佐世保市交通局

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一般路線車(中型ワンステップバス・佐世保駅前にて)
ファイル:Sasebo citybus burgercolor.jpg
佐世保観光PRラッピングを施された一般路線車
ファイル:Sasebo city bus01.jpg
1985年から1987年ごろまで採用された一般路線車の塗装(2012年にこの塗装は消滅)

佐世保市交通局(させぼしこうつうきょく)は、長崎県佐世保市でバス事業を行っている地方公営企業である。通称は佐世保市営バス。市民の間では単に市バス、もしくは市営バスと呼ばれることもある。

2019年3月末をめどに廃止する予定を2017年2月に佐世保市長が表明し[1]、同年3月定例市議会で審議中である。

沿革

  • 1927年2月 西肥自動車から営業権の一部を買収し、自動車運送事業の免許を取得。
  • 1927年3月 佐世保市土木課自動車係として事業開始(運行車両8両(西肥自動車より22,000円で譲渡)、運行区間は春日町 - 日宇駅前の本線と今福町などの枝線を含む約12km)。
  • 1929年4月 佐世保市自動車課に名称変更。
  • 1933年8月 個人営業の佐世保港内渡船2隻を買収し、佐世保市交通課として交通船事業を開始。
  • 1950年4月 一般貸切バス事業開始。
  • 1952年10月 水道課(のちの佐世保市水道局)とともに公営企業化、佐世保市企業局交通課として自動車・交通船を管轄。
  • 1954年4月 定期観光バス事業開始。
  • 1955年1月 駅前営業所車庫落成。
  • 1955年4月 鉄筋コンクリート3階建ての現局舎落成。
  • 1955年10月 大野営業所を設置。
  • 1955年7月 市港湾管理事務所より鹿子前観光港の観光船事業を移管。
  • 1962年4月 佐世保市交通局となる。
  • 1962年12月 定期バス俵ヶ浦延長を期に交通船を廃止。
  • 1963年7月 黒髪営業所を設置。
  • 1965年8月 ワンマンバスの運行開始。
  • 1969年3月 矢峰営業所を設置。大野営業所と干尽整備工場の機能を集約移転。
  • 1988年4月 長崎県内5事業者共通回数券を発売。
  • 1994年7月 西海パールシーリゾートオープンに伴い、観光船事業を第三セクター「西海パールシーリゾート」に委譲。
  • 2001年3月 ワンステップバスの導入。
  • 2002年1月 全国初共通ICカード長崎スマートカード導入。
  • 2003年3月 ノンステップバスの導入。
  • 2004年3月 定期券を長崎スマートカードの機能と一体化する(定期券のICカード化)。
  • 2009年4月28日 100%出資子会社の「させぼバス株式会社」を設立。
  • 2009年12月1日 矢峰営業所の所属車両・路線をさせぼバスに譲渡および管理委託化。
  • 2012年12月1日 黒髪営業所の所属路線をさせぼバスに管理委託化。
  • 2015年3月31日 定期観光バスを廃止。
  • 2016年12月 同年6月から試験導入していた液晶運賃表示機の本格導入を開始[2]
  • 2019年3月31日 - 佐世保市交通局が廃止される予定[1]
    • 佐世保市が100%出資する子会社「させぼバス」は存続させ、民間の西肥自動車と2社による運行体制とする[1]

営業所

  • 駅前営業所(長崎県佐世保市白南風町7-38)
    • 駅前営業所に所属する車両は車体前面と後面の車両番号の横に赤色()のステッカーが貼られている。
  • 黒髪営業所(長崎県佐世保市黒髪町14-20)
    • 黒髪営業所に所属する車両は車体前面と後面の車両番号の横に青色()のステッカーが貼られている。
  • 矢峰営業所(長崎県佐世保市矢峰町157)
    • 矢峰営業所に所属する車両は営業所による色識別は行われておらず(無色)、車両番号の横にステッカーは貼られていない。

案内所・定期券販売所

  • 駅前案内所(長崎県佐世保市白南風町7-38)
  • 島瀬定期券発売所(長崎県佐世保市島瀬町5)

