仙台89ERS
仙台89ERS SENDAI EIGHTY NINERS | |
---|---|
愛称 | ナイナーズ |
所属リーグ | B.LEAGUE |
カンファレンス | B2 東地区 |
創設年 | 2005年 |
本拠地 | 宮城県仙台市 |
アリーナ |
250px カメイアリーナ仙台(仙台市体育館) |
収容人数 | 5,700人 |
チームカラー | ナイナーズイエロー |
運営法人 | 株式会社仙台89ERS |
代表者 | デービット・ホルトン |
ヘッドコーチ | 桶谷大 |
公式サイト | http://www.89ers.jp/ |
ユニフォーム | |
テンプレート:Basketball kit home and away |
仙台89ERS(せんだいエイティナイナーズ、英: SENDAI 89ERS, SENDAI EIGHTY NINERS)は、宮城県仙台市をホームタウンとしてB.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチームである。
概要
チームの特徴
89ERSがホームタウンを置く宮城県仙台市は、日本野球機構の東北楽天ゴールデンイーグルスと日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のベガルタ仙台も本拠地を置いている。仙台にある3つのプロスポーツチーム同士で、県内スポンサーを争奪し、金額ではイーグルスに、スポンサー数ではベガルタに広告が集中しており、よって89ERSは広告収入に脆弱性がある。このような経営基盤の弱さのため、89ERSは設立から赤字経営であり[1]、在籍している選手数もリーグ内で少なめであるが、2007-08シーズンには東地区1位となった。また、初めてとなるメインスポンサーである胸スポンサーの獲得にも成功した。運営費は、bjリーグ初年度の2005-06シーズンが約2億1000万円、Bリーグ初年度の2016-17シーズンが約4億1800万円だった(参照)[2]。
89ERSの休日のホーム戦の観客は、その過半数を女性が占め、30歳代次いで20歳代が多い[3][4]。これは、楽天の平日ナイターの観客が、男女半々で40歳代次いで30歳代が多く[5]、ベガルタでは男性が過半数で30歳代次いで40歳代が多い[6]のと比べて、観客層が若く、より女性が多い傾向が見られる。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響により、1年間の活動休止を3月17日付の公式サイトにて発表。その後、2011-12シーズンについては「経済面などでの条件付」でリーグ戦に参加すると発表し、後に正式参戦した。
2018年度より、チームの経営権が、サプリメント製造会社のボディプラスインターナショナル(仙台市)に移行された。
ホームゲーム
- レギュラーシーズン(リーグ戦)における、主催試合(ホームゲーム)での、年度別の1試合あたり平均観客数(人/試合)
- レギュラーシーズン(リーグ戦)における、主催試合(ホームゲーム)での、年度毎の合計観客数(人)
bjリーグ時代
- 括弧内の数字は、開催予定だった試合数。
レギュラーシーズン | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ホームゲーム開催地 | 05-06 | 06-07 | 07-08 | 08-09 | 09-10 | 10-11 | 11-12 | 12-13 | 13-14 | 14-15 | 15-16 | ||
宮城県 | ゼビオアリーナ仙台 | 地図 | 2012年10月完成 | 6 | 10 | 10 | 10 | ||||||
仙台市体育館 | 地図 | 20 | 12 | 6 | 18 | 20 | 12(18) | 14 | 4 | 8 | 8 | 4 | |
仙台市青葉体育館 | 地図 | - | 2 | 12 | 4 | 4 | 4 | (4)10 | 12 | 4 | 4 | 8 | |
