「棚橋泰文」の版間の差分
ja>Anothercat (→来歴) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/8/12/ (日) 15:21時点における版
棚橋 泰文(たなはし やすふみ、1963年(昭和38年)2月11日 - )は、日本の政治家、弁護士、通産官僚。自由民主党所属の衆議院議員(8期)。
内閣府特命担当大臣((科学技術政策・食品安全・食育)、衆議院国家基本政策委員長、自民党青年局長、自民党幹事長代理を歴任。
来歴
岐阜県大垣市生まれ。小学校5年生から中学校2年生まで西ドイツで過ごす[1]。東京学芸大学教育学部附属高等学校、東京大学法学部卒業。東大在学中の1986年、国家公務員試験I種および司法試験に合格。
1987年に東大法学部を卒業し、通商産業省に入省。同期に泉田裕彦新潟県知事がいる。在職中に司法研修所に出向し、司法修習を修了した。1993年1月、通商産業省を退官。同年2月に弁護士登録し、大垣市内で法律事務所を開設。
同年7月の第40回衆議院議員総選挙に旧岐阜1区(定数5)から無所属で出馬したが、得票数7位で落選。1996年の第41回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で岐阜2区から出馬し、初当選した。以降2017年の第48回衆議院議員総選挙まで、全て小選挙区で連続8選。
2002年2月に自民党青年局長、同年10月に行政改革推進本部幹事に就任。2004年9月、第2次小泉改造内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策、食品安全)併せて情報通信技術 (IT)政策担当大臣に就任し、当選3回で初入閣。翌2005年7月、内閣府特命担当大臣(食育)の補職辞令を受ける。
2009年2月、半年間総会に欠席し続けた平成研究会(津島派)を退会し、無派閥に。
2012年10月、自民党総裁を退任した谷垣禎一を中心に、谷垣を支持する川崎二郎や逢沢一郎、中谷元らが旗揚げした政策研究会「有隣会」の結成に参加した。
2017年5月、麻生派・山東派と合流する新派閥に参加するため佐藤勉らと共に新グループ「天元会」を設立し、有隣会を離脱した[3]。その後、新派閥志公会に参加。
人物
- 自民党におけるハト派の一人とされる[4]。2004年6月3日の衆議院憲法調査会において、日本国憲法について「世界に冠たる高邁な理想を掲げた。平和主義を世界に発信し、戦後59年、わが国は平和だったとの事実を深く認識すべきだ」と評価した[4]。
- 自民党内では構造改革派に分類され、同党の中堅・若手議員による改革加速議員連盟の会長も務める。安倍晋三の辞任に伴う2007年自由民主党総裁選挙では小泉純一郎の再登板を要請した[5](結局小泉は出馬せず、福田康夫を支持)。
- 福田康夫の辞任に伴う2008年自由民主党総裁選挙に立候補する意向を表明した[6]が、推薦人が3人しか集まらず、山本一太との一本化を試みるも交渉が決裂し、最終的に棚橋、山本ともに立候補を断念した。
- 2009年6月、首相官邸に麻生太郎首相を訪ね、天下りした国家公務員OBに報酬を支払っている公益法人に予算を支出しないよう求めた。麻生から要望を書面で提出するよう求められ、「政治家同士の話し合いで、紙が要る要らないの話ではない」と反発し、「できないなら退陣してほしい」と内閣総辞職を要求した[7]。
- 2009年11月17日の衆議院法務委員会において、首相鳩山由紀夫の違法献金疑惑に関して法務大臣の千葉景子へ質問する中で、鳩山を「脱税総理」と表現した。法務委員長の滝実から「決めつけるような表現は慎むように」と注意を受けたが、棚橋は「7200万円の脱税を鳩山氏自身も認め、修正申告を行っている。脱税と言ってはいけないのなら、何という表現を使えばいいのか答えてもらいたい」「あなたは本当に公平中立な委員長なのか、鳩山総理の弁護人なのか、どちらですか」と反論し、滝に対して答弁を求めたが、滝は棚橋の反論には答えず「後刻理事会で協議する」という形式的な返答を繰り返したため議論が紛糾し一時審議が中断。審議再開後、棚橋は引き続き「脱税総理」を使用した[8]。
