国務院総理

提供: miniwiki
移動先:案内検索


国務院総理
: 中华人民共和国国务院总理
: 中華人民共和國國務院總理
(中華人民共和国の旗 中華人民共和国)
担当官庁 国務院
任期 5年(最長2期)
創設 1954年9月27日
公式サイト 中国政府网
テンプレートを表示
中華人民共和国
125px

中華人民共和国の政治


関連項目: 香港の政治マカオの政治

国務院総理(こくむいんそうり)は、中華人民共和国において首相に相当する官職。中華人民共和国の最高国家行政機関である国務院を主宰する。

同国における呼称は中華人民共和国国務院総理[1]。建国当初は政務院総理と呼ばれていた。日本語ではそのまま「国務院総理」と表記されることがあるし、また「首相」と訳されることもある。

選出・任期

中華人民共和国憲法1982年憲法)の規定によると、国家主席の指名に基づいて全国人民代表大会で選出され、国家主席が任命することになっている。しかし、憲法に中国共産党による国家の領導(指導)が明記されているため、実質的な人選は中国共産党中央委員会によって行われている。

国務院の任期は全国人民代表大会の任期と同一とされているため、通常、国務院総理の任期は5年。連続3選は禁止されている。

職権

  • 国務院の活動を指導し、行政全般を指揮監督する。
  • 国務院を代表し、全国人民代表大会および全人代常務委員会に対して、国務院の活動に関する責任を負う。
  • 国務院の活動における重大な案件について、最終決定権を行使する。
  • 国務院の構成員(副総理・国務委員・各部部長・各委員会主任・監査長・秘書長)を指名する。また、全人代および全人代常務委員会に国務院構成員の罷免を要求する。
  • 国務院常務会議ならびに国務院全体会議を招集し、主宰する。
  • 国務院が発布する決定・命令・行政法規、全人代および全人代常務委員会に提出する議案や人員の任免に署名する。国務院総理が署名することにより、その法令は効力を有する。
  • 国務院令を発布し、行政法規の制定と廃止、特別行政区行政長官の任免、戒厳令の宣布と解除を告示する。

1989年の第二次天安門事件に際して党内の対応が分裂したとき、李鵬が総理の権限において戒厳令を発動させたことは、政局に大きな影響を与えた。

歴代総理の一覧

政務院総理

  1. 周恩来1949年10月1日 - 1954年9月27日

国務院総理

氏名 所属政党 就任年月日 退任年月日 国務院
1 周恩来 Zhou Enlai.jpg 中国共産党 1 1954年9月27日 1959年4月27日 第1期
2 1959年4月27日 1965年1月3日 第2期
3 1965年1月3日 1975年1月17日 第3期
4 1975年1月17日 1976年1月8日[2] 第4期
不在期間 1976年1月8日 1976年2月2日
代行 華国鋒 85px 中国共産党 1976年2月2日 1976年4月7日
2 1 1976年4月7日 1978年3月5日
2 1978年3月5日 1980年9月10日[3] 第5期
3 趙紫陽 85px 中国共産党 1 1980年9月10日 1983年6月18日
2 1983年6月18日 1987年11月24日
[3]
第6期
代行 李鵬 85px 中国共産党 1987年11月24日 1988年4月9日
4 1 1988年4月9日 1993年3月28日 第7期
2 1993年3月28日 1998年3月17日 第8期
5 朱鎔基 85px 中国共産党 1 1998年3月17日 2003年3月16日 第9期
6 温家宝 85px 中国共産党 1 2003年3月16日 2008年3月16日 第10期
2 2008年3月16日 2013年3月15日 第11期
7 李克強 85px 中国共産党 1 2013年3月15日 現職 第12期

脚注

  1. 例えば2008年3月16日に公布された、温家宝を国務院総理を任命する中華人民共和国主席令には「根据中華人民共和国第十一届全国人民代表大会第一次会議的决定、任命温家宝為中華人民共和国国務院総理」とある。
  2. 在任中に死去。
  3. 3.0 3.1 任期途中で辞任。

関連項目

外部リンク


テンプレート:China-stub