能勢町
Contents
地理
- 妙見山(標高660m:妙見信仰の山)
- 歌垣山(554m:日本三大歌垣のひとつといわれている)
- 深山(標高791m)
- 剣尾山(標高784m)
- 淀川水系猪名川流域の山辺川、大路次川、野間川、田尻川の他、淀川水系保津川、さらに天王地区(北西部天王峠周辺)には加古川水系水無川、武庫川水系羽束川も流れている。
大阪府最北端に位置し、町内は山林・田畑が多く存在する。「大阪の軽井沢」「大阪の北海道」「大阪のチベット」と表現される場合があり、この表現から推察される様に、町内全域が標高200m(天王地区は500m)地帯で大阪市内と5~6℃気温差があり、夏は涼しいものの、冬は氷点下まで冷え込む事が多い。最高気温は、夏で(8月)30.9℃ 冬で、(1月)7.1℃ 最低気温は、夏で(8月)21.3℃ 冬で、(1月) -2.2℃ 特に冬場の冷え込みは、厳しいこともあり、2012年2月3日には、-9.1℃を記録している。年平均気温13.5℃
町は中央の山並(暮坂峠・逢坂峠・名月峠・坂井峠)を境に西と東に分かれており、中学校の校区も同様に分けられている。
最寄駅は能勢電鉄の山下、妙見口であるものの、峠を越えて亀岡・京都市内や三田・篠山方面へも向かう事が可能である。商業施設や行政施設は西地区に集中するものの、豊能警察署が東地区(地黄)に存在するなど町内に各施設が分散している。鉄道駅から距離があること、また国道が整備されていることもあり、自動車・オートバイ・路線バスが重要な移動手段となっている。
歴史
- 1956年(昭和31年) 歌垣村・田尻村・西能勢村が合併して発足。
- 1959年(昭和34年) 東郷村を編入。現在の町域となる。
- 1960年(昭和35年) 町章制定。
- 1963年(昭和38年) 国道173号が制定施行(1971年から建設省直轄化)。
- 1972年(昭和47年) 阪急デマンドバス運行開始(1997年まで)。
- 1973年(昭和48年) 電話自動化により市外局番を072701・072702から0727に統一。
- 1981年(昭和56年) 国道173号(一庫 - 民田間)改良開通。
- 1983年(昭和58年) 国道173号はらがたわトンネル開通。
- 1984年(昭和59年) 国道173号(森上 - 山辺間)改良開通。
- 1988年(昭和63年) 豊能郡美化センター稼動(1997年まで)。
- 1989年(平成元年) 天王中学校が西中学校に統合。
- 1990年(平成2年) 国道173号(山辺 - はらがたわトンネル南口間)開通により全線改良完成、管理権を府へ移管。
- 1997年(平成9年) 豊能郡美化センターにおいてダイオキシン問題発生。
- 1999年(平成11年) 町内循環バス運行開始。能勢浄瑠璃(のせじょうるり)が国の選択無形民俗文化財に選択。
- 2006年(平成18年) 町制50周年を迎える。
- キャッチフレーズ「能勢はブラン土(ド)!未来にゆめのせて…」
- 2007年(平成19年) 町内に200人以上の太夫を擁し、子供浄瑠璃や浄瑠璃用劇場など、町ぐるみで浄瑠璃の振興に取り組んでいるとして、「能勢 浄瑠璃の里」がサントリー地域文化賞を受賞[1]。
- 2015年(平成27年)4月1日 豊中市消防局に有償委託することにより消防常備化[2]。町内に豊中市北消防署能勢町分署が開設される[3]。
行政
- 町長 上森 一成(1期目)
町議会
定数は12人。2016年6月20日時点での会派構成は以下の通り。
会派名 | 議席数 | 所属党派 |
---|---|---|
公明党 | 2 | 公明党 |
日本共産党 | 1 | 日本共産党 |
無所属 | 9 |
- 下水道・上水道とも普及率が低い。但し、現在下水道工事、府営水道の埋設工事が急速に進んでいる。
- 1997年、町内の「豊能郡美化センター」から高濃度のダイオキシンが検出され操業停止となった。周辺自治体にゴミ処理を委託していたが、2009年4月より川西市・猪名川町・豊能町と共同で建設した「国崎クリーンセンター」で処理を行っている。
- 2003年度末現在、町の財政は苦しく、「財政再建団体」(収支差し引き赤字額が標準財政規模の20%以上の市町村など)に転落しかねない状況である。
経済
産業
特産品
- 秋鹿酒造(有)製造 日本酒「秋鹿・摂州能勢」、「秋鹿・千秋」、「秋鹿・大吟醸雫酒」、「秋鹿純米大吟醸雫酒」・「一貫造り」、「米・人・心・技」、「秋鹿倉垣・千石谷」他
- でっちようかん
工場
- ピップフジモト近畿物流センター
- ボルツ 能勢 大工場
- 東洋プレス工業
- ローゼン製菓能勢工場
日本郵政グループ
(2012年12月現在)
- 西能勢郵便局(森上) - 集配局。
- 地黄(じおう)郵便局(地黄) - 集配局(尚、集配業務における指示管理等は箕面郵便局の指示管理下にある)。
- 歌垣郵便局(倉垣)
- 妙見山(みょうけんざん)簡易郵便局(野間中)
- 宿野(しゅくの)簡易郵便局(大里)
- 豊能田尻簡易郵便局(下田尻)
- 簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、西能勢郵便局ではホリデーサービスを実施。
