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国道23号(こくどう23ごう)は、愛知県豊橋市から三重県伊勢市へ至る一般国道である[1]。
Contents
概要
愛知県東部の豊橋市から三河湾や伊勢湾岸に沿うように、名古屋港を経て三重県伊勢市に所在する伊勢神宮とを結ぶ延長約241キロメートル (km) の一般国道の路線で、主な経過地は、愛知県蒲郡市・西尾市・安城市・知立市・名古屋市・弥富市、三重県桑名市・四日市市・鈴鹿市・津市・松阪市である。三重県には、県庁所在地でもある津市の中心市街地を迂回する形で、鈴鹿市と松阪市を結ぶバイパス道路がある。
もともとは、1952年指定の旧一級国道23号で、三重県四日市市と宇治山田市(現:伊勢市)とを結ぶ三重県内の一般国道の路線であった。1975年の一般国道の路線の追加指定の際に、在来の国道1号バイパスなどに指定されていた愛知県豊橋市 - 四日市市間が編入されて、現在の路線となった。
豊明市 - 四日市市にかけては国道1号線が名古屋・桑名・四日市の各市街地以外は2車線区間(片側1車線)が多く混雑が激しいためそのバイパスの役目を果たす。この区間は、名四国道(めいしこくどう)と呼び、地元ではめいよんまたはめいしの愛称で呼ばれている[2]。三重県内の主要都市をほぼ網羅する形で結んでいるため同県内では大動脈の役割を果たす。
路線データ
- 起点:愛知県豊橋市(西八町交差点:国道1号交点、並びに豊橋東バイパス 豊橋東IC:国道1号潮見バイパス交点)
- 終点:三重県伊勢市(伊勢神宮内宮前)
- 主な経由地:愛知県西尾市、名古屋市、三重県四日市市、津市
- 総延長 : 241.6 km(愛知県 104.4 km、名古屋市 17.8 km、三重県 119.4 km)[3][注釈 1]
- 重用延長 : なし[3][注釈 1]
- 未供用延長 : なし[3][注釈 1]
- 実延長 : 241.6 km(愛知県 104.4 km、名古屋市 17.8 km、三重県 119.4 km)[3][注釈 1]
- 指定区間:
- 愛知県豊橋市東細谷町(豊橋東バイパス 豊橋東IC) - 愛知県豊川市為当町(豊橋バイパス 豊川為当IC)
- 愛知県蒲郡市清田町上大内(蒲郡バイパス 蒲郡IC) - 三重県伊勢市宇治今在家町(伊勢神宮内宮前)
歴史
国道23号の四日市 - 伊勢間は、東海道から分岐して伊勢神宮へ向かう街道(伊勢街道、参宮街道)として、江戸時代から賑わって来た道である。
1885年(明治18年)内務省告示第6号「國道表」にて、国道9号「東京より伊勢宗廟に達する路線」として指定された。1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、国道1号「東京市より神宮に達する路線」となった[4]。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、一級国道23号(三重県四日市市 - 三重県宇治山田市(現・伊勢市))として指定され[4]、1965年(昭和40年)4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道23号となった。
愛知県豊橋市 - 三重県四日市市間は、国道1号のバイパスとして建設されたもので、当初は国道1号とされた[5]。豊橋市 - 豊明市間を名豊道路、豊明市 - 四日市市間を名四国道という。
1975年(昭和50年)4月1日、国道1号バイパスの豊橋市 - 豊明市間を国道23号として整備することとなり、豊橋市 - 幸田町の国道247号、国道248号、額田郡幸田町 - 西尾市 - 知立市の主要地方道、豊明市 - 四日市市間の名四国道を国道23号に編入し、国道23号は愛知県豊橋市 - 三重県伊勢市となった[5]。
毎年11月に行われる全日本大学駅伝対校選手権大会(熱田神宮西門 - 伊勢神宮内宮前/8区間・106.8 km)はコースの殆ど、実に70 kmを使っており、季節の風物詩になっている。
路線状況
伊勢湾岸地域の高速自動車国道を除いた国道のなかで最も交通量のある道路で、産業道路としての役割を果たしている[5]。
