高山市
たかやま
岐阜県北部,飛騨地方のほぼ中央にある市。北東部には飛騨山脈の山々がそびえ,中央部を宮川,南部を飛騨川,南西部を庄川が流れる。北東部で富山県,東部で長野県,西部で石川県と福井県に接する。1936年市制。1943年上枝村,1955年大八賀村をそれぞれ編入。2005年丹生川村,清見村,荘川村,宮村,久々野町,朝日村,高根村,国府町,上宝村の 9町村を編入。天正14(1586)年金森長近が高山城を築城し,城下町として発展。元禄5(1692)年天領となり陣屋が置かれた。伝統的な飛騨の匠を受け継ぎ木工業が盛んで,特に曲げ木家具は有名。そのほか伝統工業として一位細工(いちいざいく),春慶塗がある。市域の 9割以上を森林が占めるため,林業が盛ん。和牛の肥育地としても知られる。宮川の東部には古い民家が多く碁盤目状の美しい街路が残り,小京都ともいわれる。市内には国の重要文化財に指定される建造物が数多く点在し,安国寺経蔵は国宝に指定されている。陣屋跡,飛騨国分寺塔跡,赤保木瓦窯跡などは国の史跡に,飛騨国分寺の大イチョウ,千光寺の五本スギなどは国の天然記念物にそれぞれ指定されている。高山祭の屋台行事は国の重要無形民俗文化財に指定されており,2016年に「山・鉾・屋台行事」の一つとして国際連合教育科学文化機関 UNESCOの世界無形遺産に登録された。周辺農村から野菜などを運んで売る朝市の風習は有名。市域の一部は中部山岳国立公園,白山国立公園,宇津江四十八滝県立自然公園,位山舟山県立自然公園,野麦県立自然公園,せせらぎ渓谷県立自然公園,御嶽山県立自然公園に属する。JR高山本線が市の中心部を縦貫。東海北陸自動車道,国道41号線,158号線,361号線などが通る。面積 2177.61km2。人口 8万9182(2015)。
外部リンク
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南 | ||||
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