寝屋川市駅
寝屋川市駅(ねやがわしえき)は、大阪府寝屋川市早子町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。京阪間の主要駅であり、また、大阪府寝屋川市の中心駅でもある。通勤快急以下の全種別が停車する。駅番号はKH17。
歴史
戦争中の一時期、急行停車駅だった。その後1970年(昭和45年)に日中の停車が再開し、1980年(昭和55年)より終日停車となった。また、1963年の豊野駅の廃止に伴い駅所在地が現在地に移動。さらに1990年代後半に高架化された。
- 1910年(明治43年)4月15日 - 京阪本線開通と同時に寝屋川駅として開業[1]。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
- 1944年(昭和19年)7月16日 - 急行停車駅となる[2]。
- 1949年(昭和24年)
- 8月1日 - 急行通過駅に戻る[3]。
- 12月1日 - 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1951年(昭和26年)8月20日 - 寝屋川市駅に改称[1]。
- 1963年(昭和38年)5月15日 - 現在地に駅を移設。これに伴って豊野駅が廃止された[1]。
- 1970年(昭和45年)11月2日 - 急行の日中停車を開始。
- 1974年(昭和49年)9月1日 - 寝屋川市駅京都側に都市計画道路「池田 - 秦線」との立体交差化工事竣工 (800m)[4]。
- 1980年(昭和55年)3月23日 - 急行が終日停車になる。
- 1982年(昭和57年)1月 - 高架化、都市計画決定。
- 1988年(昭和63年)9月25日 - 自動改札機が設置される[5]。
- 1990年(平成2年)
- 8月 - 大阪府との基本協定締結。
- 11月27日 - 鉄道高架工事起工。
- 1993年(平成5年)10月3日 - 下り線(大阪行き)高架工事の進展に伴い仮駅舎の使用開始[6]。
- 1994年(平成6年)10月22日 - 下り線(大阪行き)高架工事の進展に伴い寝屋川車庫付近475mの仮線に切り替え[7]。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)9月6日 - 上り線(京都行き)が高架化。
- 1999年(平成11年)11月20日 - 下り線(大阪行き)が高架化。
- 2001年(平成13年)7月28日 - 2階コンコースが使用を開始。
- 2002年(平成14年)3月31日 - 駅高架工事が竣工。
- 2003年(平成15年)
- 2月1日 - 東口バスのりば場所および番号の変更。
- 3月26日 - 高架下1階にフレスト寝屋川店開店。東口ペデストリアンデッキ供用開始。アドバンスねやがわ2号館と、東口ターミナル、ねやがわいちばんがい商店街と直結し、降雨時も傘をささないで移動できる範囲が飛躍的に広がる。
- 2004年(平成16年) - 「第10回大阪・心ふれあうまちづくり賞」で『大阪府知事特別賞』を受賞。
- 4月1日 - 西口タクシーのりば、一般車待機場新設。
- 4月13日 - コンコース南改札口前に京都銀行のATMが設置され運用開始。
- 2005年(平成17年)
- 3月 - 案内板新設、東口ペデストリアンデッキ上の花壇にLED装飾設置、西口駅前広場に風力・太陽光発電装置設置、外島橋・大利橋改修および改良、西口駅前広場の歩道の拡張。
- 4月26日 - 寝屋川市駅西側親水空間が使用を開始。
- 2006年(平成18年)1月30日 - AED(自動体外式除細動器)を設置(関西医科大学附属香里病院から寄贈)。
- 2007年(平成19年)
- 3月30日 - アンスリーSΛM寝屋川ホーム店がオープン。
- 8月1日 - 機械式駐輪場2ヶ所新設使用開始[12]
- 2008年(平成20年)10月19日 - 新設された快速急行(及び通勤快急)の停車駅となり、ホームに番号が付加される。
- 2009年(平成21年)
- 3月21日 - 南改札口に「けいはんインフォステーション(案内所・企画切符の販売など)」を運用開始。
- 10月26日 - 1Fにサンマルクカフェ寝屋川市駅店がオープン。
- 2010年(平成22年)5月29日 - 東口1Fで寝屋川高校吹奏楽部により「寝屋川高校&京阪電車100年記念コンサート」が開催される。
- 2016年(平成28年)
- 2018年(平成30年)3月27日 - 駅トイレのリニューアル工事が竣工[15]
駅構造
