北海学園大学
北海学園大学 | |
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大学設置 | 1952年 |
創立 | 1885年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人北海学園 |
本部所在地 |
札幌市豊平区旭町4丁目1-40 東経141度22分4.7秒北緯43.046333度 東経141.367972度 |
キャンパス |
豊平(札幌市豊平区) 山鼻(札幌市中央区) |
学部 |
経済学部 経営学部 法学部 人文学部 工学部 |
研究科 |
経済学研究科 経営学研究科 法学研究科 文学研究科 工学研究科 法務研究科 |
ウェブサイト | 北海学園大学公式サイト |
北海学園大学(ほっかいがくえんだいがく、英語: Hokkai Gakuen University)
概観
大学全体
札幌農学校予科の受験準備のための私塾として[1]1885年(明治18年)に設立された北海英語学校から始まり発展してきた私立大学である[2]。北海道内の私立大学としては最古で学生総数も最多である[3]。
建学の理念
自主独立の「開拓者精神」で、「官に頼ることなく自立して身を起すこと、不撓不屈、普遍的自由な精神」で北海道発展の礎となることを理念としている。
教育および研究
法・経済・経営・人文系4学部8学科は豊平区に2部(夜間部)を設置している。教養課程は全学部履修。教職他資格取得等は夜間時間に配置して、1.2部共通科目としている。また道内2校目となる法科大学院も夜間履修課程を設置しているが、2014年と2015年に文部科学省から2年連続で最低評価を受けたため2016年度の補助金がゼロになり[4][5]2016年度の法科大学院入学者数は1人になるなど大幅な定員割れが続いており[6][7]、2018年度から募集停止することを発表した[6]。工学部社会環境工・建築・電子情報・生命工系4学科は中央区山鼻にある工学部キャンパスに2年次専門課程から実習に移る。
学風および特色
1部・2部・大学院、あわせて8,000人以上の学生が学んでおり、地元の道内出身者が9割以上を占める。地元志向が全体として強いこともあり、多くが北海道内企業[8]、公務員へ進む[9]。起業家も多く、北海道内企業の出身大学別社長数は4年連続1位となっている。[10]。
開校に関する歴史
大学設立するにあたって、札幌文科専門学院との統合計画も持ち上がるものの、双方の意見の対立によって破談となり、当初「札幌」の名を冠した短期大学にする予定であったが、1950年札幌短期大学に先を越されたため北海英語学校の「北海」の名を冠した北海短期大学として創立された[11]。
年表
- 1885年(明治18年) - 大津和多理、浅羽靖らにより北海英語学校(現在の北海高等学校の前身)創立
- 1949年(昭和24年) - 各種学校北海学院設立
- 1950年(昭和25年) - 北海短期大学設立。北海学院廃止
- 1952年(昭和27年) - 北海学園大学設立、経済学部経済学科を開設
- 1953年(昭和28年) - 夜間部(2部)を設置
- 1954年(昭和29年) - 澄川に第一学生寮「誠之寮」を開設
- 1955年(昭和30年) - 大学の1号館校舎が完成
- 1957年(昭和32年) - 北海学園開発研究所が開設
- 1959年(昭和34年) - 札幌郡豊平町の所有から北海学園の管理下に移った札幌岳の冷水小屋に加えて、中山峠にある中山小屋の管理が任される。
- 1962年(昭和37年) - 北海道から札幌市南26条西11丁目にある元警察学校校舎を払い下げる(のちの北海短期大学土木科、山鼻キャンパス)
- 1963年(昭和38年) - 大学の2号館校舎が完成
- 1964年(昭和39年) - 法学部法律学科を設置
- 1965年(昭和40年) - 大学の3号館校舎が完成
- 1966年(昭和41年) - 経済学部経営学科を設置。北海学園大学短期大学部を設置(北海短期大学からの改称)
- 1967年(昭和42年) - 清田校地のグラウンド造成に着手する
- 1968年(昭和43年) - 工学部を山鼻キャンパスに設置(土木工学科、建築学科)。付属図書館が完成する(1代目)
- 1969年(昭和44年) - 短期大学部廃止
- 1970年(昭和45年) - 大学院を開設(経済学研究科
- 1973年(昭和48年) - 栄町に新学生寮「珠匣寮」が完成。北海学園会館が完成。
- 1979年(昭和54年) - 大学の4号館が完成
- 1982年(昭和57年) - 体育館・体育会系部室棟が完成
- 1983年(昭和58年) - 文化棟が完成