路線バス

佐世保市内の浅子地区、針尾島地区、三川内地区、広田重尾地区、柚木地区及び2005年以降に合併した吉井地区、世知原地区、小佐々地区、江迎地区、鹿町地区を除く市内広域複数の路線を運行している。基本的には佐世保駅を中心に路線を展開しており、住宅の密集している天神地区・山手地区などでは、複雑な循環路線なども多数運行しており、運行本数・停留所数に対して運行系統の種類は多く非常に複雑なダイヤとなっている。清水循環や山祇循環(戸尾中央通経由)、若葉循環、祇園循環は一方通行となっている。そのため、山祇循環線の小佐世保町 - 山祇町間の様に上り・下りの便数が極端に違うルートも多い。自家用車の交通が多い山手バイパス南側や相浦桟橋(大潟町経由)のような閑散路線もある。国道35号国道204号沿いなどの幹線では同じ方面に向かうバス(佐世保駅前行きや矢峰行き等)が何台も並んで運行しているのが見受けられる。左石で矢峰行きが分岐した後大野以遠は、西肥バスでは市バスが運行していない合併地域や佐々町など市外へ伸びる路線が多く運行されているのに対して、市バスでは左石の2区間先の大野車庫前までが高頻度運転で、その先は毎時1本の中里経由相浦桟橋便や日中の便が特に少ない佐世保商業高校便などで、市バスの運行密度は比較的低い。最も運行頻度が高いのは、佐世保駅方面からの路線が小佐世保町方面に分岐する京町と、市北部方面からの路線が山祇循環に分岐する戸尾町の間で、2018年ダイヤでは北行き約440便・南行き約470便で上下計900便を超える。逆に最も少ないのが、土日祝日運休路線を除くと、山祗経由黒髪→おしの浦分道便(土日祝日運休)が通過する京町ー総監部前間、土日祝日便の尼潟経由矢峰→下原橋便が通過する大岳台東口ー卸本町間、土日祝日便の新みなと発商業高校行きの起点となる新みなとターミナル前ー戸尾町間の各1本である。

ダイヤは平日ダイヤ・土曜ダイヤ・日曜祝日ダイヤの三本立てである。日曜祝日ダイヤは土曜ダイヤの間引き運転で、平日ダイヤとは減便だけではなく系統の大幅な組み換えが行われる。土日祝日に運休となる路線は市街地・郊外を問わず存在する。駅裏地区では、前畑循環・市街地循環・みなと口経由矢峰行・山祗経由おし分行が運休となり、新みなと発商業高校行のみが運行される。山祗地区では山祗町―木風町入口を通過する山祗循環大回り4本がすべて運休する。西部地区では閑散線の動植物園経由パールシー便や九文高校便が運休する。東部地区では、早朝の大岳台団地周回便と朝夕の卸団地会館前便が全休となり、会館便が専用に運行している日宇バイパスも運休する。平日の通勤通学時間帯に運行されている、矢峰・大野―船越・相浦地区間の直通も大幅に減便され、特に相浦循環は全便運休となる。例外的に、エコスパ佐世保便のみは、平日1往復のところ、土日祝日は3往復に増便される。

西肥バスとは幹線が重複する。分岐する郊外路線は長らくすみ分けが確立していたが、2002年、規制緩和の影響で西肥バスがもともと市営バスの単独路線であった黒髪 - もみじが丘線、佐世保実業高校線に参入。それを皮切りに、2005年、これも市営バスの単独路線であった国道35号の裏通りで住宅街も多い大宮町経由に参入してますます競争が激しくなっている。2006年10月1日からSUNQパスを利用して乗車できるようになった。 市バスと西肥では相違点も非常に多く、例えば同一路線上でも、バス停の有無が異なる場合がある。佐世保商業高校入口―本山間は、市バス停留所が存在しないためノンストップとなるが、西肥は上本山住宅入口とバイパス本山の2箇所に停車する。逆に、相浦―大潟町間は、西肥が水産市場発着便を設定していないので、途中の市バス水産市場入口バス停を素通りする。また、市バスと西肥のルートも異なる区間がある。大宮町経由の旧道から国道35号に戻る交差点は、市バスは西龍橋交差点、西肥は1区画南の大和町交差点である。同じく、国道35号よりエコスパ佐世保への進入交差点は、市バスは国土交通省前交差点、西肥は1区画北の大塔インター入口交差点となる。

