上野広小路駅
上野広小路駅(うえのひろこうじえき)は、東京都台東区上野三丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)銀座線の駅である。駅番号はG 15。アナウンスで使われる副駅名は松坂屋前。台東区最西端の駅である。
Contents
概要
当駅からは改札外通路で以下の3駅と接続しており、これらの駅とは同一駅として扱われている。
ただし、仲御徒町駅との乗り換えには距離があり、日比谷線への乗り換えの際には、隣の上野駅か銀座駅を利用した方がよい。なお、当駅での日比谷線の乗り換え案内放送は行っていない。一方、銀座線と都営大江戸線の乗り換えには乗り継ぎ割引が適用される。
2009年3月16日には中央通りに沿って、上野広小路・仲御徒町・上野御徒町の各駅と京成上野駅・上野駅とを接続する地下通路が開通した(深夜早朝は閉鎖)が[1]、これら二駅は同一駅としては扱っていない。
- ※ 東京メトロ2線の間に都営地下鉄の駅が挟まり、地下鉄3路線の駅名がそれぞれ異なるパターンは当駅の他に淡路町、小川町、新御茶ノ水がある。
歴史
- 1930年(昭和5年)1月1日 - 開業。
- 1941年(昭和16年)9月1日 - 東京地下鉄道、路線を帝都高速度交通営団(営団地下鉄)に譲渡。
- 1996年(平成8年)2月 -大江戸線との連絡通路新設に伴う駅改良工事に着手[2]。
- 2000年(平成12年)12月12日 - 都営大江戸線の上野御徒町駅開業に伴い、同駅及び日比谷線仲御徒町駅との連絡業務を開始。
- 2001年(平成13年)6月 - 駅改良工事が完成。総工費約21億3000万円[2]
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄が民営化。当駅は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
- 2015年(平成27年)6月18日 - 発車メロディ導入[3]。
- 2016年(平成28年)9月3日 - 構内通路切り替えが行われる。1番線、2番線が改札内でホームの行き来が可能に。
駅構造
渋谷方面改札口の末広町寄りにはかつて1番出口に接続する階段があったが、その後階段を撤去しエレベーターが設置された。エスカレーターは浅草方面改札口とA3出入口を連絡するものと、上野御徒町駅方面への地下通路と連絡するものが設置されている。相対式ホームであり、2箇所ある改札を通って入場した後にはホーム間の移動は出来ないため、方面を間違えて入場した場合は一旦改札を出なくてはならない仕様だった。2016年 (平成28年)9月3日にリニューアル工事の第一弾として、構内通路切り替えが行われた。これにより、方面を間違えて入場しても改札を出ずに行き来が出来るようになった。
トイレは2番線ホームにあり、多機能トイレを併設している。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | G 銀座線 | 日本橋・銀座・渋谷方面 |
2 | 上野・田原町・浅草方面 |
- TokyoMetro-G15-Ueno-hirokoji-station-platform.jpg
リニューアル前のホーム(2008年5月)
- Ueno-hirokoji-NewPlatform.jpg
リニューアル後のホーム(2018年1月4日)
- Ueno-hirokoji-MatsuzakayaDistrict-gate.jpg
松坂屋方面改札口(2018年1月4日)
利用状況
2017年度の1日平均乗降人員は24,495人である[4]。この値には、日比谷線仲御徒町駅との乗換人員を含まない。銀座線の乗り換え駅の中では最も利用者数が少ない
- 日比谷線との乗換人員を含んだ2013年度の1日平均乗降人員は22,655人である[5]。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員[6] |
1日平均 乗車人員[7] |
出典 |
---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)11,978 | [* 1] | |
1993年(平成 | 5年)11,811 | [* 2] | |
1994年(平成 | 6年)11,299 | [* 3] | |
1995年(平成 | 7年)10,964 | [* 4] | |
1996年(平成 | 8年)10,797 | [* 5] | |
1997年(平成 | 9年)10,258 | [* 6] | |
1998年(平成10年) | 9,984 | [* 7] | |
1999年(平成11年) | 9,738 | [* 8] | |
2000年(平成12年) | 9,734 | [* 9] | |
2001年(平成13年) | 25,047 | 11,049 | [* 10] |
2002年(平成14年) | 11,049 | [* 11] | |
2003年(平成15年) | 21,293 | 11,104 | [* 12] |
2004年(平成16年) | 23,308 | 11,101 | [* 13] |
2005年(平成17年) | 23,335 | 11,159 | [* 14] |
2006年(平成18年) | 23,533 | 11,288 | [* 15] |
2007年(平成19年) | 23,419 | 11,240 | [* 16] |
2008年(平成20年) | 23,064 | 11,107 | [* 17] |
2009年(平成21年) | 22,596 | 10,893 | [* 18] |
2010年(平成22年) | 22,379 | 10,687 | [* 19] |
2011年(平成23年) | 21,631 | 10,358 | [* 20] |
2012年(平成24年) | 22,280 | 10,641 | [* 21] |
2013年(平成25年) | 22,438 | 10,720 | [* 22] |
2014年(平成26年) | 22,520 | 10,784 | [* 23] |
2015年(平成27年) | 23,112 | 11,066 | [* 24] |
2016年(平成28年) | 23,437 | 11,236 | [* 25] |
2017年(平成29年) | 24,495 |
駅周辺
- 参照: 御徒町駅#駅周辺
バス路線
- 参照: 御徒町駅#バス路線
上野松坂屋との関わり
当初、上野駅から南へ約500mと近い位置にある当駅は設置される予定がなかったが、現在の銀座線を建設した東京地下鉄道の新橋への延伸に際し、三越が建設費用を全額負担して日本橋本店前に三越前駅を設ける計画を知った上野松坂屋が、我も遅れじと東京地下鉄道に申し入れて、急遽当駅を開業させる運びになった。
ただし、設計段階から三越の意向が強く反映され、日本初の駅エスカレーターを備える異例の豪華仕様で建設された三越前駅とは異なり、路線着工後に追加された当駅は条件交渉上不利になり、「松坂屋前」のみを駅名とする事はできず、「駅構内に他の百貨店の広告を提示してはならない」「将来急行運転を行う場合でも当駅を通過駅としてはならない」といった、三越前駅に準ずる特約を結ぶに留まった。
現在でも日本語の車内放送において駅名放送後に案内される。後に開業した上野御徒町駅もかつて「(上野)松坂屋前」の副名称を持っていた。
隣の駅
脚注
出典
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)