風蓮湖

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風蓮湖
所在地 日本の旗 日本
北海道根室振興局
位置
面積 59.01[1] km2
周囲長 96 km
最大水深 11.0 m
平均水深 1.0 m
貯水量 - km3
水面の標高 0 m
成因 海跡湖
淡水・汽水 汽水
湖沼型 貧栄養湖
透明度 4.0 m
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風蓮湖(ふうれんこ)は、北海道根室市野付郡別海町にまたがるである。野付風蓮道立自然公園に含まれる。ラムサール条約登録湿地。

地理

北海道東部・根室半島の付け根に位置する。面積59.01km2[1]は、日本の湖沼では13番目の面積規模を有する[2]汽水湖としてはサロマ湖能取湖に次いで北海道第三位であるが、周囲96kmは汽水湖としては全道一。直接根室湾に面しており、湖面の標高は0m。西岸と南岸は標高 30〜40mの台地,北東岸は砂州からなる[3]

主な流入河川は風蓮川別当賀川ヤウシュベツ川

湖名の由来は、アイヌ語の「フーレ・ペツ」(赤い川)。これは本来、流入河川の風蓮川を指した地名であり、川に湿原由来の赤く染まった水が流れ込んでいたことにちなむ。湖の方はただ「トー」(沼)と呼ばれていた。

湖の東岸、春国岱には根室市が設置した根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターがあり、日本野鳥の会のレンジャーが常駐する他、周辺の自然に関する展示(常設)などがある。

生物

砂州である春国岱(しゅんくにたい)はアイヌ語の「シュンク・ニタイ」(エゾマツ林)が由来の地名そのままに、砂丘に自生する日本唯一のアカエゾマツ林で覆われている。さらに日本国内で最大級のハマナスの群落がある。

周囲には湿地帯が広がっているために、食糧を得られること、陸上を徘徊する捕食者にも襲われにくいこと、隠れ場所となる植生が存在することなどから、タンチョウの営巣地や水鳥の飛来地になっている。

越冬するハクチョウの飛来地としても有名[4]渡り鳥が多数訪れることで知られる。エゾシカの越冬地としても知られ、結氷した湖面や砂州に集まる姿が見られる。

湖とそれに伴う湿原の重要性から、日本国政府は1993年に国指定風蓮湖鳥獣保護区(集団飛来地)に指定した(面積7,806ha、うち特別保護地区6,139ha)。その後、春国岱とともに「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)が指定する湿地の候補として選定した。2005年10月21日には国内での登録を終え、2005年11月8日第9回会議で正式に決定された。

別海十景や根室十景にも指定されている。

交通

湖の北・西岸には別海町・標津郡標津町・根室市に通じる国道243号国道244号が走る。東岸には北海道道475号風蓮湖公園線が走り、国道244号交点から入る。南岸には根室市・厚岸郡浜中町に通じる国道44号が走る。

脚注・参考文献

関連項目

テンプレート:干潟