バス停の配置も複雑である。 例えば「松浦町」というバス停は、実際は「松浦町中央公園口」・「松浦町国際通」・「松浦町名切グランド前」の3箇所に分散している。大和町も「大和町西龍橋」・「大和町中央病院前」・「大和町国道筋」と3箇所に分散。木宮町は「木宮町」・「木宮町・県道筋」・「木宮町・相浦支所前」の3箇所から成る。京町(佐世保駅、島瀬町各方向とも2箇所)、島瀬町バス停(松浦町方向行きのみ2箇所)についても経路別に乗り場が違う。松浦町については日野方面と駅前方面の便が「松浦町中央公園口」・「松浦町国際通」に連続停車する。大和町についても、黒髪―十郎原便の殆んどが「大和町西龍橋」・「大和町中央病院前」に連続停車する。木宮町に至っては、十字路の2辺を短絡する一方通行の路地を迂回して、ほぼ全便が「木宮町・相浦支所前」に停車する。

常用漢字表記を遵守しており、「鵜渡越」・「鴛の浦分道」バス停は「うど越」・「おしの浦分道」と表記する。また、西肥バスと停留所名称が異なる例としては、「早岐支所前・早岐支所シルバーボウル前」・「大和町中央病院前・中央病院入口」・「相浦自衛隊入口・沖田自衛隊入口」「大野車庫前・西高校入口」「牛買稲荷入口・牛買稲荷口」(それぞれ前者が市バス、後者が西肥)など多数ある。

整理券番号は11番から始まる独自の方式となっており、車内の運賃表示器にも1番から10番の表示欄はない。

2000年以降の新設・廃止路線

新設

  • 教育センター発着(佐世保駅前―宮田町―教育センター)
2010年、旧保立小学校跡に市教育センターが移転したため新設。宮田町―保立町間は一方通行の清水循環の末端区間で例外的にセンター行きが逆走する。
  • 名切・祇園循環(佐世保駅前-松浦町名切グランド前-花園町入口-佐世保郵便局前-佐世保駅前)
2012年、バス路線空白地帯解消のため新設。戦前の名切市民霊園線のルートに近い。駅前より2区間目の京町バス停で周回が完結する。

廃止

  • 高島真珠線(エコスパ佐世保―高島真珠前間)
高島真珠本社工場への通勤路線だったが、2002年に倒産廃業したため、1区間手前のエコスパで打ち切りとなった。エコスパは利用者の増加が見込まれ、市バス・西肥の競合路線となっている。
  • ジョスコー線(SSK西門口―ジョスコー入口間)
米軍赤崎貯油所・SSKへの通勤路線だったが、従業員のマイカー化やSSKのリストラ等により2005年廃止。通勤バス停は西門口に集約された。
  • 船越名切線(下船越―船越名切間)
俵ヶ浦半島北岸の閑散路線で、乗客数減少のため2006年廃止。船越便確保のため、下船越以遠打ち切りとなる。
  • 下宇戸線(スポーツの里入口―下宇戸町間)
烏帽子岳の尾根筋を縦貫する閑散路線で、乗客数減少のため船越名切線と同時に廃止。スポーツの里で分岐する烏帽子岳線も閑散路線のため、駅前から全区間廃止となり、スポーツの里までの区間は大減便となった。
  • 長畑町線(早岐駅前―長畑町間)
西肥バス川棚線と重複する閑散路線。1958年の宮村合併の際に、僅差で合併を果たした名残の政治路線で、昭和末期には宮津町発着だったほか、戸尺浜海水浴場への季節便も設定された。2008年、早岐駅前で分岐する下の原橋線増便に充てるために早岐駅前以遠を打ち切り、以遠は西肥に譲渡し、シルバーボウル―宮津町線の増便に充てられた。
  • 赤木町線(桜木岩下―赤木町間)
烏帽子岳中腹に登る桜木線末端区間の閑散路線。赤木町に所在する障害者福祉施設は独自に送迎車を持つため、路線バス利用者は少なかった。長畑町線と同時に廃止。桜木線確保のため、桜木岩下以遠打ち切りとなる。
  • 知見寺線(天久保―知見寺耳切間)
西肥バス世知原線と重複する山越えの閑散路線。すでに西肥が毎時1便を確保しており、増収が見込めないため廃止。天久保より手前の区間を確保のため、天久保打ち切りとなる。なお西肥の代替増便はない。
  • 製氷会社線(築町―製氷会社前間)
相浦港を回り込み、南側埠頭に到る通勤路線。徒歩圏に水産市場線が新設され、築町経由の増便と水産市場入口の新設が行われ、水産市場線に統合された。
  • 真申線(相浦郵便局前-真申)
松浦鉄道と並行する旧県道を通り、佐々町に程近い真申団地に乗り入れる路線。大多数が途中の相浦ニュータウン循環線に乗り入れた。重複する西肥20便(真申に乗り入れるは1本のみであり、ほとんどが北松方面行)に対し15便を確保し、日野峠経由と大野経由が半々だったが、2016年4月の減量ダイヤで撤退。代換として西肥による真申乗り入れが日中3本増便された。
  • 柚木線(矢峰営業所前-柚木)
幹線の終点となる矢峰を乗り通し、一日10便前後運転されていた。真申線と同時に廃止。重複する西肥は毎時4便を確保しており、輸送力に圧倒的な差があった。
  • つくも苑線(展海峰入口-つくも苑)
俵ヶ浦半島に位置する障害者福祉施設つくも苑(2006年までは県が直営する「県立コロニー」という名称で、路線名も「コロニー線」だった)への足として、全便低床車で運行されていた。つくも苑が2015年に相浦地区へ移転したため、真申線・柚木線と同時に休止。つくも苑跡地を工業団地に再開発する計画を踏まえ、廃止ではなく休止としている。臨時経由バス停であった展海峰バス停を常設化し、新たな終点として展海峰入口までの便数は確保され、展海峰線として通常便化したこととなる。