とよま蔵ジアム | 地図 | - | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | (2)- | - | - | - | - | |
塩竈市体育館 | 地図 | - | 2 | 2 | - | - | - | 2 | - | - | - | - | |
ホワイトキューブ | 地図 | - | - | - | 2 | - | 0 | (2)- | - | 2 | 2 | 2 | |
気仙沼市総合体育館 | 地図 | - | - | - | - | - | - | - | 2 | - | - | - | |
ベイサイドアリーナ | 地図 | - | - | - | - | - | - | - | 2 | 2 | 2 | 2 | |
山形県 | 山形市総合SC | 地図 | - | 2 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
ホーム試合数計 | 20 | 20 | 22 | 26 | 26 | 18(26) | 26 | 26 | 26 | 26 | 26 | ||
平均観客数(人) | 2,135 | 2,204 | 2,280 | 2,730 | 2,399 | 2,106 | 2,086 | 1,824 | 1,893 | 2,105 | 2,248 | ||
リーグ順位 | 4位 | 5位 | 東1位 | 東3位 | 東2位 | - | 東6位 | 東7位 | 東8位 | 東3位 | 東2位 | ||
プレイオフ | |||||||||||||
宮城県 | 仙台市体育館 | 有明コロシアム(東京都) にて開催 |
- | 2+1 | - | - | - | - | 2 | ||||
平均観客数(人) | - | 2,913 | - | 出場権 なし |
出場権 なし |
2,342 | |||||||
プレイオフ順位 | 4位 | 出場権なし | 3位 | 1R敗退 | 1R敗退 | 1R敗退 | 1R敗退 | 1R敗退 |
Bリーグ時代
年度 | 所属 カテゴリー |
レギュラーシーズン | ポスト シーズン | ||||
試合数 | 会場 | 観客数 | |||||
カメイ | ゼビオ | 合計 | 1試合平均 | ||||
2016-17 | B1 | 30 | 24 | 6 | 72,568人/30試合[7] | 2,419人/試合[7] | -[注 1] |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2017-18 | B2 | 30 | 22 | 8 | 64,566人/30試合 | 2,152人/試合 | |
2018-19 | B2 | 30 | 12 | 18 |
- 凡例
- カメイ=カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)
- ゼビオ=ゼビオアリーナ仙台
- 特記事項
- 2007-08シーズンは、仙台市体育館の改修工事[8]、および、同館でW杯バレーボールやNHK杯フィギュアスケートなどが開催されたため、同館での試合数が減った。
- 2010-11シーズンには、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で、予定の52試合中36試合でシーズンを終えた。ホームゲームは仙台市体育館での6試合およびホワイトキューブでの2試合の計8試合が中止になった[9]。
- 2012-13シーズンから、仙台市太白区あすと長町の「あすとスポーツタウン」内に完成したゼビオアリーナ仙台にメインアリーナを移転する予定となっていたが[10]、賃料及び貸借期間で折り合わず開幕カードを含む6試合のみでの使用となった[11]。代替会場は土日を中心にすでにスケジュールが埋まっていたため、ホーム開催の半数近くが平日開催となってしまい、観客動員数の大幅減少につながった[12]。一方、このシーズンは東日本大震災で被災した気仙沼市・南三陸町でも公式戦を行った。
