吉野ヶ里町
吉野ヶ里町(よしのがりちょう)は、佐賀県東部に位置する町。神埼郡に属する。
Contents
地理
佐賀県の東部、佐賀市から東へ約10km、福岡市から南へ約30kmの場所に位置している。町内を長崎本線、国道34号、長崎自動車道が東西に貫いている。町域は南北に細長く、中央部から南側は佐賀平野の北端部に含まれる平地であるが、長崎自動車道より北側の地域は脊振山地の南端部にあたる山がちな地形である。
地形
- View in front of north entrance of Yoshinogari-Koen Station.jpg
水田が広がる低地と住宅地が広がる丘陵地(吉田、吉野ヶ里公園駅北)
- 道の駅吉野ヶ里 - panoramio.jpg
国道385号沿いの道の駅と千石山
- Ogawachi-Sugi-replanted.jpg
ダム建設に伴い移植された佐賀県天然記念物の「小川内の杉」(2017年、移植1年後)
気候
隣接している自治体・行政区
- 佐賀県
- 福岡県
地名
地域 | 面積/km2 | 世帯[* 1] | 人口[* 1] | 旧町村 | 位置 | 町・字 |
---|---|---|---|---|---|---|
旧三田川町 | 10.85 | 2917 | 8050 | 三田川町 | 南 | 立野[* 2]・田手・箱川・豆田・吉田 |
旧東脊振村 | 33.09 | 2561 | 8355 | 東脊振村 | 中央から北 | 石動・大曲・松隈・三津 |
計 | 43.94 | 5478 | 16405 |
人口
吉野ヶ里町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
歴史
1986年(昭和61年)に現在の町域西部の吉野ヶ里丘陵にある工場団地予定地から弥生時代の環濠集落遺跡が発見され、吉野ヶ里遺跡と命名された。町名はこの吉野ヶ里遺跡に由来する。
近現代
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の町域にあたる三田川村・東脊振村が発足。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 三田川村が町制施行。三田川町となる。
- 2006年(平成18年)3月1日 - 三田川町・東脊振村が対等合併し、吉野ヶ里町が発足。
行政
歴代町長
- 吉野ヶ里町(2006年-)歴代町長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初-2 | 江頭正則 | 2006年4月16日 | 2014年4月15日 | |
3 | 多良正裕 | 2014年4月16日 | 現職 |
議会
- 議会定数:15名
町役場所在地
- 三田川庁舎(旧三田川町役場):神埼郡吉野ヶ里町吉田321-2
- 東脊振庁舎(旧東脊振村役場):神埼郡吉野ヶ里町三津777
県政
神埼市・神埼郡選挙区から選出される佐賀県議会議員の定数は2議席である。
国政・国の出先機関
出先機関
警察
- 神埼警察署
- 交番
- 三田川交番
- 駐在所
- 東脊振警察官駐在所
- 交番
消防
- 神埼地区消防事務組合消防本部
- 神埼消防署
- 三脊出張所
産業
工業
長崎自動車道の東脊振インターチェンジが町の中央に位置し、又、九州自動車道の鳥栖ジャンクションに近い地の利を活かし、製造業の誘致が図られている。
吉野ヶ里町に本社を置く企業
- 株式会社オフィス・タカハシ
吉野ヶ里町に工場・事業所を置く企業
- 不二家九州工場
- 凸版佐賀容器(凸版印刷子会社)
- カナフレックスインダストリー九州工場
- トヨタ工機九州工場
- リンガーハット佐賀工場
- 九州ロックペイント
- 大塚製薬佐賀工場
- ブリヂストン佐賀工場
- 中国塗料九州工場
- ヤマコ佐賀工場
- エフピコ九州工場
- 昭和金属工業(株)東脊振工場
- 佐賀エレクトロニックス
- 児島段ボール 佐賀工場
- 田中電子工業
市外局番
(交換局が、那珂川町からの接続となるため)
- 福岡MA(市内局番954)
郵便局
- 郵便番号
- 〒842-0xxx
金融機関
健康・福祉
- 平均年齢 : 42.52歳
- 年少人口(0 - 14)割合:16.06%
- 生産年齢人口(15 - 64)割合:64.04%
- 老年人口(65 - )割合:19.90%
教育
中学校
- 町立
- 三田川中学校
- 東脊振中学校
小学校
- 町立
- 三田川小学校
- 東脊振小学校
幼稚園
- 町立
- 東脊振幼稚園
- 私立
- 三田川幼稚園
- 吉野ヶ里こども園
保育所
- 町立
- 吉野ヶ里保育園
- 私立
- くるみ保育園
- こども園きらり
交通
佐賀空港まで道のりで約26km(直線距離で21km) 福岡空港まで道のりで約45km(直線距離で31km)
鉄道
バス路線
- 西鉄バス(西日本鉄道・西鉄バス久留米・西鉄バス佐賀)