方面・行先の表示

特に運行頻度が高い路線や経由地が複雑な路線などは、幕式の行先表示器においてアルファベットに分類して経由地と行き先の右側に表示している。これは、米軍からの要請により始まったもので、当初は米軍より提供された方向板をバスの前面ウインドウに立てかけて表示していた。LED式の行先表示器に関しては、2009年4月のダイヤ改正までは下記の行き先の際は表示をしていたが、大宮→天神循環(B1)、大黒→天神循環(B2)の2系統を残し表示をやめ、2012年12月のダイヤ改正を最後に、全ての系統で表示しなくなっていたが、2014年10月からLED式の行先表示器を対象にアルファベットと数字を組み合わせた行先表示番号の表示を再開した。新たに導入された行先表示番号は路線区分を示すアルファベットと行先区分を示す数字の組み合わせが基本となり、経由地によってはハイフンを挟んで経由番号も追加される(例えば、日野経由相浦桟橋行の行先表示番号は"M1-1"である)。経由地と行先によって行先表示番号が異なることから、従来のアルファベットによる行先表示よりも細かく設定されている。行先表示番号は西肥バスにも同時に導入されており、一部の行先表示番号・経由番号は西肥バスと共通である。

なお、行先表示器が従来の幕式の車両に関しては、行き先の改名の際や新たな経由地などを運行する場合、幕に新たに書き込みなどはせず、改称前の表示のまま改称後の行き先や新たに設定した経由地の書かれたサボ(補助板)を正面と側面の行先表示器下に掲示して対応していたが、既存車両における行先表示器のLED化が進んだことや廃車により現在はほぼすべての車両の行先表示器がLED式となっている。

以下は旧行先表示とその行先、現行の行先表示番号(方面区分・行先区分のみ)の相互表である。

旧行先表示 経由地(方面) 主な行先 行先表示番号(現行)
A
黒髪 黒髪
C1
木場入口
C2
上木場
C3
B1
天神方面(大宮町経由) 天神循環
B8
十郎原
B3
東浜
B1
海自教育隊前
B5
B2
天神方面(中大黒経由) 天神循環
B9
海自教育隊前
B6
C
矢峰
W4
D
大野 大野
V2
佐世保商業高校
V1
F1
相浦方面(大野経由)相浦桟橋
U1
F2
相浦方面(日野峠またはSSK経由)相浦桟橋
M1
小野町
M7
G1
下船越方面(赤崎経由) 下船越
G5
俵ヶ浦
G9
白浜
G10
展海峰
G7
G2
下船越方面(動植物園前経由) 下船越
G6
展海峰
G8
H
日野峠
N4
M
佐世保駅前
A1

旧行先表示は上記以外の路線には表示はされておらず、経由地と行先のみを表示していたが、現行の行先表示番号では、旧行先表示では表示していなかった路線にも表示されるようになった。アルファベットによる方面区分と行先は以下の通り(2016年4月現在)

