吹田駅 (阪急)
吹田駅(すいたえき)は、大阪府吹田市西の庄町にある、阪急電鉄千里線の駅。駅番号はHK-89。
近くには西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の吹田駅もあり、吹田市民は両駅を区別するために、JR西日本の吹田駅を「JR吹田」、阪急電鉄の吹田駅を「阪急吹田」と呼ぶことが多い。
歴史
1964年(昭和39年)に旧・吹田駅と市役所前駅を統合して開業した駅で[1]、駅名標には(吹田市役所前)と追記されている。現在の駅位置はかつての市役所前駅にあたる一方、旧・吹田駅は東海道本線の東側にあった。両駅間の距離は200メートルと短く、停車中の列車から隣駅を見ることができたほどであり、その駅間距離の短さゆえに列車編成の長大化に伴う駅間距離の見直しの中で統合が実施された[2]。統合後も旧・吹田駅のホームだったとされる跡地が上り線(北千里行)側にある。
- 1921年(大正10年)4月1日 - 北大阪電気鉄道が十三駅 - 淡路駅 - 豊津駅間を開業させた際に、東吹田駅、西吹田駅が設置される[1]。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 路線譲渡により両駅とも新京阪鉄道の駅となる[1]。
- 1930年(昭和5年)9月15日 - 会社合併により、両駅とも京阪電気鉄道千里山線の駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により、両駅とも京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の駅となる。同時に東吹田駅を吹田駅に、西吹田駅を市役所前駅に改称[1]。
- 1964年(昭和39年)4月10日 - 吹田駅と市役所前駅を廃止し、(新)吹田駅開業[1]。
- 1967年(昭和42年)3月1日 - 千里山線が千里線に改称され、当駅もその所属となる[1]。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 北口の北千里側に改札口を設ける。この時は自動改札機が設置されたが、自動券売機は設置されなかった。構内踏切は券売機が設置された同年秋に廃止された。
- 2013年(平成25年)12月21日 - 駅番号導入[1]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口はJR吹田駅に近い南改札口と、メイシアターに近い北改札口の2か所がある。南改札口は地下にあり、歩行者用道路としての役割も果たしている。北改札口は地上部にあり、上下ホーム別になっている。1985年(昭和60年)秋までは北改札口に構内踏切が設置されていた。構内踏切の撤去後は双方のホームは南改札側の地下道で連絡している。
のりば
号線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■千里線 | 上り | 北千里・山田・南千里方面 |
2 | ■千里線 | 下り | 大阪(梅田)・天下茶屋・京都・神戸・宝塚方面 |
※実際には構内にのりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」の発車案内機能では、北千里方面が1号線、天下茶屋方面が2号線と表示されている。
利用状況
2016年(平成28年)度のある特定日における1日の乗降人員は16,176人である。
近年の1日平均乗降・乗車人員数は下表の通り。
年度 | 特定日 | 出典 | |
---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | ||
1995年 | 19,167 | 9,548 | [3] |
1996年 | 21,068 | 10,272 | [4] |
1997年 | 20,632 | 10,003 | [5] |
1998年 | 19,477 | 9,426 | [6] |
1999年 | - | [7] | |
2000年 | 19,083 | 9,276 | [8] |
2001年 | 18,553 | 9,048 | [9] |
2002年 | 17,842 | 8,721 | [10] |
2003年 | 17,600 | 8,552 | [11] |
2004年 | 17,818 | 8,373 | [12] |
2005年 | 17,803 | 8,906 | [13] |
2006年 | 16,349 | 7,956 | [14] |
2007年 | 17,462 | 8,414 | [15] |
2008年 | 17,316 | 8,395 | [16] |
2009年 | 16,650 | 7,988 | [17] |
2010年 | 16,376 | 7,823 | [18] |
2011年 | 16,124 | 7,617 | [19] |
2012年 | 15,816 | 7,504 | [20] |
2013年 | 16,212 | 7,645 | [21] |
2014年 | 17,499 | 8,258 | [22] |
2015年 | 16,906 | 7,916 | [23] |
2016年 | 16,176 | 7,622 | [24] |
駅周辺
- 大和大学
- 吹田市役所
- 吹田商工会議所
- メイシアター
- 片山公園
- 吹田市立中央図書館
- 吹田市片山市民体育館
- 吹田市片山市民プール
- 吹田市総合福祉会館
- 吹田保健所
- 吹田簡易裁判所
- 泉殿宮
- 吹田郵便局
- ゆうちょ銀行吹田店
- 吹田泉郵便局
- 国道479号(内環状線) - 駅のすぐ北を立体交差している。
- アサヒビール吹田工場
JR西日本の吹田駅へは、直線距離で600メートル程離れている。また至近距離に東海道本線(JR京都線)のガードがある。
バス路線
阪急バスにより以下の路線が運行されている。バス停留所の名称は「吹田市役所前(阪急吹田)」。
- 1番のりば
- 2番のりば
- 3番のりば
- 4番のりば
- 吹田市内線・吹田線
- 2・3・4・12・19・20・86系統 JR吹田行き
- 吹田市内線・吹田線
- 西口のりば
- 吹田市内線
- 2系統 桃山台駅前行き(JR吹田北口・市民病院前・上山手町・佐井寺北・亥子谷・南千里経由、吹田市役所始発の便のみ)
- 10系統 桃山台駅前行き(JR吹田・大曽根・JR岸辺南口・七尾・亥子谷・南千里経由)
- 吹田線
- 85系統 JR吹田行き
- 95系統 市民病院行き(JR吹田北口経由)
- 吹田市内線
西口のりばは、当駅から約300メートル離れた場所にあり、吹田市役所からも約200メートル離れている。
阪急吹田駅とJR吹田駅
阪急とJR西日本で同じ名称を名乗っている駅には、他に宝塚駅や伊丹駅(伊丹駅 (阪急)・伊丹駅 (JR西日本))、塚口駅(塚口駅 (阪急)・塚口駅 (JR西日本))があるが、吹田駅は伊丹駅・塚口駅と同様にJRと距離が離れている。
吹田駅同士は歩けない距離ではないが、京都・滋賀方面から関西大学へ通学する学生の一部等が乗り換え駅として使用する程度であり、地元住民以外の者が利用する際などで混乱を招く場合がある。なお、阪急バスの最寄りの停留所は、JR吹田駅がJR吹田およびJR吹田北口であり、阪急吹田駅は吹田市役所前(阪急吹田)である[1]。旧吹田駅・市役所前駅があった時代は、日本国有鉄道(国鉄)吹田駅が国鉄吹田駅前、市役所前駅が吹田市役所前、旧吹田駅が阪急吹田(駅廃止後に寿町に改称した後に廃止、現在の京阪バスの吹田簡裁前バス停とは位置が異なる)であった。
隣の駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 生田誠 『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』 彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・62-63頁。ISBN 978-4-7791-1726-8。
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「hankyuworld4
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
関連項目
外部リンク
- 吹田駅(阪急電鉄)
- 『大阪の郊外と北大阪電鉄』1922年北大阪電鉄発行 開業当時の東吹田停車場の写真 (国立国会図書館近代デジタルライブラリー)