陸上自衛隊武器学校
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陸上自衛隊武器学校(りくじょうじえいたい ぶきがっこう、JGSDF Ordnance School)は、土浦駐屯地(茨城県阿見町)に所在する陸上自衛隊の防衛大臣直轄機関のひとつ。武器科隊員に対する教育訓練を主要任務としている。阿見町立施設である「予科練平和記念館」に隣接している。
沿革
- 1951年(昭和26年)10月 3日:警察予備隊の車両整備講習所(東京都立川市)として創設。
- 1952年(昭和27年) 1月21日:同所を廃止、総隊武器学校として新編。
- 1954年(昭和29年) 7月 1日:防衛庁設置、陸上自衛隊発足に伴い陸上自衛隊武器学校に改称。
- 1959年(昭和34年) 8月13日:武器教導隊編成完結。
- 2007年(平成19年) 3月28日:教育部を廃止し、第1教育部及び第2教育部を設置。
組織編成
- 企画室
- 総務部
- 総務課
- 厚生課
- 管理課
- 会計課
- 衛生課
- 教材課
- 第1教育部
- 教務課
- 第2教育部
- 教務課
- 研究部:部隊運用・教育に関する研究・調査
- 主任教官
- 学校教官
- 研究員
- 武器教導隊:武器学校入校学生に対する教育支援及び不発弾処理 (自衛隊)を担当
- 隊本部
- 第1武器中隊
- 第2武器中隊
主要幹部
官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
---|---|---|---|---|
陸上自衛隊武器学校長 兼 土浦駐屯地司令 |
陸将補 | 眞弓康次 | 2017年 | 8月 1日防衛監察本部監察官 |
副校長 兼 企画室長 |
1等陸佐 | 中村佳伸 | 2017年12月 | 1日防衛装備庁長官官房装備開発官付 総括室長 |
総務部長 | 1等陸佐 | 前野惠司 | 2018年 | 3月23日東北方面総監部装備部装備課長 |
第1教育部長 | 1等陸佐 | 冨吉直樹 | 2016年 | 8月 1日陸上幕僚監部装備計画部 武器・化学課車両班長 |
第2教育部長 | 1等陸佐 | 松下正己 | 2017年12月 | 1日会計監査隊中部方面分遣隊長 |
研究部長 | 2等陸佐 | 山本正巳 | 2017年10月16日 | 中央即応集団司令部後方補給部副部長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|---|
池上巌 | 1953.8.16 - 1957.8.11 | 海兵54期・ 海大37期 |
北部方面幕僚長 →1954.3.16 保安監補昇任 |
陸上幕僚監部武器課長 | |
久保功 | 1957.8.12 - 1959.7.31 | 北海道帝国大学 | 陸上幕僚監部武器課 | 陸上自衛隊武器補給処長 兼 霞ケ浦駐とん地司令 | |
浦部聖 | 1959.8.1 - 1961.7.31 | 海兵56期 | 第三管区副総監 兼 伊丹駐とん地司令 |
北部方面総監部付 →1961.11.15 退職 | |
土屋正夫 | 1961.8.1 - 1964.3.15 | 東京工業大学 | 第五管区副総監 兼 帯広駐とん地司令 |
技術研究本部技術開発官 | |
岡新次 | 1964.3.16 - 1969.3.16 | 北海道帝国大学 | 陸上自衛隊武器補給処副処長 →1968.7.1 陸将昇任 |
陸上幕僚監部付 →1969.7.1 退職 | |
宇宿行久 | 1969.3.17 - 1970.7.15 | 大阪帝国大学 | 陸上自衛隊武器学校副校長 兼 企画室長 |
陸上幕僚監部付 →1970.12.31 退職 | |
榮啓二郎 | 1970.7.16 - 1972.6.30 | 東京帝国大学 | 陸上自衛隊武器補給処副処長 →1972.1.1 陸将昇任 |
陸上自衛隊武器補給処長 兼 霞ケ浦駐とん地司令 | |
川上進 | 1972.7.1 - 1974.3.15 | 陸士53期 | 中部方面総監部幕僚副長 | 陸上自衛隊九州地区補給処長 兼 目達原駐とん地司令 | |
森下茂 | 1974.3.16 - 1976.3.15 | 京都帝国大学 | 陸上自衛隊幹部学校教官 | 陸上幕僚監部付 →1976.4.1 退職 | |
森清 | 1976.3.16 - 1978.7.27 | 陸航士58期 | 陸上自衛隊武器学校副校長 兼 企画室長 |
陸上自衛隊九州地区補給処長 兼 目達原駐とん地司令 | |
樋口浩一郎 | 1978.7.28 - 1980.6.30 | 海機55期 | 調達実施本部東京支部副支部長 →1979.8.1 陸将昇任 |
