島田陽子
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島田 陽子(しまだ ようこ、1953年5月17日[1][2] - )は、日本の女優。一時芸名を島田楊子としていた[2]。血液型はO型、身長171cm。熊本県熊本市出身[1][2]。駒沢学園女子高等学校卒業[3]。元T.N.B.所属。
Contents
来歴・人物
3歳からクラシックバレエを習い、高校まではバレリーナを目指していた。8歳の時に東京へ移住[2]。中学1年生の時に劇団若草に入団[1][2]。
翌年、『続・氷点』では辻口陽子役を演じ[3][2]、最終回の視聴率は42.7%に達した[4]。
当たり役を得たことで一気に出演依頼が殺到し、しかも出演作は高視聴率を誇ったため、人気女優の座を不動のものにした[3]。
1970年代の映画・テレビドラマでは、正義感あふれる良家の子女役を多く演じた[5]。
1974年、『われら青春!』でヒロインの女教師役を演じ、「清純派女優」として若者世代を中心に人気となる。
1980年、アメリカのテレビドラマ『将軍 SHOGUN』(映画編集され欧米・日本等で上映)でヒロイン・まり子役を演じ、「アカデミー賞の前哨戦」であるゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞して「国際女優」とも呼ばれた(『将軍 SHOGUN』がゴールデングローブ賞の作品賞と主演男優賞(リチャード・チェンバレン)も受賞)[1][2]。
『将軍 SHOGUN』の大ヒットを受け、翌1981年(28歳)には、アメリカに在住する日系アメリカ人女性マラソン選手・ゴーマン美智子の自伝『走れ!ミキ』を映画化した作品『リトルチャンピオン』に主演した(アメリカ人スタッフによるオール・アメリカ・ロケの映画であるが制作国は日本)。
ロック歌手・内田裕也と不倫交際し、内田に貢ぎ続けて多額の借金をつくる[3]。
1988年、ハワイのコンドミニアムで内田裕也と不倫密会をしている写真を写真週刊誌『フライデー』に掲載される。
内田裕也は島田と結婚するために別居している妻・樹木希林に離婚を申し入れたが樹木は拒否。内田は役所に離婚届を提出したが、樹木は離婚無効の訴訟を起こして勝訴し、内田と離婚しなかった。そのため、島田は内田と結婚することができなかった。
2億5千万円で購入した横浜の豪邸のローンや税金を払えなくなり、さらに自家用車の修理代や引っ越し費用の未払いなど、金銭トラブルが相次いだ。
1992年(39歳)、ヘアヌード写真集を発売[3]。その写真集『Kir Royal(キール・ロワイヤル)』は出版科学研究所調べ、2003年6月までの集計で55万部[6]のベストセラーになる。
1994年(41歳)、2歳年下のテレビの照明技術者・米山仁と、2年間の同棲を経て結婚した。米山には妻子がいて、略奪婚であった。
2011年1月(57歳)、MUTEKIからAVデビューし、往年のファンに衝撃を与えた[3]。ただし実際には現代の一般的なアダルトビデオよりはエロチックドラマに近い作品であり、AVとは名前負けの感がある。
なお、1970年に大ヒットした三波春夫等が歌唱した世界の国からこんにちはの作詞者・島田陽子は別人である。
エピソード
- 高校生時代は学級委員を務める優等生で、卓球・テニス・バスケットボールを得意とするなどスポーツも万能であった[1]。
- かつて右頬に大きなえくぼがあった。
- 『仮面ライダー』への出演は、主演の藤岡弘と同じ事務所に所属していたことによるバーター起用であった[1][2][注釈 1]。プロデューサーの阿部征司はマネージャーから「ノーギャラでも構わない」と言われていたが[1][2]、小遣い程度のギャラは出ていたはずだと述べている。
- ヘアヌード写真集やAVでフルヌードを披露しているが、スレンダーな体型をしており、胸は貧乳である。
- 自身の死後は、銀河ステージに宇宙葬の予約をしている。
出演作品
テレビドラマ
- おさな妻(東京12チャンネル 1970年)
- 仮面ライダー 第1話 - 第34話(毎日放送 1971年) - 野原ひろみ役
- 続・氷点(NET 1971年 - 1972年) - 辻口陽子役
- 四騎の会ドラマシリーズ 愛子よ眠れ(フジテレビ 1972年)
- いとこ同志(日本テレビ 1972年)
- 光る海(フジテレビ 1972年)
- 東芝日曜劇場 虹の城(中部日本放送 1972年)
- わが恋の墓標(NET1972年)
- ご存知時代劇 伊那の勘太郎(日本テレビ 1973年)
- こんな男でよかったら(読売テレビ 1973年) - 翠役
- 銀座わが町(NHK 1973年 - 1974年)
- ボクのしあわせ(フジテレビ、1973年)
- 夫婦日記 第12話「ダーリンは意地っ張り」(日本テレビ、1973年)
- 愛といのち(TBS、1973年)
- トヨタ金曜劇場 くるくるくるり(日本テレビ、1973年 - 1974年)
- 花ぐるま(NHK 1974年4月1日〜1975年3月31日) - 主演
- 誰のために愛するか(NET 1974年4月4日 - 7月11日) - 主演
- われら青春!(日本テレビ 1974年4月7日 - 9月26日) - 杉田陽子(英語教師)役