※能勢町内の郵便番号は西部地域が「563-03xx」(西能勢郵便局の集配担当)、東部地域が「563-01xx」(地黄郵便局の集配担当)となっている。
姉妹都市・提携都市
地域
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、9.60%減の11,659人であり、増減率は府下43市町村、72行政区域でともに最下位。
能勢町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
隣接している自治体
周囲のほとんどを他府県に囲まれており、同じ大阪府の他の町(豊能町)に直接出る道は1本しかない(大阪府道4号茨木能勢線野間峠越えのみ)。
交通
道路
一般国道
主要地方道
- 府道4号茨木能勢線 (猪ノ子峠は未舗装のため、通行が非常に困難)
- 府道54号園部能勢線
一般府道
- 府道104号宿野下田線
- 府道106号吉野下田尻線
- 府道601号杉生能勢線
- 府道602号島能勢線
- 府道603号能勢猪名川線
- 府道604号野間出野一庫線
- 府道605号国崎野間口線
- 府道731号天王亀岡線
- 府道732号亀岡能勢線
鉄道路線
町内に鉄道路線なし。
バス
- 西能勢線(阪急バス猪名川営業所、中核となるバス停は能勢町宿野、森上)
能勢町内の各集落と最寄り駅の山下駅・日生中央駅を結ぶ路線。
2003年6月に廃止となった京都交通の吉川線・森上線・野間線を同年7月より阪急バスが引き継いだ路線で、妙見口駅(豊能町)~箕面森町地区センター(箕面市)(千里中央、箕面森町近隣公園前方面及び、東ときわ台循環~光風台駅、光風台駅~新光風台循環方面、また豊能町東西バスに乗り換え可能)~倉垣~能勢町宿野が妙見口能勢線となる。系統番号は付いていない。宿野近辺や倉垣 - 加村 - 奥山内間では西能勢線と重複する区間もあるが、西能勢線のバス停とは別の専用バス停に停車する。また、ほとんど全区間で小型の簡易型バス停を使っている。また、2009年2月をもって、宿野 - 今西の末端区間が廃止となった。
能勢営業所が町内路線を担当していた時代は、全ての業務を阪急田園バスに委託していた。豊能町東地区と同様に町外の鉄道駅から町内へ向かうローカル路線であり、運行距離に伴う運賃の高さや運転本数の少なさ等があり、利用者が減少傾向にある。現在は、赤字の路線に対し町が補助金を拠出しての運行がなされている。ただし春や秋にはハイキング客で賑わう。
かつては電話をすると迎えに来る「阪急デマンドバス」(日本初のデマンドバス)の運行が行われていたが、採算面などの理由から1997年10月に路線の大幅見直しが行われ、デマンドバスは廃止となった。このときの路線を引き継いだのが77系統(能勢町宿野 - 豊中センター前間)、74系統(口山内 - 杉原間)であるが、その他の大部分の路線は廃止(後にふれあいバス、通学・通園バスが廃止区間を補完すべく運行を開始)となった。
阪急バスが運行していない地域を補完すべく、自治体運営の町内循環バス(ふれあい号)が運行されていた(原則として町内の住民のみ利用可)が、2007年3月をもって廃止し、代わってNPOによる過疎地有償運送に変更されている。
また森上 - 摂津天王間もかつて営業路線として存在した(能勢町立西中学校の学生通学用と兼用)。中学校の下校時間に合わせて運転されていたため、一定のダイヤが無い路線であった。通学バスは町内循環バスの車両が使用されていたが、現在は町の職員が運転するワゴン車が代用されている。
タクシー
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・有名生物
- 野間神社:布留(ふる)社、布留宮、布留大明神とも呼ばれている
- 野間の大ケヤキ(推定樹齢1,000年)。大阪みどりの百選に選定されている。
- 野間中古墳群
- 地黄城(じおうじょう)跡:17世紀、能勢頼次が築城。明治維新時に取り壊された。
- 丸山城 (摂津国能勢郡)
- 妙見山
- 剣尾山
- 高岳
- 三草山
- 清普寺 - 本堂など4棟が大阪府指定有形文化財
- 長谷(ながたに)の棚田
- ニホンジカ
- オオサンショウウオ(特別天然記念物)
- モリアオガエル
- ヒロオビミドリシジミ(蝶)
- オオクワガタ
- オオムラサキ
- 大阪府青少年野外活動センター
- 自然休養村
- 浄るりシアター(ふるさと会館)
- 国体記念スポーツセンター
- B&G海洋センター(プールと体育館)
- 道の駅「能勢(くりの郷)」・能勢町観光物産センター(6 - 11月は朝市開催)
- 能勢温泉(旧かんぽの宿能勢(2007年3月で閉鎖)が民間に売却され再オープン)
- 汐の湯温泉 - 日帰り温泉・旅館
祭り
脚注
- ↑ 2007年度 第29回サントリー地域文化賞 大阪府能勢町「能勢 浄瑠璃の里」
- ↑ 能勢町と豊中市との間における消防事務の委託に関する規約
- ↑ 豊中市北消防署能勢町分署が開設されました。(平成27年4月20日、能勢町総務部自治防災課自治防災係)
関連項目
外部リンク