国道35号
国道35号(こくどう35ごう)は、佐賀県武雄市から長崎県佐世保市へ至る一般国道である。
Contents
概要
- 起点:佐賀県武雄市武雄町大字武雄(下西山交差点 = 国道34号交点)
- 終点:長崎県佐世保市八幡町(八幡歩道橋(佐世保市役所前) = 国道204号終点)
- 主な経由地:西松浦郡有田町
- 総延長 : 35.3 km(佐賀県 17.7 km、長崎県 17.6 km)[1][注釈 1]
- 重用延長 : なし[1][注釈 1]
- 実延長 : 35.3 km(佐賀県 17.7 km、長崎県 17.6 km)[1][注釈 1]
- 指定区間:佐賀県武雄市武雄町大字武雄5836番1-長崎県佐世保市八幡町51番1(全線)
歴史
武雄と佐世保とを結ぶ国道の起源は、1887年(明治20年)7月8日に「國道表」に追加された国道47号「東京より佐世保鎮守府に達する路線」である。この路線は、国道4号(現1号・2号ほか)を経由し、武雄で分岐して佐世保に至るもので、武雄以降は今日の35号と同じルートである。同時に、各地の鎮守府(横須賀、呉)に至る道路が国道に編入されている。
1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、旧47号がそのまま国道33号「東京市より佐世保鎮守府所在地(佐世保市)に達する路線」となった。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、旧33号は一級国道35号(佐賀県杵島郡武雄町(現 武雄市) - 長崎県佐世保市)として指定された。1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道35号となった。
路線状況
起点から佐世保市の陣の内交差点までは2車線だが、陣の内交差点から佐世保駅前までは4車線、佐世保駅前付近から終点(国道204号の一部区間も含む)までは、四ヶ町商店街などがある佐世保市の中心部で6車線(但し、歩道の両側2車線は朝夕ラッシュ時に時間限定のバス専用レーン)になる。
佐賀県西部及び佐世保市の幹線道路であるせいか、起点の下西山交差点では、国道34号へ左折する車よりも国道35号へ直進する車が圧倒的に多い。交通量は国道202号との分岐点でもある、田の浦交差点から終点までが多く、とりわけ朝夕の流れはよくない。また、陣の内交差点の手前の交差点である、早苗町交差点も佐世保方面が朝夕を中心に流れが悪い。
この道路と並走する西九州自動車道は当初国道35号の自動車専用道路として開通し、後に国道497号に変更されている。
大半の区間で九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線と並走し、武雄市で2ヶ所、有田町で1ヶ所、佐世保市で2ヶ所、佐世保線の線路と交差している。佐世保市では松浦鉄道西九州線とも1ヶ所で交差している。昭和40年代までのバイパス整備もあり、現在はこれら5ヶ所の交差はすべて立体交差となっている。なお基本的に制限速度は50km/hだが、武雄市犬走の佐世保線踊瀬橋梁をくぐるクランクカーブ区間のみ、30km/hの速度規制がかかる。
バイパス
昭和30年代以降の郊外宅地開発により、旧道1.9kmの渋滞が慢性化していたために短絡ルートとして開通した。旧道は市道に降格した上で、生活道路として機能し、バイパスは郊外ロードサイドショップが並ぶ。日宇町交差点は上り・下りともランプウェイ形で、旧道とバイパスの相互交通はできない。
- 早岐バイパス 佐世保市陣の内町(陣の内交差点)-同市田の浦町(田の浦町交差点)1.2km・4車線。1969年(昭和44年)開通。供用開始時より通行料無料
国道202号と旧国道205号が合流し、渋滞が激しい田子の浦交差点を避けるために短絡ルートとして開通した。旧道1.7kmは国道202号と市道に分割され、生活道路として機能し、バイパスは佐世保線と並走しつつ郊外ロードサイドショップが並ぶ。
- 有田バイパス 有田町泉山(有田泉山交差点)-同町南原(南原交差点)4.9km・2車線。1972年(昭和47年)開通。供用開始時より通行料無料。
バイパスは旧道4.8kmより若干長くなったが、有田焼工房や商店・民家が建て込む狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は県道233号・県道281号に降格した。
蓮花石山の北麓斜面を通過するため、トンネル区間となる。起点から有田第1(通称「白磁」112m)、同第2(同「青磁」162m)、同第3(同「青華」56m)、同第4(同「赤絵」245m)。青磁と青華の間はロックシェッドが架けられ、一体化している。青華を例外として有田焼に因む通称で、赤絵のみが実在の地名である。
バイパスは旧道4.7kmより若干長くなったが、佐世保線と集落に挟まれた三間坂駅前後の狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は県道45号・県道104号に降格した。道の駅山内が設置されている。
重複区間
道の駅
- 山内(武雄市)
地理
通過する自治体
接続路線
一般国道・高速道路
- 佐賀県
- 長崎県
県道
- 佐賀県
- 佐賀県道53号武雄伊万里線(武雄市・下西山交差点起点)
- 佐賀県道104号波佐見山内線(武雄市山内町鳥海)
- 佐賀県道45号嬉野山内線(武雄市・小越交差点)
- 佐賀県道104号波佐見山内線(武雄市・船の原入口交差点)
- 佐賀県道26号伊万里山内線(武雄市・畜産試験場交差点)
- 佐賀県道45号嬉野山内線(武雄市・狩立交差点)
- 佐賀県道343号有田ポーセリンパーク線(西松浦郡有田町・中樽交差点)
- 佐賀県道4号川棚有田線(西松浦郡有田町・桑古場交差点)
- 佐賀県道234号有田停車場線(西松浦郡有田町・文化館前交差点)
- 佐賀県道107号稗木場有田線(西松浦郡有田町・赤松原交差点)
- 佐賀県道298号蔵宿有田線(西松浦郡有田町・三代橋交差点)
- 長崎県
- 長崎県道53号柚木三川内線(佐世保市・横手入口交差点)
- 長崎県道1号佐世保嬉野線(佐世保市・三河内駅入口交差点)
- 長崎県道26号佐世保港線(佐世保市・松浦町交差点)