上智福岡中学校・高等学校
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上智福岡中学校・高等学校 | |
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過去の名称 |
福岡公教神学校 平尾学院 泰星中学校 泰星中学校・高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人上智学院 |
校訓 | Men and Women for Others with Others |
設立年月日 | 1932年 |
創立記念日 | 11月1日 |
創立者 | パリ外国宣教会 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 完全一貫型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
高校コード | 40529K |
所在地 | 〒810-0032 |
公式サイト | 上智福岡中学高等学校 |
上智福岡中学校・高等学校(じょうちふくおかちゅうがっこう・こうとうがっこう、英:Sophia Fukuoka Junior-Senior High School)は、福岡県福岡市中央区輝国一丁目に所在する私立中学校・高等学校。高校募集を行わない、完全中高一貫教育を行っている。
設置者は学校法人上智学院で、カトリック男子修道会のイエズス会を経営母体とする。
概要
全国に4つある、イエズス会を経営母体とする学校の一つである。1932年(昭和7年)に開校した「福岡公教神学校」を前身とし、「平尾学院」「泰星中学校(旧制)」「泰星中学校・高等学校(新制)」を経て、1983年(昭和58年)、イエズス会に経営を移管した。2010年(平成22年)には同じイエズス会を経営母体とする上智大学との教育提携を締結し、2011年(平成23年)に現校名となる。2012年(平成24年)には中学校が、2015年(平成27年)には高等学校が共学を開始した。
2016年(平成28年)4月1日、設置する「学校法人泰星学園」が、同じくイエズス会を経営母体とする栄光学園(神奈川県鎌倉市)、六甲学院(兵庫県神戸市)、広島学院(広島県広島市)とともに、学校法人上智学院に吸収合併された。これは、日本在住のイエズス会員(司祭)の高齢化に伴い、個別の法人理事会の維持が困難になったことが最大の理由で、当時のイエズス会日本管区の梶山管区長の指示によるもの。完全な中高一貫教育を行っているため、学校は名称として通常「上智福岡中学高等学校」を使用している[1]。
- 教育理念
- Magis - 今の自分に満足せず、常により高い自己の発展を求めよ。
- Men and Women for Others with Others - 他者のために生きる。
- Magis - さらによりよく
- Men and Women for Others, with Others - 他者に奉仕する
- Excellence - 卓越性を求める
- 校章
- 盾に上智大学の象徴である鷲が描かれ、「真理の光」を表すラテン語Lux Veritatisの頭文字のLVと、学校の英語名「SOPHIA FUKUOKA」の文字が入っている。色は群青色・臙脂色・黄色が使用されている[2]。
- 校歌
- 2011年(平成23年)度の校名変更にあたり、新しく制定。タイトルは「はばたけ ソフィアの鷲よ」。作詞・作曲は新井満[3]。
- 学園歌
- 2011年(平成23年)度の校名変更に至るまで、長年の間校歌として歌われていたものであるが、現在では同窓会が学園歌として扱っている。(在校生には知られていない。)
- タイトルは「泰星学園校歌」。作詞は堤清之、作曲は矢代秋雄[4]。
沿革
- 1932年(昭和7年)4月 - カトリック福岡司教区第2代司教のA.ブルトン司教(パリ外国宣教会)によって福岡公教神学校が創立される。
- 1934年(昭和9年)4月 - 福岡県知事より各種学校として認可され、平尾学院と改称。
- 1936年(昭和11年)3月 - 旧制泰星中学校となる。
- 1946年(昭和21年)4月 - カトリックマリア会に経営移管。
- 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革により、新制の泰星中学校が開校。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、新制の泰星高等学校が開校。
- 1951年(昭和26年)3月 - 学校法人泰星学園設立。
- 1959年(昭和34年)3月 - 泰星中学校を廃止する。
- 1969年(昭和44年)4月 - カトリック福岡司教区に経営移管。
- 1974年(昭和49年)2月 - 現校地に移転する。
- 1983年(昭和58年)7月 - イエズス会に経営移管、校地拡張。
- 1984年(昭和59年)4月 - 泰星中学校を再開校する。中高一貫1期生(41期)が中学に入学。
- 1989年(平成元年)4月 - 高等学校からの生徒募集を停止。
- 1989年(平成元年) - ニュージーランド・オークランド・グラマー・スクールと交換ホームステイ開始。
- 1991年(平成3年)3月 - 完全中高一貫教育体制が確立(高3: 43期〜中1: 48期)。
- 1997年(平成9年)9月 - 東ティモールの聖ヨセフ学園高等学校と姉妹校となる。
- 2010年(平成22年)4月 - 上智大学との教育提携を締結。
- 2011年(平成23年)4月 - 上智福岡中学校・高等学校に改称。
- 2012年(平成24年)4月 - 中学校が共学化する。
- 2015年(平成27年)4月 - 高等学校が共学化する。
- 2016年(平成28年)4月 - 同じ経営母体(イエズス会)の学校法人上智学院に吸収合併される。附属校化はせず、学校名は変更しない[6]。
