ふきのとう (フォークグループ)
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ふきのとう FUKINOTOU | |
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出身地 | 日本 北海道 |
ジャンル |
フォークソング ニューミュージック |
活動期間 | 1972年 - 1992年 |
レーベル |
CBS・ソニー (1974年 - 1980年) CBS・ソニー / Silverland (1981年 - 1990年) Sony Records (1991年 - 1992年) |
ふきのとう(FUKINOTOU)は、山木康世と細坪基佳によるフォークデュオ。
1970年代のフォーク/ニューミュージックブームの牽引役となったグループのひとつ。ともに北海道出身。
Contents
メンバー
人名 | 生年月日 | 出身地 |
---|---|---|
山木康世 (やまき やすよ) |
1950年10月22日(74歳) | 北海道札幌市 |
細坪基佳 (ほそつぼ もとよし) |
1952年10月26日(72歳) | 北海道雨竜郡沼田町 |
来歴
- 1972年、北海学園大学にて山木康世と細坪基佳と他二名で、マッド・スライド・スリムを結成。その後、山木康世と細坪基佳の二人でふきのとうの前身である、メロディーを結成[注 1]。ニッポン放送系列「バイタリス・フォークビレッジ」アマチュア・フォークコンテスト札幌地区予選に出場するが、一次予選落ちした[1]。その後、NHK札幌放送局のテレビ番組にふきのとうに改名して出演した。
- 1973年、コンテストに多数出場し、ヤマハ・ライトミュージック・コンテスト北海道大会にて「帰り道」で優秀グループ賞、また、日本テレビ『キンキン&ムッシュのザ・チャレンジ!!』で準優勝した経験がある[1][注 2]。
- 1974年、「白い冬」でデビュー[注 3]。以後「風来坊」「春雷」「やさしさとして想い出として」などがヒット。ふきのとうの楽曲は、記録よりも記憶に残るという意味のヒット曲が多いのが特徴である。
- 1981年、ふきのとうのプライベートレーベル「Silverland」(シルバーランド)を設立。その第1弾として、同年の5月21日にシングル「メロディー」とアルバム『D.S. ダルセーニョ』を発売した。この頃から、二人は相次いでソロアルバムを発表。ともに2枚ずつ制作している。
- 1984年、日比谷野外音楽堂にて、「ふきのとうデビュー10周年記念コンサート」を行う。予約の定員を遥かに上回る4万通の応募があった[1]。
- 1986年、ふきのとう最初で最後の日本武道館コンサート「緑輝く日々」を行い、1万人を動員する[1]。この頃から、山木と細坪の間には亀裂が入り始める。背景には、楽曲・歌唱力双方で力をつけてきた細坪と、「あくまで自分の曲を細坪が歌うことがふきのとうのスタイルである」とこだわった山木との考えの違いが大きくなっていったということがあった[注 4]。
- 1992年、5月8日に北海道厚生年金会館で行われたコンサートツアー『ever last concert』を最後に、18年間続いたグループを解散。ステージに登場した二人はまず、互いにがっちり手を握り合い、曲を次々に披露。アンコールは2回を超えて、山木が「守衛のおじさんがいいって言ったから」と、コンサートは夜10時を過ぎても終わらなかった。
- 解散後、ふきのとうにとってのメモリアルイヤーなども含め、2017年現在まで一度も再結成をしていない。これに対して細坪は「お互いにやり残したことがまだある。だから再結成はまだない。」と話しており[2]、山木も、「ないだろうなあ。もしやるとしたら、現役引退の最後の最後でしょう。」と語っている[2]。
音楽性
- 二人ともに作詞・作曲をしリードボーカルもとるが、シングルでは山木が作った歌を細坪がメインに歌い、山木が6度下のハーモニーを重ねるという独特なパターンが主で、後述のように、山木はこのパターンこそがふきのとうであると考えていた。
- 細坪は、風や雨を表現するのにアコースティック・ギターやストリングス、ピアノの音色を最大限に活用して「ふきのとう」ではできなかった細坪ワールドの奥行きを示し、山木は「ふきのとう」でできないことは「自分の楽曲の原点を示すこと」と考え、ハーモニーに頼らずに、自転車で感じる空気、友や母への想いを飾らずに音でスケッチして見せた。
- 全国コンサートツアーをコンスタントに続け、1978年には年間250本のコンサートを行った。また、沖縄県で特に人気が高く[注 5]、同じく1978年には沖縄限定シングル「ここは沖縄」を発売している。
ディスコグラフィー
シングル
# | 発売日 | タイトル | B面(カップリング) | 販売元 |
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1st | 1974年9月21日 | 白い冬 | 夕暮れの街 | CBS・ソニー |
2nd | 1975年2月21日 | 南風の頃 | 雪どけ水 | |
3rd | 1975年5月21日 | 初夏 | 散歩道 | |
4th | 1975年10月21日 | 街はひたすら | 眠る君のそばで | |
5th | 1976年6月21日 | 風の船(海よりも深く…) | 君は人形 | |
6th | 1976年9月21日 | 雨ふり道玄坂 | おやすみ (Good Night) | |
7th | 1977年3月1日 | 美しく燃えて | 哀歌 | |
8th | 1977年7月21日 | 風来坊 | 僕… | |
9th | 1977年12月21日 | 流星ワルツ | 夜 | |
10th | 1978年4月21日 | 影法師 | 激しい雨 | |
11th | 1978年8月1日 | ここは沖縄[注 6] | 五色のテープ | |
12th | 1978年9月21日 | 思い出通り雨 | 初恋 | |
13th | 1979年2月25日 | 春雷 | ば〜じにあ・すりむ | |
14th | 1979年7月21日 | 柿の実色した水曜日/青空 | ||
15th | 1980年1月21日 | やさしさとして想い出として/Simple Song | ||
16th | 1980年10月1日 | 冬銀河 | 成人式 | |
17th | 1981年5月21日 | メロディー | 静寂(しじま) | CBS・ソニー Silverland |
18th | 1982年5月21日 | 涙のらぶれたあ | Love Song | |
