体育の日
テンプレート:国民の祝日 体育の日(たいいくのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。日付は10月の第2月曜日[1]。(2000年(平成12年)より)。一年ハッピーマンデー法及び移動祝日で定められた祝日では最後の祝日に当たる[2]。2020年より「スポーツの日」[3]に名称が改められる。
なお、アメリカ合衆国では「コロンブス・デー」を由来としておなじ10月の第2月曜日に多くの州で祝日となっている[4]。
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概要
体育の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としている。
スポーツ施設の中にはこの日に施設の使用料を割り引きや無料にしたり、様々な催し物を開催する所もある。モータースポーツの最高峰フォーミュラ1の日本グランプリもこの時期に行われることが多い。島根県の出雲市では三大大学駅伝の開幕戦・出雲全日本大学選抜駅伝が行われる。 全国の幼稚園、小学校などでは父兄参加型の運動会を体育の日前後に行うところも未だ多く見られる。
由来
1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を、1966年(昭和41年)から国民の祝日とした。
1964年東京オリンピックの開会日が夏季オリンピック開催日としては異例に遅い10月10日となったのは、秋雨前線が去った後の東京地方の「晴れの特異日」だった事による、と言われることがあるが、10月10日は特異日ではない。「特異日」とはその前後の日に比して特定の天気が集中する日のことであり、10月の中で10日が特段に晴れの日が多いというデータは存在していない。昭和34年発行の『気象学ハンドブック』によれば、10月の晴れの特異日は14日とされている。
最初の体育の日は月曜日だった。2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日となっている。なお、2020年は東京オリンピックの開会式に当たる7月24日(金曜日)に変更され、同時に「スポーツの日」へと名称も改められる(次項詳述)[5]。
「スポーツの日」への名称変更
2017年(平成29年)の段階で、超党派の国会議員でつくるスポーツ議員連盟により「体育の日」を「スポーツの日」に変更する改正法案を国会に提出する動きが存在した[6][7]。2018年6月13日に改正祝日法が参議院本会議で可決・成立し、2020年東京オリンピックの開催される2020年より「体育の日」は「スポーツの日」へと改められることが決定した[5]。なお上述の通り、2020年度に関しては東京オリンピック開会式が予定されている7月24日(金曜日)に移行することになっており、7月第3月曜日からこの年に限り同23日(木曜日)に移動する海の日と、土曜日、日曜日と合わせた4連休が予定されている。(そのため夏の「シルバーウィーク」と称される)
脚注
- ↑ 2020年のみ7月24日
- ↑ 11月、12月の祝日は全て固定であるため。
- ↑ 日本の祝日では初の名称がカタカナである。
- ↑ ただし一部の州では別の名称の祝日となっていることがある。
- ↑ 5.0 5.1 “東京五輪前後に3祝日移動 改正法成立、渋滞を緩和”. 日本経済新聞. (2018年6月13日) . 2018閲覧.
- ↑ 体育協会名称「スポーツ協会」へ 変更検討、体育の日も デイリースポーツ、2017年1月1日閲覧。
- ↑ 体育の日 名称「スポーツの日」に 改正法案を今秋提出へ 毎日新聞、2017年4月27日更新、2017年9月27日閲覧。