都市計画決定から20年の歳月と約384億円の事業費で完成した対向式ホーム2面2線の高架駅。 3階建て構造だが駅の東西で高低差があるため、東側は1階、西側は中1階となっている。1階にはSSM店舗フレスト、中1階には京阪サービスコアねやがわ(中に「京阪ライフサポート」)、定期券売場、京阪交通社等がある。
2階は改札・コンコースとなっており、構内にはマクドナルド・神戸屋などが入居している。駅東側はペデストリアンデッキにより、アドバンスねやがわ2号館や東側ロータリーと直結する。また、駅前広場として全体で2003年グッドデザイン賞を受賞している。
3階はホームで、天井が京阪線の他の駅と比べ非常に高いホームである。連続立体交差工事に際して身障者対応エレベーター3基・点字の案内図と料金表・多目的トイレなどを整備し、バリアフリーを徹底している。また、大阪・淀屋橋方面ホームにアンスリー(コンビニエンスストア)および麺座(立ち食いそば・うどん店)が営業している。駅がカーブ上にあるため、ホームと電車の間が広いところがある。
用地の関係上、上下線ホームが約1.5両分ずれて設置されている。現在の上りホームが地上駅時代の位置で、地上時の下りホーム大阪寄り先端は大変狭いものであった。
萱島駅 - 寝屋川市駅の間には寝屋川車庫・工場がある。その関係で、早朝・深夜には寝屋川信号所を経て当駅を始終点とする列車も見られる。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■京阪本線 | 上り | 枚方市・中書島・三条・出町柳方面 |
2 | 下り | 守口市・京橋・淀屋橋・中之島線方面 |
※両ホームとも有効長は8両。
利用状況
2016年(平成28年)のある特定日における1日乗降人員は61,717人(乗車人員:31,049人、降車人員:30,668人)である。京阪の駅では京橋駅、淀屋橋駅、枚方市駅に次いで4番目に利用客が多く、特急通過駅として、また他路線と接続しない京阪の駅では第1位である。
1990年代前半は枚方市駅を上回る乗降人員を記録していたが、数値自体は年々減少傾向にあり、2008年度の調査時には7万人を下回った。しかし、ペデストリアンデッキ・コンコース完成後は、駅構内・高架下の商業施設のオープンや、コミュニティバス・一般路線バス・高速バス・空港リムジンバスと多岐にわたる路線バスが新設されており、駅としての機能は強化されている。
近年の特定日における1日乗降・乗車人員は下表の通り。
年度 | 特定日 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|
調査日 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
1990年(平成 | 2年)11月 | 6日91,471 | 45,735 | [16] |
1991年(平成 | 3年)- | |||
1992年(平成 | 4年)11月10日 | 95,979 | 48,142 | [17] |
1993年(平成 | 5年)- | |||
1994年(平成 | 6年)- | |||
1995年(平成 | 7年)11月21日 | 91,422 | 45,957 | [18] |
1996年(平成 | 8年)- | |||
1997年(平成 | 9年)- | |||
1998年(平成10年) | 11月10日 | 81,140 | 40,803 | [19] |
1999年(平成11年) | - | |||
2000年(平成12年) | 11月 | 7日80,267 | 40,497 | [20] |
2001年(平成13年) | - | |||
2002年(平成14年) | 12月10日 | 76,921 | 38,615 | [21] |
2003年(平成15年) | 10月28日 | 77,203 | 38,622 | [22] |
2004年(平成16年) | 11月 | 9日74,399 | 37,356 | [23] |
2005年(平成17年) | 11月 | 8日74,222 | 37,296 | [24] |
2006年(平成18年) | 11月 | 7日72,557 | 36,459 | [25] |
2007年(平成19年) | 11月13日 | 71,040 | 35,626 | [26] |
2008年(平成20年) | 11月11日 | 69,476 | 34,845 | [27] |
2009年(平成21年) | 11月10日 | 67,267 | 33,769 | [28] |