- 2013-14シーズンから、旧bj最終の2015-16シーズンは年間の試合数ではゼビオが多かったが、仙台市体育館と青葉体育館を含めた仙台市内3カ所での分散開催だった。
- Bリーグ発足後はカメイとゼビオの仙台市内2カ所のアリーナに集約したが、基本の本拠地はカメイに設定した。
- 2018-19シーズンはカメイが改修工事の為、2019年1月までゼビオでのホームゲーム主催となった。(本拠地設定はカメイのまま)[13]
練習拠点
仙台都市圏内にある以下の施設で行っている。
過去の練習拠点
チームカラー
- チームカラーはナイナーズイエロー。
マスコット
- ティナ(Tyna)
- 子どもの雄ライオン。8月9日生まれ、身長189cm、体重89kg。
チアダンスチーム
アリーナMC
過去にアリーナMCを務めた人物
サポートソング
- 2005-06シーズン AI「Once In A Lifetime」
- 2006-07シーズン TATE & MARKIE「We Love 89ERS」
- 2007-08シーズン AI「IT'S SHOW TIME!!!」
- 2008-09シーズン 青山テルマ「HIGHER」
- 2009-10シーズン 黒木メイサ「THIS IS CRAZY」
- 2010-11シーズン May J.「LADY RED」
- 2011-12シーズン ナオト・インティライミ「Brave」
- 2012-13シーズン PES(RIP SLYME)「素敵なこと」
- 2013-14シーズン VEGA「FIGHTER」(以降のシーズンもサポートソング設定からは離れたが、選手入場や試合終了直後に流れている)
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
左胸 | カメイ | Kカメイ | ||
胸中央 | 株式会社ストリートライフ | ストリートライフ | 2017-18~ | |
背中上部 | ||||
パンツ前面右 | 七十七銀行 | 77BANK | ||
パンツ前面左 | 学校法人角川学園 | KADAN | ||
パンツ背面右 | 株式会社ホテル佐勘 | 佐勘 | 2016-17~ | |
パンツ背面左 | 勝山ネクステージ株式会社 | MCTオイル | 2017-18~ |
過去のスポンサー
- 学校法人菅原学園
- 仙台進学プラザ
- パルコ(仙台パルコ)
- タイヤワールド館BEST
- MOVIX(「MOVIX仙台/MOVIX利府」表記)
- やまや
- ボディプラスインターナショナル(「HALEO」表記、2009~2017)
- 勝山企業株式会社(「勝山館」表記)
ユニフォームサプライの遍歴
チーム名の由来
チーム名は、チームの本拠地である仙台市に関する西暦年に由来する。
以上、2つの西暦の下2桁の「89年」という年が、仙台にとって始まりを象徴する数字であると考えられ、「89年の人々」を意味する英語の「89ERS」をチーム名とした。
なお、チーム名の英語表記は SENDAI EIGHTY NINERS であり、forty-ninersのように英語で一般的に見られるEIGHTYとNINERSの間のハイフンは不要である。2016年(平成28年)3月1日付で、運営会社の株式会社仙台スポーツリンクも、チーム名と同じ株式会社仙台89ERSへと社名変更した[14]。
歴史
bjリーグ
bjリーグ初年度の2005-06シーズンはマーマドゥ・ディオウフ、アンドレ・ラリー、マイケル・ジャクソンらフォワード陣が、得点、リバウンド、出場時間などでチームをリードした。
開幕当初、89ERSはリーグで首位に立ったが徐々に順位を落とし、シーズン中盤にディオウフを怪我で欠いて以降は苦戦が続いた。シーズン後半に元福岡レッドファルコンズのガード上山博之、元ABAでフォワードのジミー・ミギンズを獲得。シーズン終盤のプレイオフ出場争いで大分を振り切りシーズン成績18勝22敗で上位4位に入り、プレイオフ進出を決めた。攻守の要マイケル・ジャクソンはシーズンのベスト5に選ばれた。
プレイオフでは緒戦で大阪と対戦し敗退、三位決定戦では東京Aに敗れ初年度を四位の成績で終えた。
