赤松健
赤松 健 | |
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生誕 |
1968年7月5日(56歳) 愛知県名古屋市生まれ・東京都東久留米市育ち |
国籍 | 日本 |
職業 |
漫画家 実業家 |
活動期間 | 1993年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
代表作 |
『ラブひな』 『魔法先生ネギま!』 |
受賞 |
第25回講談社漫画賞少年部門 (『ラブひな』) |
公式サイト | AI Love Network |
赤松 健(あかまつ けん、1968年7月5日 - )は、日本の漫画家・実業家。東京都東久留米市出身。男性。血液型はB型。主に『週刊少年マガジン』(講談社)にて作品を発表している。株式会社Jコミックテラスの取締役会長、日本漫画家協会理事を務める。
略歴
1968年7月5日、愛知県名古屋市生まれ。引越し等により熊本県や神奈川県にも在住歴があり、東京都東久留米市で育つ。
高校ではマイコン部(部長)に所属[1]。マイコン部在籍時の1985年には、PC-8801向けにアクションRPG『パラディン』を制作(発売元はボーステック)[1]。その後、大学ではアニメーション研究会、漫画研究会、映画研究会に所属[1]。1993年、『ひと夏のKIDSゲーム』で第50回週刊少年マガジン新人漫画賞入選。審査員特別賞を受賞し、漫画家生活に入る。
『A・Iが止まらない!』・『ラブひな』(第25回講談社漫画賞受賞)で人気を確立。美少女ラブ・コメディーものに本領を示し、その成果は『魔法先生ネギま!』に結晶。アニメやCD化などのメディアミックスがされている。また、ユニクロから『週刊少年マガジン』と『週刊少年サンデー』創刊50周年を記念した「サンデー・マガジン コラボグラフィックTシャツ」の一枚として『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』のコラボTシャツが2種類発売された。
2010年、絶版漫画の電子書籍を無料、DRMフリーの広告モデルで配信する企業Jコミを設立[2]、代表取締役社長に就任した。絶版になった漫画は中古で売買されているが、漫画家の利益にならない。また、ファイル共有ソフトやスキャンレーションなどによる違法流通も止められない状況になっていた。このような状況でも漫画家が利益が得られるよう、「絶版マンガの図書館」を作る意向である[3]。設立の際、週刊少年マガジン(講談社)との専属契約を解除した[4]。また、実験として『ラブひな』全14巻を無料公開し、1週間で170万ダウンロードされたという[4]。
二次創作や権利関係を円滑にするための模索・講義も行っており、その一つとして2013年に二次創作同人誌作成や同人誌即売会での無断配布を有償・無償問わず原作者が許可する意思を示すための同人マークという新たなライセンスがコモンズスフィアによって公開されたが[5]、これは環太平洋戦略的経済連携協定 (TPP) 交渉で非親告罪化される可能性が言及され[6]、実際に非親告罪化された場合に第三者による告発などで権利者が黙認したいケースでも訴訟に発展するなどの事態を防ぐことを目的に赤松が発案したもので[7]、自身の作品で『週刊少年マガジン』2013年39号(同年8月28日発売)より連載開始の『UQ HOLDER!』で採用している[8]。
人物
- 実弟
- 実弟である赤松智は、旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)の社員で、『デュープリズム』や『FFX』や『FFX-2』や『キングダム ハーツ』、PS2の『半熟英雄』などの音楽プログラムをしていた。
- かってに改蔵
- 赤松健の作品は久米田康治の漫画『かってに改蔵』でネタにされることが多く、本人はネット上でそれを喜んでいた節があった(久米田の次回作『さよなら絶望先生』では同じマガジンに移籍してきたにも拘らず、あまりネタにされず残念がってもいた。なお「オトナアニメ」の久米田のインタビューによると『絶望先生』で他の作家をネタにする事は『マガジン』編集部から禁止されているらしい)。
- 同人活動
- 『魔法先生ネギま!』の頃まで『Level-X』(レベルテン)という同人サークルを主宰していたが、プロとしての仕事が忙しくなったのでやめた。大学入学まで、同人誌即売会参加経験は無かった。逆に他の作家が自分の作品の同人誌を執筆する事はたとえ成人向け表現を含むものであっても歓迎するスタンス。また、同人誌上ではあるが『ドージンワーク』のヒロユキと対談したこともある。また、大暮維人とも仲が良く、『マガジン』で対談したり、大暮作の『エアギア』では『ネギま!』のエピソードがまるまるコピーで使用され、キャラの心を変えるというコラボともとれるものを描いた。また、サンデー・マガジン50周年期間ではサンデーで「ハヤテのごとく!」を連載している畑健二郎とも対談し、コラボイラストを共に描いた(これがきっかけで友好関係になり、2011年8月に公開された両者の劇場版アニメが史上初の同時上映を果たすことになる)。
