘、三石
- 大学施設
- 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション
- 北海道大学理学部附設三石地震地殻変動観測所
住宅団地
- 道営住宅さくら団地
交通
鉄道
2015年の高波による土砂流出、2016年に台風10号による橋桁流出で全線での運航が不可能となる。復旧不可能な地域があることに加え、施設の著しい老朽化のため、現在は運行休止。バスによる代行運転となっている。
バス
タクシー
- 北海交通(北海ハイヤー)静内支店
- 三石ハイヤー
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・特産品
文化財
重要無形民俗文化財
- アイヌ古式舞踊 - 静内民族文化保存会・三石民族文化保存会
史跡
- シベチャリ川流域チャシ跡群及びアッペツチャシ跡
道指定
- 静内御殿山墳墓群出土の遺物 - 道指定有形文化財、新ひだか町静内郷土館蔵
- 静内御殿山墳墓群 - 道指定史跡
新ひだか町指定文化財
- エゾオオカミ(頭蓋骨) - 新ひだか町アイヌ民俗資料館蔵
- 静内中野式土器 - 新ひだか町静内郷土館蔵
- 歌笛越前踊り - 歌笛越前踊り保存会
- 淡路豊年桝踊り - 延出郷土芸能保存会
- 蓬莱山
観光
外部リンクの 新ひだか観光協会も参照。
- 競走馬のふるさと日高案内所
- みついしどっとこむ -北海道新ひだか町三石地区の商店街紹介ページ。(2017年5月開設)
- 二十間道路(町道桜並木通線)の桜並木(日本の道100選、北海道遺産、新・日本街路樹100景〈読売新聞社〉[2])
- 新ひだか町静内御園 - 静内田原間の延長8.0 kmの道路で、幅36 m(20間)、直線距離で7 kmの道路両側に約3,000本の桜が植えられていることで全国的によく知られている。5月上旬の桜の開花期に一斉に咲き誇る桜並木の景観は圧巻で、「日本一の桜並木」と称賛されている[3]。1987年(昭和62年)10月の「北海道20景・北の歳時記」に選定されているほか[4]、1986年(昭和61年)8月10日に、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されている[5]。
- 100年余りの北海道の歴史の中でも古くに整備された道路で、1872年(明治5年)に北海道開拓使長官の黒田清隆が静内郡・新冠郡・沙流郡にまたがる7万ヘクタールにも及ぶ牧場「新冠卸料牧場」(現在の新冠種畜牧場)を創設したことか始まりである[4]。二十間道路は、1903年(明治36年)に新冠卸料牧場を視察する皇族の「行啓道路」として、幅20間、延長2里(約8 km)の規模で造成された[4]。沿道の桜は、1916年(大正5年)から1918年(大正7年)までの3年間をかけて、当時の牧場職員が近隣の山野にあったエゾヤマザクラを移植したものである。その後、「二十間道路桜並木」として名声を得て今日に至っている[4]。例年5月の開花期に「しずない桜まつり」が開催され、全国から約20万人の花見客で賑わいを見せている[4]。
- 静内温泉
- 三石温泉
- みついし海浜公園
- 静澄山龍徳寺(北海道三十三観音霊場29番札所)
- 三石山円昌寺(北海道三十三観音霊場31番札所)
- 高見ダム(北海道最大のダム)
祭事
- しずない桜まつり
- みついし蓬莱山まつり
- 新ひだか夏まつり
- ウインターデ・ライト(新ひだか町商工会青年部)
特産品
外部リンクの「新ひだか観光協会」や「みついしどっとこむ」も参照。
- ヒダカコンブ(ミツイシコンブ)
- ホエー豚
- 太陽の瞳(ミニトマト)
- 三石羊羹
- 三石こんぶ焼酎
- 三石昆布もなか
- こぶ黒(日高昆布を食べて育った和牛)
- みついし牛
- 万馬券(しずない産米)
- トキノミノル(みついし産米)
舞台にした作品
映画
- トラック野郎・望郷一番星(1976年) 東映
- 北の零年 監督:行定勲 出演:吉永小百合(2005年)
漫画
- じゃじゃ馬グルーミン★UP! 原作:ゆうきまさみ 掲載雑誌:週刊少年サンデー
- 連載年:1994年 - 2000年 単行本数:26巻(通常版)、14巻(文庫版)
出身の有名人
- シャクシャイン アイヌの首長。
- 麻見雅 漫画家
- 岡田史子 漫画家
- 河原亜依 アイドル
- 下川みくに 歌手〈旧静内町〉・新ひだか町の親善大使でもある。
- 大道寺小三郎 みちのく銀行・元会長
- 矢野幸夫 元JRA調教師
- 橋本輝雄 元JRA調教師
- 嶋田功 元JRA調教師
- 嶋田潤 元JRA調教師
- 田中勝春 JRA騎手
- 陸奥北海勝昭 元大相撲力士・現在は世話人
- 日浦市郎 将棋棋士
- 小池聰行 オリコン創設者
- 明海陽子 元宝塚少女歌劇団男役、宝塚歌劇団卒業生
- こんぶマン・こぶねちゃん 新ひだか町商工会青年部のキャラクター。
- 阿部卓馬 シンガーソングライター。
生産馬
町内には牧場が多数所在しており、トウショウボーイ、オグリキャップ、ウイニングチケットなど多くの競走馬を輩出している。
脚注
- ↑ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省 . 2017閲覧..※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ↑ 浅井建爾 2001, p. 127.
- ↑ 浅井建爾 2001, pp. 132-133.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 「日本の道100選」研究会 2002, pp. 22-23.
- ↑ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 8.
参考文献
- 浅井建爾 『道と路がわかる辞典』 日本実業出版社、2001-11-10、初版。ISBN 4-534-03315-X。
- 「日本の道100選」研究会 『日本の道100選〈新版〉』 国土交通省道路局(監修)、ぎょうせい、2002-06-20、22-23。ISBN 4-324-06810-0。
関連項目
- 庚午事変
- 北の零年 - 上記庚午事変により静内移住を命じられた、稲田家とその家臣を描いた、2005年公開の日本映画。
- 日本の道100選
- 日本の地方公共団体一覧
- 日高電源一貫開発計画
外部リンク
- 静内町・三石町合併協議会
- 新ひだか町
- 新ひだか観光協会
- みついしどっとこむ -北海道新ひだか町三石地区の商店街紹介ページ。(2017年5月開設)
典拠レコード: