亜細亜大学
亜細亜大学 | |
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大学設置 | 1955年 |
創立 | 1941年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人亜細亜学園 |
本部所在地 |
東京都武蔵野市境5丁目24番10号 東経139度32分3.2秒北緯35.705417度 東経139.534222度 |
キャンパス |
武蔵野キャンパス(東京都武蔵野市境) 日の出キャンパス(東京都西多摩郡日の出町) |
学部 |
経営学部 経済学部 法学部 国際関係学部 都市創造学部 |
研究科 |
アジア・国際経営戦略研究科 経済学研究科 法学研究科 |
ウェブサイト | 亜細亜大学公式サイト |
亜細亜大学(あじあだいがく、英語: Asia University)
東京都武蔵野市境5丁目24番10号に本部を置く日本の私立大学。
1955年に設置。大学の略称は亜大(あだい)、亜細亜(あじあ)。
概観
大学全体
旧制興亜専門学校を前身とする大学。戦後、日本経済専門学校、日本経済短期大学を経て亜細亜大学となった。初代学長兼理事長には、終戦時の文部大臣だった太田耕造が就任した。その後、理事長に就任した東京急行電鉄の創業者五島慶太の経営協力の下で組織整備などがなされてきた。
五島慶太逝去後は、後継者の五島昇が就任した。その後は、元伊藤忠商事会長瀬島龍三を経て、東急グループ代表清水仁に引き継がれ、現在は越村敏昭東京急行電鉄相談役が理事長に就任している。
建学の精神
建学の精神は「自助協力」によると建学精神の「自助」とは、一人ひとりが自らの内面を深く見つめ、自分自身のしっかりとしたアイデンティティを確立し、自らの力でそれぞれの道を切り拓くこと。さらに「協力の花は自助の根から」とし、真の協力関係とは自立した人間同士の協力関係であると書かれている。
教育および研究
学風および特色
衞藤瀋吉が学長時代(1987-95年)に一芸入試など独自の入試スタイルや語学留学プログラム、スチューデントカンパニー・プログラムなど、日本の大学としては初めてとなる入試制度や教育プログラム、テレビコマーシャル (CM) を実施したことがある。
国際関係学部では1年次後期にAUAP(後述)への参加が原則として必修となっており、他学部の学生も希望者は全員参加する事が可能である。また、大学では14か国語、短大部では5か国語の外国語授業を開講している。アジア地域を中心に、中東や欧米など世界各地域の言語を学ぶことができる。外国語専門の学部を持つ大学を除けば、この数と幅広さは屈指の充実ぶりである。
沿革
- 1940年 - 東京都北多摩郡武蔵野町境字上水南1243番地、他所在3960坪(現在地)の土地賃貸借契約成立(1967年買収)(地主 高橋次平・尚敏 借主 菊池武夫・岩田愛之助 代理人 藤原繁)。
- 1941年 - 財団法人興亜協会設立。旧制興亜専門学校開校。第一部(満蒙支科)・第二部(南方科)・第三部(内地科)を設置
- 1945年 - 第二次世界大戦の終結に伴い日本経済専門学校へ改称
- 1950年 - 同専門学校を日本経済短期大学へ改組。経営科第一部・第二部、貿易科第一部・第二部を設置
- 1951年 - 運営法人を学校法人に改組。法人名を猶興学園と改称
- 1954年 - 法人名を亜細亜学園と改称。日本経済短期大学附属中国留学生部を開設
- 1955年 - 日本経済短期大学経営科および貿易科を亜細亜大学へ改組(形式的には同短期大学同科を廃止して亜細亜大学を設置)・商学部を開設
- 1957年 - 日本経済短期大学経営科を再度設置
- 1962年 - 留学生別科を開設(留学生部を改組)
- 1964年 - 経済学部経済学科を開設。教養部を設置
- 1966年 - 法学部法律学科を開設
- 1970年 - 商学部を改組し、経営学部経営学科を開設。日本経済短期大学経営科第二部を廃止
- 1974年 - 経営・経済・法の各学部に大学院修士課程を設置
- 1976年 - 経営・経済・法の各学部に大学院博士課程を設置。経済学部に国際関係学科を併設
- 1986年 - 日本経済短期大学経営科に経営管理専攻と経営情報処理専攻を開設
- 1989年 - 亜細亜大学アメリカプログラム(略称:AUAP)開始(前年には実験的にこれを実施した)
- 1990年 - 国際関係学部国際関係学科を開設
- 1993年 - 日本経済短期大学を亜細亜大学と統合、亜細亜大学短期大学部とする
- 1995年 - 経済学部国際関係学科を廃止
- 2001年 - 教養部を廃止
- 2004年 - 短期大学部経営科の経営管理専攻と経営情報処理専攻を廃止。経営学部経営学科にホスピタリティ専攻を開設、亜細亜大学にアジア夢カレッジ(キャリア開発中国プログラム)を開設
- 2006年 - 大学院経営学研究科(博士前期課程)を改編し、アジア・国際経営戦略研究科(修士課程)を開設
- 2007年 - 亜細亜大学アメリカプログラム(略称:AUAP)参加学生数が1万人を突破
- 2008年 - アジア・国際経営戦略研究科を博士課程前期・後期に改編
- 2009年 - 経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科を開設
- 2011年 - 建学七十周年を迎えた。
- 2012年 - 国際関係学部多文化コミュニケーション学科を開設
- 2013年 - 短期大学部現代タウンビジネス学科を開設
- 2014年 - 経営学部経営学科のホスピタリティ専攻を廃止。大学院経営学研究科を廃止
- 2016年 - 都市創造学部都市創造学科を開設、短期大学部募集停止
基礎データ
所在地
教育および研究
学部
- 経済学部
- 経済学科
- 政策科学コース
- 経済情報分析コース
- 都市経済コミュニティコース
- アジア・国際人コース
- 2年次よりコースに分かれる。
- 経済学科
- 法学部
- 法律学科
- 法科大学院コース
- 公務員コース
- 企業コース
- 現代法文化コース
- 2年次よりコースに分かれる。
- 法律学科
- 国際関係学部
- 国際関係学科
- 多文化コミュニケーション学科
- 都市創造学部
- 都市創造学科
大学院
- アジア・国際経営戦略研究科(修士課程)(博士前期課程・博士後期課程)
- アジア・国際経営戦略専攻
別科
- 留学生別科
亜細亜大学への進学を目ざす留学生が、準備段階として主に日本語と日本事情を1年間学修するコース。
短期大学部
- 短期大学部
- 経営学科
- 現代タウンビジネス学科
教育
留学プログラム
亜細亜大学では、以下のような留学プログラムが存在する。
- AUAP
- AUAP(Asia University America Program:亜細亜大学アメリカプログラム)とは、5ヶ月間の米国留学プログラムであり、この大学を代表する語学留学プログラムである。1988年に実験的に行われ、翌1989年から本格的に実施され現在に至る。このプログラムでは、アメリカ合衆国ワシントン州にあるセントラル・ワシントン大学、イースタン・ワシントン大学、ウエスタン・ワシントン大学のいずれかに派遣される。また、AUAPが本格実施されてから20年目の節目となる2009年度からはアリゾナ州立大学(現地既設プログラムに参加/ホームステイ)が加わり、同大学の希望者は選考を経た上で派遣される事となった(派遣されるのは十数名程度)。
- 国際関係学部ではこれが必修となっているが、留学生の場合は希望制であり、ビザ等の許可が下りた留学生のみ参加可能である。他学部の学生も希望者は全員参加することができる。国際関係学部では2年次後期(例年9月 - 2月)に、他学部希望者は1年次後期から2年次前期(例年2月 - 7月)にかけて留学する。他学部希望者によるAUAPは「Cycle 1」、国際関係学部によるAUAPは「Cycle 2」とも呼ばれる。このプログラムに参加した学生は、現地で16単位を卒業単位として修得することができる。なお、アジア夢カレッジ(国際関係学部在学生含む)に所属する学生は参加できない。
- AUGP
- AUGP(Asia University Global Program:亜細亜大学グローバルプログラム)とは、春ないし夏の長期休暇中におおよそ1ヵ月半前後の短期留学プログラムである。アイルランド・アメリカ・カナダ・イギリス・インドネシア・インド・韓国・中国・オーストラリア・モンゴル・ロシア・スペインの合計12カ国から選べ、希望者は誰でも参加できる。このプログラムに参加した学生は、現地で卒業単位を習得することができる。但し、規定人数に達しなかった場合やその他該当国・地域の情勢等によって中止される事もある。
- AUEP
- AUEP(Asia University Exchange Program:亜細亜大学交換・派遣留学プログラム)とは、1年間の交換留学プログラムである。AUAPやAUGPと違い、所定の条件などがあり、選抜試験を行う。派遣先国及び地域は、インドネシア・韓国・タイ・アメリカ・中国・台湾・香港・モンゴル・シンガポール・スロバキアである。このプログラムを利用して留学する学生は、派遣先大学によって亜細亜大学または派遣先大学あるいはその両方から生活費やその他補助費が給付される。このプログラムに利用して留学する期間は休学扱いとなるため、標準の4年を超えて5年以上大学に在籍することになる。
留学生
亜細亜大学には300人を超える留学生が在籍しており、アジア諸国からの学生が大半を占めるが、その中でも中国をはじめとする中国語圏から来た学生が特に割合が高い。今日の日本国内の他大学においても中国人留学生の割合が高いが、亜細亜大学では中国の大連外国語学院から毎年40人以上の多くの学生を3年次からの編入生として受け入れていることも挙げられる。
その他
上記のプログラム以外に外務省の在外公館派遣制度などでも「留学」の身分が与えられる事がある。