プレイオフ争いを最後まで演じたが、2年連続出場はならず。
少数精鋭を打ち出し、ボビー・セントプルーやパトリック・ワーティーらが活躍。日本人選手の底上げも成功し、激戦の東地区を1位で通過する。プレーオフは初戦で東京Aに敗れるも3位決定戦で福岡に勝利。プレーオフ初勝利を挙げた。
フォワード・センターはボビー・セントプルー、クリス・ホルムを中心とした外国人選手、ガードはキャプテンの日下光、アウトサイドのシュートを得意とする高橋憲一、このシーズンから加わった志村雄彦を中心に起用。レギュラーシーズンで東地区3位となり、カンファレンスセミファイナルで東京A(東地区2位)と対戦したが2連敗で敗退。
2月13日の沖縄戦ではbjリーグの1試合最少得点記録となる48点しか取れずに敗戦。しかしこの記録は翌日に富山によって更新された。
レギュラーシーズンの成績はチーム史上最高勝率を記録して東地区2位となる。カンファレンスセミファイナルはレギュラーシーズンでの対戦成績が5勝1敗と相性の良かった新潟(東地区3位)をホームに迎えて行われたが、第1戦を落とす。翌日の第2戦は勝利したが、続く第3戦で敗れてファイナル4進出はならなかった。
マック・ホプソンや前大分のマイク・ベル等を補強。シーズンでは東地区で2位をキープしていたが、3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生。この地震の影響でチームは以後のシーズンの活動を休止し、リーグが定めた選手救済制度によりほとんどの日本人選手を他チームにレンタル移籍させることとした。
創設時から指揮を執っていた浜口炎HCが退任し、新HCにロバート・ピアスが就任した。東地区6位でプレイオフに進出。カンファレンスファーストラウンドは東地区3位の秋田と敵地で対戦して第1戦に勝利したが、2,3戦目に敗れて敗退。
新たなホームアリーナとなったゼビオアリーナ完成後初のシーズンとなったがシーズン序盤から勢いに乗れずに下位に低迷。2月23日には成績不振を理由にロバート・ピアスHCが解任され、間橋健生GMがHC代行を兼任する事になった[15]。東地区7位でプレーオフ進出を6年ぶりに逃し[注 4]、平均観客数も2,000人を切りチーム史上最低となった。
河内修斗を新たなHCとして迎えた。シーズン終盤までプレイオフ進出争いに加わるも、最終盤で失速。東地区8位でシーズンを終え、2シーズン連続でプレイオフ進出を逃した。
河内HCが続投。志村ら5名の日本人選手とホワイト、ハミルトン両外国人選手が残留。ケジュアン・ジョンソン、レジー・オコーサらが加入した。だが、オコーサがリーグ指定のメディカルチェックを通過できなかったため契約合意に至らず、代わりにディリオン・スニードが入団したが、開幕直前に椎間板ヘルニアを発症し契約解除された。
開幕戦から3カードは外国人不足を否めず全て1勝1敗の成績だったが、新潟からエイドリアン・モスを獲得すると、上昇の兆しをみせた。しかし、ハミルトンが怪我の影響により契約を解除。再び勝ち星を伸ばせなくなった。その後ジェラル・デービスが加入し、リーグ戦中盤から終盤にかけて、チーム新記録となる11連勝[16]・同ホーム10連勝を達成するなど好調を維持。過去最高勝率となる.712、東地区3位という成績で、3季ぶりにプレーオフ進出。ジョンソンが得点、スティールで二冠を取り、さらにベスト5とチーム初のシーズンMVPを受賞した。しかしプレーオフでは、6位の青森に連敗しシーズンを終えた。