退職 | |
井原公夫 | 1980.7.1 - 1982.3.15 | 新居浜工専 | 自衛隊熊本地方連絡部長 →1981.7.1 陸将昇任 |
陸上自衛隊九州地区補給処長 兼 目達原駐とん地司令 | |
磯野盛雄 | 1982.3.16 - 1984.3.15 | 陸士60期 | 自衛隊兵庫地方連絡部長 →1982.9.1 陸将昇任 |
退職 | |
高木謙次 (陸将) |
1984.3.16 - 1985.6.30 | 北海道大学 | 陸上幕僚監部装備部長 | 調達実施本部副本部長 (調達管理第一担当) | |
八田浩明 (陸将) |
1985.7.1 - 1988.3.15 | 金沢大学 | 調達実施本部東京支部副支部長 | 退職 | |
坂柳成功 | 1988.3.16 - 1990.3.6 | 防大1期 | 防衛大学校教授 | 死亡 | |
郷原一保 | 1990.3.6 - 1991.6.30 | 防大2期 | 調達実施本部東京支部副支部長 | 退職 | |
木村欣浩 | 1991.7.1 - 1994.3.22 | 防大5期 | 陸上幕僚監部装備部副部長 | 技術研究本部技術開発官 (陸上担当) | |
衛藤貞宗 | 1994.3.23 - 1995.6.29 | 防大5期 | 陸上自衛隊航空学校副校長 | 退職 | |
土井義尚 | 1995.6.30 - 1997.3.25 | 防大9期 | 統合幕僚会議事務局 第4幕僚室長 |
技術研究本部技術開発官 (陸上担当) | |
田原明彦 | 1997.3.26 - 1998.3.25 | 防大9期 | 調達実施本部副本部長 (調達管理第二担当) | ||
小田宮誠 | 1998.3.26 - 2000.6.30 | 防大10期 | 調達実施本部東京支部副支部長 →1998.7.1 陸将補昇任 |
退職 | |
後藤健次 | 2000.6.30 - 2002.3.22 | 防大11期 | 第6師団副師団長 兼 神町駐屯地司令 | ||
神本光伸 | 2002.3.22 - 2004.3.29 | 防大14期 | 防衛医科大学校学生部長 | ||
飯島矢素夫 | 2004.3.29 - 2005.3.28 | 防大15期 | 契約本部副本部長 (契約管理第二担当) | ||
安井剛 | 2005.3.28 - 2006.8.4 | 防大16期 | 陸上自衛隊関東補給処副処長 | ||
福田裕 | 2006.8.4 - 2008.8.1 | 防大20期 | 陸上自衛隊九州補給処長 兼 目達原駐屯地司令 | ||
新村暢宏 | 2008.8.1 - 2009.12.6 | 防大21期 | 中部方面総監部装備部長 | 陸上自衛隊中央業務支援隊長 兼 市ヶ谷駐屯地司令 | |
若月寿一 | 2009.12.7 - 2011.8.4 | 防大23期 | 東北方面総監部幕僚副長 | 陸上自衛隊北海道補給処長 兼 島松駐屯地司令 | |
濱﨑久実 | 2011.8.5 - 2013.12.18 | 陸上自衛隊東北補給処長 | 退職 | ||
宮本忠明 | 2013.12.18 - 2015.3.30 | 防大24期 | 装備施設本部副本部長 (武器需品担当) | ||
市川文一 | 2015.3.30 - 2017.8.1 | 防大27期 | 自衛隊愛知地方協力本部長 | ||
眞弓康次 | 2017.8.1 - | 防大31期 | 防衛監察本部監察官 |
保管・展示品やイベント
武器学校が展示する兵器として61式戦車、74式戦車、90式戦車の主力戦車を筆頭に、保安隊・陸自創成期に日米相互防衛援助協定(MSA協定)によりアメリカ軍より供与されたM4中戦車やM24軽戦車。ソ連軍(労農赤軍)のZiS-3 76mm野砲(対戦車砲・野砲)やM-42 45mm対戦車砲などを保管する。
また、帝国陸軍の三式中戦車(チヌ)と八九式中戦車乙型も収蔵されており、中でも三式中戦車は世界で唯一現存するものであり、八九式中戦車については隊員教育の一環として、また2007年(平成19年)10月14日の駐屯地開庁55周年記念の駐屯地祭のサプライズ公開として、自走できる状態までレストアされた。
- Japanese Type 3 Chi-Nu tank 1.jpg
展示される三式中戦車
- Type 89 Yi-Go at Tsuchira.jpg
レストアされた八九式中戦車
敷地内の桜も有名である。2018年3月18日には、自転車レース「アーミライド」の会場となる予定である[1]。
脚注・出典
- ↑ アーミーライド サイクルキャンプ in 阿見町(2018年2月21日閲覧)
外部リンク