高島 (横浜市)
高島 | |
---|---|
— 町丁 — | |
座標: 東経139度37分20.45秒北緯35.4622861度 東経139.6223472度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 横浜市 |
区 | 西区 |
面積[1] | |
- 計 | 0.377km2 (0.1mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2] | |
- 計 | 1,450人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 220-0011[3] |
市外局番 | 045 (横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
高島(たかしま)は神奈川県横浜市西区の地名。現行行政地名は高島一丁目及び高島二丁目。住居表示実施済み区域。郵便番号は220-0011[3]。駅名や交差点名にも使われ、このあたりを高島町と呼ぶこともあるが、1966年(昭和41年)5月1日の住居表示施行前の町名は表高島町、高島通、桜木町、内田町、西平沼町および平沼町であり、高島町という町名は神奈川区内に存在したが、こちらは1932年(昭和7年)1月1日に廃止されている。
Contents
概要
高島一丁目の大部分と高島二丁目の国道1号より東側はみなとみらい地区として、現在再整備が進められている。また、高島二丁目は横浜駅東口の商業地にもなっており、前述の国道1号より東側の区域には百貨店のそごうや横浜スカイビルがあり、その他の区域には郵便局や専門学校、雑居ビル、オフィス、マンションなどが所在している(詳細は「#高島二丁目」を参照)。
歴史
江戸時代までは、袖ヶ浦と呼ばれる入海であった(詳細は「平沼 (横浜市)」を参照)。当地を含む周辺一帯の地域では、ここでも述べるように海岸(湾)の埋め立てを度々行うことで土地を拡大してきた歴史がある[5]。
1871年(明治3年)、鉄道敷設のために野毛浦から神奈川宿・青木海岸を結ぶ長さ1,400m、幅65mを帯状に埋め立て築堤[5]。幅9mを鉄道用地とするほかは、埋め立て事業者の高島嘉右衛門に貸与され、高島町と命名された。1872年(明治4年)に横浜駅(現桜木町駅) - 新橋駅(後の汐留駅)間で鉄道が営業開始すると周辺も繁栄、町の入海側は順次埋め立てられてゆき、そこに現在の横浜市街が形成された。
その後、旧表高島町[注 1]の埋め立て[5]により貨物線(通称高島線)が敷かれ、1913年(大正2年)には高島駅・高島ヤードが造られた[6][7]。さらに、1921年(大正10年)より高島駅の東側も埋め立てられ[5]、関東大震災による工事の中断もあったが、1930年(昭和5年)には高島埠頭[注 2]の一号桟橋が完成している[8][注 3](その後、最終的には三号桟橋まで造られている)[9][10]。
1980年代に入ると、高島駅・高島ヤード(高島駅の営業としては1995年まで存続)および高島埠頭はその役目を終えており、それらの東側などでは更なる埋め立ても実施されている[5]。現在この地域一帯では、1983年(昭和58年)に着工された「横浜みなとみらい21」事業により再整備が進行している。
沿革
- 1966年(昭和41年)5月1日 - 住居表示を実施し、高島一丁目および二丁目を新設する[11]。
- 1989年(平成元年)10月2日 - 高島一丁目の一部がみなとみらい四丁目となる[12]。
- 2005年(平成17年)10月31日 - 町区域の変更に伴い、高島一丁目の半分以上がみなとみらい五丁目および六丁目に[13]、緑町が廃止となり高島一丁目に変更となった[14]。
町名の変遷
実施後 | 実施年月日 | 実施前(各町名、埋立地ともその一部) |
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高島一丁目 | 1966年5月1日 | 表高島町、高島通および内田町 |
高島二丁目 | 高島通、桜木町、西平沼町および平沼町 | |
みなとみらい四丁目 | 1989年10月2日 | 高島一丁目、緑町、高島一丁目に隣接する公有水面埋立地、緑町に隣接する公有水面埋立地、高島一丁目地先の公有水面埋立地 |
みなとみらい五丁目 | 2005年10月31日 | 高島一丁目 |
みなとみらい六丁目 | 高島一丁目、みなとみらい五丁目 |
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
高島一丁目 | 48世帯 | 90人 |
高島二丁目 | 744世帯 | 1,360人 |