- 2018年(平成30年)3月 - 共学化後、女子生徒が初めて高等学校を卒業(69期)。
学園生活
- 生徒数が各学年平均して130〜180名と少なく、クラスも1学年に4クラスであるため、生徒間の関係は親密であるとされる。
- 制服は、男子は冬は濃紺色のブレザーにグレーのズボンと白のボタンダウンシャツ。ネクタイの色は、中学は青のストライプ柄、高校は赤色のストライプ柄。夏は白のカッターシャツ(半袖)にグレーのズボン。中高ともにネクタイはなし。男子校時代、「校内着」と呼ばれる白のズボンを着用していたが、共学に伴い廃止となった。かつては黒の学ランだったが、1985年に今よりやや明るい紺のブレザーへと改変され、さらに2011年より現デザインとなった。女子は冬は紺色のブレザーにグレーのスカートと白のボタンダウンブラウス。ネクタイの色は男子と同じ。夏は白のカッターシャツ(半袖)にグレーのスカート。オプションとしてPコート、Vネックのセーター(冬はグレー、夏はホワイト)、ベストがある。
- 授業の初めと終わりに、「黙想」と呼ばれる姿勢を正して沈黙する短い時間があり、気持ちを切り替え学習効率を高める指導がされている。
- 放課後の部活動(週3日以内)は義務ではないが、中学生には自学自習ができるようにすることを目的として、部活動のない日に「ストゥディウム」と呼ばれる放課後の自習指導があり、高校生にはより高度な内容を身に付けることを目的として、放課後講座が開講されている。遠隔地から通学する生徒への配慮から、早朝補習(通称0時間目)等の制度は存在しない。
- 国際交流活動として、15年以上にわたってニュージーランドのオークランド・グラマー・スクールと交換ホームステイを行っていたが、リーマン・ショック以降は中断している。ホームステイの期間は約2週間で、その間一緒に通学し、現地の授業に参加したり、語学教室を受けたり、市内を見学したりする。また近年は、オーストリア、アイスランド、オランダ、インドなど、様々な国から留学生を受け入れている。
- 中学3年でオーストラリアに10日間(ホームステイ)の語学研修、高校2年で奈良・京都に5日間の研修旅行が行われている。[7]
- 生徒に対するきめ細かい指導には定評があるが、その反面、労働環境は良いとは言えず、2014年には契約を巡る裁判も起こった。[8][9]
- 通常授業のほかに、年1回行われるキャリアデイと呼ばれる特別授業がある。これは在学生の保護者を臨時講師として招き、講演を行うというものである。
学校関係者
- 著名な卒業生
- 野田昌宏(SF作家、翻訳家、日本テレワーク相談役、3期)
- 深堀敏(カトリック高松司教区司教)
- 立花洋一(ジャズピアニスト、29期)
- 栗田善太郎(地方タレント、パーソナリティ、41期)
- 福岡竜馬(福岡放送アナウンサー、46期)
- 田村志朗(梓書院代表取締役社長、47期)
- 濱野賢一朗(オープンソース教育、リナックスアカデミー学校長、50期)
- 加耒徹(バリトン歌手、54期)
- 竹内將人(元劇団四季子役、64期)
- 教職員経験者
- 小柳陽太郎(作家、元九州造形短期大学教授)
- ロバート・M・フリン(神父、プログレス・イン・イングリッシュ作成者)
- 粟本昭夫(元イエズス会日本管区長、元六甲学院校長・理事長)
姉妹校(イエズス会系列校)
- 上智大学(東京都千代田区)
- 上智大学短期大学部(神奈川県秦野市)
- エリザベト音楽大学(広島県広島市)
- 栄光学園中学校・高等学校(神奈川県鎌倉市)
- 六甲学院中学校・高等学校(兵庫県神戸市)
- 広島学院中学校・高等学校(広島県広島市)
- 上記の学校は全て、上智福岡と同じくイエズス会を経営母体としている。
- 上智大学は設立の経緯から、自らの附属中学校・高等学校を持たない。このため、イエズス会が経営する高等学校には内部進学制度が存在しないが、同大学への指定校推薦枠を持っている。上智福岡の上智大学への推薦枠は、教育提携後の2010年(平成22年)に最大20名に拡大され、さらに法人合併後の2016年(平成28年)からは最大30名に拡大されている。
- 海外
- 聖ヨセフ学園高等学校(東ティモール)
舞台となった作品
- テレビドラマ
交通アクセス
- 最寄りの鉄道駅
- 最寄りのバス停
- 西鉄バス 「上智福岡中高前」バス停から徒歩1分。
- 最寄りの道路
- 城南線(福岡市道路愛称)「桜坂」交差点
- 筑肥新道(福岡市道路愛称)「小笹北」交差点
- 福岡県道555号桧原比恵線 「小笹」交差点
- その他
- 高校生のみ自転車通学が可能。
周辺
脚注
- ↑ [1] - 上智福岡中学校・高等学校ウェブサイト
- ↑ 校章について - 上智福岡中学校・高等学校ウェブサイト
- ↑ 校歌 - 上智福岡中学校・高等学校ウェブサイト
- ↑ 学園歌 - 上智福岡中学校・高等学校同窓会ウェブサイト
- ↑ 学校法人泰星学園上智福岡中学高等学校同窓会(泰星会) |泰星学園の歴史と理念 を参考とした(2011年(平成23年)9月11日現在)。
- ↑ 上智大と栄光学園など合併へ=5法人、16年4月に 時事通信社 2014/10/23 14:45
- ↑ 上智福岡中学高等学校. “年間行事” (日本語). 上智福岡中学高等学校 . 2018閲覧.
- ↑ “上智福岡中高の講師が地位確認訴訟:家庭事由で雇い止めは不当 福岡地裁(毎日新聞)”. . 2016閲覧.
- ↑ “講師雇い止め「不合理」 私立校に賃金支払い命令(共同通信社)”. . 2016閲覧.
- ↑ “奉仕の精神―泰星学園の東ティモール訪問”. 社会司牧通信. (1998年12月15日) . 2009閲覧.
- ↑ “聖ヨセフ学園(東チモール)を訪ねて” . 2009閲覧.
- ↑ FBS感動ドラマスペシャル「家族って何?」 - 福岡放送(FBS)ウェブサイト