- 華麗なる一族(毎日放送 1974年10月1日 - 1975年3月25日) - 万俵二子役
- ふたりは夫婦(フジテレビ)
- 第11話「妻の見合い」(1975年)
- 第24話「奥さまはギャンブルがお好き」(1975年) - 主演
- ほおずきの唄(日本テレビ 1975年4月5日 - 1975年9月27日) - 主演
- 君の歌が聞きたい([TBS 1975年12月4日 - 1976年3月18日) - 主演
- 花ぼうろ(よみうりテレビ 1976年1月7日 - 1978年6月26日) - 主演
- 土曜ドラマ 愛染かつら(NHK 1976年1月17日)
- 鯛めしの唄(フジテレビ 1976年10月2日 - 1977年3月12日) - 主演
- 情炎・遥かなる愛(日本テレビ 1977年7月7日 - 1977年9月29日) - 主演
- 森村誠一シリーズ・腐蝕の構造(TBS 1977年10月8日 - 1977年11月19日) - 間島久美子役
- おおヒバリ!(TBS 1977年10月25日 - 1978年5月30日)
- もう一人の乗客(フジテレビ 1978年1月7日 - 1978年2月25日) - 主演
- 黄金の日日(NHK大河ドラマ 1978年) - 細川ガラシャ役
- 白い巨塔(フジテレビ 1978年 - 1979年) - 東佐枝子役
- 平岩弓枝ドラマシリーズ 結婚のとき(フジテレビ 1979年1月24日 - 1979年4月4日) - 主演
- 広き迷路(フジテレビ 1979年4月14日 - 1979年5月5日) - 主演
- ドラマ人間模様 ふたりの女(NHK 1979年9月9日 - 1979年10月21日) - 主演
- 将軍 SHOGUN(1980年、アメリカ・NBC) - まり子役
- 陽炎の女(NHK銀河テレビ小説 1980年4月7日 - 5月2日) - 主演
- 名もなく貧しく美しく(日本テレビ 1980年7月8日 - 9月30日) - 主演
- 木曜ゴールデンドラマ 細雪(日本テレビ 1980年11月20日) - 主演
- 火曜サスペンス劇場 球形の荒野(日本テレビ 1981年9月29日) - 主演
- ビゴーを知っていますか(NHK 1982年10月9日) - おれん 役
- 赤い足音(TBS 1983年6月22日 - 7月27日) - 主演
- 歳月(NHK銀河テレビ小説 1983年11月7日 - 12月2日) - 主演
- 山河燃ゆ(NHK大河ドラマ 1984年) - 井本(田宮)梛子 役
- 東芝日曜劇場 夢の指環(TBS 1985年3月10日) - 主演
- 木曜ゴールデンドラマ 罠(日本テレビ 1986年12月18日) - 主演
- 火曜サスペンス劇場 絢爛たる欲望(日本テレビ 1987年4月7日)
- 水曜ドラマスペシャル 晴れのち時々別居(TBS 1987年6月10日) - 主演
- 12時間超ワイドドラマ 花の生涯 井伊大老と桜田門(テレビ東京 1988年1月2日) - 村山たか役
- 火曜サスペンス劇場 恋の友だち(日本テレビ 1989年1月10日) - 主演
- 土曜ワイド劇場 津軽・青森ロマンチック殺人街道(テレビ朝日 1989年3月4日) - 主演
- 夕暮れて香港(テレビ東京 1989年12月25日) - 主演
- 新春大型時代劇スペシャル 源義経(TBS 1990年) - 金売り千寿役
- 男と女のミステリー 真実の証明(フジテレビ 1990年4月20日) - 主演
- 火曜サスペンス劇場 名無しの探偵7 愛の幻影(日本テレビ 1990年) - 原響子
- 黒蜥蜴(TBSドラマ 1990年10月24日) - 緑川夫人役
- 新春時代劇スペシャル 柳生十兵衛II・決闘!花の吉原(TBS 1991年1月3日)
- 土曜ワイド劇場 特別企画 松本清張の数の風景(テレビ朝日 1991年3月30日) - 主演
- 横溝正史シリーズ 悪霊島(フジテレビ 1991年10月4日)
- 金曜ドラマシアター キャスタースキャンダル 片岡弘子の選択(フジテレビ 1992年3月20日) - 主演
- 丘の上の向日葵(TBS 1993年4月11日 - 6月27日)
- 月曜ドラマスペシャル 十津川警部シリーズ 上野駅殺人事件(TBS 1993年)
- 黒髪(NHK ハイビジョンドラマ 1994年4月29日)
- 私、味方です(TBS 1995年)
- 裸の大将放浪記 第79話「清の手品はめぐりあい-福島」(関西テレビ 1996年)
- 松本清張ドラマスペシャル 黒の回廊(日本テレビ 2004年3月23日) - 江木奈岐子役
- 土曜ワイド劇場 法律事務所(テレビ朝日 2008年4月12日) - 波多野都役、特別出演
- JNN50周年記念 歴史大河スペクタクル 唐招提寺1200年の謎〜天平を駆けぬけた男と女たち (TBS 2009年11月3日) - 光明皇太后 役
- 美人探偵M 第12〜13話(TOKYO MX 2012年2月26日/3月4日) - 田丸操 役
テレビアニメ
- 怪盗ルパン813の謎(1979年5月5日、フジテレビ) - ケセルバッハ夫人 役[8]
ラジオ番組
- 島田陽子ワクワクモーニング(2015年10月3日 - 、文化放送)
映画
- ゴーゴー仮面ライダー(1971年) - 野原ひろみ役
- 初めての愛(1972年) - 坂本光代役