計 | 792世帯 | 1,450人 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[15]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
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高島一丁目 | 全域 | 横浜市立本町小学校 | 横浜市立横浜吉田中学校 |
高島二丁目 | 全域 | 横浜市立平沼小学校 | 横浜市立岡野中学校 |
高島一丁目
みなとみらい地区の55-58および66・67街区として開発が進められている。なお、ハートケア横浜やグランシティみなとみらいなどがある南西側の区画は、みなとみらい地区の開発エリアに含まれていない。
66・67街区には日産自動車グローバル本社および横浜三井ビルディングが2010年代初めまでに建設されているが、55-58街区はセガの総合エンターテインメント施設の計画が開発中止になると[16]、空地(立ち入りも不可)のまましばらく取り残されることとなった。その後、同年代半ばに差し掛かると再び開発の機運が高まっており、55街区の一部でみなとみらい学園 横浜歯科医療専門学校(旧称:鶴見歯科学園)の校舎が2016年に完成、また同街区の残存部でLGグループの研究開発拠点「LGグローバルR&Dセンター(仮称)」および賃貸オフィス複合ビル、さらに56街区では京急グループ本社ビルと資生堂の研究開発拠点「グローバルイノベーションセンター(仮称)」、58街区では鹿島建設による複合オフィスビル「横濱ゲートタワー(仮称)」(低層部にはプラネタリウムなどの賑わい施設も併設)の開発がそれぞれ決まっている[17]。この他、57街区の一部は横浜市立みなとみらい本町小学校(横浜市立本町小学校から分離新設、2018年度より10年間限定で開校予定)の敷地となっており、同街区の残存部は2017年12月時点で開発が決まっていない唯一の未利用地(57街区全体が横浜市の土地であり、今後開発事業者を公募予定の街区に含まれている[18])である[17]。
- 主な施設
- 日産自動車グローバル本社 - 66街区に2009年竣工。低層部には同社の自動車ショールーム「NISSAN GALLERY」が併設されている他、横浜駅東口方面のはまみらいウォークとみなとみらい地区方面のみなとみらい歩道橋を接続する歩行者動線の「NISSANウォーク」が通っている。
- 横浜三井ビルディング - 高さ約152mの複合オフィスビル。67街区に2012年竣工。低層部には世界最大級の鉄道模型博物館「原鉄道模型博物館」が併設されている。
- みなとみらい学園 横浜歯科医療専門学校(旧称:鶴見歯科学園) - 55-2街区に2016年竣工。
- 横浜市立みなとみらい本町小学校 - 57街区の一部に2018年度より10年間限定で開校予定。
- ハートケア横浜(介護老人保健施設)
- グランシティみなとみらい(マンション)
- みなとみらい線新高島駅(所在地表記はみなとみらい五丁目だが、1・2番出口は高島一丁目にある)
高島二丁目
東西に帷子川が流れ、南北に国道1号と首都高速横羽線が通っている。国道1号の東側、そごうやスカイビルのある一角は出島地区とも呼ばれ、みなとみらい地区計画における「68街区(横浜駅東口地区)」となっている。帷子川より南側はマンションやオフィスビルが目立つ。また、高島二丁目(全域)は横浜駅周辺における再開発計画「エキサイトよこはま22」の対象エリア(センターゾーン・平沼地区に該当)にも含まれている。
- JR・京急横浜駅(左記以外の路線の横浜駅の所在地は西区南幸となる)
- 首都高速横羽線横浜駅東口出入口
- そごう横浜店
- 横浜駅東口バスターミナル
- 横浜スカイビル
- 横浜ポルタ
- 横浜ルミネ
- ヨコハマプラザホテル
- アニメイト横浜店
- 横浜ジャスト1号館・2号館
- 横浜中央郵便局
- ゆうちょ銀行横浜店
- 万里橋
- 横浜経理専門学校
- 東急東横線高島町駅跡(みなとみらい線開通により、2004年1月30日に営業を終了した)
高島二丁目地区再開発事業
2007年には高島二丁目地区の再開発事業[19]により、複合ビル「ファーストプレイス横浜」が完成・開業した[20]。オフィス・商業・住宅の複合施設で、7階以上の高層がタワーマンションの「パークタワー横浜ステーションプレミア」となっている。
同ビルは周辺の再開発エリアからの歩行者動線の中継地点にあり、みなとみらい地区(キング軸)とは国道1号を渡る「高島二丁目歩道橋」で接続されている[21]。また、横浜駅東口方面(東口地区開発「ステーションオアシス」、現在の横浜中央郵便局付近)とも将来的(2020年代前期目安)に「万里歩道橋」を延伸することにより、デッキレベルで接続する計画となっている。周辺エリアでの再開発の進捗により完成予定時期は変動するが、これらの歩道橋は同ビルを経由して横浜駅東口方面とみなとみらい地区を接続するペデストリアンデッキ(歩行者動線)の一部として計画されたものである[22][23]。