河内体制3年目。前年度主将の金子、高田が退団。主力だった和田が信州に移籍。外国人もホワイトを除き退団した。新戦力は共に仙台高校出身の片岡大晴(前 NBL・レバンガ北海道)と柳川龍之介(前 NBL・広島ドラゴンフライズ)、前新潟の坂井耀平が加入。また、高岡大輔が3季ぶりに復帰した。外国人は、2011-12シーズンに岩手に在籍していたジャーマル・ボイキン(ルーベン・ボイキンの実弟)と2010-11シーズンまで仙台に在籍していたクリス・ホルムの二人が加入した。しかし、ホルムが9月に引退を表明し退団。新たに、ユタ大学出身のダリン・バチンスキーが加入した。 開幕直後は、ホワイト、ボイキン両外国人、片岡らの活躍で開幕7連勝マークするなどここ数年では上々のスタートをきった。ところが、片岡が腰の負傷で1ヶ月近く離脱、志村も試合中ての接触で足を負傷するなど苦戦を強いられる状況であった。それでも、新加入の坂井が穴を埋め、両外国人の奮闘もあり、好調を維持した。さらなる成績向上にむけ、11月にバチンスキーとの契約を解除、新たに前福島のテレンス・シャノンを獲得した。 その後も、勝ち星を重ね、首位で折り返したが、後半戦に入ると、信州、新潟に連敗し暗雲が立ち込めた。打開策として、3月からシャノンをスタメンに抜擢すると、これが上手くはまり、チームは再び勢いを増した。最終的に2位でシーズンを終え、震災から復活して以降最高の成績を 記録、また、MVPにはホワイトが選出され、昨年のジョンソンに続いて2年連続でMVPを輩出した。 プレイオフでは、シーズンで負け越していた信州に連勝。しかし、カンファレンスセミファイナルでは、ホワイトの怪我が影響し、秋田に2連敗。有明不出場という形でbj最後のシーズンを終えた。
B.LEAGUE
新リーグ「Bリーグ」を1部で迎えるのに伴い、ユニフォームサプライヤーが官公から、アシックスに変更。チーム創設から初の出来事になった。
3季ヘッドコーチを務めた河内修斗が三遠ネオフェニックスのアソシエイトコーチ就任に伴い退団。GMの間橋健生が急遽ヘッドコーチに就任した。 選手は、田中、坂井、高岡(この年より仙台アシスタントコーチに就任)以外は残留。日本人は、前三菱電機(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の坂本ジェイ、熊谷宜之,香川ファイブアローズから楯昌宗、石川海斗(2015-16シーズンは岩手在籍。16-17シーズン契約締結した香川からのレンタル移籍)が新入団。外国籍は熊本ヴォルターズのセンター、チリジ ネパウエ、米ボナベンチャー大卒のルーキー、ディオン ライトが加入した。しかし、他のチームと比較し、低身長なおかつタレント不在のチーム編成が今後の戦いに響くことになる。
千葉ジェッツとの開幕戦を落としたものの、2戦目を粘り勝ち、ホームでのレバンガ北海道戦を連勝。さい先の良いスタートだった。ところが、昨季NBLトップ2の栃木ブレックス、アルバルク東京に力の差を見せつけられてしまい4連敗。特に10月8日の栃木1戦目は、前半17得点に押さえられ、チーム最大の屈辱となった。東地区唯一のbj勢の秋田には連勝したものの、30日北海道戦勝利後、12月17日対横浜ビーコルセアーズ戦勝利するまで、チームワーストの12連敗を記録する。
その間、チームにフィットしなかったライトを契約解除し、昨季で退団したホワイトを呼び戻した。1月の全日本総合バスケットボール選手権に出場し、ベスト8を記録。上昇するかに見えたが、bj勢との対戦が多かった年明けから3月中旬までの戦いを負け越してしまう。背景として、坂本が怪我で離脱。インサイドがかなり手薄になる事態が発生。さらに、間橋ヘッドコーチと選手との間に溝ができ、チームとして建て直しが困難に陥ってしまった(河北新報より抜粋)。外国籍にグレック マンガーノ、東海大九州の谷里京哉を獲得したが、根本的な打開策とはいかなかった。4月8日のアルバルク東京戦敗戦後は最下位に沈み、一度も浮上することなく、そのままシーズンを終えた。また、連敗も最終節の栃木1戦目勝利まで2度目の二桁連敗となる10連敗を記録した。 残留プレーオフをアウェーで富山グラウジーズと対戦したが、2連敗しB1での戦いを1年で終わることになった。 間橋ヘッドコーチは、兼任のGM職を含み退団。日本人得点トップの片岡、4季在籍した佐藤、菊地、今季加入の楯、熊谷、そして外国籍は3人はチームを去ることになった。
石川が香川から完全移籍で仙台に残留、仙台出身の志村、柳川も残留。さらに、谷里、坂本も残り、大量移籍を防げた。しかし、坂本は腰のコンディション不良で前年に続き故障者リスト入りした。