方面区分 方面区分名 行先(太字は旧行先表示では表示されていなかった行先)
A
佐世保駅前
B
東浜・天神・前畑・沖新 東浜町、十郎原、海自教育隊前、天神循環、前畑沖新町
C
黒髪・もみじ 黒髪、木場入口、上木場、食品団地もみじが丘町大岳台循環卸団地会館前大岳台
G
赤崎・船越・俵ヶ浦方面 SSK西門口九十九島水族館おしの浦分道赤崎団地、下船越、展海峰、俵ヶ浦、白浜
K
下原橋・エコスパ 下原橋エコスパ
M
相浦(総合グラウンド) 相浦桟橋、佐世保商業高校水産市場前、小野町、相浦循環
N
実業・九文・短大・母ヶ浦 佐世保実業高校長崎短大九文高校日野峠木宮町
P
パールシー・九十九島水族館 九十九島水族館
T
天久保 小川内天久保
U
相浦(大野) 相浦桟橋、相浦循環
V
佐世保商業・大野 佐世保商業高校、大野、桜木
W
矢峰(矢峰) 矢峰
X
山手・山祗・木風・若葉(烏帽子岳) 烏帽子岳花園循環俵町循環高梨循環祇園循環山祗循環木風若葉循環山祗町
Y
弓張岳・清水・比良・市内循環 弓張岳総合教育センター清水循環比良町・日野峠新みなとターミナル前佐世保市総合医療センター

詳細な行先表示番号は外部リンクを参照のこと。

車両

4メーカー導入しており、UDトラックス(旧:日産ディーゼル)いすゞ自動車が多く、三菱ふそう日野自動車の順である。富士重工業西日本車体工業製の車両も在籍している。

車両番号は「市○○○」という3桁(4桁)の通し番号が使われ、車両メーカーに関係なく付番されている。忌み番号はないため、末尾42・49の番号も使われている。

現行の一般路線車の塗装はクリーム色地に赤・水色の帯。ツーマン時代から続く市営カラーであるが、かつてのものと比較するとフロントのラインが直線的になっていたり、窓部分を白く塗り分けていたのが廃止されていたり、更に細部に渡り多数の変更が施されているのが分かる。

  • 1965年ごろから1975年、ワンマン運転開始と共に、クリーム色地にオレンジの帯のワンマンカー専用色が導入される。
  • 1976年からは、ワンマンカーも薄青帯従来色での導入になる。この時から新車は冷房車になる。
    • オレンジ帯のワンマンカーの冷房化改造も開始される。更新された車両は濃い青の帯に変更、アローラインが採用されたシャープなデザインとなる、この更新工事は1982年ごろまで続けられる。
  • 1981年から1983年には更新車カラーで新製車が導入され、オレンジ帯で残っていたワンマンカラー車は代替全廃される。
  • 1985年から1987年頃に導入された車両はクリーム色地に緑色濃淡の帯である。
  • 1988年以降の導入車両は現行色である。

また、2004年に導入したノンステップ車両では、クリーム色地は現行の一般路線車と同じだが、青・赤・薄緑・オレンジの4色を配したデザインとなっている。これは、2011年以降に導入した貸切専用車両も同じ配色となっている。

車両は自局発注のものが中心となっているが、経営改善を目的に1998年から東京都交通局相鉄バス川崎鶴見臨港バスなど首都圏からの事業者の中古車両の導入を行っており、2011年からは初期に中古導入した元東京都交通局の車両の廃車に伴い、新たに江ノ電バス立川バス神奈川中央交通西武総合企画横浜京急バスを導入している。2013年からは、それまで導入されてなかった中型ロングの車両を京王バス西東京バス都営バスから導入している。

ターミナル

佐世保駅前にある、佐世保市交通局の中心となるターミナルについて記述する。ただし、普通バス停「佐世保駅前」として表記され、ターミナルとして扱われることがほとんどないため、ここでは形式的に乗り場の一覧を示すだけである。

  • 2番のりば:矢峰、柚木、総合教育センター前

 国道35号・北行きに沿う。

  • 3番のりば:黒髪、もみじが丘、食品団地、木場入口、大岳台循環、早岐下の原、若葉循環、エコスパ佐世保、上木場

 国道35号南行きに沿う。

  • 4番のりば:大野、佐世保商業高校、相浦桟橋(大野経由)、桜木、天久保、小川内
  • 5番のりば:高梨・花園・俵町循環、祇園循環、清水循環、比良町経由日野峠、弓張岳展望台烏帽子岳、勝富→山祇経由、花園→高梨→白木経由山祗
  • 6番のりば:相浦桟橋、小野町、木宮町、水産市場前、パールシーリゾート九十九島水族館[3]、佐世保実業高校、長崎短大九文高校、日野峠
  • 7番のりば:下船越、赤崎団地、俵ヶ浦(※白浜)、展海峰、SSK西門口、おしの浦分道