- Takashima-2chome chiku (First Place Yokohama).JPG
ファーストプレイス横浜
- Takashima-2chome chiku (Takashima-2chome hodokyo) 03.JPG
高島二丁目歩道橋、上部には首都高速横羽線が通っている
高島町交差点
高島町交差点(たかしまちょうこうさてん)は、神奈川県横浜市西区高島二丁目にある交差点である。国道16号の起終点であり、神奈川県道13号横浜生田線の起点でもある。(東経139度37分24秒北緯35.459431度 東経139.623419度)
交差点の概要
- 北北東 - 国道1号(東海道)
- 南南西 - 国道1号、国道16号(東海道)
- 南南東(北側) - 国道16号(横須賀街道)、
- 南南東(南側) - 桜川新道(新横浜通り)
- 北西 - 神奈川県道13号横浜生田線(新横浜通り)
- 国道1号が当交差点をアンダーパスしている。
- 南南東側の国道16号からは、国道1号戸塚方面及び横浜生田線への左折・直進不可。また、桜川新道からは国道1号東京方面への右折不可。
脚注
注釈
出典
- ↑ “横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2016年3月31日). . 2018閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 “横浜の人口 - 登録者数(市・区・町・外国人) - 町丁別世帯と男女別人口”. 横浜市 (2017年12月31日). . 2018閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “郵便番号”. 日本郵便. . 2018閲覧.
- ↑ “市外局番の一覧”. 総務省. . 2018閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 横浜駅周辺の地形図変化(明治〜平成)(Old Map Room)
- ↑ 東海道本線貨物支線 高島駅(週刊 横濱80's 2012年10月7日)
- ↑ 横浜機関区の終焉(レールメカの巣 2012年10月)
- ↑ 横浜港の歴史(横浜港の歴史年表)(横浜市港湾局)
- ↑ 高島埠頭(週刊 横濱80's 2012年6月3日)
- ↑ 高島埠頭の市営上屋(週刊 横濱80's 2013年5月19日)
- ↑ 同年5月27日、自治省告示第93号「住居表示が実施された件」
- ↑ 1991年(平成3年)4月19日、自治省告示第90号「住居表示が実施された件」
- ↑ 2006年(平成18年)9月1日、総務省告示第482号「住居表示が実施された件」
- ↑ みなとみらい21地区で町区域の変更を実施(横浜市都市整備局)
- ↑ “小中学校等通学区域”. 横浜市 (2017年11月15日). . 2018閲覧.
- ↑ セガの「みなとみらい21」大型娯楽施設、開発中止(ITmediaニュース 2008年3月28日)
- ↑ 17.0 17.1 みなとみらい21 開発状況図 (PDF) (横浜市都市整備局)
- ↑ 開発事業者公募(みなとみらいエリアマネジメント〈MM.A.M.〉 公式サイト内)
- ↑ 高島二丁目地区第一種市街地再開発事業(横浜市都市整備局)
- ↑ 横浜駅東口に再開発高層ビルが完成-MM21へのアクセス向上(ヨコハマ経済新聞 2007年12月5日)
- ↑ 高島二丁目歩道橋がオープンしました!(横浜市都市整備局 2008年9月12日作成)
- ↑ 横浜駅東口、万里歩道橋が利用されない理由とは?(はまれぽ.com 2011年12月5日)
- ↑ 横浜駅の「みなみ東口」はいつまで仮設通路なの?(はまれぽ.com 2017年3月8日)
関連項目
- 高島埠頭
- 高島線
- 新高島駅
- 高島町駅(花咲町に所在)
- 伊勢佐木町 - 高島同様、開発に尽力した民間人の名から採られた地名。
- 南幸 (横浜市) - 西に隣接、明治・大正にかけて開発。
- 平沼 (横浜市) - 南西に隣接、平沼家により天保年間から開発。
- 高島中央公園 - みなとみらい五丁目にある公園。
- 高島水際線公園 - みなとみらい六丁目にある公園。
- 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 - 推理の中で、「高島町」から「みなとみらい」に住所表記が変更になったという設定が出てくる。
鶴屋町 | 金港町 | |||
南幸 | 北 | みなとみらい | ||
西 高島 東 | ||||
南 | ||||
平沼 | 桜木町 |