鏡山 (佐賀県)

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鏡山(かがみやま)は、佐賀県唐津市にあるである。標高283.56メートル(三等三角点の標高)。別名:領巾振山(ひれふりやま)。

概要

ファイル:Nijinomatsubara.jpg
展望台からの景色
ファイル:Road to MtKagami.jpg
鏡山へ登るつづら折りの道

頂上は平坦な地形のため、遠景からは台形の山になっており、虹の松原と並んで、唐津市のシンボル的な場所の1つである。

山麓から頂上へは、自動車道路のほか、3つの遊歩道がある。近年、有志により登山用の1278段ある虹の階段も整備された。自動車では登山口から10分、徒歩では30分から60分ほどで山頂に到達する。

頂上には展望台があり、眼下に広がる虹ノ松原や、唐津湾とそこに浮かぶ高島鳥島神集島などの島々、さらに福岡県姫島烏帽子島小呂島、天気がよければ長崎県壱岐なども望め、このほかに唐津城、市街地、農耕地が織り成す絶景を一望することができる。ふもとのレンゲ畑や水田は春から秋にかけて美しい所であったが、イオン唐津店の進出を始め、国道202号バイパス沿いの開発により、景観が失われつつある。

また頂上には鏡山神社、電波塔、ハンググライダーのための斜面もある。山頂の池では、売店で購入した麩などを鯉にあげる市民の姿も見られる。5月には、つつじが満開となり、その景観を楽しめる。山頂に三等三角点「鏡山」がある。位置は点の記で知れる[1]

鏡山の名前は、神功皇后が山頂にを祀ったことに由来するといわれている。また、松浦佐用姫(まつらさよひめ)が山頂から大伴狭手彦の船を見送ったという伝説の地であり、佐用姫が袖につけていた領巾(ひれ)を振りながら見送ったということから、領巾振山(ひれふりやま)の別名でも呼ばれる[2]

その他

  • 鏡山に関して地元では次のような戯言がある。
    • 日本一高い山は鏡山である。かがんだ(方言で「座る」の意)山なので、立ったら日本一高い。
    • 鏡山ができたとき、上を切り取って海に置いたのが高島、その上を切り取ったのが鳥島という言い伝え。鏡山と高島はともに台形であり、見た感じの大きさも丁度よいものである。同様に、巨人が鏡山に躓いて転んだため怒り、頂上部を殴り飛ばしたことで高島などが出来たという。
  • 違法競走型暴走族などが、土曜日の夜中に来て危険運転を行うことが多かったため、対策として道路に凸凹をつけられ、以後は減少した。

放送送信施設

置局住所:唐津市鏡字大平6048-1

唐津テレビジョン中継放送所

  • 唐津市の旧市部をカバーするために設けられている。なお唐津市内のうち海岸沿いの世帯では(佐賀県に無い)FNN系列以外の民放テレビ(在福局)を視聴する目的で、当局用と糸島中継局(※糸島中継局は、偏波面が垂直となっているため。)当局(※偏波面が水平となっているため。)用・計2本のUHFアンテナとU・Uミキサーを用いている(CATVでも在福民放局を再送信)。

地上デジタルテレビ放送送信設備

放送局 チャンネル リモコンキーID 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
NHK佐賀総合テレビ 33ch 1 10W 56W 佐賀県 2万7762世帯
NHK佐賀教育テレビ 25ch 2 58W 全国放送
STSサガテレビ 44ch 3 47.2W 佐賀県
  • 2007年平成19年)4月1日から放送開始。チャンネルは親局である久留米・鳥栖テレビ・FM放送所と同じ。
  • 出力自体はアナログテレビと同じだが、デジタルテレビの出力はアナログテレビの1割が標準になっているため、実質的には10倍の大幅増力となる。これにより、旧浜玉町や旧七山村など、旧町村部の一部もエリアとなる見通し。

地上アナログテレビ放送送信設備

放送局名 チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 開局日 閉局日
NHK佐賀総合テレビ 50ch 映像10W/
音声2.5W
映像56W/
音声14W
佐賀県 約2万3000世帯 1963年(昭和38年)
7月1日
2011年平成23年)
7月24日
NHK佐賀教育テレビ 53ch
47ch
全国放送
STSサガテレビ 45ch 映像57W/
音声14.5W
佐賀県 1969年(昭和44年)
5月22日

FMからつ送信所

  • 当山には、佐賀県域テレビ局の他に、コミュニティ放送であるFMからつの送信所も置かれている。なお、佐賀県域FMラジオ局は、当山に中継局を置いていない。
放送局 コールサイン 周波数 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 開局日 備考
FMからつ JOZZ0BN-FM 86.8MHz 20W 17W 唐津市 4万1360世帯
唐津市全世帯の
96.7%をカバー
2010年平成22年)
4月25日
佐賀県内では最初のコミュニティFM局

脚注

  1. 点の記 鏡山
  2. 領巾振山・(松浦佐用姫惜別の地) 日本史蹟大系. 第2巻、熊田葦城 著 (平凡社, 1936) この書籍では、「ひれふる」としているが、国土地理院地形図上では「ひれふり」である。地理院は市町村から正式に「地名調書」を徴しており、それに基づいているので、「ひれふり」である。

関連項目

外部リンク

  • 鏡山 - 佐賀県観光連盟