1年での昇格に向け、ヘッドコーチには元WJBLトヨタヘッドコーチの後藤敏博が就任。新加入選手には、富山から嶋田基志、東京エクセレンスから泉秀岳、鹿児島レブナイズから藤田浩司、香川から溝口秀人が加入。外国籍は元三遠のオルー・アシャオル、愛媛オレンジバイキングスのクレイグ・ウィリアムズJr、ポルトガルからアンジェロ・チョルを獲得。
序盤、初白星を開幕3戦目で挙げるなどB2でもなかなか勝利をつかめない状況に陥ってしまう。後藤HCは当初のディフェンス重視から早い展開のオフェンス重視のバスケに変更する。軌道に乗った矢先、アシャオルが膝蓋骨折の重傷を負い故障者リスト入りする(後に契約解除)。急遽、坂本の復活(しかし2試合出場のみで再び登録抹消)、短期契約で元山形のロターナ・ウォーボを獲得するが、勢いは止まってしまった。
年明け、後藤HCと坂本の契約解除を発表。新指揮官にACの高岡大輔が就任(緊急事態であったが、選手OBからのHC就任はチーム初である)。新外国人に、元群馬のマーカス・クザンを補強した。また2月には日本大学から新号健、特別指定で共に明成高校出身の白戸大聖(東海大学)宮本滉希(明治大学)を獲得した。
高岡HCはディフェンス重視のバスケを目指したがターンオーバーや失点数の増加、さらにはアタッカー不足による得点力不足により就任から7連敗を記録する。2月10日愛媛戦で勝利を挙げるが目立った躍進は無く、3月25日のFE名古屋に敗戦後にB1昇格の可能性が消滅。結果的にシーズン地区4位に終わった。 シーズン終了後高岡HCは退任。溝口、谷里と外国籍3選手が退団し石川が信州ブレイブウォリアーズへ、柳川が金沢武士団へ、嶋田が群馬クレインサンダーズへ、藤田が愛媛へ移籍した。そして10年間近く在籍した志村が引退を表明した。(詳細は後述)
- 新体制移行
シーズン中の4月5日、来期よりチームの経営権がスポンサーを勤めるサプリメントの製造・販売を行うボディプラスインターナショナル社に譲渡されることが明らかになった。翌6日、代表の中村が会見を開いて経緯を説明。理由として、今季業績が赤字になる見込みで、経営基盤の弱体化と資金不足により、人件費が確保出来なくなる危機を回避するためと挙げた。なお中村は代表を辞任し、所有株をボディプラス社に全て譲渡する。新体制はボディプラス社のデービット・ホルトンCEO(最高責任者)がオーナー、社長には、楽天野球団コンテンツ部社員の渡辺太郎が楽天を退職し7月に就任する。なお渡辺はかつて仙台市立仙台高等学校バスケットボール部で主将を務めており、志村雄彦の3学年先輩に当たる。同日、10年間在籍している志村が今季限りでの現役引退を発表した。理由として先輩であり親交のある渡辺の誘いが決めてだと述べた[17]。シーズン終了後、取締役とゼネラルマネージャーの就任が発表された。また、ホルトン氏と親交の深い元東北楽天ゴールデンイーグルスGMのマーティー・キーナートがGM補佐に就任した。
新ヘッドコーチにB1大阪エヴェッサより桶谷大が就任。また、志村GMと高校時代の同級生、落合嘉郎元白鴎大学バスケ部監督がアシスタントコーチとして入閣。選手は泉、白戸、新号、宮本が残留。金沢より月野雅人、大阪より澤邉圭太と安部潤、B3降格の岩手より菅澤紀行が、外国籍選手はB1北海道よりダニエル・ミラー、昨シーズンをNBAゲータレード・リーグのウィンディシティブルズでプレーしたタイラー・ハリスが加入した。
スタッフと選手
現行ロースター
チームスタッフ
- 球団代表 : デービット・ホルトン
- 代表取締役社長 :渡辺太郎
- 取締役兼ゼネラルマネージャー :志村雄彦
- ゼネラルマネージャー補佐:マーティー・キーナート
- ヘッドコーチ : 桶谷大
- アシスタントコーチ : 落合嘉郎
- チームオペレーター : 近藤雄治
- アスレティックトレーナー : 北村健
- 通訳 : 鈴木泰輔
成績
B.LEAGUE
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- その他の試合
- 東北カップ/東北アーリーカップ
- 2016-17シーズン:準優勝
- 2017-18シーズン:4位
- 全日本総合バスケットボール選手権大会
過去のリーグ戦
