南牧村 (群馬県)
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南牧村(なんもくむら)は、群馬県甘楽郡の村。高齢化率日本一の自治体である[1]。隣の長野県南佐久郡にも南牧村があるが、そちらは「みなみまきむら」である。
Contents
地理
群馬県の南西部の山間に位置する[2]。村域は東西に16.5キロメートル、南北に9.2キロメートルで、面積は118.83平方キロメートル、標高は最低320メートルから最高1442メートルである[3]。
- 山 - 荒船山(標高1423m、日本二百名山、ぐんま百名山)、日影山(1407m)、大屋山(1081m)、烏帽子岳(1182m、ぐんま百名山)、小沢岳(1089m、ぐんま百名山)、鹿岳(1015m、ぐんま百名山)、黒滝山(870m、ぐんま百名山)、立岩(1265m、ぐんま百名山)桧沢岳(1133m、ぐんま百名山)、四ッ又山(900m、ぐんま百名山)
- 河川 - 南牧川、大塩沢川、桧沢川、熊倉川、大仁田川、底瀬川、椚川、星尾川、道場川
- 湖沼 - 大仁田湖(大仁田ダム)[4]
隣接している自治体
歴史
- 1955年(昭和30年)3月15日 - 磐戸村・月形村・尾沢村が合併し南牧村が誕生し、現在に至る。合併当時はコンニャク栽培で栄えていた。
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 村の一部(大字小沢のうち字漆原・大萱・山の神・金沢・横岩・青梨子)が同郡下仁田町に編入される。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)8月27日 - 富岡市・下仁田町とともに「富岡甘楽地域合併研究会」を設立。甘楽町の参加を得られず、2009年(平成21年)2月24日活動休止[5]。
- 2012年(平成24年)3月 - 村のマスコットキャラクターに「なんしぃちゃん」を選定。明日の南牧を創る会が県や村、商工会からの支援を受けて村内に募集、デザイン化した。滝をイメージした髪に村花ヒトツバナをあしらい、村章由来の服、村特産の炭を携える[6]。
- 2014年(平成26年)2月16日 - 前夜からの平成26年豪雪(積雪80センチメートル)のため、除雪なかなか進まず、ほとんど全ての世帯が停電したため、孤立状態となった[7]。
人口
高齢化率が2006年10月より日本一となっている。2013年(平成25年)10月1日時点で、村民の平均年齢は64.6歳(男性:62.2歳、女性:66.7歳)である[8]。過疎地域自立促進特別措置法第2条1項の『過疎地域』に指定されており、人口の維持のためにも過疎対策が急務となっている。
2015年(平成27年)国勢調査における老年人口割合は60.5%と、日本一の割合である(限界自治体)。同調査において老年人口割合が60%を超えている市町村は当村のみである。逆に年少人口割合は3.0%で、日本一低い割合である。
2014年(平成26年)5月8日に、民間シンクタンク「日本創成会議」が発表した「消滅可能性都市」の市町村中で『最も消滅可能性が高い(89.9%)』と指摘された[1][9]。
南牧村(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
経済
- 2010年時点での本村総農家数は204で、農業就業人口は73人である[11]。
- 本村の工業統計(2003年 - 2013年)によると、従業者4人以上の事業所数は概ね10前後、年間の製造品出荷額等は概ね30億円前後である[12]。
- 特産品 - 炭[13]、砥石[14]
地域
交通
道路
- 都道府県道
- 林道
- ふるさと林道湯の沢線(湯の沢トンネル)
- 道の駅
バス
- 南牧バス(南牧村営バス)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 三名瀑 - 三段の滝、線ヶ滝、象ヶ滝[15]
- 蝉の渓谷 - 県指定天然記念物および名勝[15]
- 六車カタクリこみち - カタクリ群生地(約10万株)[16]
- 黒瀧山不動寺 - 村指定史跡[17]
- 南牧村民俗資料館 - 村の山村生産用具1,031点(国の登録有形民俗文化財)を展示[17]
- 山の美術館
- なんもく村自然公園[18]
- 大仁田ひとつばな祭り - 毎年5月3日、大仁田ダムで開催[4]
- 大日向の火とぼし - 毎年8月14日 - 8月15日、大日向橋で開催される火祭り(国の選択無形民俗文化財、県指定重要無形民俗文化財)[17]
- 線ヶ滝 - panoramio.jpg
線ヶ滝
- 火とぼし - panoramio.jpg
大日向の火とぼし
出身有名人
脚注
- ↑ 1.0 1.1 相川俊英 (2014年11月11日). “少子高齢化が極まり「消滅可能性」で日本トップに!悲惨な南牧村が明るく取り組む移住者促進策の手応え”. 週刊ダイヤモンド (ダイヤモンド社) . 2017閲覧.
- ↑ “あいさつ”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “位置と地勢”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 『南牧村観光ガイド』4ページ。
- ↑ “富岡甘楽地域合併研究会”. 下仁田町. . 2016閲覧.
- ↑ “なんもく村マスコット なんしぃちゃん”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ 毎日新聞2014年2月16日
- ↑ 『群馬県の年齢別人口(平成25年10月1日現在)』40ページ。
- ↑ 山崎純 (2015年11月10日). “「消滅する」と言われた村 「ここで暮らせるのはあと10年か」群馬・南牧村の長谷川村長”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社) . 2017閲覧.
- ↑ “歴代の村長・助役・収入役”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “農業センサス”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “工業統計”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ 『南牧村観光ガイド』9ページ。
- ↑ “かぶら歴史・文化・自然ガイド”. 群馬県. . 2016閲覧.
- ↑ 15.0 15.1 “滝めぐり”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “花ごよみ”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ 17.0 17.1 17.2 “南牧の文化財”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “なんもく村自然公園”. 南牧村. . 2016閲覧.
- ↑ “五郎兵衛記念館”. 佐久市. . 2016閲覧.
参考文献
- 『南牧村観光ガイド』南牧村、2010年4月。
- 群馬県企画部統計課『群馬県の年齢別人口 群馬県年齢別人口統計調査結果(平成25年10月1日現在)』2013年12月19日。
関連項目
外部リンク
典拠レコード: