左沢線

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停車場・施設・接続路線
STR
山形新幹線および
STR
 奥羽本線山形線
HST
山形駅
KRWgl KRW+r
0.0 北山形駅
STRr STR
山形新幹線・奥羽本線
BHF
3.1 東金井駅
SKRZ-Au
東北中央自動車道
WBRÜCKE
須川
BHF
6.5 羽前山辺駅
BHF
9.5 羽前金沢駅
BHF
11.0 羽前長崎駅
WBRÜCKE
最上川橋梁 最上川
BHF
13.5 南寒河江駅
SKRZ-Au
山形自動車道
BHF
15.3 寒河江駅
BHF
16.4 西寒河江駅
19.3 羽前高松駅
exSTRr STR
山形交通三山線 -1974
SKRZ-Au
山形自動車道
BHF
22.3 柴橋駅
TUNNEL1
TUNNEL1
KBHFe
24.3 左沢駅
ファイル:Aterazawasagae.jpg
寒河江駅より左沢方を望む。
留置線の車両はキハ101形

左沢線(あてらざわせん)は、山形県山形市北山形駅から山形県西村山郡大江町左沢駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)である。「フルーツライン左沢線」(フルーツラインあてらざわせん)の愛称が付けられている。

線路名称上、国鉄時代は山形駅を起点とし、山形駅 - 北山形駅間は奥羽本線にも属する重複区間であった。これは、現在分岐駅となっている北山形駅に、当初奥羽本線側に停車場設備がなく、1927年に停車場設備が設けられたために生じたものである。国鉄分割民営化時の「基本計画」において、各地の重複区間を解消する方針から、当線の起点も北山形駅に改められた。

運行系統上は一貫して山形駅を起点としており、奥羽本線に乗り入れる山形駅 - 北山形駅間では、軌間の異なる山形新幹線山形線(軌間1,435mm)とは別の独立した単線を有する(運行系統上の仙山線と共用)。

路線データ

全線が仙台支社の管轄で、同支社の下に1990年に設置された左沢線営業所が運営している。

運行形態

専用のペイントが施されたキハ101形気動車により運転されている。編成は2両単位で使用され、最長6両になる。左沢駅発着列車の一部は、寒河江駅で増解結が行われる[2]。一部列車はワンマン運転を行っている。起点の北山形駅側では全列車が奥羽本線山形駅まで乗り入れており、山形駅 - 左沢駅間を通しで運転する列車のほか、山形駅 - 寒河江駅間、寒河江駅 - 左沢駅間の区間列車も設定されている。山形駅 - 寒河江駅間は1時間あたり1本程度、寒河江駅 - 左沢駅間は3時間ほど運行されない時間帯がある。山形方面と接続しない寒河江駅 - 左沢駅間の区間列車は、朝の下りと夜の上りに各1本運行されている。

毎年6月頃の観光シーズンにはトロッコ列車「さくらんぼ風っこ号」や蒸気機関車「SLさくらんぼ号」が運行される。

かつては快速列車が運行されていた。1980年代まで朝夕1往復、客車によって運転され、その後1991年頃に気動車で下りに1本新設、ピーク時の1995年頃には1日下り3本・上り2本が設定されていた。途中の停車駅は、北山形駅・羽前山辺駅・羽前長崎駅・寒河江駅・羽前高松駅であった。1998年には1日1往復まで減便され、1999年に廃止されて以降は設定されていない[3]

使用車両

過去に使用していた車両

歴史

1921年(大正10年)に軽便鉄道法に基づく左沢軽便線(あてらざわけいべんせん)として山形 - 羽前長崎間が開業し、1922年(大正11年)に左沢までの全線が開通した。

改正鉄道敷設法では、左沢から長井線(現在の山形鉄道フラワー長井線)の荒砥を結ぶ延長線(左荒線・さこうせん)(同法別表第25号)及び奥羽本線の楯岡(現在の村山)と寒河江を結ぶ分岐線(寒楯線・かんだてせん)(同法別表第24号)が計画されたが、いずれも実現しなかった。