bjリーグ
シーズン | レギュラーシーズン | プレイオフ 結果 |
HC | 備考 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝 | 敗 | 勝率 | ゲーム差 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 順位 | ||||
2005-06 | 18 | 22 | .450 | 13.0 | 75.1 | 79.5 | - 4.4 | 4位 | 4位 | 浜口炎 | bjリーグ初年度 |
2006-07 | 19 | 21 | .475 | 10.0(3.0) | 83.0 | 84.1 | - 1.1 | 5位 | 出場権なし | ||
2007-08 | 29 | 15 | .659 | - | 88.0 | 84.8 | + 3.2 | 東1位 | 3位 | カンファレンス制導入 | |
2008-09 | 31 | 21 | .596 | 5.0 | 84.2 | 83.0 | + 1.2 | 東3位 | 1R敗退 | ||
2009-10 | 35 | 17 | .673 | 6.0 | 80.1 | 73.8 | + 6.3 | 東2位 | 1R敗退 | ||
2010-11 | 24 | 12 | .667 | 81.9 | 77.0 | + 4.9 | - | 活動休止時点の成績 | |||
2011-12 | 25 | 27 | .481 | 12.0 | 74.5 | 73.6 | + 0.9 | 東6位 | 1R敗退 | ロバート・ピアス | |
2012-13 | 20 | 32 | .385 | 16.0(6.0) | 77.0 | 80.5 | - 3.5 | 東7位 | 出場権なし | ロバート・ピアス → 間橋健生(代行) |
|
2013-14 | 24 | 28 | .462 | 18.0(3.0) | 82.5 | 81.9 | + 0.6 | 東8位 | 出場権なし | 河内修斗 | |
2014-15 | 37 | 15 | .712 | 4.0 | 86.1 | 77.2 | + 8.9 | 東3位 | 1R敗退 | PO進出枠拡大(6→8) | |
2015-16 | 37 | 15 | .712 | 2.0 | 86.3 | 79.8 | +6.5 | 東2位 | SF敗退 |
ゲーム差は()外は1位、()内はプレイオフ圏との差をそれぞれ表している。
- その他の試合
- 東北カップ
- 2012-13シーズン : 3位
- 2013-14シーズン : 3位
- 2014-15シーズン : 準優勝
- 国際親善試合
開催年月日 | 対戦相手 | 会場 | 結果 |
---|---|---|---|
2013年9月8日 | エッティンガー・ロケッツ・ゴタ | ゼビオアリーナ仙台 | ○ 81 - 73[19] |
個人別タイトル
シーズンMVP
- bjリーグ2014-15 ケジュアン・ジョンソン
- bjリーグ2015-16 ウェンデル・ホワイト
ベスト5
- bjリーグ2005-06
- bjリーグ2007-08
- bjリーグ2008-09
- bjリーグ2014-15
- G ケジュアン・ジョンソン
- bjリーグ2015-16
- F ウェンデル・ホワイト
得点王
- bjリーグ2014-15 ケジュアン・ジョンソン
アシスト
- bjリーグ2012-13 志村雄彦
リバウンド
- bjリーグ2008-09 クリス・ホルム
スティール
- bjリーグ2014-15 ケジュアン・ジョンソン
フリースロー成功率
- bjリーグ2009-10 高橋憲一
その他受賞
ベストブースター賞
- bjリーグ2007-08
- bjリーグ2014-15
ブースター
- 2008-09シーズン ブースターキャプテン:本間秋彦
- 2008-09シーズン ブースターユニット:SPLASH
ジンギスカンダンス
