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| − | '''山本 鼎'''（やまもと かなえ、[[1882年]]（[[明治]]15年）[[10月14日]] - [[1946年]]（[[昭和]]21年）[[10月8日]]） は、[[愛知県]][[額田郡]][[岡崎市|岡崎町]]（現・[[岡崎市]]）出身の[[版画家]]・[[洋画家]]・[[教育者]]。16歳からは[[長野県]][[上田市]]に住み、美術の大衆化、民衆芸術運動のなかに身を投じた。長男は詩人の[[山本太郎 (詩人)|山本太郎]]。画家で詩人の[[村山槐多]]は従弟。 | + | '''山本 鼎'''（やまもと かなえ、[[1882年]]（[[明治]]15年）[[10月14日]] - [[1946年]]（[[昭和]]21年）[[10月8日]]） |
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| − | == 来歴 ==
| + | 版画家。 1906年東京美術学校西洋画科卒業。翌年石井柏亭，森田恒友らと雑誌『[[方寸]]』を創刊して創作版画運動を推進。 12～16年ヨーロッパへ留学，ロシアを経て帰国後，再興日本美術院洋画部の同人となり，同展に多くの滞欧作を発表。 18年恩地孝四郎らと日本創作版画協会を創立。翌年には長野県小県郡神川村小学校で児童の自由画教育運動を起し，また同村に日本農民美術研究所を設立。 |
| − | === おいたち ===
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| − | 1882年（明治15年）10月14日、[[愛知県]][[額田郡]][[岡崎市|岡崎町]]（現在の[[岡崎市]]）に父一郎、母たけの長男として生まれた<ref name="cv">「山本鼎年譜」{{harv|上田市立美術館|2014|pp=182-189}}</ref>。間もなく、漢方医の父が医師資格取得に必要な西洋医学を学ぶため上京、一家は東京[[浅草区]]山谷町に移住した<ref name="cv"/>。小学校を卒業した鼎は、[[浜松町]]の木版工房で[[桜井暁雲]]（虎吉）の住込み徒弟となり<ref name="cv"/>、版画職人として自立する道を歩み始める。鼎16歳のとき、父が長野県小県郡[[神川村 (長野県)|神川村]]大屋（現上田市）に医院を開業<ref name="cv"/>、一家は移住、鼎にとって上田は第二の故郷となった。
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| − | === 美術学校時代 ===
| + | 20年には小杉放庵らと院展を脱退，22年[[春陽会]]の結成に参加。簡潔で清新な木版画を得意とした。[[村山槐多]]の従兄。主要作品『漁夫』 (1904) ，『支那の女』 (12) ，『ブルターニュの小湾』 (12) ，『サンマルタンの冬』 (14) 。 |
| − | 1901年（明治34年）に木版工房での9年間の年季奉公を終えた<ref name="cv"/>鼎は、他人の下絵を彫るだけの職人に満足できず、1902年（明治35年）、[[東京美術学校]]西洋画科選科予科に入学した<ref name="cv"/><ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/813193/46 『東京美術学校一覧〔従明治35年至明治36年〕』東京美術学校、1902年、p.88]</ref>。在学中の1904年（明治37年）、[[与謝野鉄幹]]主宰の雑誌『[[明星 (文芸誌)|明星]]』に刀画「漁夫」を発表<ref name="cv"/>、海辺の人々の生活感を滲ませたこの作品の[[リアリズム]]は、複製技術を主体とする、従来の版画にない新鮮さを示し、新進気鋭の版画家として注目された。それは、[[絵師]]、[[彫師]]、[[摺師]]の三者を一人で行う画期的な[[創作版画]]であった。1906年（明治39年）に東京美術学校西洋画撰科を卒業した<ref name="cv"/><ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2950168/8 『官報』第6827号、明治39年4月6日、p.150]</ref><ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/813195/63 『東京美術学校一覧 従明治39年至明治40年』東京美術学校、1907年、p.122]</ref>。1907年（明治40年）、鼎は創作版画を奨励し、若い美術家や作家たちの創作拠点とすることを目的として[[石井柏亭]]、[[森田恒友]]と美術文芸雑誌『方寸』を創刊<ref name="cv"/>。資金難の中、雑誌の発行は困難を極めたが、1911年（明治44年）の終刊までに35冊を発行、美術・文芸の分野に独特の地歩を築きあげた。卒業後、鼎は雑誌にさし絵や文章などを書き活躍を始めた。
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| − | 1908年（明治41年）12月、鼎は『方寸』を母体として、発起人の一人として「[[パンの会]]」を発足させた。石井柏亭、森田恒友、[[倉田白羊]]などの『方寸』同人と、[[北原白秋]]、[[木下杢太郎]]らがメンバーであった。1910年（明治43年）3月下旬から「[[上田朝日新聞]]」に、スケッチと文章による葉書通信『尋常茶飯録』の連載を始めた<ref name="cv"/>。北原白秋との親密な文学的交遊をうかがわせるエピソードとして興味深い。1911年（明治44年）、自ら東京版画倶楽部を開設し<ref name="cv"/>、そこからの刊行となった「草画舞台姿」というシリーズは、[[坂本繁二郎]]との共作で、従来の[[浮世絵]]版画の形式を追った作品であった。鼎は同誌に木版、石版、ジンク版などによる作品60点のほか、俳句、詩、評論、随筆などを発表している。
| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
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| − | === フランス留学 ===