- 1986年(昭和61年) - 大学院法学研究科を設置
- 1987年(昭和62年) - 学校法人北海学園創基百周年記念事業として、地上6階建てで6階の国際会議場を含む大学附属図書館を新設。工学部電子情報工学科を設置
- 1988年(昭和63年) - 大学の5号館校舎が完成
- 1991年(平成3年) - 大学院工学研究科を設置。工学部2号館校舎の増築工事が完了。
- 1993年(平成5年) - 人文学部を設置(日本文化学科、英米文化学科)
- 1994年(平成6年) - 大学直結の地下鉄駅「学園前」が完成する
- 1997年(平成9年) - アルベルト・フジモリ大統領(当時)が来道に際して北海学園大学国際会議場にて講演。
- 1998年(平成10年) - 工学部厚生施設棟が完成
- 1999年(平成11年) - 法学部政治学科及び大学院文学研究科を設置
- 2000年(平成12年) - 大学院経営学研究科を設置
- 2003年(平成15年) - 経営学部経営学科を設置(経済学部経営学科からの分離・独立)及び経済学部地域経済学科、経営学部経営情報学科を設置。大学の7号館校舎が完成。
- 2005年(平成17年) - 法務研究科(法科大学院)を開設、工学部土木工学科を工学部社会環境工学科へ名称変更
- 2012年(平成24年) - 工学部生命工学科を設置
基礎データ
所在地
象徴
校旗・校章
校旗・校章の図柄は色階では上位とされる紫紺を用い、中央には北辰を意味する☆を配しきちんとして正しいこと、正しく厳かな事を意味する「方正端厳」を考慮して作成された。1952年(昭和27年)10月13日に講堂で入魂式が厳かに行われ北海学園大学校旗が正式に制定された。
学歌
学歌は、1957年(昭和32年)に詞が先に誕生した。1954年4月(昭和29)から1957年8月(昭和32年)まで補導部長を務め、人類学、社会学の教壇に立った三森定男教授自らの作詞によるもので、青年が未来に向けていく強い意志を表したものだと記述されている。作曲家の大築邦雄に依頼して曲が完成し、1959年(昭和34年)3月16日に行われた1958年度卒業式で、グリークラブにより初めて披露された。
学生歌
北海学園大学新聞の創刊号(1952年(昭和27年)10月18日発行)が学生歌を募集し1953年(昭和28年)秋に誕生した「人生意気に感じては・・・」で始まる学生歌は、学位記授与式、入学式、同窓会総会等大学行事において色あせることなく歌い継がれている。
- 新学生歌
1986年(昭和61年)に北海学園創基百周年、北海学園大学創立35周年を記念して制作された。
教育・研究
組織
学部
大学院
- 経済学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 経済政策専攻
- 経営学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 経営学専攻
- 法学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 法律学専攻
- 政治学専攻
- 文学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 日本文化専攻
- 英米文化専攻
- 工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 建設工学専攻
- 電子情報生命工学専攻
- 法務研究科(専門職課程)
- 法務専攻
附属機関
- 附属図書館
- 工学部図書館
- 開発研究所
- ハイテク・リサーチ・センター
- 地域連携推進機構
研究
私立大学学術研究高度化推進事業
- 学術フロンティア事業
- 工学研究科「積雪寒冷地域における災害に強い都市環境モジュールの開発とシステム構築」(1998年度 - 2003年度)
- 経済学研究科「北東アジア地域における経済協力体制の構築と安全保障に関する研究」(1999年度 - 2004年度)
- ハイテク・リサーチ・センター整備事業
- 工学研究科「知的画像・言語情報処理システムにおける情報統合処理技術の研究開発」(1998年度 - 2003年度)
- 工学研究科「視覚・画像・音声・言語情報の高度化と知的計測技術への応用」(2003年度 - )
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 文化系のサークル
- 死亡事故
2017年8月6日、北海学園大学清田グラウンドのラグビー場(札幌市清田区)にて同大アメリカンフットボール男子部員(当時21歳)が練習中に意識不明で倒れ、緊急搬送された後に熱中症と思われる症状で死亡した[12]。
学園祭
