イシドジョウ
提供: miniwiki
イシドジョウ(石泥鰌、石鰌、Cobitis takatsuensis)は、コイ目ドジョウ科シマドジョウ属に属する魚。日本固有種である。
学名は最初に島根県高津川で発見されたためこの名がつく。和名の「イシ」は石の多い所に生息するため付けられた。
また、中国語では高鰍と呼ばれている。
分布
形態
全長は5-7cm。河川によって模様が異なる。
吻から眼を通り背部を走る暗色線と眼の下に明瞭な暗色線があり尾柄が長く寸胴に見える。
生態
冷たく清らかな流れを好み、山間の河川の上流域、伏流水のある中流域などに生息する。
食性は雑食性で小型の水生昆虫や石上面の藻類などを食べている。
繁殖形態は卵生。不明な点が多いが、春から夏にかけて産卵すると考えられている。 卵が大きく抱卵数が少ない。稚魚などの生活も未だ不明である。
保全状況評価
- 絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
流域開発による淵の消失や礫底の目詰まりなどが原因で生息地は縮小している。
人間との関係
1970年に発見された比較的新しい種類。また、2006年に四国産のイシドジョウが「ヒナイシドジョウ」として分けられ、新種記載された。
警戒心が強いため、動かずに観察しなければ見つけられない。
関連項目
参考文献
- 小西英人著 『釣魚1400種図鑑』 株式会社エンターブレイン 447頁 ISBN 9784047271807
- 桜井淳史・渡辺昌和 共著 『淡水魚ガイドブック』 永岡書店 120頁 ISBN 9784522213544