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| − | 1912年（明治45年）7月、鼎は石井柏亭の妹、光子との結婚を石井家から拒絶されたことが発端で、[[パリ]]へ旅立った。[[木版画]]を製作し、[http://picasaweb.google.com/jknudes/JapaneseNudes2/photo#5080767350392903074 絵]を描き、[[エコール・デ・ボザール|エコール・ド・ボザール]]（美術学校）のエッチング科へも通う<ref name="cv"/>が、貧困の生活が続き、モデルのフランス女性が、あまりの寒さにストーブを焚いてくれと言っても、石炭を買う金が無く、手のひらでその肌を時々暖めてやりながら絵を描くこともあったというエピソードが残っている。一方滞仏中、[[島崎藤村]]との親しい交友関係ができ、藤村の『[[新生 (小説)|新生]]』に登場する画家・岡は山本鼎をモデルにしている。後に鼎は、[[フランス]]で得たものは、「リアリズム」であったといっている。
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| − | === モスクワにて ===
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| − | 1916年（大正5年）6月、鼎は[[ロシア]]経由で帰国の途につく<ref name="cv"/>。[[モスクワ]]では領事館の世話になり、帰国の旅費を得るため六カ月ほど滞在するが、この間、農民美術蒐集館を訪れ、児童創造展覧会も鑑賞した。モスクワ滞在中、北原白秋と懇意な青年と会い、白秋の妹、家子<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1704455/834 人事興信所編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年、p.ヤ138]</ref>との縁談を紹介され、帰国した翌年（大正6年）二人は結婚する<ref name="cv"/>。またモスクワ時代には留学中であった[[片上伸]]とも出会い、以降も親交が続く。
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| − | === 帰国後の活動 ===
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| − | 1918年（大正7年）には、[[戸張孤雁]]らと[[日本創作版画協会]]を設立<ref name="cv"/>。日本画、洋画と並ぶべき版画の独自性を主張するなど今日の[[創作版画]]の隆盛をもたらすことに貢献した。（「版画」という語は鼎の造語であるといわれている。「平凡社、世界大百科事典」）また同年、[[上田市立神川小学校|小県郡神川小学校]]で「児童自由画の奨励」の講演を行った<ref name="cv"/>ことを契機に、子供に自由に描かせる自由画運動を推進することになった。1919年（大正8年）には、農民美術練習所を開講し<ref name="cv"/>、終生農民美術振興に献身することになった。また、鼎は描きやすい画材の研究をかさね、[[クレパス]]を考案したことでも知られている<ref>{{cite web |url=https://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20081214/ |title=ロングセラー今昔物語No.45 クレパス：大正生まれの和製画材 「クレパス」の変遷を追う |accessdate=2017年8月8日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130821075110/https://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20081214/ |archivedate=2013年8月21日 }}</ref>。
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| − | 山本の郷里の知り合いが[[星野温泉]]の支配人をしていたことから、帰国後の第一作「温泉道」を[[軽井沢]]で描いて発表したところ、[[富岡製糸場]]の所長から申し出があり、軽井沢のアトリエを進呈された。所長は、偶然軽井沢で画作に励む山本を目撃し、その真摯な姿勢に感激したゆえの好意だったという<ref>[{{NDLDC|1176477/50}} 『日本写生紀行』(アトリヱ社, 1930)]</ref>。
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| − | === 晩年 ===
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| − | 鼎はフランスへ渡った当時、借金生活を送ったがその後も農民美術の事業などで莫大な負債をかかえ生活は苦しかった。晩年は[[脳溢血]]で倒れ、療養生活を送った。[[1946年]]（昭和21年）10月8日、[[腸捻転]]を病み手術後に没した<ref name="cv"/>。享年65。鼎の墓所は江戸川区一之江の国柱会墓所にある。
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| − | == 代表作 ==
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| − | * 「漁夫」 木版画 1904年
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| − | * 「デッキの一隅」 木版画 1912年
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| − | * 「野鶏（ヤーチー）」 木版画 1912年 中国の娼婦を描いている
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| − | * 「ブルトンヌ」 木版画 1920年 ブルターニュ地方の女性を描いている 山本鼎最後の木版画
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| − | <gallery>
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| − | File:Yamamoto 1904.jpg|漁夫
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| − | File:Yamamoto 1912.jpg|デッキの一隅