距離標(キロポスト)は、豊橋東バイパスと豊橋バイパスは豊橋市細谷町(豊橋東IC)から、岡崎バイパスと知立バイパス、名四国道は東京都中央区日本橋から、四日市から伊勢(終点)までは四日市市塩浜・大里町交差点(国道25号交点)からがそれぞれ起点となっていて、大里町交差点をオーバーパスする地点でキロポストは「0 km」にリセットされ伊勢神宮内宮前の「70.9 km」まで続く。これはこの地点を起点としていた頃の名残である。
バイパス
通称
- 蒲郡街道(豊橋市、豊川市、蒲郡市)
- 眺海橋通り(蒲郡市)
- 平坂街道(豊川市、蒲郡市、幸田町、西尾市)
- 名四国道(名四バイパス)
- 伊勢街道(伊勢参宮街道)
- 参宮街道(伊勢参宮街道)
- 中町通り(津市)
- 御幸道路(伊勢市)
重複区間
- 国道247号:愛知県豊橋市(日色野町交差点) - 愛知県蒲郡市(競艇場西交差点)
- 国道248号:愛知県蒲郡市(競艇場西交差点) - 愛知県額田郡幸田町(深溝愛宕山交差点)
- 国道42号:三重県松阪市(小津交差点) - 三重県伊勢市(通町交差点)
道路施設
橋
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
バイパスのうち、豊橋市内の豊橋東バイパス・豊橋バイパスを除く。それぞれの接続路線については各記事を参照。
- 愛知県
- 国道1号・国道259号(豊橋市・西八町起点)(国道1号重複:国道151号(起点、豊川市方面へ重複))
- 国道247号(豊橋市・日色野町交差点 -(重複)- 蒲郡市・競艇場西交差点)
- 国道473号(蒲郡市・竹島入口交差点)
- 国道248号(蒲郡市・競艇場西交差点 -(重複)- 額田郡幸田町・深溝愛宕山交差点・幸田芦谷IC〈岡崎バイパス〉)
- 国道419号 衣浦豊田道路(知立市・西中IC)
- 国道419号(知立市・上重原1丁目交差点)
- 国道155号(知立市・上重原交差点)
- 伊勢湾岸自動車道・国道1号 豊明IC(豊明市)
- 国道366号(名古屋市緑区・有松IC)
- 国道302号・伊勢湾岸自動車道 名古屋南IC(名古屋市緑区)
- 名古屋高速道路3号大高線 大高出入口・知多半島道路 大高IC(名古屋市緑区)
- 国道154号(名古屋市港区・港陽IC)
- 国道302号(海部郡飛島村・梅之郷交差点)
- 三重県
- 国道258号(桑名市・和泉IC)
- 国道1号北勢バイパス(三重郡川越町・南福崎交差点)
- 伊勢湾岸自動車道 みえ川越IC(三重郡川越町)
- 国道164号(四日市市・浜町交差点)(国道164号重複:国道477号(起点、国道1号方面へ重複))
- 国道25号(四日市市・大里町交差点)
- 国道306号(津市・中瀬交差点)
- 国道163号(津市・岩田橋北交差点)
- 国道165号(津市・雲出本郷町交差点)
- 国道42号(松阪市・小津交差点 -(重複)- 伊勢市・通町交差点)
- 国道42号松阪多気バイパス(松阪市・西黒部町1丁目交差点)
- 国道167号(鳥羽市方面へ国道42号と重複)(伊勢市・通町交差点)
- 伊勢自動車道 伊勢IC(伊勢市)
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 佐藤健太郎 2015, pp. 126-131.
- ↑ 佐藤達哉・佐野豊生・佐野慎治・鈴木昂太. “名四国道の騒音対策について”. 2007年度都市環境プロジェクト実習最終報告書. 大同大学. 2016年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 3. . 2017閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 「みちのものがたり 伊勢街道(三重県) 聖域と接続した旧国道1号」朝日新聞2016年6月18日付朝刊、週末be6ページ
- ↑ 5.0 5.1 5.2 浅井建爾 2015, p. 93.
参考文献
- 浅井建爾 『日本の道路がわかる辞典』 日本実業出版社、2015-10-10、初版。ISBN 978-4-534-05318-3。
- 佐藤健太郎 『国道者』 新潮社、2015年。ISBN 978-4-10-339731-1。