また、羽前高松からは山形交通三山線(三山電気鉄道)が分岐していたが、1974年(昭和49年)に廃止されている。

  • 1921年(大正10年)
    • 7月20日 山形 - 羽前長崎間 (12.9km) が左沢軽便線として開業、北山形・羽前山辺・羽前長崎の各駅を新設。
    • 12月11日 羽前長崎 - 寒河江間 (4.4km) を延伸開業、寒河江駅を新設。
  • 1922年(大正11年)
    • 4月23日 寒河江 - 左沢間 (8.9km) を延伸開業し全通、羽前高松・左沢の各駅を新設。
    • 9月2日 軽便鉄道法廃止により山形 - 左沢間を左沢線と改称。
  • 1927年(昭和2年)9月11日 北山形駅に奥羽本線の列車停車開始(この日から山形 - 北山形間の重複が発生)。
  • 1951年(昭和26年)12月25日 東金井・羽前金沢・南寒河江・西寒河江・柴橋の各駅を新設[4]気動車投入を機会としたフリークエントサービス目的で、既存駅の中間に新駅を追加、駅数が倍増した。
  • 1982年(昭和57年)
    • 3月2日 CTC試使用開始、北山形駅にCTCセンター設置。
    • 3月8日 CTC本使用開始。
    • 11月5日 山形 - 左沢間(全線)の貨物営業を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い東日本旅客鉄道が承継、基本計画上の区間を北山形 - 左沢間に変更。
  • 1990年(平成2年)3月10日 全線でワンマン運転開始[5]
  • 1998年(平成10年)7月2日 線路名称上の区間を北山形 - 左沢間 (24.3km) に変更。
  • 2001年(平成13年)7月2日 寒河江駅移転工事に伴い、羽前長崎 - 左沢で運休及びバス代行運転(2002年2月15日まで)。
  • 2002年(平成14年)2月16日 寒河江駅北山形側に0.1km移転、寒河江駅CTCセンター運用開始。羽前長崎駅の交換施設を撤去。
  • 2004年(平成16年)4月4日 東金井 - 羽前山辺間の須川鉄橋架け替え。
  • 2008年(平成20年) 明治期の貴重な全錬鉄製ワーレントラス橋であることを評価して最上川橋梁土木学会選奨土木遺産に選定される[6]
  • 2011年(平成23年)
  • 2014年(平成26年)4月1日:全線が新設の仙台近郊区間となる。

駅一覧

便宜上、北山形側の全列車が乗り入れる奥羽本線山形駅からの区間を記載。山形駅 - 北山形駅間については、左沢線用の線路についてのみ述べる。

  • 累計営業キロは北山形駅起算
  • 全列車普通列車(すべての駅に停車)
  • 線路 … ◇・∨:列車交換可、|:交換不可
    • 線内は全線単線であり、奥羽本線区間でも当路線・仙山線用の狭軌は単線
  • 全駅山形県内に所在


駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
接続路線
所在地
山形駅 - 1.9 東日本旅客鉄道山形新幹線奥羽本線山形線 米沢方面) 山形市
北山形駅 1.9 0.0 東日本旅客鉄道:奥羽本線(山形線 新庄方面)・仙山線[* 1]


東金井駅 3.1 3.1  
羽前山辺駅 3.4 6.5   東村山郡山辺町
羽前金沢駅 3.0 9.5   東村山郡中山町
羽前長崎駅 1.5 11.0   [7]
南寒河江駅 2.5 13.5   寒河江市
寒河江駅 1.8 15.3  
西寒河江駅 1.1 16.4  
羽前高松駅 2.9 19.3  
柴橋駅 3.0 22.3  
左沢駅 2.0 24.3   西村山郡大江町
  1. 仙山線の正式な終点は奥羽本線羽前千歳駅だが、運転系統上は左沢線と同様に山形駅発着である。
  • ※:山形駅 - 北山形駅間は奥羽本線(山形線)

過去の接続路線

脚注

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 交通新聞社『普通列車編成両数表 Vol.38』P88
  3. 『JTB時刻表』1990年3月号、1991年5月号、1995年5月号、1998年7月号、1999年3月号で確認。
  4. 「日本国有鉄道公示第349号」『官報』1951年12月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 鉄道ピクトリアル 2014年3月号 16頁
  6. 交通新聞』2008年10月22日
  7. 2002年2月までは◇だった。

関連項目

外部リンク


テンプレート:東日本旅客鉄道仙台支社