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| − | File:Yamamoto woman.jpg|ブルトンヌ
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| − | </gallery>
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| − | == 業績 ==
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| − | 鼎の自由画教育運動と農民美術運動は、1916年（大正5年）フランスからの留学の帰途、ロシアで見た児童画と農民工芸に注目、さらに[[レフ・トルストイ|トルストイ]]が始めた農民学校の話に感激して、日本においても実行しようと始めたものであった。旧来の手本を模写させるだけの美術教育を批判、子供に自由に描かせる必要性を説いた自由画運動と、農閑期に工芸品を作り、副収入を得ると同時に、美術的な仕事を通して、農民の文化と思想を高めようとする農民美術の運動によって、鼎は[[大正デモクラシー]]の先駆者の一人として位置づけられている。
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| − | === 自由画教育運動 ===
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| − | 児童画の教育を改革しなければならないと考えた鼎は1918年（大正7年）、日本創作版画協会を設立、会長となり、自由画教育運動を展開した。この運動は全国的に教育現場で迎えられた。長野県では当時盛り上がっていた自由教育・個性教育思潮もあり、自由画教育運動は急速に普及した。1919年（大正8年）4月、長野県小県郡神川小学校で開かれた第1回児童自由画展覧会<ref name="cv"/>には長野県下から1万点弱の作品が寄せられ、7千人を超える児童が鑑賞した<ref>{{harvnb|長野県|1989}}</ref>。1920年（大正9年）、「自由画教育の要点」を中央公論8月号に発表。同年12月26日、[[北原白秋]]らと日本自由教育協会を結成。
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| − | === 農民美術運動 ===
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| − | 第一次世界大戦後の疲弊した農家の生活を安定させるため、農閑期を有効に生かすことによって農民の生活に生き甲斐と誇りを持たせるために計画されたのが、農民芸術運動である。1919年（大正8年）12月、神川小学校の教室を借用して農民美術練習所が開所し<ref name="cv"/>、練習所の作品は[[三越]]で展示即場会で出品され好評を博した。農民美術練習所は翌年は、鼎とともにこの運動に携わった金井正の蚕室に移り、1000円ほどの建築費で小さな青い屋根の工房を完成させた。
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| − | 1923年（大正12年）には日本農民美術研究所が新築され<ref name="cv"/><ref>さらに1925年8月24日には農林省により財団法人の認可を得た（[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956052/4 『官報』第3903号、大正14年8月26日、p.677]）</ref>、本格的に講習が行われるようになった。また、農民美術生産組合が組織されるなど、その運動は着々と成果をあげながら、昭和の初期には長野県各地のほかに、東京、岐阜、京都、千葉、神奈川、埼玉、福岡、熊本、鹿児島などでも作品が生産されるようになった。現在も全国各地に物産品として民芸品が作られているが、これらのかなりの部分がこの農民美術運動に影響を受けたものである。[[徳川義親]]が[[北海道]][[八雲町]]で始め全道に広まった[[木彫りの熊]]は、この農民美術運動と[[アイヌ]]工芸とが結びついて生まれた混合文化といえる。
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| − | [[民藝運動]]の創始者・[[柳宗悦]]は、農民美術が[[ロシア]]など西洋文化を模倣しており日本の伝統工芸を顧みていないことに批判的であった。
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| − | == 記念館 ==
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| − | [[File:Museum Kanae Yamamoto.JPG|thumb|240px|山本鼎記念館]]
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| − | 日本農民美術研究所に学んだ人たちの間で、1950年代後半から鼎を顕彰した記念館の建設の機運が起こり、広範な運動に発展、長野県内小中高生や教職員、美術家や篤志家、団体などから寄付があった。鼎と親交のあった[[有島生馬]]、[[石井鶴三]]らからは資金の一部にと作品が寄贈された。長野県からの補助金もあって、1962年（昭和37年）、上田市の上田公園内に完成、市に寄贈された。個人の記念館としては、大規模のものである。およそ半世紀にわたって顕彰事業と[[美術館]]活動を継続したが、[[2014年]]（平成26年）10月2日に開館した[[上田市立美術館]]に機能を統合され、同年9月末日をもって閉館。所蔵品は上田市立美術館に移管された。同年、上田市立美術館では開館を記念する鼎の特別展が開かれ、作品と関連資料が公開された。記念館の建物は隣接する[[上田市立博物館]]の別館として整備され、[[2016年]]（平成28年）1月4日に再開館した。
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| − | == 版画大賞展 ==
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| − | 山本鼎の業績を記念して、1999年（平成11年）に第1回山本鼎版画大賞展が開催され、[[ビエンナーレ]]として3年に1度開催されている。山本鼎記念館（上田市）主催。
