ライフコーポレーション
株式会社ライフコーポレーション(英: LIFE CORPORATION)は、近畿地方・関東地方にスーパーマーケットチェーン「ライフ」の店舗を展開する企業。東京証券取引所第1部に上場している。三菱商事の持分法適用会社。本社は大阪市淀川区と東京都台東区の二本社制。
Contents
概要
近畿圏と首都圏の二大商圏において、200店舗を超えるドミナント展開をしている。
創業者でもある清水信次が立ち上げに参画した、日本スーパーマーケット協会に所属している。プライベートブランドはニチリウグループが開発した「くらしモア」と自社独自のものである「スマイルライフ」、埼玉県を拠点とするヤオコーとの共同ブランド「スターセレクト」を展開している。
2代目社長・岩崎高治は三菱商事出身であり、同社との関係が深い。
シンボルマークの「四つ葉のクローバー」は、「経営戦略」「営業戦略」「店舗戦略」「商品戦略」の4つをコンセプトに挙げている。
歴史
創業者・清水信次は1945年、戦後の焼け野原の中で食料品を調達しようと、乾物と輸入品の販売を行う「清水商店」を立ち上げた。
その後、輸入品の調達と視察をかねてアメリカを訪問した際に刺激を受け、本格的なスーパーマーケットの開店を目指し、1961年11月に1号店の豊中店を開店させる。
1971年に10号店の伊丹店を開店させてようやく安定的な利益が出るようになり、東京進出を決心して東京都板橋区に首都圏1号店の板橋店を開店させた。
清水がイギリスに視察に訪れた際に、当時三菱商事の英国子会社に在籍していた岩崎高治を見い出し、社内に招き入れたとされる。
部門
ライフの店舗は下記の部門で構成されており、記述されている商品は一部でこのほかにも多数の商品を扱っている。
- 農産(野菜、果実、生花)
- 水産(鮮魚、佃煮、刺身)
- 畜産(食肉、加工肉、中華材料等)
- 惣菜(弁当、サンドイッチ、サラダ)
- 日配(パン、牛乳、うどん等日持ちのしない食品)
- 食品(調味料、菓子等日持ちのする食品)
- IB(インストアベーカリーの略、店内で製パンする部門)
- 生活関連(トイレタリー、化粧品、医薬品、家庭用品、住居用品、ペット用品、文具、玩具、書籍、寝具、インテリア)
- 衣料(衣料品、服飾等)
- レジ事務(設立当初は、レジ部門・事務部門に分かれていたが、人件費や作業の簡素化のため統一された)
ただし店舗により取扱いがないものもある。
なお、自社直営のパン専門店は「小麦の郷(さと)」のブランド名で展開する。
沿革
- 1910年(明治43年) - 創業
- 1941年(昭和16年)2月22日 - 大興セルロイド株式会社設立。(株式額面金額50円)
- 1956年(昭和31年)10月 - 清水実業株式会社(初代)を設立。食料品販売及びパイン缶詰、フルーツ等の輸入並びに国内販売を開始。
- 1956年(昭和31年)10月24日 - 株式会社ライフを設立。(東京都板橋区仲宿47番地、株式額面金額500円)
- 1961年(昭和36年)11月 - 1号店となる豊中店(大阪府豊中市)を開設し、スーパーマーケット形式による営業を開始。翌年から大阪府や兵庫県を中心にチェーンストア展開を開始。
- 1971年(昭和46年)10月 - 板橋店を開設し、首都圏に進出。同時に東京本部を設置。
- 1973年(昭和48年)10月 - 商号を清水実業株式会社(初代)から株式会社ライフ(初代)に変更。
- 1975年(昭和50年)8月20日 - 大興セルロイド株式会社の商号を清水実業株式会社(2代目)に変更。
- 1978年(昭和53年)12月1日 - 休眠会社の清水実業株式会社(2代目)が株式会社ライフ(初代)を吸収合併し、株式会社ライフ(2代目)に商号変更(いわゆる株式額面変更目的の合併)。
- 1979年(昭和54年) - 本店は東京に残し、本部を大阪市淀川区に設置。翌年から「本社」と呼称。
- 1981年(昭和56年) - 商号を株式会社ライフストアに変更。本店を東京都中央区日本橋本町二丁目6番3号へ、東京本部を板橋区高島平に移転。
- 1982年(昭和57年) - 大証第2部に株式を上場。
- 1983年(昭和58年) - 東証第2部に株式を上場。
- 1984年(昭和59年) - 大証および東証の第1部に株式を上場。
- 1985年(昭和60年) - POSレジ導入。
- 1986年(昭和61年) - 清水信次会長、日本チェーンストア協会会長に就任。
