AS 532 (航空機)

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AS 532 クーガー

  • 初飛行1977年9月(原型機)
  • 運用状況:現役

AS 532は、双発の汎用ヘリコプターで、愛称はクーガー(Cougar)。フランスアエロスパシアルで開発され、後に同社のヘリコプター部門が合併したユーロコプター(現エアバス・ヘリコプターズ)で製造されている。SA 330 ピューマをアップグレードしたAS 332 シュペル・ピューマから、1990年用型を分離したものである。この後継機として開発されたものがユーロコプター EC 725である。

設計と開発

AS 332 シュペルピューマは、SA 330 ピューマの後継機として設計され、1977年9月に初飛行した。これは、出力1,330kWのチュルボメカ マキラ 1A1 ターボシャフトエンジン二基、グラスファイバー製のローターブレード、改良された降着装置とテールフィンを装備していた。

1990年用のAS 332は、AS 532に形式が変更され、愛称もクーガーに改称された。これは、民間用と軍用の市場を区別するためのものであり、AS 365 ドーファンの軍用型も同年にAS 565 パンテルに改称されている。ユーロコプターの社名変更に伴い、現在はH215Mと改称されている。

固有の武装は持たないが、武装型はガンポッドロケットランチャーの搭載、ドアガンの運用が可能とされている[1]

派生型

AS 532UL/AL
長胴型で、AS 332M1に相当。2名の乗員と29名の兵士か、6名の担架に乗せられた負傷者と他に10名を乗せることができる。また、4.5トンの貨物を吊り下げることができる。非武装型のAS 532ULには、オリゾン(Horizon)戦場監視システムが搭載できる。武装型のAS 532ALは、20mm機関砲ポッド、68mm ロケットランチャードアガンなどの多くの武装を装備できる[2]
AS 532SC
海軍向け。AM39 エグゾセミサイルを装備しての対艦戦(ASuW:Anti-surface unit warfare)、可変深度ソナー魚雷を装備しての対潜戦(ASW:Anti-submarine warfare)、捜索救難、そして、海上の警備に使われている[2][3]
AS 532 Mk2 RESCO
フランス陸軍戦闘捜索救難フランス語: RESCO:Recherche Et Sauvetage au COmbat)バージョン[4]

運用国

チリ海軍のAS 532SC
エクアドルのAS532 クーガー
オランダ空軍のAS 532U2
スロベニア軍のユーロコプター・クーガー
トルコ軍は、CSAR機として数機のクーガーを使用している
  • ドイツ空軍(ルフトバッフェ) - 3機のAS 532が、要人輸送や議会による使用のために、政府の航空輸送手段として、ドイツ国防省によって採用された。
  • オランダ空軍 - AS 532ULのアップグレード(長胴型)であるAS 532U2(Mk2)を運用している。2009年、オランダ空軍は第300飛行隊の17機のヘリコプターの能力向上(Mid-life update)を実施した。2011年5月9日にはじまったオランダの内閣は、9機を退役させ、8機を残すことに決めた。
  • トルコ空軍
  • トルコ陸軍
  • 1998年10月1日にトルコ航空宇宙産業English版とユーロコプターが契約を結び、30機を購入する契約を結んだ。2機はフランスからの輸入され、残り28機はTAIでライセンス生産される。トルコの企業ネタスTürkçe版アセルサンEnglish版は、ヘリコプターのアビオニクスと飛行システムを担当した。エンジン、ポール、ギアボックスを除く、ヘリコプターの胴体部の100%がTAI施設で生産された。2003年6月に最後のヘリコプターが納入された。1997年から2003年にかけてはAS-532 (UTILITY)を6機、AS-532捜索救難型を14機、AS-532戦闘捜索救難型を6機製造し、計48機をライセンス生産した[11][12]

導入を検討した国

カナダは、CH-113 ラブラドールとして運用したV-107の後継としてクーガーの購入を検討したが、結局CH-149 コルモラントを購入することにした[13]

特筆すべき事故

仕様 (AS532 UB)

テンプレート:航空機スペック

関連項目

出典

外部リンク

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