南公園 (福岡市)

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南公園(みなみこうえん)は福岡県福岡市中央区にある福岡市動植物園とその周囲を総称した公園および地名。福岡市の中心地にあるが、閑静な照葉樹林を形成している。公園付近の丘陵はかつて大休山(おおやすみやま)と呼ばれていた[1]

概要

福岡市中央区にある町名の一つ。北で桜坂、東で御所ケ谷・平尾浄水町、南で小笹、西で輝国と接する。86.8ヘクタールある南公園一帯は丘陵地であり、周辺は住宅地となっている。昔ここには平尾浄水場があったため、薬院から伸びる道路「浄水通り」や南公園に接する住所「浄水通」「平尾浄水町」などの名称にその名残りが残っている。大きく3つのエリアからなり、北部に南公園、中部に動物園エリア、南部に植物園エリアがある。動物園と植物園に挟まれた無料エリアには多くのが植樹され、福岡市内の花見の名所の一つになっている。また、北部の無料エリアの丘陵地森林内には散策コースがいくつか設けられており、その頂上付近では、日本に身を寄せ福岡との交流も深かった孫文の生誕100周年を記念し、福岡在住の華僑の手によって建立された中山記念碑を見ることができる[2]。なお、南公園エリア一帯は風致地区として常緑樹落葉樹が自生する緑深い樹林を形成しており、福岡市屋外広告物条例によって広告物の設置が禁止されている。

町域の変遷

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各町名ともにその一部)
南公園 1971年昭和46年) 大休台・高頭・赤坂山・井原ヶ谷・御所ヶ谷・田島・下長尾

公園内施設

福岡市動植物園
植物園内展望台 標高64m
西展望台
福岡市を一望できる。
中山紀念碑
福岡で頭山満玄洋社を訪れた孫文の生誕百周年を記念して1965年中華民国暦54年・昭和40年)に建立。
餓人地蔵
享保の大飢饉の際、福岡藩によって荒戸浜での炊き出しが施されたが、那珂郡方面から長尾道を伝って来た多くの飢餓者が炊き出し場を目前にして行き倒れた。その餓死者を供養するために建立された。

周辺施設

関連項目

参考文献