- 1991年(平成3年) - 株式会社ライフコーポレーションへ社名変更。本社を大阪市東淀川区東中島一丁目19番4号の新大阪NLCビルへ移転。東京本部を「東京本社」に改称し、二本社制を導入。
- 2002年(平成14年) - 日本流通未来教育センターをマルエツと合弁で設立。
- 2005年(平成17年) - 三菱商事と資本提携強化
- 2006年(平成18年) - 代表取締役に岩崎高治が就任
- 2008年(平成20年) - 近畿圏、首都圏あわせて200店舗達成
- 2009年(平成21年) - 本社を「大阪本社」と呼称変更。東京本社を現在地(東京都台東区台東一丁目2番16号のクレインヒル秋葉原)へ移転。
- 2012年 (平成24年) - 売上高が5000億円を突破
- 2012年(平成24年) - 本店所在地を東京都中央区日本橋本町三丁目6番2号に移転。
- 2012年 (平成24年)5月15日 - 埼玉県の食品スーパーヤオコーと業務提携の協議を始めることを公表[1]。
- 2013年 (平成25年)11月11日 - 大阪本社を現在地(大阪市淀川区西宮原二丁目2番22号)へ移転[2]。
事業所
- 大阪本社
- 東京本社
- 本店
- 東京都中央区日本橋本町3丁目6番2号 小津本館ビル
- 実業務は上記の大阪・東京の両本社で行われている。
- 2012年1月までは、筆頭株主である清信興産が入居する小津ビル(日本橋本町2丁目6番3号)に置かれていたが、清信興産の移転に伴い、隣接する現在地へ共に移転登記した。
筆頭株主、清信興産との関係
2013年現在の筆頭株主である清信興産株式会社は、ライフコーポレーション代表取締役兼CEOである清水信次が個人で所有する持株会社である。前述の事業所の欄に記載の通り、ライフコーポレーションの登記上の本店所在地は清信興産と同地に置かれている[3]。
店舗
現在ある店舗
かつてあった店舗
- 千葉
- 薬円台店(2006年1月29日閉店)
- 八千代店(2003年閉店)
- 豊四季店(2008年2月20日閉店)
- 作草部店
- 稲毛駅前店(2004年3月28日閉店)
- 我孫子店(2009年10月31日閉店)
- 稲毛高洲店(2011年1月30日閉店)
- 野田店
- 関宿店(2012年8月26日閉店)
- 木下店(2013年2月10日閉店)
- 馬橋店(2013年11月10日閉店)
- 埼玉
- 川口領家店(2005年2月6日閉店)
- 川口西青木店
- 弁天町店(dいそー→建デポ)
- 新田店
- 武里店(現在はダイソー武里店)
- 谷塚店(2006年1月29日閉店)
- 宮原店(2001年2月25日閉店)
- 川越霞ヶ関店(2006年1月29日閉店)
- 吉川店(2011年8月24日閉店)
- 川越店
- 寄居店
- 宮代店 (2013年5月12日閉店)閉店後、同建物に宮代生鮮市場として2013年7月3日にオープンしたが、2015年9月末に閉店。その後、建物は解体された。
- 戸田店(2018年閉店)
- 東京
- 志村坂下店
- 南葛西店
- 杉並宮前店
- 代田店
- 高島平店
- 小台店
- 大泉店(跡地は2階建てビル(2階:ライフ生活館(日用品・化粧品のみ扱い))
- 京浜蒲田店(2013年1月20日閉店[4])
- 調布仙川店(2013年2月10日閉店)閉店後、ウェルパークが近隣から移転。
- 竹の塚東店(2013年8月25日閉店)
- 舎人店
- つつじヶ丘店(2017年4月2日閉店)2017年4月に開業したクロスガーデン調布に移転のため閉店。
- 西新井店(2018年1月28日閉店)
- 神奈川
- 大船店(市街地再開発のため、2017年4月16日閉店)
- 京都
- 三条御前店(2004年3月28日閉店)
- 男山北センター店(2004年3月28日閉店)
- 大阪
- 毛馬店(現在の毛馬店より北側の桜宮高校の近くにあった)
- 毛馬橋店(2008年3月19日閉店)
- 美原店(2008年2月29日閉店)
- 和泉店
- 泉南店(1996年閉店)
- 高槻川西店
- 高野台店
- 千里丘店(2004年3月28日閉店)
- 青葉台店
- 加美東店
- 緑町店
- 寝屋川店(現在の寝屋川店とは異なり、京阪寝屋川市駅前の長崎屋の地下にあった)
- 豊中駅前店
- 志紀駅前店(2010年1月31日閉店。1999年まではこちらが志紀店だった)
- 西緑丘店(2010年1月30日閉店)
- 伊賀店(2011年11月13日閉店)
- 市岡店
- 兵庫