89ERSのホームゲームにおいて、必ず行われるダンスが「ジンギスカンダンス」である。ダンスといっても、タオルや手ぬぐいなどを使った、いたって簡単な振り付けである。しかし、その簡単な振り付けと、乗りやすいダンスミュージックである「ジンギスカン」との相乗効果によって、ブースターに非常に人気のあるダンスになっている。対戦相手のブースターにも好評であり、一緒に踊る光景も見受けられることがある。このジンギスカンダンスは、仙台89ERSの名物になっている。ジンギスカンダンスの模様は、プロバスケ! bjリーグtvにて紹介された。
放送・メディア
- レギュラー番組
- 「GO!GO!仙台89ERS」(J:COM 仙台キャベツ、2017年2月15日スタート。毎月15日に内容更新で毎日時間を変えて放送。)
また、東日本放送「もえスポ」、仙台放送「スポルたん!Live」、ミヤギテレビ「ミヤテレスタジアム」に選手がゲスト出演する他、在仙5局が試合のダイジェストを主に月曜または火曜の夕方のニュースにて取り上げている。
- 過去のレギュラー番組
- 「bj SUPER RADIO~We Love Basketball」(Date fm、毎週金曜21:30~21:55)
- 過去のレギュラーコーナー
- 「TBC Sports Paradise」内の「Watch Out! 89ERS!」(TBCラジオ、毎週金曜21:00~22:00内、2005年~2008年9月まで)
- 「スキダッちゃ!!」内の「キャベスポ 仙台89ERS~笑顔に会いたい~」(ケーブルテレビ・キャベツ、隔週木曜11:00~11:30内)
- 過去のゲスト出演
- 「英語でしゃべらナイト」の公開収録「英語でしゃべらナイト in 仙台!」(NHK総合、2008年2月4日)に外国人3選手(ダウィッツ、セントプルー、ワーティー)が出演。
脚注
注釈
出典
- ↑ bj仙台 経営苦戦 真の強敵は3季連続「赤字」(河北新報)
- ↑ B.LEAGUE 2016-17シーズン(2016年度) クラブ決算概要
- ↑ 新しいスポーツ・エンターテイメントの魅力(仙台市「仙台New」第13号)
- ↑ 仙台89ERS ホームゲームにおけるアンケート結果(宮城県)
- ↑ 楽天イーグルス ホームゲームにおけるアンケート結果(宮城県)
- ↑ ベガルタ仙台 ホームゲームにおけるアンケート結果(宮城県)
- ↑ 7.0 7.1 バスケットボールプラザ No.74 (PDF) (日本バスケットボール振興会 2017年6月)
- ↑ 仙台89ERSが宮城県に及ぼす経済波及効果について(宮城県 2009年5月21日)
- ↑ ホームゲームチケットの払い戻しについて(仙台89ERS 2011年3月24日)
- ↑ あすと長町に(仮称)ゼビオアリーナが立地することが決まりました(仙台市「市長記者会見」 2010年10月12日)
- ↑ “bj仙台 新拠点6試合のみ 施設使用料定まらず”. 河北新報. (2012年6月13日)
- ↑ 誤算迷走-bj仙台プレーオフ逃す(下)再起への道/失敗できぬ戦力強化 河北新報(2013年5月2日)
- ↑ 2018-19シーズン試合日程発表(仙台89ERS 2018年7月9日)
- ↑ “【お知らせ】社名変更のお知らせ” (プレスリリース), 仙台89ERS, (2016年3月1日) . 2016閲覧.
- ↑ “【お知らせ】ヘッドコーチ契約解除のお知らせ”. 仙台89ERS (2013年2月23日). . 2013閲覧.
- ↑ <bj仙台>初の11連勝 河北新報(2015年4月12日)
- ↑ 仙台89ERSのシンボル、志村雄彦が引退「27年間幸せなプレイヤー人生でした」
- ↑ “大会概要 | 第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会”. 第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会. (2018年7月8日) . 2018閲覧.
- ↑ 【試合結果】エッティンガービール日本発売記念やまやプレゼンツ日本・ドイツ国際親善試合 仙台89ERSニュースリリース(2013年9月9日)