- テレビ取材
- 2007年8月8日放送の『世界バリバリ★バリュー』(毎日放送)で、売れている漫画家の一人として紹介された際に「私が、オタクですから」と自らがオタクである事を公表した。また、「僕がオタクだからオタクの好みが分かる」とも発言している。
- また、『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』の2作品で今までに得た印税は8億円だと公表され、現在海外での印税まで含めると年商2億円で、本人曰く「最近の全収入の3割は海外」だそうである。
- 赤松本人は、日記で印税について「アシスタントの給料・食費・税金などで半分以上は飛ぶ」「そこまでザックザクではない」という風に語っている。
- 2008年5月4日放送の『大胆MAP』スペシャルで、原稿料は1ページあたり26,000円であると発言した。
- 所有パソコン
- アップルコンピュータ(現:アップル)の「Apple II」を所持している。その実機は、本人のツイッターでしばし見る事が出来る。所有機のバージョンは、最終版のsystem6.0.1だと言う。「Apple II」は1977年に発売と古く、また同社のパソコン第二号機である事と2012年現在、現役稼働してる事からネット上で話題になっている。
アシスタント
- 綾永らん(元アシスタントだが、上記の通りデザイン協力をしたりヘルパー参加することがある)
- まぎぃ
- MAX
- みのる
- 山下
- みつはし
作品一覧
漫画
- ひと夏のKIDSゲーム(1993年、マガジンFRESH、読み切り)
- A・Iが止まらない!(1994年 - 1997年、週刊少年マガジン→マガジンSPECIAL)
- いつだってMyサンタ!(1998年、週刊少年マガジン、読み切り)
- ラブひな(1998年 - 2001年、週刊少年マガジン)
- 魔法先生ネギま!(2003年 - 2012年、週刊少年マガジン)
- UQ HOLDER!(2013年 - 、週刊少年マガジン→別冊少年マガジン)
テレビアニメ
- 陸上防衛隊まおちゃん(2002年、原作)
出演
- ラブひな(2000年、テレビ東京系) - 赤松先生 役[9]
- ラブひなクリスマスSPECIAL! 〜サイレント・イブ〜(2000年、テレビ東京系) - 赤松先生 役[10]
- ラブひな春スペシャル 〜キミサクラチルナカレ!!〜(2001年、テレビ東京系) - 赤松先生 役[11]
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “プロフィール”. AI Love Network. 赤松健. . 2013閲覧.
- ↑ 三柳英樹 (2010年11月17日). “赤松健氏、絶版漫画を広告付き電子書籍で無料配信する「Jコミ」設立”. INTERNET Watch (Impress Watch Corporation) . 2010閲覧.
- ↑ 赤松健 (2010年11月10日). “(1) はじめに”. (株)Jコミの中の人. . 2010閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 山口真弘 (2010年12月8日). “「ラブひな」170万ダウンロード突破の衝撃 Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(前編)”. ITmedia . 2010閲覧.
- ↑ “二次創作の同人活動を認める意思を示す「同人マーク」のデザインが決定”. マイナビ. (2013年8月18日) . 2013閲覧.
- ↑ “「TPPで同人誌は消えるのか?」シンポジウムで激論”. BLOGOS (2011年11月7日). . 2013閲覧.
- ↑ “「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案”. ITmedia. (2013年3月28日) . 2013閲覧.
- ↑ “二次創作OKの意思を示す「同人マーク」運用開始 - 許諾範囲も公開”. マイナビ. (2013年8月29日) . 2013閲覧.
- ↑ “ラブひな”. メディア芸術データベース. . 2017閲覧.
- ↑ “ラブひな クリスマス・スペシャル ~サイレント・イヴ~”. メディア芸術データベース. . 2017閲覧.
- ↑ “ラブひな 春スペシャル ~キミ サクラチルナカレ!!~”. メディア芸術データベース. . 2017閲覧.