- 今津店(2008年3月5日閉店。同年3月13日に阪神今津駅高架下商業施設エキーマ今津内に今津駅前店として再オープン)
- 伊丹店(2000年8月31日閉店。伊丹セントラルプラザの地下1階にあった)
- 伊丹山田店(2004年6月20日閉店)
- 白川台店
- 土山店
- 奈良
- 西ノ京店(2009年1月31日閉店)
- 南生駒店(2006年1月31日閉店)
- 郡山泉原店(2004年3月28日閉店)
- 三郷店(2011年11月13日閉店)
POSシステム
POSシステムは、東芝テック製を使用。現在、ライフのレジはWXシステムをベースにM-8000が多くの店舗で運用されているが、近年オープンした店舗などではM-8500やM-8750を運用している。M-7000以降のレジを運用している店舗では、預かり金を機械に計算させてから入金の確定を行うグローリー製自動釣銭機RT-200やRT-300を使い、レジの金銭過不足を減らすことに成功した。また、一部新店舗ではセルフレジの試験導入や、セミセルフレジIS-910などの運用を行っている。
プライベートブランド
ライフコーポレーションは、ニチリウグループのプライベートブランド・「くらしモア」、自社独自ブランド・「スマイルライフ」、ヤオコーとの共同ブランド・「スターセレクト」を導入している。
各種ポイントカード
現在、ライフでは「LaCuCa」「LC JCBカード」「Ponta」「dポイント」の4種類が利用可能である。それぞれについては以下の通りである。尚、2018年3月末を持って利用不可となった「現金ポイントカード」についても以下で述べる。
- LaCuCa
- 入会費100円、年会費無料、現金orクレジット払いなら200円(税抜)で1ポイント、チャージした電子マネー支払いであれば、上記のポイントに加えて300円(税抜)で1ポイント貯まる。(つまり、648円(税込)をチャージ額から支払えば5ポイント(=3+2)貯まるという計算に。)
- 1ポイント=1円分として利用可能。1ポイント単位で会計の際に利用できる。
- 2016年6月より現金支払い時のみポイント付与となってしまったポイントカードに代わる新たなカードとして、2016年7月15日から一部店舗で利用が開始された。このカードは自社型電子マネーを搭載したポイントカード[5]で、チャージされている電子マネーで支払うと通常のポイント(200円(税抜)で1ポイント)に加え300円(税抜)で1ポイント付与される。
- チャージは各レジの他サービスカウンター横に設置されているチャージ機でも可能だが、チャージ機はお釣りが出ない仕様になっているため注意が必要である。
- チャージせず、これまで通り現金支払いでも利用が可能なため、2016年7月16日と7月23日の先行導入を皮切りに8月23日から全店で利用が開始された。
- 現金ポイントカード同様、年会費無料・発行手数料0円で気軽に利用が開始できていたが、発行手数料無料キャンペーンの終了に伴い、2018年4月以降は現金ポイントカードからの移行であっても100円の手数料がかかるようになった。
- LCカード
- 年会費・発行手数料無料を謳い文句に2016年3月1日から発行受付が開始[6]されたJCBブランドのクレジットカード。
- ライフの店舗ではポイントカードとしての利用も可能で、現金払い・クレジット払い共に200円(税抜)で1ポイント貯まる他、毎月7のつく日(7日・17日・27日)はクレジット払いに限り200円(税抜)で5ポイント貯まる。また、ライフ以外での利用でもポイントが貯まるよう口座からの引き落とし日に 200円(税込)で1ポイント付与される等、全体的にポイント面での優遇が目立つカードになっている。
- カードの柄は銀色基調の通常デザインと水色基調のディズニー・デザインの2種類用意されている。
- Ponta
- 2013年7月頃から一部店舗で行われていた試験導入[7]を経て2018年5月29日からdポイントと共に全店で利用可能になった。
- これまでの自社ポイントカードと同様に200円(税抜)で1ポイント貯まるが、ボーナスポイントは加算されない他ポイントカード同士の併用も出来ない点に注意が必要。
- 2011年頃から本社と同じ三菱商事系企業であるPontaの導入が予測されていた[8]が、実に7年越しで全店導入となった。
- dポイント
- Pontaと共に2018年5月29日から全店で利用が可能[9]になった。
- これまでの自社ポイントカードと同様に200円(税抜)で1ポイント貯まるが、ボーナスポイントは加算されない他ポイントカード同士の併用も出来ない点に注意が必要。