キャンパス別に催されており、かつては山鼻キャンパスでは6月に「工学祭」が、豊平キャンパスでは10月に「十月祭」が、それぞれ開催されていたが、現在は10月に同時開催している。
スポーツ
大学関係者組織
北海学園大学のOB会・OG会(同窓会)として「豊平会」がある。年2回、同窓会ニュースレター「豊平曾報」を発行。年1回「同窓の夕べ」を開催している。
大学関係者一覧
- 参照: 北海学園大学の人物一覧
施設
キャンパス
豊平・山鼻の2キャンパス体制である。
豊平キャンパス
- 使用学部:全学部(ただし工学部は教養課程のみ)
- 使用研究科:工学研究科以外の大学院全研究科
- 使用附属施設:法人事務局、附属図書館、国際会議場、開発研究所、学生会館、教育会館など
- 交通アクセス:札幌市営地下鉄東豊線 学園前駅、じょうてつバス 学園前駅停留所
大学の本拠が置かれている。キャンパス内には、系列校の北海高等学校、北海学園札幌高等学校の校舎・グラウンド等が併設されている。最寄り駅の市営地下鉄東豊線学園前駅が校舎内地下にあり校舎と直結しているために降雨降雪の影響を受けにくい。法務研究科の使用する校舎は平岸街道をはさんで本キャンパスの向かいに所在する系列校、北海商科大学の校舎に隣接している。キャンパス内にある行啓記念碑は、皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の来札を記念して建てられたものである。
山鼻キャンパス
- 使用学部:工学部(2年次〜)
- 使用研究科:工学研究科・大学院
- 使用附属施設:実習施設・研究棟・学生会館など
- 交通アクセス:じょうてつバス 北海学園大工学部前停留所
工学部4学科が拠点を置く。札幌市内の幹線道路である石山通(国道230号)に面しており、陸上自衛隊札幌駐屯地と向かい合っている。工学部生は原則として教養課程修了後2年次以降、山鼻キャンパスで実習に移る。
その他の施設
- 「清田グラウンド」(札幌市清田区)
野球場、ラグビー場、サッカー場、テニスコート等から構成される総合体育グラウンドである。体育実技科目の一部はここで行われている。
中山小屋と冷水小屋は、札幌岳国有林内に点在し大学の山岳部やワンダーフォーゲル部などが利用している。
対外関係
地方自治体との協定
- 北海道と学校法人北海学園との包括連携協定(2013年締結)[14]
- 北海道
他大学との協定
国際交流協定
以下の海外大学と協定を結び、学生交換事業や海外研修などを実施している。
大学院単位互換協定
系列校
北海学園の諸学校は大学の附属学校ではなく、学校法人北海学園の下で系列校として組織されているので、こちらに列挙する。
脚注
- ↑ “大学案内2019”. 北海学園大学. . 2018閲覧.
- ↑ 島倉健治 『北海学園大学-北の大地に輝く青春群像』 スポーツニッポン北海道支社、2005.1年。ISBN 4915746321。
- ↑ 『設立50周年記念史』 日本私立大学協会北海道支部。
- ↑ 北海学園大、補助金ゼロ 教育力向上策示さず 毎日新聞 北海道朝刊 2015年12月25日記事(2015年12月31日閲覧)
- ↑ 法科大学院補助金、16年度分配 北大は増、北海学園ゼロ 北海道新聞 2015年12月25日記事(2015年12月31日閲覧)
- ↑ 6.0 6.1 北海学園大、法科大学院募集停止へ 道内は北大のみに 北海道新聞 2016年5月26日記事(2016年6月9日閲覧)
- ↑ 法科大学院受験7528人 最低更新、43校で定員割れ 産経ニュース 2016年5月11日記事
- ↑ http://hgu.jp/career/companylist/
- ↑ http://hgu.jp/career/governmentworker/
- ↑ 道内社長の出身大学、北海学園大が最多 12年、民間まとめ日本経済新聞 2013年2月8日記事(2016年1月4日閲覧)
- ↑ 北海道21世紀タイムス編『北海学園120年の群像』(北海道21世紀タイムス、2005年)「佐藤吉蔵の頁の記事より」
- ↑ 熱中症か アメフット練習中に学生死亡 毎日新聞2017年8月7日
- ↑ 北海学園大学・東北学院大学総合定期戦記念誌編集委員会編『熱きたたかい : 50年の軌跡 : 北海学園大学・東北学院大学総合定期戦のあゆみ : 1955~2004』(北海学園大学, 2004年)
- ↑ “北海道と学校法人北海学園との包括連携協定”. 北海道 (2017年12月7日). . 2018閲覧.
- ↑ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
外部リンク
- 北海学園大学 公式サイト
- 北海学園大対策 - (ウィキブックス)