19th | 1982年10月21日 | ひとりの冬なら来るな | 吹き過ぎる風ばかり | |
20th | 1983年4月21日 | 雨に濡れて | 流れゆく河のほとりで | |
21st | 1983年11月21日 | 12月の雨 | 枯葉 | |
22nd | 1984年6月1日 | YABO | 五月雨 | |
23rd | 1984年11月21日 | 銀色の世界 | 高き空・遠き夢 | |
24th | 1985年4月1日 | 季節の夕暮れ | 北窓をあけて | |
25th | 1986年6月21日 | 星空のページェント | ガス燈 | |
26th | 1986年10月22日 | ココナッツ・ムーン | 木の葉が風に | |
27th | 1987年5月21日 | 何故 愛は…/緑輝く日々 | ||
28th | 1991年5月22日 | 輝く朝に 〜ABRAXAS〜 | Daisy | Sony Records |
アルバム
# | 発売日 | タイトル | 販売元 |
---|---|---|---|
1st | 1974年4月25日 | ふきのとう | CBS・ソニー |
2nd | 1975年6月1日 | ふたり乗りの電車 | |
3rd | 1976年7月1日 | 風待茶房 | |
4th | 1977年4月21日 | 水車 | |
5th | 1977年11月1日 | 風来坊 | |
6th | 1978年7月21日 | 思い出通り雨 | |
7th | 1979年5月21日 | 人生・春・横断 | |
8th | 1981年5月21日 | D.S. ダルセーニョ | CBS・ソニー Silverland |
9th | 1982年11月21日 | Sketch | |
10th | 1983年11月21日 | 011 | |
11th | 1985年4月21日 | 北極星 | |
12th | 1986年8月1日 | 星空のページェント | |
13th | 1989年9月27日 | 金色の森・銀色の風 | |
14th | 1991年6月21日 | Heartstrings | Sony Records |
ベストアルバム
# | 発売日 | タイトル | 販売元 |
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1st | 1976年11月21日 | 歳時記 | CBS・ソニー |
2nd | 1978年11月1日 | THE BEST ふきのとう ベスト Vol.1 | |
3rd | 1979年11月1日 | THE BEST ふきのとう ベスト Vol.2 | |
4th | 1985年10月2日 | THE BEST ふきのとう ベスト Vol.3 | CBS・ソニー Silverland |
5th | 1987年4月22日 | THE BEST ふきのとう ベスト Vol.4 | |
6th | 1988年7月1日 | 緑の風を… Ever Green Breeze | |
7th | 1997年11月21日 | GOLDEN J-POP/THE BEST ふきのとう | Sony Music Entertainment (Japan) Inc. |
8th | 2000年5月24日 | 2000 BEST ふきのとう | |
9th | 2002年6月19日 | GOLDEN☆BEST ふきのとう SINGLES I | Sony Music House |
10th | 2002年11月20日 | GOLDEN☆BEST ふきのとう SINGLES II | |
11th | 2009年8月19日 | GOLDEN☆BEST ふきのとう ALL SINGLE SIDE-A COLLECTIONS | Sony Music Direct |
12th | 2013年4月10日 | ふきのとう ベスト・ヒット | Sony Music Direct (Japan) Inc. |
ライブアルバム
# | 発売日 | タイトル | 販売元 |
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1st | 1980年3月21日 | ふきのとうLIVE 風をあつめて… | CBS・ソニー |
2nd | 1980年7月21日 | ふきのとうLIVE アンコール やさしさとして想い出として | |
3rd | 1984年11月21日 | ふきのとうライブ 日比谷野外音楽堂 | CBS・ソニー Silverland |
4th | 1987年10月21日 | 緑輝く日々 日本武道館LIVE | |
5th | 1992年8月21日 | ever last concert | Sony Records |
6th | 2000年11月1日 | ふきのとう LIVE プラス・ワン 風をあつめて…/やさしさとして想い出として | Sony Music Entertainment (Japan) Inc. |
セルフカバーアルバム
# | 発売日 | タイトル | 販売元 |
---|---|---|---|
1st | 1992年3月25日 | ever last | Sony Records |
CD-BOX
# | 発売日 | タイトル | 販売元 |
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1st | 2006年11月10日 | ふきのとう GIFT BOX | Sony Music Direct |
2nd | 2017年5月29日 | ふきのとう オリジナル・アルバム・コレクション 1974〜1979+Guitar Book File[注 7] |
関連項目
脚注
注釈
- ↑ 1981年にふきのとうそのものを表すかのような同名曲「メロディー」をリリースする。
- ↑ その時の優勝は、オフコースの大間ジローが在籍していたバンド・ザ・ジャネット。
- ↑ 「夕暮れの街」はB面に収録された。
- ↑ 細坪は、アレンジ面で外部から第三者を招き(作詞家に松井五郎、編曲に矢野誠やチト河内、星勝など)、ふきのとうをより進化させたいという考えが強くなってきたため、細坪・山木双方の曲が両A面シングルとなるなど、関係修復は次第に難しくなっていった。
- ↑ すべてのシングルが有線リクエストで1位を獲得していた。
- ↑ 沖縄県限定発売
- ↑ Sony Music Shop内の「オーダーメイドファクトリー」限定発売(特設サイト)。