筑波山鋼索鉄道線
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停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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筑波山鋼索鉄道線(つくばさんこうさくてつどうせん)とは、茨城県つくば市の宮脇駅から筑波山頂駅に至る筑波観光鉄道のケーブルカーである。通称は筑波山ケーブルカー。
概要
筑波山の西方の峰、男体山を登るケーブルカーで、宮脇駅は筑波山中腹の筑波山神社拝殿脇に、筑波山頂駅は男体山山頂近くの御幸ヶ原にある。線路は途中西方へカーブしており、難工事を要した斑れい岩のトンネルを通過する。
また、筑波山頂駅近くにはコマ展望台がある。十二角柱の3階建ての建物で屋上は展望台だが、レストランのある2階が360度回転するようになっており、回転レストランとして営業している。
ケーブルカーでは車内電源用として架線が張ってあることが多いが、当路線は近隣にある気象庁地磁気観測所での地磁気観測に影響を及ぼすため架線を張らず、車内電源は車載の蓄電池によりまかなっている。ただし、駅構内にのみ交流100Vの第三軌条を敷設し、自動ドア作動用の電源としている。
路線データ
運行形態
20分間隔で運行。多客時には連続運転を行う。宮脇 - 筑波山頂間の所要時間は8分。始発は9時前後、終発は17時前後であり、季節・曜日により異なる。
歴史
- 1922年(大正11年)11月16日 筑波登山鉄道に対し鉄道免許状下付[1]。
- 1923年(大正12年)
- 1925年(大正14年)10月12日 営業開始[4]。
- 1944年(昭和19年)2月11日 不要不急線として廃止。
- 1952年(昭和27年)8月28日 筑波山鋼索鉄道に地方鉄道免許[2]。
- 1954年(昭和29年)11月3日 営業再開[2]。
- 1995年(平成7年)3月1日 3代目車両運行開始。
- 1999年(平成11年)10月1日 筑波山鋼索鉄道が筑波山ロープウェイを合併し筑波観光鉄道に社名変更。
駅一覧
宮脇駅 - 筑波山頂駅
宮脇駅ではPASMOと相互利用カード(電子マネー扱い)による乗車券引き換えが可能。
接続路線
両駅とも直接連絡している鉄道路線はなく、バスなどによる連絡となる。
- 宮脇駅:つくばエクスプレスつくば駅(つくばセンター)から筑波山シャトル「筑波神社入口」バス停下車。
- 筑波山頂駅:筑波山ロープウェイ女体山駅まで徒歩15分。
交通アクセスは「筑波山」の項目も参照。
輸送実績
年度 | 旅客輸送人員(千人) |
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1958 | 428 |
1963 | 761 |
1966 | 649 |
1970 | 534 |
1979 | 475 |
1990 | 501 |
2000 | 323 |
- 私鉄統計年報各年版、民鉄主要統計『年鑑世界の鉄道』1983年『年鑑日本の鉄道』1993.2003年
関連項目
脚注
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年11月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成十八年度、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ↑ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正12年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年10月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)