- 2013年3月19日の衆議院厚生労働委員会閉会後、同日の委員会審議中に民主党筆頭理事の山井和則が党内手続きを理由に30分間の休憩を申し入れたために審議が中断した。これに関して、自民党筆頭理事の棚橋は記者団に「民主党は抵抗野党への先祖返りで、恐竜どころか両生類にまで戻った」と述べた。山井からこの発言について抗議を受けるも「両生類にたとえたのがひどいとおっしゃるが、それはおかしい。両生類を愛している人もいるし、そもそも両生類に失礼じゃないか」と反論。山井や民主党国会対策委員長の高木義明は、自民党国会対策委員長の鴨下一郎に対し謝罪を求めた[9]。
主張
- 集団的自衛権の行使に賛成[10]。
- アベノミクスを評価する[10]。
- 軽減税率の導入に賛成[10]。
- 原発は日本に必要だ[10]。
- 村山談話を見直すべきでない[10]。
- ヘイトスピーチを法律で規制することに反対[10]。
- 選択的夫婦別姓制度導入に反対[11]。
政治資金
- 日本共産党の機関紙しんぶん赤旗に、消費者金融業界の政治団体全国貸金業政治連盟からパーティー券購入などにより資金提供を受けていると報じられた一人である[12]。
- 2005年2月1日の参議院予算委員会で、棚橋が代表を務める岐阜県第2選挙区支部が2001年6月27日に平成研究会から受領した政治資金200万円を政治資金収支報告書へ記載していないとの指摘が日本共産党の井上哲士からなされた[13]。
所属団体・議員連盟
親族
脚注
- ↑ プロフィール|棚橋泰文オフィシャルサイト
- ↑ 国家基本政策に棚橋氏=衆院委員長など内定-自民
- ↑ 佐藤勉氏ら新グループ設立 麻生、山東派と合流へ 日本経済新聞 (2017年5月12日) 2017年5月20日閲覧
- ↑ 4.0 4.1 “党内ハト派とタカ派が論戦 衆院憲法調査会で自民”. 共同通信社. 47NEWS. (2004年6月3日) . 2012閲覧.
- ↑ “小泉「再登板」求める動き 中川、棚橋両氏ら要請”. 共同通信社. 47NEWS. (2007年9月12日) . 2012閲覧.
- ↑ “自民総裁選、若手も立候補探る 麻生氏は出馬正式表明”. 日本経済新聞. (2008年9月5日)
- ↑ “棚橋氏が首相に退陣要求 天下り対策で反発”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年6月26日) . 2011閲覧.
- ↑ 衆議院議員 棚橋泰文が千葉景子法務大臣に対して、拉致問題等を追及する
- ↑ 「民主党は両生類だ」発言の棚橋泰文氏が警戒される理由
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 2014衆院選 毎日新聞候補者アンケート
- ↑ 第154回国会 請願2061号
- ↑ “サラ金業界 パーティー券リストの面々 自民67、公明2、民主5人”. しんぶん赤旗. (2003年9月12日) . 2009閲覧.
- ↑ “もち代未記載が4000万円 旧橋本派議員、共産が調査”. 共同通信社. 47NEWS. (2005年2月1日) . 2012閲覧.
- ↑ 14.0 14.1 14.2 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
外部リンク
公職 | ||
---|---|---|
先代: 茂木敏充 |
内閣府特命担当大臣(科学技術政策) 第6・7代:2004年 - 2005年 |
次代: 松田岩夫 |
先代: 小野清子 |
内閣府特命担当大臣(食品安全) 第4・5代:2004年 - 2005年 |
次代: 松田岩夫 |
先代: 創設 |
内閣府特命担当大臣(食育) 第1・2代:2005年 |
次代: 廃止 |
議会 | ||
先代: 浜田靖一 |
衆議院国家基本政策委員長 2016年 - 2017年 |
次代: 佐藤勉 |
党職 | ||
先代: 柳本卓治 |
自由民主党青年局長 第38代:2002年 - 2003年 |
次代: 金子恭之 |