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| − | == 年譜 ==
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| − | * 1882年（明治15年） - 愛知県額田郡岡崎町に生まれる
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| − | * 1887年（明治20年） - 一家東京に転居、浅草山谷に住む
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| − | * 1892年（明治25年） - 小学校尋常科四年を卒業、桜井暁雲(虎吉)方に弟子入りする
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| − | * 1900年（明治33年） - 一家上田市大屋に転居、父一郎医院を開業
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| − | * 1902年（明治35年） - 東京美術学校西洋画科選科入学
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| − | * 1904年（明治37年） - 木版二色刷「漁夫」発表、石井柏亭「刀画」と名づける
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| − | * 1905年（明治38年） - 11月、美術雑誌『平旦』において「西洋木版に就て」（翌年1月まで連載）と題して「版画」の語を使用
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| − | * 1907年（明治40年） - 石井柏亭、森田恒友らと『方寸』誌創刊
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| − | * 1908年（明治41年） - パンの会発足、発起人となる
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| − | * 1909年（明治42年） - 北原白秋詩集「邪宗門」挿絵
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| − | * 1912年（大正元年） - 神戸港からフランス留学、エコール・ド・ボザールに入学、エッチングを学ぶ
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| − | * 1914年（大正3年） - 島崎藤村と親交、第一次世界大戦始り、ロンドンへ避難
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| − | * 1915年（大正4年） - エコール・ド・ボザールに通学再開
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| − | * 1916年（大正5年） - [[スェーデン]]、[[ドイツ]]、チェコ、ロシアを経て[[シベリア鉄道]]経由で帰国
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| − | * 1916年（大正5年） - 帰国途中のモスクワにて児童想像美術展と農村工芸品展示所を見る
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| − | * 1917年（大正6年） - [[日本美術院]]洋画部同人、長野県上田で金井正らと児童の美術教育の改革につき話し合う
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| − | * 1917年（大正6年） - 北原白秋妹、家子と結婚、東京市外日暮里に新居を構える
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| − | * 1918年（大正7年） - 戸張弧雁、寺崎武男らと日本創作版画協会設立、会長となる
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| − | * 1918年（大正7年） - 長野県小県郡神川村小学校で講演「児童自由画の奨励」
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| − | * 1919年（大正8年） - 東京・日本橋[[三越]]にて第1回日本創作版画協会展、日本児童自由画協会設立
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| − | * 1919年（大正8年） - 執筆した「日本農民美術建業の趣意書」を神川村に配布、
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| − | * 1919年（大正8年） - 農民美術練習所を神川小学校に開講
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| − | * 1920年（大正9年） - 東京・日本橋三越で農民美術品展示即売会
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| − | * 1921年（大正10年） - 農民美術練習所を大屋に完成
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| − | * 1922年（大正11年） - [[春陽会]]創立に参加
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| − | * 1923年（大正12年） - 第2期農民美術講習を新築した農民美術研究所にて開始
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| − | * 1931年（昭和6年） - 日本版画協会設立、副会長となる
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| − | * 1935年（昭和10年） - [[帝展]]参与、日本農民美術研究所閉鎖、春陽会脱退