- 国道34号および県道22号を通り旧三田川町域を経由して久留米市(JR久留米駅・西鉄久留米駅)と佐賀市中心部を結ぶ路線、同じく国道34号を通り旧三田川町域を経由して鳥栖市と神埼市を結ぶ路線を運行している。
- 高速バス
- 西鉄が吉野ヶ里町と福岡空港を結ぶ高速バスを1往復運行している(福岡空港 - 佐賀間、神埼市経由)。
- 吉野ヶ里町コミュニティバス
- 土日祝日を除き町内各地で運行されている。
タクシー
吉野ヶ里観光タクシーが町内で営業している。
町内には同社が運行業務を行うデマンド型乗合タクシーがあるが、事前に利用者登録が必要であるほか、利用可能区間は利用者の自宅と町内の指定の施設(吉野ヶ里公園駅、町庁舎、福祉センター、金融機関、病院、スーパーマーケット等)の相互間に限定されている。
道路
高速道路
有料道路
一般国道
主要地方道
文化施設
- 吉野ヶ里町吉野ヶ里駅公園コミュニティホール
- 吉野ヶ里町町民憩いの家
- 吉野ヶ里町東脊振村制100周年籾岳展望台・記念塔
- 吉野ヶ里町東脊振運動公園
- 吉野ヶ里町トム・ソーヤの森
- 吉野ヶ里町立野地区学習等供用施設
スポーツ施設
- 吉野ヶ里町三田川中央公園多目的広場
- 吉野ヶ里町三田川武道館
- 吉野ヶ里町三田川武道館
- 吉野ヶ里町町民温水プール
- 吉野ヶ里町三田川中央公園野球場
- 吉野ヶ里町丸山球場
- 吉野ヶ里町三田川中央公園テニスコート
- 吉野ヶ里町東脊振運動公園テニスコート
- 吉野ヶ里町町民三田川プール
- 吉野ヶ里町児童体育館
- 吉野ヶ里町三田川中央公園多目的広場
特産品
- 栄西茶 - 緑茶栽培の発祥地と言い伝えられている、旧東脊振村でつくられたお茶(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)。
- 赤米 - 古代米の一種。古来は神事や宮廷料理で供されていたと言われている。吉野ヶ里遺跡周辺で作られている。現在は、地元中学校の生徒による赤米の田植え・稲刈りなども行われている。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- やよいもち - 古代米の赤米を使って作られたもち。色は桜色で、中にはこしあんが入っている。もち米、小豆とも吉野ヶ里町産のものが使用されている。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- いちごジャム - 吉野ヶ里町産のイチゴを使用したジャム。イチゴが採れる3月~5月までの期間限定商品。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- 柿みそ - すりおろした柿の入った合わせ味噌。柿に含まれるビタミン等の成分が体に良く評判である。柿の甘味が味噌にまろやかさを加えており、珍味である。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- さしみ蒟蒻
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 吉野ヶ里遺跡・吉野ヶ里歴史公園
- 石塔院
- 東妙寺
- 長崎街道
- 村制100周年記念塔
- トムソーヤの森
- 千石山サザンカ自生北限地(国の天然記念物)
- 九州自然歩道
- 霊仙寺跡(茶栽培発祥の地)
- 道の駅 吉野ヶ里 さざんか千坊館
- 小川内(おがわち)の杉 - 山祗神社の神木。五ケ山ダム建設に伴い、200m余離れた高台に社殿と共に移設された[1]。
祭事・催事
- 吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市(毎月第一日曜日)
- 聖茶まつり(5月)
- 兵庫祭り(蛤水道、5月)
- 「夏」ふれあい祭り(8月)
- 吉野ヶ里ふるさと炎まつり(10月下旬)
- 竹ものがたり(11月)
- 菜の花マーチ、春の「さざんか千坊館」祭り(3月)
- Otogo-houdou-at-saga-jpn.jpb.jpg
霊仙寺跡の乙護法堂
- Hamaguri-suido aqueduct 2017 02.jpg
蛤水道
- Michinoeki yoshinogari.jpg
道の駅吉野ヶ里
- Podocarpus macrophyllus var. maki at Sekitoin.jpg
佐賀県天然記念物のラカンマキ(石塔院)
- Camellia sasanqua blooming forest in Yoshinogari 01.jpg
国天然記念物の千石山サザンカ自生地
- View in front of east entrance of Yoshinogari Historical Park.jpg
吉野ケ里歴史公園東口広場。中央の通路と右の駐車場で軽トラ市が開催される。
吉野ヶ里町出身の有名人・著名人
外部リンク
- ↑ 福岡県五ケ山ダム建設事務所、「五ケ山ダムだより」、第27号、p.2「「小川内の杉」の移植が完了しました! (PDF) 」、2016年6月発行