カカクコム

提供: miniwiki
移動先:案内検索

株式会社カカクコムは、日本のインターネット関連サービス事業を行っている、デジタルガレージ傘下の企業。東京証券取引所一部上場。代表取締役社長は畑 彰之介。1997年平成9年)設立。

概要

主力事業であるパソコンAV機器を中心とした電気製品の価格比較ウェブサイト「価格.com」は、電気製品の価格比較以外にも、商品(自動車ペットなどパソコン関連やAV機器以外もある)に関連する多数の電子掲示板群やショッピングモールを持つ。2008年(平成20年)1月現在、1か月あたり約1,261万人の利用者がいるとされる。売れ筋ランキングは実際に売れた数ではなく、独自のデータを元にした推定であるので、未発売の機種でもランキング上位に来ることがある。また、2005年(平成17年)にサービスを開始した利用者の口コミを導入しているグルメサイト食べログ」も月間利用者数が6,000万人を超え、老舗の「ぐるなび」を抜いて業界首位となっている[1]

カカクコムが手がけるポータル事業
  • 価格比較サイト「価格.com」の企画・運営
  • グルメコミュニティサイト「食べログ.com」の企画・運営
  • 宿泊予約サイト「yoyaQ.com」の企画・運営
  • 賃貸・売買物件ポータルサイト「スマイティ.com」の企画・運営
  • 写真共有サイト「photohito.com」の企画・運営
  • 旅行ポータルサイト「フォートラベル (4travel.jp)」の企画・運営
  • 映画ポータルサイト「eiga.com」の企画・運営
  • アキバ系の情報&コミュニティサイト「アキバ総研」の企画・運営

価格.comサイトの起業

創業者の槙野光昭はパソコン周辺機器メーカー メルコ(現:バッファロー[2]に入社していた当時に秋葉原に足しげく通い、店頭の値段をチェックする営業経験を得て秋葉原などのパソコンパーツの値段を一覧で知ることのできるサイトがあれば便利だと思いつき、サイトを立ち上げた。サイトを立ち上げた当初はインターネットから調査収集し、手作業で更新していた。

サイトの知名度が上がるにつれ、店側としても「価格.com」に登録したほうがメリットを感じるようになり、店側が店頭価格を登録するシステムへと変わっていった。

価格を登録している販売店は、通信販売主体の業者が多い。

沿革

  • 1997年(平成9年)
    • 5月 - ウェブサイト「¥CORE PRICE¥」創設。まもなくサイト名を「¥パソコンの価格が分かるページ¥」に変更。
    • 12月 - 有限会社コアプライス設立。「¥パソコン価格情報¥」に変更。
  • 1998年(平成10年)9月 - 価格登録システムの開発・導入。
  • 1999年(平成11年)12月 - 本社を東京都台東区に移転。
  • 2000年(平成12年)
    • 3月 - サイト名をドメインである「価格.com」に変更。
    • 5月 - 有限会社コアプライスから株式会社カカクコムへ組織及び商号変更。
    • 9月 - 本社を東京都台東区に移転。
  • 2002年(平成14年)
    • 6月 - 株式会社デジタルガレージの資本参加を受ける。
    • 7月 - 株式会社デジタルガレージから役員を招聘し、同社の子会社となる。
  • 2003年(平成15年)10月 - 東京証券取引所マザーズに株式を上場。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月 - 本社を現在の東京都文京区に移転。
    • 10月 - 株式会社エス・ワイ・エスからyoyaQ.com事業の営業譲受、サービス開始。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月 - 株式譲受によりインターネット旅行関連サイトを運営するフォートラベル株式会社(代表:津田全泰)を完全子会社化。
    • 3月10日 - 東京証券取引所一部に(二部を飛び越し2段階)昇格。
    • 3月29日 - レストランのくちコミサイト「食べログ.com」のベータ版サービスを開始。
    • 4月 - 株式会社カカクコム・インシュアランス(本社:東京都港区)を設立。
    • 5月 - 不正アクセス事件が発生し、10日間にわたりサイトを閉鎖(詳細は次項参照。完全復旧は同年6月)。
    • 12月 - 100%子会社、株式会社カカクコム・フィナンシャルを設立。
  • 2006年(平成18年)6月 - 取締役副社長であった田中実が3代目社長に就任。2代目社長・穐田誉輝は取締役相談役に異動。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月 - 株式会社エイガ・ドット・コムを子会社化。
    • 10月 - 「価格.com」が10周年を迎えて大幅にリニューアル
  • 2008年(平成20年)
    • 2月 - 写真共有サイト「PHOTOHITO」を提供開始
    • 9月 - 不動産情報サイト「スマイティ」を提供開始
  • 2009年(平成21年)5月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブと業務資本提携。同社が筆頭株主のデジタルガレージから20.31%の株式を取得し、カカクコムを持分法適用会社とする。
  • 2010年(平成22年)2月 -東京都渋谷区代官山に本社を移転
  • 2011年(平成23年)
    • 8月 - 料理をサポートするアプリ「レシぽん」をリリース。料理の写真を共有するアプリ「食べラ」をリリース。
    • 11月 - 大阪市北区に関西支社を設立
  • 2012年(平成24年)5月 - 電通と資本業務提携。同社はカルチュア・コンビニエンス・クラブから15.07%分の株式を取得[3]
  • 2013年(平成25年)
    • 1月 - レストランをオンライン予約出来る「Cena(チェーナ)」を提供開始
    • 2月 - ワインの管理、共有ができるアプリ「Vinica(ヴィニカ)」をリリース。
    • 11月 - 女性用下着のセミオーダー通販サイト「All For Me(オールフォーミー)」を提供開始。
  • 2014年(平成26年)
    • 10月 - 暮らしに特化したキュレーションサイト「キナリノ」を開設。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月 - 「価格.com」、iPhone・Androidアプリを提供開始

不正アクセス事件

2005年(平成17年)5月ウェブサーバへのクラッキングでウェブページの一部が改ざんされアクセスしたパソコンにコンピュータウイルストロイの木馬型)を送り込むプログラムが仕掛けられたことが判明し、同年5月14日にサイトを閉鎖した。また「お知らせメール」サービスに登録された電子メールアドレス2万2,511件が流出した。

同年5月24日に一部復旧し、閉鎖期間10日間で売上高が1億5000万 - 2億5000万円の減少。掲示板などの全面復旧には1か月ほど時間を要すこととなった。

同年6月22日不正アクセス禁止法違反などの疑いで都内の27歳の中国人留学生を逮捕したと警視庁が同年7月6日に明らかにした[4][5]

2010年(平成22年)9月24日から25日にかけては、偽セキュリティソフト「Security Tool」の感染が価格.comを含む多数のサイトで発生。ページ内に表示していたマイクロアド社の広告が原因、この広告を配信していた多数のサイトでも同様の被害が発生していた。

関連会社

  • 株式会社カカクコム・インシュアランス
  • フォートラベル株式会社
  • 株式会社エイガ・ドット・コム
  • 株式会社タイムデザイン
  • 株式会社webCG

歴代代表取締役

脚注

関連項目

外部リンク