東てる美

提供: miniwiki
移動先:案内検索


東 てる美(あずま てるみ、本名;山辺 素美<やまべ もとみ>、旧姓:影山<かげやま>[1]1956年8月12日[1] - )は、日本女優実業家。身長160cm、血液型はAB型。東京都板橋区[1]常盤台出身。実践女子学園中学校、実践女子学園高等学校卒業[1]広栄所属。

来歴・人物

父の知人が谷ナオミのマネージャーをしていたという縁で業界入り[1]

ピンク映画を経て1974年、『生贄夫人』で日活初出演[2]。当初の谷とのコンビによるSMものから次第にアイドル的なポジションにシフトし、1976年の『禁断 制服の悶え』でトップ女優としての地位を確立。『生贄の女たち』『天使の欲望』などもヒットした。『闇に白き獣たちの感触』では21歳にして監督デビューも果たしている[2]

その後、舞台やテレビドラマにも進出し「お金を払って私の裸を見に来て下さるファンに申し訳ない」として、舞台ではヌードを披露することがあったものの、テレビドラマでのヌードシーンは拒否していた。

1980年代以降は橋田寿賀子脚本作品に多く起用され、特に『渡る世間は鬼ばかり』の小姑・小島邦子役で有名になる[2]

白川和子宮下順子山口美也子岡本麗美保純らとともに「ロマンポルノ出身で一般作でも成功した女優」の1人として活躍。

ポルノ引退後、マネージャーの男性と結婚し、娘をもうけたが離婚。

シングルマザーとなり、女優業と並行で世田谷区二子玉川漫画の古本店舗を経営して事業家として成功する(チェーン店は一時期40店舗まで拡大し、店舗は2018年現在も営業中)。2016年には投資家仲間とロシアの大企業の共同出資を行うなど女優業よりも実業家の方に重点を置いて活動しており、実業家としては、高級いちごの生産も行っている[3]

2007年、『特命係長 只野仁』にて、久々に激しいベッド・シーンを演じた。ただし裸身は後ろ姿に留まった。

2014年3月19日から開幕した小林旭主演の舞台「熱き心で突っ走れ」では小林演じる織田信長の母親役で出演予定だったが[4][5]、「座長の小林さんから数々の暴言やいじめまがいの演技指導を受け、初日の4日前に一方的に降板させられた。人権無視だ」とフェイスブックで明かした[4][5][6][7]。東は15日夜に制作側から降板を告げられ[4][5]、「小林さんからの謝罪はありません[4]」「今までの女優人生で最悪の出来事。クビなら補償しなければならないが、私の都合で降りたならその必要もない。小林さんのやり方はあまりにも汚い[5]」と取材してきた各マスコミに答えている。同作のために東は4カ月間スケジュールを押さえており、補償などについて主催者側と交渉[4]。小林の所属事務所は「その件についてはコメントできません」としている[4]

1976年、チンパンジーオリバー君が来日した際には「オリバーくんの子供を産みたい」と発言した。

テレビドラマに出演して数年が経ち、生放送のワイドショーで「ポルノ女優の東てる美さんが…」と連呼されたことがあり、直接テレビ局に抗議の電話を入れたことがある(「私は女優であってポルノ女優ではありません!」と苦情を申し入れたが、担当のレポーターは「私は東さんがポルノ出身で名を挙げた方なのでポルノ女優と言っていたんです」と抗議の電話に反発するかの様に「ポルノ女優」と何回も連呼された)。

2018年5月、TBSの医療番組『名医のTHE太鼓判!』の企画で、人間ドックを受診。X線検査で左肺に影が見つかり、6月に受けた精密検査の結果、肺腺がんと診断された。ステージは1B。腫瘍が3センチ強と小さいためすぐに手術を受けることが可能で、医師からは「完璧に治る可能性が高い」と言われている[8]。大好きだった飲酒や喫煙も手術時に麻酔効果の妨げになると医師に告げられて、禁煙と禁酒を始めたとも語っている。7月18日、がんの摘出手術を受け、肺の5分の1を切除[9]。無事に手術は成功して、親友の渡部絵美も見舞いに訪れて番組内でも紹介された。