2010年(平成22年) | 11月 | 9日66,844 | 33,711 | [29] |
2011年(平成23年) | 11月 | 1日68,400 | 34,281 | [30] |
2012年(平成24年) | 10月31日 | 69,028 | 34,546 | [31] |
2013年(平成25年) | 11月12日 | 66,786 | 33,487 | [32] |
2014年(平成26年) | 11月11日 | 66,577 | 33,423 | [33] |
2015年(平成27年) | 11月10日 | 67,584 | 33,863 | [34] |
2016年(平成28年) | 11月 | 8日61,717 | 31,049 | [35] |
駅周辺
- 公共施設
- 寝屋川市役所
- 市役所サービス処ねやがわ屋
- 寝屋川市民会館
- 寝屋川市立エスポアール
- 寝屋川市立消費生活センター
- 寝屋川市立地域交流センター「アルカスホール」
- 大阪府中央子ども家庭センター
- 大阪府寝屋川府民健康プラザ(寝屋川保健所)
- 大阪府寝屋川警察署
- 国土交通省近畿運輸局大阪運輸支局
- 主な商業施設
- 主な企業・団体
- 文教施設
- 大阪府立寝屋川高等学校
- 寝屋川市立中央小学校
- 大阪電気通信大学駅前キャンパス・寝屋川キャンパス
- 大阪府立大学工業高等専門学校
- その他
- 寝屋川せせらぎ公園
- 友呂岐緑地
- 住吉神社(ねや川戎)
- 八坂神社
バス路線
駅西側に西口ターミナル、東側に東口ターミナルがあり、京阪バスが乗り入れている。空港リムジンバスは、京阪バスと関西空港交通の共同運行である。
- 東口0番のりば
- 関西空港行き(空港リムジンバス)
- 東口1番のりば
- 東口2番のりば
- 東口3番のりば
- 東口4番のりば
- 22号経路:京阪香里園行き(田井・三井団地経由)
- タウンくる:京阪香里園(西口)行き(緑町・点野・木屋町経由)
- 西口1番のりば
- 4号経路:京阪守口市駅行き(市立総合センター前・仁和寺・大日駅(広場)経由、朝に大日駅(広場)を経由しない便あり)
- 14号経路:京阪大和田駅行き(高柳住宅・京阪萱島駅前経由)
- 西口2番のりば
- 1号経路:京阪守口市駅行き(仁和寺・大久保・八番経由、一部土居行き)
- 1A号経路:大日駅(広場)行き(仁和寺・大久保・五番経由)
- 6号経路:大日駅(広場)行き(仁和寺・大久保・佐太二番経由)
- 10号経路(循環・右回り):寝屋川市駅(西口)行き(仁和寺・点野・摂南大学経由)
- 22号経路:仁和寺行き
- 西口3番のりば
隣の駅
- 京阪電気鉄道
- ■京阪本線
- ()内は駅番号を示す。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編137頁
- ↑ 京阪の社史『鉄路五十年』(1960年)の年表による
- ↑ 出典・「鉄道ピクトリアル」1984年1月増刊号『特集 京阪電気鉄道』のP104より
- ↑ 出典・「鉄道ピクトリアル」1973年7月増刊号『京阪電気鉄道特集』103~107頁
- ↑ 出典・季刊広報誌「グラフ京阪」1988年秋季号P10より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1993年10月号より
- ↑ 出典元・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1994年11月号より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1995年4月号より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1995年5月号より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1995年7月号より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1995年11月号より
- ↑ 出典・駅置き広報誌『K PRESS』2007年9月号16面の「くらしのなかの京阪」より
- ↑ 出典・駅置きの広報誌『K PRESS』2016年3月号16面「くらしのなかの京阪」
- ↑ 「オープン型宅配ロッカー」を新たに2駅設置します
- ↑ 出典・駅置き広報誌『K PRESS』2018年5月号16面の「くらしのなかの京阪」より
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)