学生生活
出会いの広場
「出会いの広場」とは、入学して数日後に国際関係学部と法学部が日光・鬼怒川において実施する新入生オリエンテーション合宿である。この目的は、新入生同士や上級生・教員らとの交流し、大学生活において緊張感を緩和させることや、建学精神や歴史、同行する先輩学生である補助学生の経験談を通して学生生活の意義について学び、新たな学生生活が円滑にスタートできるようにする事を目的としている。
部活動・クラブ活動・サークル活動
各団体は学術文化連合会、体育会、届出団体の3種類に分かれ、亜細亜大学で活動する団体はいずれかに属さなければならない。
- 中央執行委員会
- 中央執行委員長及び副委員長を始め、5局からなる。
- 学術文化連合会(通称:文連)
- 文化系団体の連合体であり、。
- 体育会
- 野球部や陸上部、社会体育研究会など体育系の団体が所属している。
学園祭・学生イベント
- 学園祭は「アジア祭」と呼ばれ、。
- 体育祭と県人会連合会による「県人祭」が5月、学術文化連合会による「文連祭」が6月、体育会による「銀杏祭(ぎんきょうさい)」が12月に毎年それぞれ行われている。アジア祭と合わせてこれらを「五大祭」と呼ぶことがある。体育祭を除くいずれの祭りも、お笑い芸人によるゲストライブなどがあり、アジア祭においては歌手によるコンサートも開催される。
スポーツ
- 硬式野球部は東都大学野球連盟に加盟している。2015年には東都大学リーグで3季ぶりに優勝を果たした[1]。
- 硬式庭球部は関東1部リーグに所属。過去には日本一にもなった事がある。年に一度世界大会「Futures」を主催している[2]。監督、コーチ共に日本を代表する元プロテニスプレイヤー。
- 陸上競技部は岡田正裕の指導により、第82回東京箱根間往復大学駅伝競走で初優勝を果たし、史上14校目の優勝校となった。しかし、2008年4月に箱根駅伝優勝に導いた岡田監督が退任し、その後短期間でコロコロ監督が変わり指導体制が混乱したことや、上武大学や創価大学、東京国際大学といった新鋭校の台頭の影響により、第86回大会を最後に本戦出場から遠ざかっている。
- セパタクロー部は日本国内では数少ない大学セパタクロー部でセパタクローが日本に紹介された翌年には結成されており、。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 亜細亜大学の同窓会は、「青々会」と称して、国内66の地域支部組織のほか、アメリカ、台湾、香港、タイ、韓国、マレーシア、中国など、海外にも支部組織が広がっている。
- 卒業生数は約9万人。
大学関係者一覧
施設
武蔵野キャンパス
- 使用学部:法学部、経済学部、経営学部、国際関係学部、都市創造学部
- 使用研究科:
- 使用附属施設:
- 交通アクセス
日の出キャンパス
対外関係
他大学との協定
- 武蔵野地域5大学単位互換制度
- 成蹊大学、東京女子大学、日本獣医生命科学大学、武蔵野大学と単位互換協定を結んでおり、各大学で提供されている科目を卒業単位として履修できる。
日本国外
留学協定締結校
- セントラルワシントン大学(アメリカ)[* 1]
- イースタンワシントン大学(アメリカ)[* 1]
- ウェスタンワシントン大学(アメリカ)[* 1]
- 北京師範大学(中国)[* 1]
- 慶煕大学校(韓国)[* 1]
- ノーザン・ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)
- レディング大学(イギリス)
- モンゴル国立教育大学(モンゴル)[* 1]
- リムレック大学(アイルランド)
- ボイジー州立大学(アメリカ)[* 1]
- タスマニア大学(オーストラリア)
- ティラク・マハーラーシュトラ大学(インド)
- パジャジャラン大学(インドネシア)
- サラマンカ大学(スペイン)
- サンクトペテルブルク国立大学(ロシア)
- 香港中文大学新亜書院(香港)[* 1]
- 新疆財経大学(中国)[* 1]
- 大連外国語学院(中国)[* 1]
- 淡江大学(台湾)[* 1]
- シンガポール国立大学(シンガポール)[* 1]
- マテイベル大学(スロバキア)[* 1]
- インドネシア大学(インドネシア)[* 1]
- シーナカリンウィロート大学(タイ)[* 1]
関係校
直接的な系列校ではないが、学校法人五島育英会が設置している東京都市大学(亜細亜大学の理事長が、東急グループの関係者が関わったことで関係がある。そして現在も共に東急グループであり、そして東京都市大学に付属校《東京都市大学付属中学校・高等学校、東京都市大学等々力中学校・高等学校、東京都市大学塩尻高等学校、東京都市大学付属小学校、東京都市大学二子幼稚園》があることから、亜細亜大学には付属校は存在しない)
出典
- ↑ “東都野球連盟”. . 2015閲覧.
- ↑ “亜細亜大学国際オープンテニス”. . 2015閲覧.
公式サイト