出演

テレビドラマ

NHK

日本テレビ

TBS

フジテレビ

テレビ朝日

テレビ東京

映画

  • 生贄夫人(1974年)
  • 残酷・黒薔薇私刑(1975年)- 秋沢弓子 役
  • 怪猫トルコ風呂(1975年)- 柿沼夏代 役
  • 新妻地獄(1975年)- 夏子 役
  • 黒薔薇昇天(1975年)
  • 発禁 肉蒲団(1975年)- ぬい 役
  • 花の女王蜂性狂乱(1975年)
  • お祭り野郎 魚河岸の兄弟分(1976年)- 江本久美 役
  • 禁断・制服の悶え(1976年)- 雨宮冴子 役
  • トラック野郎・望郷一番星(1976年)
  • 北の宿から(1976年)- 東畑玲子 役
  • 性処女 ひと夏の経験(1976年)- ルリ子 役
  • 宇野鴻一郎の濡れて立つ(1976年)- 佐瀬泰子 役
  • 四畳半青春硝子張り(1976年)- てる代 役
  • 突然、嵐のように(1977年)- 岡田早苗 役
  • 日本人のへそ(1977年)
  • 毒婦お伝と首斬り浅(1977年)- 高橋お伝 役
  • 喜劇役者たち 九八とゲイブル(1978年)- 浅草町子 役
  • 生贄の女たち(1978年)
  • 闇に白き獣たちの感触(1978年、製作・監督・原作・音楽も担当)
  • 天使の欲望(1979年)- 服部桂子 役
  • (金)(ビ)の金魂巻(1985年)- 近藤久美子 役
  • 風雲児 長者番付に挑んだ男(2005年)

オリジナルビデオ

バラエティ

’96秋のPeriod9でのボーナスクイズでは正解者1人だったが、隣の船越英一郎がいない時に、船越のキーパッドを押す不正行為を行ったため、賞金25万円は繰り越しとなり、賞金はPeriod10で10代目チャンピオンになった寺門ジモンの物となった。

レコード

シングル
アルバム

写真集

  • 『永久保存版写真集平凡パンチ’70 The Nude 高橋惠子 ひし美ゆり子 東てる美』(2012年4月26日、マガジンハウス)ISBN 978-4838724222
  • 写真集「東てる美」 TERUMI IN BALI 撮影・石川洋司 辰巳出版発行 昭和52年8月15日

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 週刊テレビ番組(東京ポスト)1983年6月17日号 p.40
  2. 2.0 2.1 2.2 アサヒ芸能 2012年5月24日特大号
  3. 「私の何がイケないの?」 2015年4月27日(月)放送内容”. カカクコム (2015年4月27日). . 2017閲覧.
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 “東てる美「小林旭にイジメられ」舞台降板”. 日刊スポーツ (Nikkansports.com). (2014年3月26日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140326-1275490.html . 2014-5-7閲覧. 
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 東てる美 小林旭に受けた“いじめ”で「女優人生で最悪の4日間」”. 女性自身. Yahoo! JAPAN (2014年4月3日). 2014年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2014-5-7閲覧.
  6. “舞台降板の東てる美、小林旭を痛烈批判”. デイリースポーツ (DAILY SPORTS ONLINE). (2014年3月26日). http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/03/26/0006810086.shtml . 2014-5-7閲覧. 
  7. “舞台降板の東てる美、小林旭を痛烈批判1P”. デイリースポーツ (DAILY SPORTS ONLINE). (2014年3月26日). http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/03/26/1p_0006810086.shtml . 2014-5-7閲覧. 
  8. “東てる美が早期肺腺がん 医療番組でドック受診し偶然発見、近日中に摘出手術”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年7月13日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/07/13/kiji/20180712s00041000453000c.html . 2018閲覧. 
  9. “東てる美 肺腺がん手術を受け「肺の5分の1取った」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年7月20日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201807200000254.html . 2018閲覧. 

外部リンク