 4-7番は国道東側ロータリーに北から順に並んでいる。

  • 8番のりば:天神循環、十郎原、東浜、海自教育隊前
  • 9番のりば:沖新町、東浜(沖新経由)
  • 10番のりば:木風、前畑循環、臨時(競輪場他)

 8-10番は国道東側ロータリーに南から順に並んでいる。

  • 11番のりば:佐世保バスセンター(西肥バスが使用)
  • 12番のりば:早岐方面(西肥バスが使用)

※夏季の俵ヶ浦行きは、一部白浜行きに変更。

  • 1番のりば:使用していない。
  • 2番、3番のりば:西肥バスと共同使用。
  • 11番、12番のりば:西肥バスの単独使用。
  • 上記以外ののりば:市営バスの単独使用。

定期観光バス

2015年3月31日限りで運行終了した。

コースは佐世保駅 - 海上自衛隊佐世保史料館 - 九十九島遊覧船(パールクイーン)乗船 - 西海パールシーリゾート - 弓張岳展望台 - 佐世保駅。9:40、13:40発の2本運行され、所要時間は約3時間50分であった。

長崎スマートカード

1988年4月に導入された佐世保市営バス西肥バス長崎県営バス長崎バス島鉄バスで使える共通の紙式回数券に代わり、2002年1月21日に上記の5社で使える全国初の共通ICバスカード「長崎スマートカード」が導入された。これにはソニーFeliCa(フェリカ)という技術が使われている。

2004年に長崎スマートカードへの切り替えが完了したため、佐世保市営バスを含めた上記5社の各回数券の販売が同年9月30日をもって中止され、2005年4月1日から回数券は使用できなくなった。2005年12月12日にはドコモのみであるが、おサイフケータイに対応した。

なお、佐世保市営バス限定で利用可能な紙式回数券は2013年9月をもって発売を終了した。

市営バス単独で使える一日乗車券も発売されている(1枚500円、当日限り有効)。平日は大宮町・堺木・烏帽子岳・九十九島動植物園・鹿子前桟橋(西海パールシーセンター)・弓張岳以内の区間利用(交通局HPでの説明)に限られるが、2009年10月1日以降、土・日曜、祝日は全線で使用可能になっている。

駐車場事業

交通局は市営駐車場を管理している。駐車場が少なく、自家用車の利便性が低い佐世保駅・佐世保港付近やさるくシティ4○3の用務客に活用されており、収支状況は黒字で推移している。長らく赤字経営となっている路線バス部門の損失を緩和する部門である。

  • 島瀬駐車場(3612平方メートル・201台収容)
1965年佐世保川支流の名切川暗渠上に造成された。三ヶ町商店街四ヶ町商店街に挟まれ、買い物客の利用が多く、回転率が高い。
  • 万津駐車場(2483平方メートル・122台)
1971年、佐世保朝市敷地を時間限定開放して開業。朝市の撤収が完了した10時から設営が開始される22時までの12時間限定で月極のみ利用できる。
  • アルファ駐車場(7階合計12272平方メートル・253台収容)
2001年、長崎県住宅供給公社が再開発したアルファビルに設置された立体駐車場。複合ビルのため、居住者用の月極スペースが多く確保されている。
  • 鯨瀬暫定駐車場
交通局の施設ではないが、委託管理している。再開発用の更地を区画しただけで、ゲートのみ存在する。

関連項目

長崎スマートカード関連

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 西日本新聞 2017年(平成29年)2月21日号『「させぼバス」存続決定 市交通局は廃止、西肥自と2社へ』
  2. 液晶運賃表示機への変更について(お知らせ) (PDF)” (2016年12月14日). . 2017閲覧.
  3. 2018年3月31日まで快速便は1番のりばから乗車していたが、翌日の4月1日から快速便でも乗車する形になり移転した。今、1番のりばから乗車する路線はない。

外部リンク

テンプレート:長崎スマートカード