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| − | * 1936年（昭和11年） - 新[[文展]]審査員
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| − | * 1940年（昭和15年） - 東京・日本橋三越で個展
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| − | * 1942年（昭和17年） - 群馬県榛名湖畔に滞在
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| − | * 1942年（昭和17年） - 北原白秋死去、葬儀委員長をつとめる
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| − | * 1942年（昭和17年） - 榛名湖畔の旅館で[[脳溢血]]のため倒れ、高崎市内の病院で加療後、帰京
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| − | * 1944年（昭和19年） - 病気療養のため上田市に転居
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| − | * 1946年（昭和21年） - [[腸捻転]]となり、入院して手術を受けた後死去。
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| − | == 著書 ==
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| − | * 『油絵の描き方』
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| − | * 『自由画教育』
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| − | * 『図画と手工の話』
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| − | == 参考文献 ==
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| − | *[[日本浮世絵協会]]編 『原色浮世絵大百科事典』第10巻 [[大修館書店]]、1981年
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| − | *[[吉田漱]] 『浮世絵の見方事典』 北辰堂、1987年
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| − | *「山本鼎年譜」{{harv|上田市立美術館|2014|pp=182-189}}
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| − | == 関連図書 ==
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| − | * 遠藤三恵子『ロシアの農民美術 〜テニシェワ夫人と山本鼎』東洋書店
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| − | * [[窪島誠一郎]]『鼎と[[村山槐多|槐多]] わが生命の焔信濃の天にとどけ』[[信濃毎日新聞社]]
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| − | * 磯貝静男、小崎軍司『山本鼎と倉田白羊―生涯と芸術』上田小県資料刊行会
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| − | * 小崎軍司『山本鼎』山本鼎記念館
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| − | * {{Cite|和書|editor=[[上田市山本鼎記念館]]|title=山本鼎生誕120年展:山本鼎その仕事～版画と装幀に光りをあてて|publisher=上田市山本鼎記念館|year=2002|ref=harv}}
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| − | * {{Cite|和書|editor=上田市立美術館|title=開館記念特別展 山本鼎のすべて展 「自分が直接感じたものが尊い」の実像に迫る|publisher=上田市立美術館|year=2014|ref=harv}}
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| − | *{{Cite|和書|editor=長野県|chapter=児童自由画教育運動|title=長野県史 通史編 第8巻 (近代 2)|publisher=長野県史刊行会|year=1989|ncid=BN00168252|pages=560-569|ref=harv}}
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| − | == 脚注 ==
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| − | {{colend}}
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| − | == 外部リンク ==
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| − | {{Commonscat|Yamamoto Kanae}}
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| − | * [http://museum.umic.jp/kanae/ 山本鼎記念館]
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| − | {{Normdaten}}
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| | {{DEFAULTSORT:やまもと かなえ}} | | {{DEFAULTSORT:やまもと かなえ}} |