- かつて利用できたカード
- 現金ポイントカード
- 入会費、年会費無料、200円(税抜)で1ポイント貯まる仕組みであった。上記のカード等に大方移行が進んだことから2018年4月以降は使用不可能となった。
※お買い物袋不用時の現金2円引サービスは引き続き利用可能。(2016年5月末で廃止されたエコポイント付与サービスの代替措置のため)
- 磁気タイプではなくJANコード読み取りタイプで、初期のころはレシートの下部にカードのナンバーが印字されていたが、個人情報漏洩防止のため、現在では下4桁のみ印字される。
- 導入当時は一部店舗(主に大型店と隣接した店舗)のみでしか使えなかったが、2007年に全店対応した模様。近畿圏店舗は赤色のポイントカード、首都圏店舗は黄緑色のポイントカードが発行されていた。しかし、2016年6月からクレジットカードとの併用が出来なくなったことに加え、ライフでも近年主流の電子マネー機能付ポイントカードの「LaCuCa」が全店舗で発行開始されることになったため、2016年7月限りでポイントカードの発行は終了となった。「LaCuCa」や「LCカード」への移行期間として約20ヶ月間は3種類共利用可能となっていたが、2018年3月末をもって「現金ポイントカード」の利用は不可能となった。
- ポイントカードが全店に普及する前はスタンプカードが発行されていて、買い物袋持参ごとに1スタンプ、20スタンプで100円の金券として利用できた。ポイントカード普及後、エコポイントとしてポイントカードへのポイント加算という形で廃止された。なお、スタンプをためるともらえるものは、サービス開始当時はラップや100円の金券などさまざまだった。旧モデルは青・緑、新モデルはピンクである。
関係会社
- 株式会社ライフフィナンシャルサービス(クレジットカードの発行業務)
- ライフ興産株式会社(損害保険等代理業務)
- (株)日本流通未来教育センター…マルエツと当会社の合弁で設立されたスーパーマーケット業界の研修機関。マルエツの旧本社ビル(埼玉県蕨市)を使用。
元関係会社
- ライフフーズ…元はライフコーポレーションの外食事業部だったが、完全独立し現在は無関係となっている。
キャラクター
- ララピー
2016年2月26日からライフのイメージキャラクターとして登場した[10]。「よつば」と読むことのできる4月28日が誕生日として同時に制定されたため、2017年2月ではなく同年4月に生誕1周年とアピールしていた。デザインはにしだあつこが担当。
- グッズ
- シールやファイル、ぬいぐるみ、キーホルダーなどが存在する。2017年12月からはLINEにてスタンプの販売も開始された[11]。
- CMキャラクター
- 藤崎奈々子(2014年)
脚注
- ↑ 業務提携検討に関する覚書締結のお知らせについて (PDF) - ライフコーポレーション 2012年5月15日
- ↑ 大阪本社の移転について (PDF) - ライフコーポレーション 2013年10月9日
- ↑ ライフコーポレーション 第58期有価証券報告書、「大株主の状況」
- ↑ 京急蒲田地区再開発事業の煽りを受けて閉店。再開発事業終了後、同地に「京急蒲田駅前店」が新設されたが、この店舗は後継店舗ではない。実質の後継店舗は「京急蒲田駅前店」よりも前に開店したJR蒲田駅西口に所在する「西蒲田店」。
- ↑ ライフオリジナル電子マネー「LaCuCa」誕生! (PDF) - ライフコーポレーション 2016年7月11日
- ↑ お得なクレジットカード「LC JCBカード」の発行を開始します。 (PDF) - ライフコーポレーション 2016年2月26日
- ↑ ライフ(限定店舗)(Ponta公式サイト)
- ↑ 「Ponta」会員急増で「Tポイント」に肉薄・4000万人弱を取り込む共通ポイント競争激化 - ダイヤモンド・オンライン 2011年9月19日
- ↑ ライフ全店で「Ponta」・「dポイント」導入 (PDF) - ライフコーポレーション 2017年3月21日
- ↑ ライフイメージキャラクター「ララピー」が誕生!ライフコーポレーション 2016年2月25日
- ↑ ライフ公式キャラクター「ララピー」のLINEスタンプを発売!ライフコーポレーション 2017年12月1日
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 公式アカウント