- 喜劇 日本列島震度0(1973年) - 地震研究所所員役
- 流れの譜 第一部 動乱、第二部 夜明け(1974年) - 久保冴子役
- 砂の器(1974年) - 高木理恵子役
- 球形の荒野(1975年) - 野上久美子役
- 吾輩は猫である(1975年) - 雪江役
- 夜霧の訪問者(1975年) - 市木江津子・田沢のり子(二役)
- トラック野郎・望郷一番星(1976年) - 三上亜希子(三代目マドンナ)役
- 犬神家の一族(1976年) - 野々宮珠世役
- 八つ墓村(1977年) - 多治見おきさ
- 黄金の犬(1979年) - 北守礼子役
- 白昼の死角(1979年) - 綾香役
- リトルチャンピオン(1981年) - ミキ(ゴーマン美智子)役
- 竜馬を斬った男(1987年) - 小栄役
- 花園の迷宮(1988年) - 秋元多恵役
- 橋(1988年) - 高樹海子役
- 動天(1991年) - おらん役
- 風、スローダウン(1991年) - バイククラブ監督の妻役
- リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト(1993年) - デビル奈緒美役
- ゴト師株式会社スペシャル(1995年) - 天地猟子役
- ハンテッド(1995年) - Mieko役
- クライング フリーマン(1995年) - 花田君江役
- 姉極道 菩薩の龍子(2000年)
- 国姓爺合戦(2002年) - 田川マツ役
- 深紅(2005年) - 田中医師役
- Dear Heart-震えて眠れ-(2009年)
- 島田陽子に逢いたい(2010年) - 島田陽子役
- 彼女は海へ(2011年) - 菜々子役
- 明日泣く(2011年11月19日公開)
- サンタクロースズ(2015年12月4日公開) - 黒須三太役
- 塀の中の神様(2016年公開予定) - 房子 役[9]
- カノン (2016年の映画)(2016年) - 新井澄子
CM
- リプトン紅茶(1975年-1977年)
- 三洋電機(1981年-1983年)
- ジュエリーナニワ(1990年-1993年)
写真集
アダルトイメージビデオ
- 密会(2011年1月1日、MUTEKI)
- 不貞愛(2011年2月1日、MUTEKI)
受賞歴
- ハリウッド・ゴールデンアップル賞(1980年、ディスカバリー・オブ・ザ・イヤー)
- ゴールデングローブ賞(1981年、テレビドラマ『将軍 SHOGUN』でテレビドラマシリーズ部門・女優賞)
- IBA賞(ウーマン・オブ・ザ・イヤー)
- 第3回日本ジュエリーベストドレッサー賞(1992年、30代部門)
- ※1981年にテレビドラマ『将軍 SHOGUN』で、エミー賞ミニシリーズ部門・主演女優賞にノミネートされたが、受賞には至らなかった。
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 OFM仮面ライダー4 2004, 「特集 ライダーガールズグラフィティー 美しきヒロインたちの肖像」
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 仮面ライダー怪人大画報 2016, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「prf
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 日刊スポーツ・特集「一夜でシンデレラガール 島田楊子」
- ↑ 週刊アサヒ芸能 2012年6月28日特大号 90年代"ヘアバブル"の到来
- ↑ 『FLASH』2003年12月23・30日合併号、光文社、21頁。
- ↑ 「仮面ライダーは、こうして誕生した」『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー大全集』 講談社、1986-05-03、130-133。ISBN 4-06-178401-3。
- ↑ “怪盗ルパン813の謎”. メディア芸術データベース. . 2016閲覧.
- ↑ “「法の華三法行」元代表・福永法源氏、波乱の半生描く「塀の中の神様」で俳優デビュー”. 映画.com (2015年9月18日). . 2015閲覧.
参考文献
- 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.4 ライダーマン』 講談社、2004-09-24。ISBN 4-06-367091-0。
- 『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』 ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016-03-28。ISBN 978-4-7986-1202-7。
外部リンク
- 『島田陽子』オフィシャルブログ
- [1] - allcinema
- 島田陽子 - テレビドラマデータベース
- “清純派から国際女優の道へ、そして……と波瀾の人生を歩み続ける島田陽子”. シネマズ. 松竹 (2016年6月12日). . 2016閲覧.
- 『女優の島田陽子さんが、宇宙葬の生前予約を申し込まれました』