柴島駅
柴島駅(くにじまえき)は、大阪府大阪市東淀川区柴島二丁目にある、阪急電鉄千里線の駅。駅番号はHK-87。 阪急電鉄の駅の中でも難読の駅名として知られている[1]。柴島浄水場を挟んで阪急京都本線崇禅寺駅が至近に存在する[1]。2018年現在、高架化工事中である。
後述の「隣の駅」の項目にも記載がある通り、阪急電鉄の支線の中間駅では唯一、通常ダイヤにおける通過列車の設定がある(当駅には「普通」のみが停車し、「堺筋準急」は停車しない。阪急 停車駅一覧より)。
Contents
歴史
- 1925年(大正14年)10月15日 - 新京阪鉄道の天神橋駅(現在の天神橋筋六丁目駅) - 淡路駅間延伸と同時に開業[1]。
- 1930年(昭和5年)9月15日 - 会社合併に伴い京阪電気鉄道新京阪線の駅となる[1]。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併に伴い京阪神急行電鉄(1973年に阪急電鉄に社名変更)の駅となる[1]。
- 1949年(昭和24年)12月1日 - 新京阪線が京都本線に改称され、当駅もその所属となる[1]。
- 1959年(昭和34年)2月18日 - 天神橋駅 - 淡路駅間が千里山線に編入され、当駅もその所属となる[1]。
- 1967年(昭和42年)3月1日 - 千里山線が千里線に改称され、当駅もその所属となる[1]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。駅舎(改札口)は天下茶屋方面行ホームにあり、反対側の北千里方面行ホームへは天下茶屋寄りの跨線橋で連絡している。北千里方面行ホームは幅が狭い。
のりば
号線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■千里線 | 上り | 北千里・高槻市・京都・嵐山・大阪(梅田)・神戸・宝塚方面 |
2 | ■千里線 | 下り | 天神橋筋六丁目・動物園前・天下茶屋方面 |
※実際には構内にのりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」の発車案内機能では、上りが1号線、下りが2号線と表示される。駅舎側のホームが2号線である。
基本的に千里線直通の北千里駅発着系統と京都本線直通の高槻市駅発着系統が交互に停車する形となっている。そのため、直通列車に乗車ができなくても、北隣の淡路駅で普通列車同士が対面接続するダイヤが組まれており、同駅乗り換えで目的の方向へ行けるように便宜が図られている[2]。これは南隣の天神橋筋六丁目駅はもちろん、さらには相互乗り入れ先の大阪市営地下鉄堺筋線各駅についても同様である。
利用状況
2016年(平成28年)度のある特定日における1日の 乗降人員は4,366人である。
近年の1日の乗降・乗車人員数は下表の通り。
年度 | 特定日 | 1日平均 乗車人員[3] |
出典 | |
---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | |||
1990年 | 4,331 | 2,204 | 2,490 | [4] |
1991年 | - | 2,874 | ||
1992年 | 4,003 | 2,050 | 2,613 | [5] |
1993年 | - | 2,531 | ||
1994年 | - | 2,423 | ||
1995年 | 3,502 | 1,817 | 2,339 | [6] |
1996年 | 3,666 | 1,807 | 2,395 | [7] |
1997年 | 3,565 | 1,739 | 2,131 | [8] |
1998年 | 3,630 | 1,723 | 1,840 | [9] |
1999年 | - | 1,799 | ||
2000年 | 3,683 | 1,769 | 1,745 | [10] |
2001年 | 4,025 | 1,934 | 2,026 | [11] |
2002年 | 3,627 | 1,754 | 2,101 | [12] |
2003年 | 3,773 | 1,835 | 2,073 | [13] |
2004年 | 3,250 | 1,292 | 2,032 | [14] |
2005年 | 3,361 | 1,615 | 1,472 | [15] |
2006年 | 3,471 | 1,644 | 1,766 | [16] |
2007年 | 3,426 | 1,642 | 1,882 | [17] |
2008年 | 3,517 | 1,638 | 1,904 | [18] |
2009年 | 3,414 | 1,565 | 1,776 | [19] |
2010年 | 3,284 | 1,437 | 1,718 | [20] |
2011年 | 2,947 | 1,296 | 1,689 | [21] |
2012年 | 4,492 | 1,921 | 1,458 | [22] |
2013年 | 4,309 | 1,807 | 2,175 | [23] |
2014年 | 4,461 | 1,856 | 2,059 | [24] |
2015年 | 4,562 | 1,849 | 2,160 | [25] |
2016年 | 4,366 | 1,764 | 2,090 | [26] |
駅周辺
住宅地ではあるが、駅前商店街等はない。
- 阪急京都線 崇禅寺駅(徒歩約5分)
- 柴島浄水場
- 淀川キリスト教病院
- 柴島城
- 柴島神社
- 善教寺
- 法華寺
- 摂津柴島城址 (細川・稲葉氏居城址)
- 淀川大堰
- 東淀川柴島郵便局
- 大阪府立柴島高等学校
- 大阪市立柴島中学校
- 淀川ゴルフクラブ
バス路線
大阪シティバス(旧・大阪市営バス)が運行しており、駅北側の淀川キリスト教病院中央出入口付近に柴島駅淀川キリスト教病院前停留所がある。
- 11号系統:東淀川区役所前 行
阪急京都線・千里線連続立体交差事業
阪急京都本線3.3km(崇禅寺駅付近 - 上新庄駅付近)と阪急千里線3.8km(柴島駅付近 - 吹田駅付近)を高架化し、淡路駅における京都線と千里線の平面交差を解消して17か所の踏切を除去する事業。事業主体は大阪市で、2008年(平成20年)9月から工事に着手している[27]。2024年度末に高架切替予定[28]。
新しい柴島駅の駅舎は2階建で、現在の駅より若干西側に移動する。駅の構造は、1階が改札やコンコース、2階がホームとなる予定[29]。
その他
- 大阪市営地下鉄が2004年7月1日に駅番号を導入した際、天神橋筋六丁目駅の駅名標には柴島駅にK10の駅番号が表示されていた。しかしながら、大阪市営地下鉄の路線図にも、当駅の駅名標にもこの駅番号は明記されず、天神橋筋六丁目駅からも柴島駅の駅番号は消滅した。その後、2013年12月21日に阪急でも駅番号が導入され、当駅の駅番号はHK-87となった[30]。
隣の駅
戦前、当駅と天神橋筋六丁目駅(当時天神橋駅)との間には長柄駅が存在したが、1944年(昭和19年)2月1日に廃止され、その後駅ホームも空襲で焼失したため、戦後に復活することはなかった。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 生田誠 『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』 彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・60-61頁。ISBN 978-4-7791-1726-8。
- ↑ 例 - 当駅から北千里駅まで行きたい場合、同駅へ直通しない高槻市行きに乗車しても、北隣の淡路駅で梅田駅 (阪急)始発の北千里行きに対面乗り換えができる。
- ↑ 大阪市統計書
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ↑ 阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業
- ↑ “阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業の事業期間の見直しについて”. 大阪市 (2015年10月13日). . 2015閲覧.
- ↑ 阪急京都線・千里線連続立体交差事業パンフレット3 (PDF, 563.78 KiB)
- ↑ ~すべてのお客様に、よりわかりやすく~「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します 阪急阪神ホールディングス2013年4月30日